JP2000141549A - 加飾シート及び加飾成形品 - Google Patents
加飾シート及び加飾成形品Info
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Abstract
物等の被着体の色の影響を無くし且つ発色を良くする。 【解決手段】 装飾シートSは、基材シートからなる第
一層1と、有機顔料を着色剤として含み印刷等で形成さ
れた絵柄層を有する第二層2と、全面に印刷、塗工等で
形成された無機顔料を着色剤の主成分として含む全ベタ
層からなる第三層3とが積層された構成とする。転写タ
イプの場合は第二層及び第三層が転写層5となる。また
更に接着剤層が第四層4として積層された構成でも良
い。加飾成形品は、この装飾シートによるラミネ−ト又
は転写による射出成形同時加飾方法等で、着色剤で着色
された樹脂成形物を加飾すれば得られる。
Description
時加飾方法に使用する加飾シートとして、樹脂成形物等
の被着体の色調に左右され難い加飾が可能な加飾シート
と、該シートで加飾した加飾成形品に関する。
加飾成形品が各種用途で使用されている。例えば、特公
昭50−19132号公報等に開示の射出成形同時加飾
方法では、樹脂成形物の成形と同時にその表面に加飾シ
ートを積層一体化する事で、表面が加飾された成形品が
得られる。なお、加飾シートには、ラミネートタイプと
転写タイプとがあり、前者では加飾シート全体を樹脂成
形物に積層させて加飾し、後者では加飾シート全体を積
層後、基材シートのみを剥離して基材シート上の転写層
のみを樹脂成形物側に残して転写することで加飾する。
を加飾する為の加飾シートには、表面から順に、基材シ
ートからなる第1層1と、印刷形成されたインキからな
る絵柄層を有する第二層2と、全面に印刷(或いは塗
工)形成された着色インキ(或いは着色塗液)からなる
全ベタ層の第三層3とが、積層さた層構成のシートを使
用する事が多い〔図1参照〕。そして、例えば、ラミネ
−トタイプの加飾シートの場合の一例を述べれば、基材
シートからなる第一層1には透明樹脂シートを使用し
て、その第二層2が第三層3に対して表側となる様に、
着色剤で着色された樹脂成形物6等からなる被着体の表
面に射出成形同時加飾方法等で積層し、第一層1は表面
保護や塗装感等の付与に利用した加飾成形品Pとする
〔図2(A)参照〕。
記絵柄層及び全ベタ層に用いる着色剤とてしは、全て有
機顔料を用いるか、或いは全て無機顔料を用いるか、ど
ちらかであった。この為に、絵柄層及び全ベタ層を全て
無機顔料を用いたインキや塗液を用いて印刷・塗工形成
すると、着色剤の発色が悪く、いわゆる沈んだ感じの加
飾しか出来なかった。これは、無機顔料では高彩度の色
が出ない為であった。一方、絵柄層及び全ベタ層に全て
有機顔料を使用すると、上記発色の問題は解決するが、
隠蔽性が劣る為に、加飾シートの積層又は転写で被着体
を加飾した時に、被着体が着色している場合では、被着
体の色の影響が出てしまう事があった。従って、樹脂成
形物等の被着体の色も考慮した絵柄層及び全ベタ層とす
る必要があった。特に、被着体の色が黒色等と濃色の場
合は、なおさらであった。また、被着体の加飾面が平面
では無く三次元的な凹凸面の場合、射出成形同時加飾方
法等によれば加飾できるが、この様な加飾シートが加飾
面凹凸形状に伸ばされ成形される場合には、被着体の色
の影響を受けやすかった。それは、伸ばされた加飾シー
トの部分では、絵柄層や全ベタ層の厚みが薄くなりその
隠蔽性が低下する為であった。そこで、上記絵柄層及び
全ベタ層の着色剤を、有機顔料及び無機顔料の両者の混
合物とすることも試みられたが、発色、隠蔽とも中途半
端になり、やはり良好なものは得られ無かった。
着体の色調に影響されずに、加飾シート独自の所望の色
調で、発色良く加飾できる加飾シートを提供する事であ
る。また、この加飾シートを用いる等して、被着体の色
調に影響され無い加飾成形品を提供する事である。
すべく、本発明の加飾シートでは裏刷り仕様の場合で
は、表面から順に、基材シートからなる第一層と、有機
顔料を着色剤として含む絵柄層を有する第二層と、全面
に形成された無機顔料を着色剤の主成分として含む全ベ
タ層からなる第三層とが、積層されている構成とした。
上記構成は、いわゆる裏刷り仕様の場合たが、表刷り仕
様では、表面から順に、有機顔料を着色剤として含む絵
柄層を有する第二層と、全面に形成された無機顔料を着
色剤の主成分として含む全ベタ層からなる第三層と、基
材シートからなる第一層とが、積層されている構成とし
た。この様に、絵柄層とその下となる全ベタ層とで含有
させる着色剤の種類を変えて、全ベタ層からなる第三層
には着色剤を無機顔料を主成分として使用する為に隠蔽
性に優れ、樹脂成形物等の被着体の色調の影響を無くす
事ができ、しかも、絵柄層には有機顔料を含有させる為
に発色も良く、発色と隠蔽性とが両立する。
に、最裏面に、接着剤層が第四層として積層されている
構成としても良い。第三層と被着体との接着性が不足す
る場合に接着性を向上できる。
色された樹脂成形物の表面が、上記いずれかの加飾シー
トの積層又は転写により、該加飾シートの第三層が第二
層よりも樹脂成形物側となる様にして、加飾されてなる
成形品とした。この様な構成とする事で、加飾成形品の
表現する色調が、被着体である樹脂成形物の色調の影響
を受けず発色が良い成形品となる。
の実施の形態を説明する。なお、図1は、本発明の加飾
シートの代表的な形態例を例示する断面図(但し、従来
技術の加飾シートの断面図とも兼用する)、図2及び図
3本発明の加飾成形品を例示する断面図である。また、
図4は、加飾成形品を得る方法として、射出成形同時加
飾方法を或る一形態で説明する概念図である。更に、図
5は、本発明の加飾シート、及び加飾成形品の別の形態
を例示する断面図である。
を例示する如く、基材シートからなる第一層1と、有機
顔料を着色剤として含む絵柄層を有する第二層2と、全
面に形成された無機顔料を着色剤の主成分として含む全
ベタ層の第三層3とが、この順に積層されている構成の
シートである。そして、第一層1と第二層2との間を離
型性として、第二層2及び第三層3を転写層5として、
被着体に加飾シートを積層後に基材シートは剥離する形
態で用いれば、転写タイプの加飾シートとなる。また、
これら全ての層間密着性が有るシートとして、加飾シー
ト全層を被着体に永久的に積層する形態で用いれば、ラ
ミネ−トタイプの加飾シートとなる。図1の上方が表面
側、すなわち樹脂成形物等の被着体上に加飾した際の最
外層である。また、図で下方が裏面側、すなわち被着体
と接着する側である。なお、図1(A)及び下記する図
1(B)の加飾シートSでは、図示簡略化の為に便宜
上、ラミネ−トタイプと転写タイプとの加飾シートを同
時に表してある。また、本発明の加飾シートは、図1
(B)に例示する如く、図1(A)の構成に対して更
に、第三層3の次(裏面側)に、接着剤層が第四層4と
して積層されている構成としても良い。被着体との接着
性を向上させる構成として好ましい。
材シートとしては、成形性の有る樹脂シートが代表的に
は用いられる。なお、成形性は必ずしも必須では無い
が、射出成形同時加飾方法等によって加飾シートを伸ば
す事で、凹凸面を加飾する際には必要である。該樹脂シ
ートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合
体、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のオレフィン
系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、エチレンテレフタレートイソフタレート
共重合体等のポリエステル樹脂、ナイロン等のポリアミ
ド樹脂、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブチル
(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート−
ブチル(メタ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)
アクリレート−スチレン共重合体〔但し、(メタ)アク
リレートとは、アクリレート又はメタクリレートの意
味〕等のアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS(アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、
AS(アクリロニトリル−スチレン共重合体)樹脂、ウ
レタン系等のその他の熱可塑性エラストマー、等の熱可
塑性樹脂のシートの単層又は異種材料の2層以上の積層
体が用いられる。なお、基材シートの厚みは特に限定さ
れないが、一般的にはラミネ−トタイプでは30〜20
0μm程度であり、転写タイプでは20〜100μm程
度である。
タ層が基材シートの裏面側に位置するラミネ−トタイプ
の場合は、透明又は半透明とするが、図5の如く、絵柄
層と全ベタ層が基材シートの表面側に位置するラミネ−
トタイプの場合、及び転写タイプの場合はもちろん不透
明でも良い。なお、ラミネ−トタイプで図5の如き加飾
シートが被着体に積層された状態で、絵柄層及び全ベタ
層よりも基材シートが被着体側となる様に使用する加飾
シート(いわゆる表刷り仕様)では、基材シートの透明
性は問わ無いが、これでは基材シートを絵柄層等の保護
層として利用できない。これに対して、図1の如き加飾
シートでは、被着体に積層され状態で、基材シートが絵
柄層及び全ベタ層の保護層として利用出来る。
シートでは、基材シートの樹脂中に顔料等の着色剤を練
り込んで、基材シートを着色透明とする装飾処理を施し
ても良い。また、図1の如きラミネートタイプの加飾シ
ートでは、基材シートの樹脂中には、必要に応じて、適
宜、ワックス等の滑剤、シリカ、球状α−アルミナ等の
粒子からなる減磨剤、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフ
ェノン系、微粒子酸化セリウム系等の紫外線吸収剤、ヒ
ンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の光安定剤、可塑
剤、安定剤、等の各種添加剤を、物性調整の為に添加し
ても良い。
シートには転写層との離型性を有するシートを用いるこ
とになる。この為に必要に応じて、基材シートは、その
転写層側に、転写層との離型性を向上させる為、離型層
を設けた構成の基材シートとする。離型層は基材シート
剥離時に基材シートの一部として、転写層から分離し剥
離除去される。離型層には、例えば、シリコーン樹脂、
メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、ポリオ
レフィン樹脂、ワックス等の単体又は2種以上の混合物
が用いられる。離型層は、上記樹脂を含むインキ(又は
塗液)を用いたグラビア印刷(又はロールコート)等の
公知の印刷法(又は塗工法)等で基材上に形成すれば良
い。また、転写タイプの加飾シートでの基材シートで
は、不透明でも良いので、成形性次第では、紙、金属、
不織布、織布等の樹脂シート以外のシート、或いはこれ
らに上記離型層や前記した樹脂からなる層を設けた積層
体等でも良い。
は、通常は模様や文字等とパターン状の絵柄を表現する
層であるが、全ベタ層となっていても良い。絵柄層の絵
柄は任意であるが、絵柄としては、例えば、木目、石
目、布目、砂目、幾何学模様、文字等からなる絵柄であ
る。絵柄層としては、有機顔料を着色剤の少なくとも一
部として使用する他は、基本的には特に制限は無い。絵
柄層は、通常は、印刷インキでグラビア印刷等の公知の
印刷法により形成する。印刷インキのバインダーの樹脂
は公知の物で良い。
て公知の有機顔料を適宜選択使用すれば良く、基本的に
は特に制限は無い。例えば、例えば赤色では、キナクリ
ドン、ペリレン、或いは、モノアゾ、ジスアゾ、ポリア
ゾ等の各種アゾ顔料等、黄色では、イソインドリノン、
或いは、モノアゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等の各種アゾ顔
料等、青色では、フタロシアニンブルー、インダスレン
ブルーRS等、黒色ではアニリンブラック等である。こ
れらの有機顔料を絵柄層に含有させる事で、彩度が高く
発色を良くできる。なお、有機顔料の含有量は、絵柄層
全量(バインダーの樹脂等を含む全て)に対して、通常
は15重量%程度以上とするが、特に制限は無い。表現
する色調に応じたものとすれば良い。また、絵柄層に含
有させる着色剤は、少なくとも有機顔料を使用するが、
必要に応じて適宜、無機顔料も着色剤として併用しても
良い。この無機顔料には、後述する全ベタ層で述べる物
等を使用できる。
は特に限定は無く、基材シートとの接着性、印刷適性、
耐候性等の要求物性等に応じて選択すれば良いが、例え
ば、アクリル樹脂、熱可塑性又は2液硬化性ウレタン樹
脂、硝化綿、酢酸セルロース、セルロースアセテートプ
ロピオネート等のセルロース系樹脂、ポリエステル樹
脂、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン樹
脂、ポリアミド樹脂等の1種単独又は2種以上の混合物
が使用される。基材シートにアクリル樹脂又は塩化ビニ
ル樹脂を用いたラミネ−トタイプの加飾シートでの具体
例としては、バインダーの樹脂として、アクリル樹脂と
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合物を主成分と
して用いると、基材シートとの密着性、印刷適性、成形
適性に優れる。なお、ここで、絵柄層に用いるアクリル
樹脂としては、前記の基材シートのところで列記したも
のと同様のものの中から適宜選択する他、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート等の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルと、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピル(メタ)アクリレート等の分子中に水酸基を有す
る(メタ)アクリル酸エステルとを共重合させて得られ
るアクリルポリオールを用いることも出来る。アクリル
ポリオールは、必要に応じて、更にスチレンを共重合さ
せたアクリルポリオールにしても良い。また、上記塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体としては、通常、酢酸ビニ
ル含有量が5〜20重量%程度、平均重合度350〜9
00程度のものが用いられる。必要に応じ、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体に更にマレイン酸、フマル酸等の
カルボン酸を共重合させても良い。アクリル樹脂と塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合比は、アクリル樹
脂/塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体=1/9〜9/1
(重量比)程度である。
タ層は、無機顔料で着色された着色層であり、樹脂成形
物等による被着体の下地色を隠蔽する着色隠蔽層であ
る。この全ベタ層によって、加飾シートが樹脂成形物等
の被着体にラミネ−トされた時、或いは転写にて絵柄層
及び全ベタ層等の転写層のみが被着体に積層された時
に、得られる加飾成形品等の加飾物の加飾面の色調を樹
脂成形物等の被着体の色調に影響されずに、加飾シート
独自で表現できる様になる。この為、全ベタ層に含有さ
せる着色剤としては、隠蔽性に優れている無機顔料を主
成分として使用する。全ベタ層は、無機顔料を着色剤の
主成分として使用する他は、基本的には特に制限は無
い。全ベタ層は、例えばインキを用いたグラビア印刷等
の公知の印刷法、或いは塗液を用いたロールコート等の
公知の塗工法により形成する。インキ或いは塗液のバイ
ンダーの樹脂は公知の物で良い。
合わせて公知の無機顔料のなかから適宜選択使用すれば
良く、特に制限は無い。例えば、赤色では、弁柄、朱、
カドミウムレッド、クロムバーミリオン等、黄色では、
黄鉛、黄色酸化鉄、カドミウムイエロー、チタンイエロ
ー、アンチモン黄等、青色では、紺青、群青、コバルト
ブルー等、黒色ではカーボンブラック等、白色では二酸
化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等であり、或いは
光輝性顔料では、二酸化チタン被覆雲母、酸塩化ビスマ
ス、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなるパール顔料等
である。なお、着色剤としては、隠蔽性の点から無機顔
料のみを使用するのが好ましいが、所望の色調が得られ
ない場合には、有機顔料を副成分としての範囲内で併用
しても良い。この場合、使用する有機顔料は、表現すべ
き色調に合わせて公知の有機顔料のなかから適宜選択使
用すれば良く、基本的には特に制限は無い。例えば、上
記絵柄層で述べた様な有機顔料を使用する。また、全ベ
タ層を2層構成として、絵柄層に近い方の全ベタ層は、
遠い方の全ベタ層に対して、副成分である有機顔料の割
合をより多くする等しても良い。また、無機顔料の含有
量は、全ベタ層全量(バインダーの樹脂等を含む全て)
に対して、通常は50重量%程度以上とすることが好ま
しい。添加量がこれよりも少ないと、隠蔽性が低下し、
また添加量がこれよりも多いと、印刷適性等が低下す
る。
バインダーの樹脂としては、特に限定は無く、用途に応
じた物を使用すれば良い。例えば、前記絵柄層で列記し
た様な樹脂の等の1種単独又は2種以上の混合物を使用
すれば良い。例えば、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体の混合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体の単独樹脂等を用いる。なお、全ベタ層の厚みは
隠蔽性を出す事から、通常は塗布量で3〜5g/m2程
度とするが、これに限定されるものでは無い。塗布量が
少なすぎると隠蔽性が十分に得られず、また逆に多すぎ
でもコスト高となるだけである。
とするは場合には、上記絵柄層からなる第二層2及び全
ベタ層からなる第三層3とが、少なくとも転写層5を構
成する。しかし、転写層5としては、後述する接着剤層
の他に、図示はしないが、基材シートと絵柄層との離型
性を適度な度合いに調整する為に、剥離層を基材シート
に接する層として設けても良い。この剥離層は、絵柄層
を有する第二層に属する層とみる事もできる。もちろ
ん、剥離層は転写層であるので、基材シート剥離後は、
被着体側に残る層である。剥離層には、前記した絵柄層
で列記した樹脂等が使用され、公知の印刷又は塗工法で
形成する。
形物等の被着体との接着性が不足する場合には、加飾シ
ートの被着体と接する側の面(裏面)に、接着性向上の
為、コロナ放電処理、公知の各種プライマー塗工等の易
接着処理を該裏面に施したり、或いは、この接着剤層を
グラビア印刷、ロールコート等の公知の印刷又は塗工法
で、第四層4として設けても良い。接着剤層には、熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の公知の樹脂が用いられる。
例えば、熱可塑性樹脂では、ポリスチレン、ポリα−メ
チルスチレン等のスチレン樹脂又はスチレン共重合体、
ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル
酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル等のアクリル
樹脂、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン
樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル
重合体、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチルゴム、ス
チレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴ
ム等のゴム系樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂等
の1種又は2種以上の混合物が用いられる。また、熱硬
化性樹脂では、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が用いら
れる。例えば、被着体がABS樹脂からなる場合で、全
ベタ層がアクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体との混合物が主成分の場合では、接着剤層もアクリル
樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合物が好
ましい。接着剤層中に着色剤が不要なので、同類の樹脂
系でも接着性が向上する。また、被着体がポリオレフィ
ン樹脂からなる場合は、塩素化ポリプロピレン等の塩素
化ポリオレフィン、ブロックイソシアネートを硬化剤と
する2液硬化型ウレタン樹脂が好ましい。
て適宜厚さとすれば良いが、通常1〜100μm程度で
ある。また、接着剤層の形成方法は特に限定は無いが、
通常は、上記樹脂を希釈溶剤で希釈した樹脂液からなる
インキ又は塗液として、グラビア印刷、ロールコート等
の公知の印刷又は塗工手段により形成する。また、接着
剤層中には、更に、インキ(又は塗液)の印刷(又は塗
工)適性等の諸物性を調整、向上させる為に、必要に応
じて、その他の副材料、例えば、体質顔料等の各種添加
剤を添加しても良い。
ト又は転写で加飾する被着体としては、代表的には樹脂
成形物があり、その結果物が下記する本発明の加飾成形
品である。しかし、該加飾シートの被着体としては、樹
脂以外の材料からなる物品、例えばMDF(中密度繊維
板)等の木質系、鉄等の金属系、或いはセラミックス等
の非金属無機質系等の物品でも良い。
形品Pの如く、前述した本発明の加飾シートSのラミネ
−ト又は転写により、その第三層3を第二層2よりも樹
脂成形物6側にして、着色剤で着色された樹脂成形物が
加飾された成形品である。図2の加飾成形品Pは、ラミ
ネ−トにより加飾シートSの全層が樹脂成形物6に積層
した構成の成形品であり、図3の加飾成形品Pは、転写
により加飾シートSの転写層5のみが樹脂成形物6に積
層した構成の成形品である。
表側面から順に、基材シートからなる第一層1、有機顔
料を着色剤として含む印刷等により形成された絵柄層を
有する第二層2と、全面に印刷、塗工等により形成され
た無機顔料を着色剤の主成分として含む全ベタ層からな
る第三層3が、着色剤で着色された樹脂成形物6に積層
した構成である。一方、図2(B)の加飾成形品Pは、
第三層3と樹脂成形物6との間に接着剤層が第四層4と
して介在する構成である。この接着剤層は、図2(B)
では加飾シートSの構成要素として図示したが、樹脂成
形物6側に施してから供給される事もある。図2(A)
の加飾成形品Pに使用される加飾シートSは、図1
(A)の加飾シートSに対応し、図2(B)の加飾成形
品Pに使用される加飾シートSは、図1(B)の加飾シ
ートSに対応する。
形品Pは、表側面から順に、有機顔料を着色剤として含
む印刷等により形成された絵柄層を有する第二層2と、
全面に印刷、塗工等により形成された無機顔料を着色剤
の主成分として含む全ベタ層からなる第三層3が、着色
剤で着色された樹脂成形物6に積層した構成である。一
方、図3(B)の加飾成形品Pは、図2(B)同様に、
第三層3と樹脂成形物6との間に接着剤層が第四層4と
して介在する構成である。この接着剤層も、図2(B)
同様に、図3(B)では加飾シートSの構成要素として
図示したが、樹脂成形物6側に施してから供給される事
もある。
積層又は転写による加飾面が凹凸面等と非平面の立体物
である。しかし、本発明の加飾成形品としては、加飾面
は平面だが他の面が非平面の立体物、加飾面が平面とな
る板状物を排除するものではない。
発明の加飾シートを使用する事によって容易に得られる
が、構成が同一であれば、前記本発明の加飾シートを使
用せずに製造された物を排除するものでは無い。例え
ば、樹脂成形物上の各層を塗装や手描きで形成した加飾
成形品である。但し、もちろん、前述本発明の加飾シー
トを使用するのが、製造も容易で好ましい。また、この
様な加飾シートで樹脂成形物を加飾して加飾成形品を製
造する方法は、いわゆる射出成形同時加飾方法が好適で
ある。しかし、本発明の加飾成形品を得る方法は、この
射出成形同時加飾方法に限定されるものでは無い。例え
ば、被着体である樹脂成形物(に於ける加飾シートによ
る加飾面の形状)、用意できる製造設備等に応じて、適
宜他の加飾方法で得る事も出来る。例えば、特公昭56
−45768号公報(オーバーレイ法)、特公昭60−
58014号公報(真空プレス法)等に記載の所謂真空
成形積層方法等でも良い。もちろん、射出成形同時加飾
方法を採用する事が、成形と加飾とを同時に1工程で出
来、生産効率も良い等の点で好ましい。
同時加飾方法で加飾成形品を得る場合では、該加飾成形
品の成形と同時に形を成す成形物であるが、上記真空成
形積層方法等で加飾成形品を得る場合には、加飾成形品
の製造の前に既に形を成す成形物である。樹脂成形物を
成す樹脂としては、着色剤で着色された樹脂であれば、
特に制限はなく公知の樹脂で良い。樹脂は製品の要求物
性やコスト等に応じて選定すれば良い。例えば、熱可塑
性樹脂であれば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体)樹脂、スチレン樹脂、アクリル
樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、或いは
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチ
ルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン
−プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可塑性
エラストマー等のポリオレフィン系樹脂等である。ま
た、硬化性樹脂であれば、2液硬化型の樹脂、例えば、
ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂
等の未硬化樹脂液等である。なお、射出成形同時加飾方
法に於いては、熱可塑性樹脂は加熱熔融して流動状態で
キャビティ内に射出し冷却固化させる。また硬化性樹脂
は(その未硬化物を)室温又は適宜加熱して流動状態で
射出し、架橋、重合を行い固化させる。また、樹脂を着
色する着色剤としては、特に制限は無く公知の着色剤で
良く、無機顔料でも有機顔料でも、或いは染料等でも良
い。例えば、無機顔料や有機顔料は前記絵柄層や全ベタ
層で列記した顔料が使用できる。
ある、いわゆる射出成形同時加飾方法について、ここで
説明しておく。
写で大別すれば、特公昭50−19132号公報、特
公昭43−27488号公報等に記載されるように、ラ
ミネ−トタイプの加飾シートを用いて、樹脂成形物の成
形と同時にその表面に加飾シートを永久的に積層させ
る、所謂射出成形同時絵付ラミネ−ト法、或いは、特
開平6−315950号公報、特公平2−42080号
公報等に記載されるように、転写タイプの加飾シートを
用いて、樹脂成形物の成形と同時にその表面に加飾シー
トから転写層のみを転写で積層させる、所謂射出成形同
時絵付転写法がある。ラミネ−トと転写は、加飾成形品
の用途や要求仕様等に応じて選択する。
種形態をとり得る。例えば、加飾シートの予備成形を行
う形態でも行わない形態でも、いずれでも良い。また、
加飾シートの予熱を行っても良く、行わなくても良い。
なお、予備成形時には通常は加飾シートは予熱する。も
ちろん、加飾シートの絞りが大きい場合は、予備成形を
行うのが好ましい。一方、加飾シートの絞りが少ない場
合は、射出される流動状態の樹脂の樹脂圧のみで加飾シ
ートを成形できる。この際、絞りが浅ければ、予備成形
無しで樹脂射出と同時に型内に充填される流動状態の樹
脂の樹脂圧で加飾シートを成形する事もある。また、樹
脂圧で加飾シートを成形する場合でも、加飾シートは予
熱せずに射出樹脂の熱を利用する事もある。また、加飾
シートの予備成形は、通常は、射出成形型を真空成形型
と兼用するが、型間に加飾シートを供給する前に、型外
部で別の真空成形型で加飾シートを真空成形する様な予
備成形でも良い。なお、真空成形とは真空圧空成形も包
含する。
方法を、その或る一形態で説明する。なお、ここで説明
する形態は、型締めする前に、加飾シートを型間で加熱
し軟化させて射出成形型で真空成形により予備成形した
後に、型締めして樹脂を射出する形態である。また、こ
の形態は、上記した加飾シートの予備成形、予熱の各種
組合わせ形態の中で、加飾シートの絞りが深い場合に、
より好ましい形態である。
ては、射出ノズルと連通する湯道(ランナー)及び湯口
(ゲート)を有する型Maと、キャビティ面に吸引孔4
1を有しシートの予備成形型を兼用する型Mbの一対の
成形型を用いる。これらの型は鉄等の金属、或いはセラ
ミックスからなる。型開き状態に於いて両型Ma、Mb
間に加飾シートSを供給し、型Mbに加飾シートSを枠
状のシートクランプ42で押圧する等して固定する。こ
の際、加飾シートはその第二層よりも第三層をを、図面
右側の射出樹脂側に近い様にする事はもちろんである。
次いで、適宜、両型間に挿入したヒータ(図示略)で加
飾シートを加熱軟化させる。加熱は例えば非接触の輻射
加熱とするが、接触加熱でも良い。そして、吸引孔から
吸引して真空成形して、加飾シートを型Mbのキャビテ
ィ面に沿わせ予備成形する。なお、真空成形は圧空も併
用する真空圧空成形でも良く、これも包含する。次い
で、ヒータを両型間から退避させ、図4(B)の如く両
型を型締めし、両型で形成さるキャビティに加熱熔融状
態等の流動状態の樹脂を充填する。そして、樹脂が冷却
等によって固化した後、型開きして成形物を取り出す。
加飾シートがラミネ−トシートの場合は、加飾シートの
不要部分があれば適宜トリミングすれば、例えば図2の
様な、樹脂成形物6に加飾シートSが積層され加飾され
た加飾成形品Pが得られる。また、加飾シートが転写シ
ートの場合は、基材シートを型Mb側に残した状態で成
形物を取り出すか、或いは、加飾シート全体が積層され
た状態で成形物を取り出し後、基材シートを剥離すれ
ば、例えば図3の様な、転写層のみが積層されて加飾さ
れた加飾成形品Pが得られる。
材シートの表面側に、全ベタ層及び絵柄層を形成した構
成(表刷り仕様)のものを採用することも出来る。その
代表的な例を図5に図示する。図5(A)の加飾シート
Sは、表面から順に、有機顔料を着色剤として含む絵柄
層を有する第二層2、全面に形成された無機顔料を着色
剤の主成分として含む全ベタ層からなる第三層3、及
び、基材シートからなる第一層1を、この順に積層して
成る構成である。各層の材料、形成方法等は図1(A)
の場合と同様である。図5(B)は、図5(A)の加飾
シートSを樹脂成形物6の表面に積層してなる加飾成形
品Pである。樹脂成形物6は図2の場合と同様である。
更に、図5(A)、図5(B)の構成のものに接着剤層
からなる第四層4を、全ベタ層からなる第三層3の裏面
側に形成することも出来る(図示略)。また、図5
(A)の構成の加飾シートSを転写シートとして用いる
場合は、図5(C)の如く、加飾シートSの表面側に離
型性の或るシートを支持体シート7として、一旦積層し
たものを用い、図5(D)の如く樹脂成形物6に積層し
た後、支持体シート7のみを剥離除去して加飾成形品P
を得る。第二層2、第三層3、及び第一層1が、転写移
行する転写層5となる。
詳述する。
き構成の本発明の加飾シートSを得た。第一層1となる
基材シートとして、メチルメタクリレート−ブチルアク
リレート共重合体系からなる透明なアクリル樹脂シート
(厚さ125μm)を用意した。該基材シートの片面に
第二層2として3色刷りによる木目柄の絵柄層、第三層
3として隠蔽性の(1層からなる)全ベタ層、第四層4
として接着剤層をこの順にグラビア印刷して形成した。
絵柄層の着色剤には、有機顔料としてキナクリドンとイ
ソインドリノンを使用し、さらにこれに無機顔料である
カーボンブラック及び二酸化チタン被覆雲母箔片からな
るパール顔料を併用した。絵柄層の有機顔料比率(有機
顔料が全着色剤に占める比率)は35重量%であった。
全ベタ層の着色剤には、無機顔料として酸化鉄、酸化チ
タン及びカーボンブラックを使用した。なお、全ベタ層
の有機顔料比率は0重量%である。そして、絵柄層、全
ベタ層及び接着剤層には、それぞれアクリル樹脂と塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体との1対1重量比の混合樹
脂系を用いた。また、印刷形成した層厚は全体で10μ
mであった。
形同時加飾方法によって、上記加飾シートを樹脂成形物
からなる被着体の成形と同時にその表面に積層して一体
化し、図2(B)に示す如き、加飾シートS(の全層)
が樹脂成形物6に積層された構成の本発明の加飾成形品
Pを得た。なお、射出成形同時加飾方法は、加飾シート
は射出成形型を真空成形型として、型間に供給後、シー
ト温度110℃まで加熱し軟化させて真空成形で予備成
形する形態によった。また、射出成形金型には、車両内
装用のパネルで、幅40mm、長さ400mm、肉厚3
mmの樹脂成形物が得られる金型で、雌型側にシート予
備成形の為の吸引孔を有する型を用いた。また、射出樹
脂には、着色剤としてカーボンブラックを添加した黒色
のABS樹脂を使用した。そして、射出樹脂温度240
℃、金型温度70℃の条件で樹脂を射出した。
色剤を、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、二酸化チタン被覆雲
母箔片からなるパール顔料、及びカーボンブラックと全
て無機顔料に変更し、有機顔料比率0重量%とした他
は、実施例と同様にして加飾シートを作製した。そし
て、この加飾シートを用いて、実施例同様に、射出成形
同時加飾を行って加飾成形品を得た。
着色剤には、キナクリドン、イソインドリノン、フタロ
シアニンブルーの有機顔料を使用(有機顔料比率は10
0重量%)した他は、実施例と同様にして加飾シートを
作製した。そして、この加飾シートを用いて、実施例同
様に、射出成形同時加飾を行って加飾成形品を得た。
各比較例を比較した。その結果、実施例では他の比較例
1及び2に比べて、樹脂成形物の黒色の影響によって絵
柄が黒ずむ事も無く、(主として全ベタ層による)隠蔽
性は良好で、絵柄は高彩度であった。優れた意匠感の加
飾成形品が得られた。一方、比較例1では、樹脂成形物
の黒色による絵柄の黒ずみは無かったものの、絵柄自体
が全体的に沈んだ発色となってしまい低彩度であった。
また、比較例2では、下地の樹脂成形物の黒色が透けて
見え、絵柄は全体として暗くなった。特に加飾シートが
伸びた部分で被着体の色の影響が大きく、絵柄の色が加
飾シート単体(伸びる前の加飾シート)と大きく変化し
てしまった。
とその下となる全ベタ層とで含有させる着色剤の種類を
変えて、全ベタ層からなる第三層には着色剤を無機顔料
を主成分として使用する為に隠蔽性に優れ、樹脂成形物
等の被着体の色調の影響を無くす事が出来る上、絵柄層
には有機顔料を含有させる為に発色も良く、発色と隠蔽
性とが両立する。樹脂成形物等の被着体は例えば黒色等
であっても、その色調に影響されずに、高彩度の意匠表
現が可能である。また、接着剤層も第四層として設けて
おけば、被着体との接着性が不足する場合に接着性を向
上できる。 本発明の加飾成形品によれば、表現する色調が被着体
である樹脂成形物の色調の影響を受けず発色が良い成形
品となる。
態例を例示する断面図。
例示する断面図。
念図。
例を説明する断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 表面から順に、基材シートからなる第一
層と、有機顔料を着色剤として含む絵柄層を有する第二
層と、全面に形成された無機顔料を着色剤の主成分とし
て含む全ベタ層からなる第三層とが、積層されている、
加飾シート。 - 【請求項2】 表面から順に、有機顔料を着色剤として
含む絵柄層を有する第二層と、全面に形成された無機顔
料を着色剤の主成分として含む全ベタ層からなる第三層
と、基材シートからなる第一層とが、積層されている、
加飾シート。 - 【請求項3】 最裏面に、接着剤層が第四層として積層
されている、請求項1又は請求項2記載の加飾シート。 - 【請求項4】 着色剤で着色された樹脂成形物の表面
が、請求項1、2又は3記載の加飾シートの積層又は転
写により、該加飾シートの第三層が第二層よりも樹脂成
形物側となる様にして、加飾されてなる加飾成形品。
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1998
- 1998-11-13 JP JP32306898A patent/JP4202490B2/ja not_active Expired - Fee Related
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