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JP2000027395A - 太陽電池パネル及びその取付構造 - Google Patents

太陽電池パネル及びその取付構造

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JP2000027395A
JP2000027395A JP10200898A JP20089898A JP2000027395A JP 2000027395 A JP2000027395 A JP 2000027395A JP 10200898 A JP10200898 A JP 10200898A JP 20089898 A JP20089898 A JP 20089898A JP 2000027395 A JP2000027395 A JP 2000027395A
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JP
Japan
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solar cell
frame
panel
cell module
solar
Prior art date
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Pending
Application number
JP10200898A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Nakayama
隆義 中山
Hiroyuki Shinohara
啓之 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisash Co Ltd
Original Assignee
Fujisash Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujisash Co Ltd filed Critical Fujisash Co Ltd
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    • F24S25/60—Fixation means, e.g. fasteners, specially adapted for supporting solar heat collector modules
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として、太陽電池の修理、交換が容易であ
る太陽電池パネルやその取付構造を提供すること。 【解決手段】 パネル１は、ほぼ長方形状の枠体として
の外枠２と、この外枠２に収容される太陽電池モジュー
ル３を取付けた内枠４とで構成され、前記外枠２の左竪
框２０が、前記内枠４をスライドして取付け、且つ、取
外し可能に構成されている。通常は、外枠２に内枠４を
挿入して、ビス等で前記左竪框２０の側壁２０１と框本
体２００とが固着されている。太陽電池モジュール３の
点検、修理及び交換の場合には、ビス等の緊締を解除
し、外枠２から、その側壁２０１を引き離すようにスラ
イドさせることにより、太陽電池モジュール３を取出す
ことができるので、太陽電池モジュール３の点検、修理
及び交換を迅速に行うこどかできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、太陽光発電シス
テムを構成する太陽電池パネル及びその取付構造に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】屋根面を利用した「太陽光発電システ
ム」においては、大別して２つの施工方式に分けられ
る。その１つは、屋根面上に架台を設置し、その架台に
太陽電池モジュールを固定する方法である（架台方
式）。他の１つは、太陽電池と屋根材が一体となった屋
根パネルを用いて屋根を葺く方法である（一体方式）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】架台方式の場合には、
新築或いは既設の屋根を問わず、また和瓦屋根、スレー
ト屋根或いは陸屋根等の屋根の種類を問わずに、太陽電
池を設置できるメリットがあるが、架台方式の多くは、
１つの架台に複数の太陽電池モジュールを取付ける構造
となっている。従って、１つの太陽電池モジュールが破
損した場合、架台単位に修理等を行う必要があった。一
体方式の場合には、横葺き屋根板状の屋根パネルを段葺
きすることにより、意匠性に優れているというメリット
があるが、横葺き屋根板状の屋根パネルは、軒棟方向の
各パネルの各端部をそれぞれハゼ締めして葺いているの
で、次のような問題が生じる。屋根パネルに貼着した太
陽電池の一部が破損した場合には、そのパネル自体の部
分的な修理や交換が困難なため、屋根の最上部からパネ
ルを剥がす必要が生じる場合もあり、その場合には大が
かりな修理となってしまう。また、何らかの電気的なト
ラブルが発生した場合、屋根パネルを簡単に剥がすこと
ができないため、トラブル発見のための点検等が、困難
である。
【０００４】そこで、この発明は上記事情に鑑みてなさ
れたもので、太陽電池の修理、交換が容易である太陽電
池パネルやその取付構造を提供すること、点検が容易な
太陽電池パネルやその取付構造を提供すること、意匠性
の優れた太陽電池パネル及びその取付構造を提供するこ
とを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、太陽電池モジュールを枠体に収容すると共に、前記
枠体のいずれか一辺が、前記太陽電池モジュールをスラ
イドして取付け、且つ、取外し可能に構成されているこ
とを特徴とする太陽電池パネルとした（請求項１に記載
の発明）。
【０００６】従来の架台方式のように、架台単位に取付
けられた太陽電池モジュールではなく、太陽電池モジュ
ール単位で枠体に収容することにより、太陽電池モジュ
ール単位で太陽電池パネルを構成する。そして、枠体の
いずれか一辺が、前記太陽電池モジュールをスライドし
て取付け、且つ、取外し可能に構成されているので、不
具合な太陽電池モジュールのみを点検でき、また取外し
て修理でき、或いは正常な太陽電池モジュールとの交換
が容易にできる。
【０００７】上記課題を解決するため、前記枠体の一辺
から前記太陽電池モジュールを取付け、且つ、取外し可
能に、前記太陽電池パネルを組合わせて配置して、太陽
電池アレイを構成したことを特徴とする太陽電池パネル
の取付構造とした（請求項２に記載の発明）。
【０００８】上述のように、前記太陽電池パネルは、枠
体のいずれか一辺が、前記太陽電池モジュールをスライ
ドして取付け、且つ、取外し可能に構成されているの
で、これらの複数のパネルを前記枠体の一辺が衝突しな
いように組み合わせ、太陽電池アレイを構成する。この
ような太陽電池パネルの取付構造によれば、不具合な太
陽電池モジュールのみを取外して、点検したり、修理し
たり、交換すればよいので、メンテナンス作業も迅速に
行え、またその費用も抑えることができる。
【０００９】上記課題を解決するため、軒側框、棟側框
及び左右竪框からなる枠体に太陽電池モジュールを収容
すると共に、前記軒側框に嵌合部を形成し、前記棟側框
に被嵌合部を形成し、且つ、前記枠体のいずれか一辺
が、前記太陽電池モジュールをスライドして取付け及び
取外し可能に構成されていることを特徴とする太陽電池
パネルとする（請求項３に記載の発明）。
【００１０】この太陽電池パネルでは、枠体の軒側框に
嵌合部を形成し、棟側框に被嵌合部を形成しているの
で、上記パネルの作用効果に加えて、段葺き状にパネル
を取り付けることができ、意匠性に優れた太陽電池パネ
ルを提供することができる。
【００１１】上記太陽電池パネルを用いた取付構造に
は、前記枠体の一辺から前記太陽電池モジュールを取付
け、且つ、取外し可能なように、各太陽電池パネルを組
合わせて配置すると共に、軒側太陽電池パネルの棟側框
の被嵌合部に、棟側太陽電池パネルの軒側框の嵌合部を
嵌合させて、段葺き状の太陽電池アレイを構成した取付
構造と（請求項４に記載の発明）、前記枠体の軒側框か
ら前記太陽電池モジュールを取付け、且つ、取外し可能
なように、各太陽電池パネルを配置すると共に、軒側太
陽電池パネルの棟側框の被嵌合部に、棟側太陽電池パネ
ルの軒側框の嵌合部を嵌合させて、段葺き状に各パネル
を敷設する太陽電池パネルの取付構造（請求項５に記載
の発明）がある。
【００１２】前者において、前記太陽電池パネルは、枠
体のいずれか一辺が、前記太陽電池モジュールをスライ
ドして取付け、且つ、取外し可能に構成されているの
で、これらの複数のパネルを前記枠体の一辺が衝突しな
いように組み合わせ、段葺き状の太陽電池アレイを構成
する。このような太陽電池パネルの取付構造によれば、
上記取付構造と同様な作用効果に加えて、意匠性に優れ
た取付構造にすることができる。具体的には、前記パネ
ルを軒棟方向に２列配置したり、同パネルを桁行き方向
に２列配置した場合の段葺き状の太陽電池アレイの取付
構造を想定して、上記パネルの作用効果を発揮させる。
一方、後者においては、枠体の軒側框が、前記太陽電池
モジュールをスライドして取付け、且つ、取外し可能に
構成されている太陽電池パネルを段葺き状に取付ける構
造である。よって、必要な敷設面積に対応させて、複数
のパネルを任意に段葺き状に配置しても、太陽電池モジ
ュールの点検、修理、交換が容易である。しかも、意匠
性に優れた取付構造にすることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明に係る太陽電池パネル（以
下、パネル）及びその取付構造の実施形態について、図
面を参照しつつ、詳細に説明する。図１は、請求項１に
係る発明に対応するパネルの分解斜視図、図２は、同パ
ネルの取付構造を示す屋根の要部平面図である。
【００１４】図１に示したように、前記パネル１は、ほ
ぼ長方形状の枠体としての外枠２と、この外枠２に収容
される太陽電池モジュール３を取付けた内枠４とで構成
され、前記外枠２の左竪框２０が、前記内枠４をスライ
ドして取付け、且つ、取外し可能に構成されている。
【００１５】前記外枠２は、屋根の軒側に面する軒側框
２１、棟側に面する棟側框２２及び左右竪框２０，２３
からなり、各部材２０乃至２３は、例えば、アルミ型材
で成形されて、ビス等の固定具で一体化されている。前
記左竪框２０は、框本体２００と、この框本体２００に
ネジ等で螺着されている側壁２０１とからなり、その側
壁２０１に前記内枠４が固定されている。また、前記框
本体２００には、スライド口２０２が設けられていると
共に、前記軒側框２１及び棟側框２２の内側には、それ
ぞれスライドヒレ２１０，２２０が成形されている。そ
して、前記内枠４は、前記スライド口２０２、軒側框及
び棟側框の各スライドヒレ２１０，２２０を介して、屋
根の桁行き方向Ｋに、スライド可能なカセット構造とな
っている。なお、前記左右竪框２０，２３の各底部２０
３，２３０は、このパネル１を架台５，５に固定するた
めの固定部となっており、適宜間隔で、ビス等の固定具
用の止着孔が設けられている。
【００１６】なお、左竪框２０の竪本体２００に設けら
れている凹部２０４は、スライドされる太陽電池モジュ
ール３の端子ボックス３０，３０が、その框本体２００
に当たらない様に設けた端子ボックス用の切欠である。
【００１７】上記カセット構造においては、通常は、外
枠２に内枠４を挿入して、ビス等で前記左竪框２０の側
壁２０１と框本体２００とが固着されている。そして、
太陽電池モジュール３の点検、修理及び交換の場合に
は、ビス等の緊締を解除し、外枠２から、その側壁２０
１を引き離すようにスライドさせることにより、太陽電
池モジュール３を取出すことができるので、太陽電池モ
ジュールの点検、修理及び交換を迅速に行うことができ
る。さらに、パネル１の下方に配線されている前記端子
ボックス３０からのケーブルの点検、修理及び交換も迅
速に行える。上記パネル１では、外枠１の左竪框２０を
スライド可能に構成しているが、その他の外枠の一辺、
即ち、右竪框２３、軒側框２１或いは棟側框２２をスラ
イド可能なカセット構造にしてもよい。
【００１８】上記パネル１は、図２に示すように、軒棟
方向に２列の太陽電池アレイを構成することでき、屋根
の架台５に配置固定される。そして、図面上、左側の太
陽電池アレイの各パネル２，２…は、それぞれ左竪框２
０，２０…から、太陽電池モジュール３を取出したり、
取付けることできるように、一方、右側の太陽電池アレ
イの各パネル２，２…は、それぞれ右竪框２３，２３…
から太陽電池モジュール３を取出したり、取付けること
できるように、各パネルを組み合わせて配置している。
なお、各太陽電池モジュール３の端子ボックス３０から
の各ケーブルは、屋根面に設けられた後述する配線口等
にまとめられ、接続箱等に接続されている。
【００１９】上記のように、左竪框２０がカセット構造
となっているパネル１と、右竪框２３がカセット構造と
なっているパネル１とを組合わせることにより、平葺状
の取付構造において、太陽電池モジュール３，３…単位
に、修理、点検及び交換が可能となっている。よって、
従来のように、架台単位に修理等を行う必要がなく、太
陽光発電システムに対するメンテナンスを軽減すること
ができる。
【００２０】次に、請求項３に係るパネルの実施形態
を、図３及び図４に基づいて説明する。図３は同パネル
の斜視図、図４は同パネルの側面図である。このパネル
１Ａが、前記パネル１と異なる主な点は、軒側框２１が
カセット構造となっており、且つ、同框２１に嵌合部２
１２が形成されている点、棟側框２２に前記嵌合部２１
２に嵌合される被嵌合部２２１が形成されている点であ
る。
【００２１】前記軒側框２１は、図３に示したように、
框本体２１１と、この框本体２１１にネジ等で螺着され
ている側壁２１３とからなり、その側壁２１３には、太
陽電池モジュール３を取付けた内枠４が固定されてい
る。前記框本体２１１は、図４に示したように、断面形
状が、上開き略Ｃ字状に成形され、前記側壁２１３を固
定すると共に左右竪框２０，２３に対するタッピングホ
ールを形成した第１の縦片２１４と、棟側から軒側に斜
め下側に突出する前記嵌合部２１２を形成した底片２１
５と、左右竪框２０，２３に対するタッピングホールを
形成した第２の縦片２１６と、前記太陽電池モジュール
３を載置する上片２１７からなっている。
【００２２】一方、棟側框２２は、図４に示すように、
前記嵌合部２１２に嵌合される前記被嵌合部２２１が、
略Ｔ字状に形成され、左右竪框２０，２３に対するタッ
ピングホールを形成すると共に、前記太陽電池モジュー
ル３を載置する上片２２２と、屋根下地に対するパネル
１の固着部２２３とからなっている。なお、上片２２２
と固着部２２３の中間において「２２４」で示すもの
は、配線、通気或いは水抜きの機能を果たす孔である。
【００２３】前記左竪框２０は、図３に示したように、
内枠４の端部を挟むスライド部２０５と、前記軒側框２
１と棟側框２２との結合部となる断面略コ字状の結合部
２０６と、桁行き方向に隣接するパネル１，１相互の接
続部となる略Ｌ字状の接続片２０７からなっている。一
方、右竪框２３も上記左竪框２０と同様に、スライド部
２３１、結合部２３２及び略Ｔ字状の接続片２３３から
構成されている。
【００２４】上記構成のパネル１Ａでは、前記太陽電池
モジュール３は、その軒側框２１の上片２１７、左右竪
框２０，２３の各スライド部２０５，２３１を介して、
軒棟方向Ｎに、スライド可能なカセット構造となってい
る。
【００２５】なお、前記パネル１Ａにおいて、前記太陽
電池モジュール３をカセット構造にするためには、前記
棟側框２２、前記左竪框２０又は右竪框２３に太陽電池
モジュール３の内枠４を固定し、それぞれ対応する左右
竪框２０，２３、軒側框２１及び棟側框２２にスライド
部を設けてもよい。以上のような構成のパネル１Ａは、
前記パネル１と同様な作用効果を奏することができ、ま
た次に説明するように、段葺き状の取付構造も可能にな
っている。
【００２６】前記パネル１Ａによる取付構造は、図５及
び図６に示した構造となる。図５は、同取付構造に対し
軒棟方向から見た要部断面図、図６は、同構造の桁行き
方向から見た要部断面図である。図５に示したように、
軒棟方向に連続するパネル１Ａは、それらの上下方向に
隣接するパネル１Ａの棟側框２２の被嵌合部２２１が、
軒側框２１の嵌合部２１２に嵌合され、段葺き状の太陽
電池アレイになる。この屋根構造において、例えば軒側
框２１をカセット構造とすることにより、太陽電池モジ
ュール３毎に修理、点検、交換が容易であるから、工事
期間が短く、工事費用も引き下げることができるし、電
気的なトラブルの際に、ケーブル接続の点検等が容易で
ある。また、段葺き状の段差により見付けもはっきりと
現れて、意匠性に優れている。また、前記通気孔２２４
により、空気の流動が妨げられないので、太陽電池モジ
ュールの温度上昇による発電効率の低下を抑制できる。
更に、前記孔２２４は、太陽電池アレイの下に浸入した
雨水を下方に排出する機能と、モジュール３間を接続す
るケーブルの配線孔の機能を兼ねている。
【００２７】また、上記パネル１Ａを用いて、図２のよ
うに、軒棟方向に２列の太陽電池アレイを敷設する場合
には、左側の太陽電池アレイについては、左竪框２０を
カセット構造にしたパネル１Ａを配置する。一方、右側
の太陽電池アレイについては、右竪框２３をカセット構
造にしたパネル１Ａを配置する。さらに、上記パネル１
Ａを用いて、桁行き方向に２列の太陽電池アレイを敷設
する場合には、上段の太陽電池アレイについては、棟側
框２２をカセット構造にしたパネル１Ａを配置する。一
方、下段の太陽電池アレイについては、軒側框２１をカ
セット構造にしたパネル１Ａを配置する。このような屋
根構造であっても、上記と同様な作用効果を奏すること
ができる。
【００２８】次に、上記パネル１Ａの内、軒側框２１を
カセット構造にしたパネル１Ａの取付構造の施工方法
を、図７及び図８に基づいて、説明する。
【００２９】まず、図７（イ）に示したように、屋根を
構成する野地板６上に、アスファルトルーフィング６１
を敷設すると共に、軒側のアスファルトルーフィング６
１の下に、スターター７の固定部７０を差込み、釘等の
止着具を介して、スターター７を固定する。次に、図７
（ロ）に示したように、その上から、太陽電池アレイの
敷設範囲に対応させて、防火対策のため、カラーガルバ
リウム鋼板６２を重ねる。なお、同鋼板６２の両端部を
立上げ加工することにより、太陽電池アレイの敷設範囲
の雨水が野地板６側に流下しないようにする（図７
（ハ））。次に、図７（ニ）に示したように、前記スタ
ーター７の両端部にそれぞれ軒棟方向に縦見切り縁８，
８を配置して、これらを上記鋼板６２上に固定する。
【００３０】次に、図８（イ）及び図９に示したよう
に、前記スターター７の被嵌合部７１に、前記パネル１
Ａの嵌合部２１２を嵌合させると共に、そのパネルの棟
側框２２に設けられた固着部２２３を野地板６に固定し
て、軒側パネル１Ａを敷設する。そして、そのパネル１
Ａの一段上に、パネル１Ａを配置して、その嵌合部２１
２に前記パネル１Ａの被嵌合部２２１を嵌合させる。こ
のように、上下段のパネル１Ａの嵌合部２１２と被嵌合
部２２１とを嵌合させながら、下から上にパネル１Ａを
敷設する。同様にして、図面上、右側の太陽電池アレイ
を配置する（図８（ロ））。最後に図８（ハ）及び図１
０に示したように、棟側パネル１Ａの被嵌合部２２１上
に、水止材８５を桁行き方向に固定し、さらに、見切り
縁８０，８１，８２をそれぞれ桁行き方向に配置、固定
して、両端を水上端部キャップ８３で塞ぐ。なお、各太
陽電池モジュール３の出力ケーブルは、前記見切り縁８
０乃至８２によって構成された空間内の配線口８４か
ら、小屋根裏等の配線により、接続箱やインバータに接
続されている。
【００３１】上記取付構造によれば、軒側框２１が、前
記太陽電池モジュール３をスライドして取付け、且つ、
取外し可能に構成されているパネル１Ａを段葺き状に取
付ける構造であるので、軒棟方向に２列以上の太陽電池
アレイを敷設する場合や桁行き方向に２列以上の太陽電
池アレイを敷設する場合のように、必要な範囲で前記パ
ネル１Ａを敷設しても、上記取付構造と同一の作用効果
を奏することができる。また、この実施形態の場合、架
台方式のように、架台にパネルの左右竪框２０，２３等
を固定するものではなく、棟側框２２を直接下地材に固
定できるため、形材を軽量にできる。さらに、棟側に配
置された見切り縁８０等は、雨水を左右の見切り縁８，
８に振り分けるものであり、雨仕舞性も確保されてい
る。また、前記太陽電池アレイ内に浸入した雨水は、前
記棟側框２２の通気孔２２４やスターター７の通気兼水
抜き孔７２を介して、雨樋等に流下する。
【００３２】なお、上記取付構造において、前記パネル
１Ａの竪框２０，２３に代えて、図１１に示したような
竪框端部納め８６，８６を前記見切り縁８に沿って取り
付けてもよい。また同図に示したように、桁行き方向に
複数の太陽電池アレイを配置する場合には、水上部分の
降雨量に応じて、１列又は複数毎に、図１１に示した中
間用見切り縁８７を軒棟方向に配置し、その中間見切り
縁８７を、樋部材としてもよい。なお、「８８」で示し
たものは、屋根板を構成するスレート屋根材である。
【００３３】屋根の形状や面積に対し、太陽電池アレイ
の配置が対応できない場合もある。このような場合に
は、図１２に示したように、屋根構造の体裁を整えるた
めに、ダミーアレイ９を配置することもできる。ダミー
アレイ９は、図１３に示したように、アルミ板９０の端
部を内側に折り曲げ、その中間下側に断熱層９１等を貼
着したものである。
【００３４】
【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、従来の
架台方式のように、架台単位に取付けられた太陽電池モ
ジュールではなく、太陽電池モジュール単位で枠体に収
容することにより、太陽電池モジュール単位で太陽電池
パネルを構成する。そして、枠体のいずれか一辺が、前
記太陽電池モジュールをスライドして取付け、且つ、取
外し可能に構成されているので、不具合の太陽電池モジ
ュールのみを点検でき、また取外して修理でき、或いは
正常な太陽電池モジュールとの交換が容易にできる。
【００３５】請求項２に記載の発明によれば、不具合な
太陽電池モジュールのみを取外して、点検したり、修理
したり、交換すればよいので、メンテナンス作業も迅速
に行え、またその費用も抑えることができる。
【００３６】請求項３に記載の発明によれば、上記各パ
ネルの作用効果に加えて、パネルを段葺き状に取付ける
ことができ、意匠性に優れた太陽電池パネルを提供する
ことができる。
【００３７】請求項４及び請求項５の各発明では、太陽
電池モジュール等の電気的なトラブルの際に、ケーブル
等の点検を容易に行うことができる。また、不良な太陽
電池モジュールの交換が容易であるため、工事期間も短
くてすみ、それだけ工事のコストを低く抑えることがで
きる。また、意匠性に優れた太陽電池パネルの取付構造
となつている。特に、請求項５の発明においては、必要
な敷設面積に対応させて、複数のパネルを任意に段葺き
状に配置しても、太陽電池モジュールの点検、修理、交
換が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 太陽電池パネルの分解斜視図、
【図２】 太陽電池パネルの取付構造を示した屋根の平
面図、
【図３】 太陽電池パネルの分解斜視図、
【図４】 太陽電池パネルの側面図、
【図５】 太陽電池パネルの取付構造を示した要部縦断
面図、
【図６】 太陽電池パネルの取付構造を示した要部横断
面図、
【図７】 （イ）乃至（ニ）は、太陽電池パネルの取付
手順を示す屋根の斜視図、
【図８】 （イ）乃至（ハ）は、太陽電池パネルの取付
手順を示す屋根の斜視図、
【図９】 太陽電池パネルの軒側端部の取付構造を示し
た断面図、
【図１０】 太陽電池パネルの棟側端部の取付構造を示
した断面図、
【図１１】 中間見切り縁等を施した太陽電池パネルの
取付構造を示した断面図、
【図１２】 ダミーアレイを施した太陽電池パネルの取
付構造を示した屋根の平面図、
【図１３】 ダミーアレイを施した太陽電池パネルの取
付構造を示した屋根の断面図。
【符号の説明】
１ 太陽電池パネル ２ 外枠 ２０ 左竪框 ２１ 軒側框 ２２ 棟側框 ２３ 右竪框 ２００ 框本体 ２０１ 側壁 ２０２ スライド口 ２０３ 底部 ２０４ 凹部 ２０５ スライド部 ２０６ 結合部 ２０７ 接続片 ２１０ スライドヒレ ２１１ 框本体 ２１２ 嵌合部 ２１３ 側壁 ２１４ 第１の縦片 ２１５ 底片 ２１６ 第２の縦片 ２１７ 上片 ２２０ スライドヒレ ２２１ 被嵌合部 ２２２ 上片 ２２３ 固着部 ２２４ 孔 ２３０ 底部 ２３１ スライド部 ２３２ 結合部 ２３３ 接続片 ３ 太陽電池モジュール ３０ 端子ボックス ４ 内枠 ５ 架台 ６ 野地板 ６１ アスファルトルーフィング ６２ カラーガルバリウム鋼板 ７ スターター（下部見切り縁） ７０ 固定部 ７１ 被嵌合部 ８，８０，８１，８２ 見切り縁 ８３ 端部キャップ ８５ 止水材 ９ ダミーアレイ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 太陽電池モジュールを枠体に収容すると
    共に、前記枠体のいずれか一辺が、前記太陽電池モジュ
    ールをスライドして取付け、且つ、取外し可能に構成さ
    れていることを特徴とする太陽電池パネル。
  2. 【請求項２】 前記枠体の一辺から前記太陽電池モジュ
    ールを取付け、且つ、取外し可能に、請求項１に記載の
    太陽電池パネルを組合わせて配置して、太陽電池アレイ
    を構成したことを特徴とする太陽電池パネルの取付構
    造。
  3. 【請求項３】 軒側框、棟側框及び左右竪框からなる枠
    体に太陽電池モジュールを収容すると共に、 前記軒側框に嵌合部を形成し、前記棟側框に被嵌合部を
    形成し、且つ、前記枠体のいずれか一辺が、前記太陽電
    池モジュールをスライドして取付け及び取外し可能に構
    成されていることを特徴とする太陽電池パネル。
  4. 【請求項４】 前記枠体の一辺から前記太陽電池モジュ
    ールを取付け、且つ、取外し可能に、請求項３に記載の
    太陽電池パネルを組合わせて配置すると共に、 軒側太陽電池パネルの棟側框の被嵌合部に、棟側太陽電
    池パネルの軒側框の嵌合部を嵌合させて、段葺き状の太
    陽電池アレイを構成したことを特徴とする太陽電池パネ
    ルの取付構造。
  5. 【請求項５】 前記枠体の軒側框から前記太陽電池モジ
    ュールを取付け、且つ、取外し可能に、請求項３に記載
    の太陽電池パネルを配置すると共に、 軒側太陽電池パネルの棟側框の被嵌合部に、棟側太陽電
    池パネルの軒側框の嵌合部を嵌合させて、段葺き状に各
    パネルを敷設した特徴とする太陽電池パネルの取付構
    造。
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