JP2000025563A - 大人小児兼用自動車用シート - Google Patents
大人小児兼用自動車用シートInfo
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- JP2000025563A JP2000025563A JP10200687A JP20068798A JP2000025563A JP 2000025563 A JP2000025563 A JP 2000025563A JP 10200687 A JP10200687 A JP 10200687A JP 20068798 A JP20068798 A JP 20068798A JP 2000025563 A JP2000025563 A JP 2000025563A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大人小児兼用自動車用シートのシートベルト
装置において、小児使用時における装着操作性を向上さ
せ、しかも衝撃を受けても外れにくくする。 【解決手段】 大人小児兼用自動車用シートは、シート
クッション10から上方に突出可能な小児用シート11
と、シートバック15の前側を上から下へ斜めに延びる
ショルダベルト部21aを備えたベルト21を有するシ
ートベルト装置20を備えている。シートベルト装置の
ベルトガイド装置30は、ショルダベルト部が移動可能
に挿通されるショルダタングプレート35と、シートバ
ックの肩部に取り付けられてショルダタングプレートを
着脱自在に係止するショルダバックル31を備えてい
る。ショルダベルト部21aの一部の表面には、ショル
ダタングプレートが必要な範囲を超えて下方に移動しな
いように、ボタン21cを縫い付けるのがよい。
装置において、小児使用時における装着操作性を向上さ
せ、しかも衝撃を受けても外れにくくする。 【解決手段】 大人小児兼用自動車用シートは、シート
クッション10から上方に突出可能な小児用シート11
と、シートバック15の前側を上から下へ斜めに延びる
ショルダベルト部21aを備えたベルト21を有するシ
ートベルト装置20を備えている。シートベルト装置の
ベルトガイド装置30は、ショルダベルト部が移動可能
に挿通されるショルダタングプレート35と、シートバ
ックの肩部に取り付けられてショルダタングプレートを
着脱自在に係止するショルダバックル31を備えてい
る。ショルダベルト部21aの一部の表面には、ショル
ダタングプレートが必要な範囲を超えて下方に移動しな
いように、ボタン21cを縫い付けるのがよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小児使用状態にお
ける拘束性がよいシートベルト装置を備えた大人小児兼
用自動車用シート、特に小児使用時における装着操作性
がよくしかも外れにくいシートベルト装置を備えた大人
小児兼用自動車用シートに関する。
ける拘束性がよいシートベルト装置を備えた大人小児兼
用自動車用シート、特に小児使用時における装着操作性
がよくしかも外れにくいシートベルト装置を備えた大人
小児兼用自動車用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】大人小児兼用自動車用シートとしては、
例えば図3に示すように、上面に凹部10aを形成した
シートクッション10と、その後端部から上方に立ち上
がるシートバック15を備え、シートクッション10の
後半部の凹部10a内に収納される大人使用位置とシー
トクッション10から上方に突出する小児使用位置とに
選択的に位置決めされるように、小児用シート11を起
伏する4本のリンク12により昇降可能に支持したもの
がある。このような大人小児兼用自動車用シートに使用
するシートベルト装置20は、例えば図3に示す3点式
のものが使用され、そのベルト21は、一端が車体のピ
ラー部などに取り付けたショルダアンカ24などを通し
て車体に固定したリトラクタにより巻き取られ、他端が
アウタアンカによりショルダアンカ24側の車体床面に
連結され、ベルト21の中間部に移動可能に挿通した腰
部タングプレート22は車体中央側の床面にストラップ
23aを介して取り付けた腰部バックル23に着脱可能
に係止するようになっている。この装着状態では、ショ
ルダアンカ24と腰部タングプレート22の間となるシ
ョルダベルト部21aはシートバック15の前側を通っ
て上から下へ斜めに延び、着座者を拘束する。
例えば図3に示すように、上面に凹部10aを形成した
シートクッション10と、その後端部から上方に立ち上
がるシートバック15を備え、シートクッション10の
後半部の凹部10a内に収納される大人使用位置とシー
トクッション10から上方に突出する小児使用位置とに
選択的に位置決めされるように、小児用シート11を起
伏する4本のリンク12により昇降可能に支持したもの
がある。このような大人小児兼用自動車用シートに使用
するシートベルト装置20は、例えば図3に示す3点式
のものが使用され、そのベルト21は、一端が車体のピ
ラー部などに取り付けたショルダアンカ24などを通し
て車体に固定したリトラクタにより巻き取られ、他端が
アウタアンカによりショルダアンカ24側の車体床面に
連結され、ベルト21の中間部に移動可能に挿通した腰
部タングプレート22は車体中央側の床面にストラップ
23aを介して取り付けた腰部バックル23に着脱可能
に係止するようになっている。この装着状態では、ショ
ルダアンカ24と腰部タングプレート22の間となるシ
ョルダベルト部21aはシートバック15の前側を通っ
て上から下へ斜めに延び、着座者を拘束する。
【0003】図3に示すようにシートバック15の上部
外側の肩部に固定される小児用ショルダアンカ25は、
図4及び図5に示すようにL形断面形状で、その水平部
は取付ボルト26によりシートバックフレーム16のブ
ラケット16bに固定され、起立部にはベルト21のシ
ョルダベルト部21aを差し込むスリット25aが設け
られている。この小児用ショルダアンカ25は、起立部
の両端から互いに内向きに延びる1対の突出部25bに
よりスリット25aを形成する両側ハンガータイプ(図
5(a) 参照 )と、起立部の内端から外向きに延びる突
出部25cによりスリット25aを形成する片側ハンガ
ータイプ(図5(b) 参照 )とがあり、何れも金属板を
合成樹脂により覆ったものである。
外側の肩部に固定される小児用ショルダアンカ25は、
図4及び図5に示すようにL形断面形状で、その水平部
は取付ボルト26によりシートバックフレーム16のブ
ラケット16bに固定され、起立部にはベルト21のシ
ョルダベルト部21aを差し込むスリット25aが設け
られている。この小児用ショルダアンカ25は、起立部
の両端から互いに内向きに延びる1対の突出部25bに
よりスリット25aを形成する両側ハンガータイプ(図
5(a) 参照 )と、起立部の内端から外向きに延びる突
出部25cによりスリット25aを形成する片側ハンガ
ータイプ(図5(b) 参照 )とがあり、何れも金属板を
合成樹脂により覆ったものである。
【0004】このシートベルト装置20は大人小児兼用
であり、大人使用状態では、小児用シート11を凹部1
0a内に収納し、ベルト21をフック11aと小児用シ
ョルダアンカ25に差し込むことなく、ベルト21の中
間部に挿通した腰部タングプレート22を腰部バックル
23に係止して、着座した大人を拘束する。また小児使
用状態では、図3に示すようにシートクッション10か
ら上方に突出した小児用シート11上に小児を着座さ
せ、ベルト21の中間部に挿通した腰部タングプレート
22を腰部バックル23に係止し、着座した小児の両腿
の上側を通るラップベルト部21bの両側または片側を
小児用シート11のフレームの両側または片側に固定し
たフック11aに差し込み、更に小児の上半身の前側を
通って上から下へ斜めに延びるショルダベルト部21a
の上部をシートバック15の外側肩部に固定した小児用
ショルダアンカ25に差し込むことによりショルダベル
ト部21aの経路を小児の体形と合うように変えて、着
座した小児、特にその肩部付近がショルダベルト部21
aから外れないようにして拘束性を高めている。
であり、大人使用状態では、小児用シート11を凹部1
0a内に収納し、ベルト21をフック11aと小児用シ
ョルダアンカ25に差し込むことなく、ベルト21の中
間部に挿通した腰部タングプレート22を腰部バックル
23に係止して、着座した大人を拘束する。また小児使
用状態では、図3に示すようにシートクッション10か
ら上方に突出した小児用シート11上に小児を着座さ
せ、ベルト21の中間部に挿通した腰部タングプレート
22を腰部バックル23に係止し、着座した小児の両腿
の上側を通るラップベルト部21bの両側または片側を
小児用シート11のフレームの両側または片側に固定し
たフック11aに差し込み、更に小児の上半身の前側を
通って上から下へ斜めに延びるショルダベルト部21a
の上部をシートバック15の外側肩部に固定した小児用
ショルダアンカ25に差し込むことによりショルダベル
ト部21aの経路を小児の体形と合うように変えて、着
座した小児、特にその肩部付近がショルダベルト部21
aから外れないようにして拘束性を高めている。
【0005】なお小児用ショルダアンカ25には、図6
に示すような挟み込みタイプもある。これは、本体部2
7に形成した孔27bをヘッドレスト14のステイに差
し込んでシートバック15に取り付けるもので、本体部
27にはシートバック15の外側肩部上に延びる突出部
27aが一体的に形成され、突出部27aの根本部後側
にピン28aにより揺動可能に取り付けた可動アーム2
8をスプリング(図示省略)により矢印Xに示すように
前向きに付勢したものである。スプリングに抗して可動
アーム28を開き、ショルダベルト部21aを突出部2
7aに引っ掛けてからスプリングにより可動アーム28
を戻して、ショルダベルト部21aを突出部27aと可
動アーム28の間に挟み込む。
に示すような挟み込みタイプもある。これは、本体部2
7に形成した孔27bをヘッドレスト14のステイに差
し込んでシートバック15に取り付けるもので、本体部
27にはシートバック15の外側肩部上に延びる突出部
27aが一体的に形成され、突出部27aの根本部後側
にピン28aにより揺動可能に取り付けた可動アーム2
8をスプリング(図示省略)により矢印Xに示すように
前向きに付勢したものである。スプリングに抗して可動
アーム28を開き、ショルダベルト部21aを突出部2
7aに引っ掛けてからスプリングにより可動アーム28
を戻して、ショルダベルト部21aを突出部27aと可
動アーム28の間に挟み込む。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5(a) に示す両側ハ
ンガータイプの小児用ショルダアンカ25は、1対の突
出部25bの間の隙間からショルダベルト部21aを長
手方向に沿って折り曲げて差し込まなければならないの
でシートベルト装置を装着する際の操作性が悪いという
問題がある。図5(b) に示す片側ハンガータイプの小児
用ショルダアンカ25は、ショルダベルト部21aの差
し込みは容易であるが、衝撃を受けた際の力の方向によ
ってはショルダベルト部21aが小児用ショルダアンカ
25から外れて拘束性を低下させるおそれがある。また
図6に示す挟み込みタイプの小児用ショルダアンカ25
は、スプリングに抗して可動アーム28を開く操作を必
要とするのでシートベルト装置を装着する際の操作性が
悪く、取付位置から荷重作用位置までの距離が長くなる
ので強度及び剛性が不足しがちである。本発明はこのよ
うな各問題を解決することを目的とする。
ンガータイプの小児用ショルダアンカ25は、1対の突
出部25bの間の隙間からショルダベルト部21aを長
手方向に沿って折り曲げて差し込まなければならないの
でシートベルト装置を装着する際の操作性が悪いという
問題がある。図5(b) に示す片側ハンガータイプの小児
用ショルダアンカ25は、ショルダベルト部21aの差
し込みは容易であるが、衝撃を受けた際の力の方向によ
ってはショルダベルト部21aが小児用ショルダアンカ
25から外れて拘束性を低下させるおそれがある。また
図6に示す挟み込みタイプの小児用ショルダアンカ25
は、スプリングに抗して可動アーム28を開く操作を必
要とするのでシートベルト装置を装着する際の操作性が
悪く、取付位置から荷重作用位置までの距離が長くなる
ので強度及び剛性が不足しがちである。本発明はこのよ
うな各問題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による大人小児兼
用自動車用シートは、後半部の上面に凹部を形成したシ
ートクッションと、その後端部から上方に立ち上がるシ
ートバックと、前記シートクッションの凹部内に収納さ
れる大人使用位置と同シートクッションから上方に突出
する小児使用位置とで選択的に支持される小児用シート
と、前記シートバックの前側を通って上から下へ斜めに
延びるショルダベルト部を備えたベルトを有するシート
ベルト装置を備えた大人小児兼用自動車用シートにに関
するもので、前記シートベルト装置は、前記ショルダベ
ルト部が長手方向移動可能に挿通される開口孔を備えた
ショルダタングプレートと、前記ショルダベルト部が通
過する付近となる前記シートバックの肩部に取り付けら
れ前記ショルダタングプレートの先端部を挿入すること
により同ショルダタングプレートを係止すると共にこの
係止を離脱させる解除ボタンを有するショルダバックル
よりなるベルトガイド装置を備えたことを特徴とするも
のである。大人使用状態では、ショルダタングプレート
をショルダバックルに係止することなく、シートベルト
装置により着座した大人を拘束する。小児使用状態で
は、ショルダタングプレートをショルダバックルに係止
して、シートベルト装置により小児用シート上に着座し
た小児を拘束する。ショルダタングプレートをもショル
ダバックルに係止することにより、ショルダベルト部の
経路は小児用シート上に着座した小児の体形に合うよう
に変更される。
用自動車用シートは、後半部の上面に凹部を形成したシ
ートクッションと、その後端部から上方に立ち上がるシ
ートバックと、前記シートクッションの凹部内に収納さ
れる大人使用位置と同シートクッションから上方に突出
する小児使用位置とで選択的に支持される小児用シート
と、前記シートバックの前側を通って上から下へ斜めに
延びるショルダベルト部を備えたベルトを有するシート
ベルト装置を備えた大人小児兼用自動車用シートにに関
するもので、前記シートベルト装置は、前記ショルダベ
ルト部が長手方向移動可能に挿通される開口孔を備えた
ショルダタングプレートと、前記ショルダベルト部が通
過する付近となる前記シートバックの肩部に取り付けら
れ前記ショルダタングプレートの先端部を挿入すること
により同ショルダタングプレートを係止すると共にこの
係止を離脱させる解除ボタンを有するショルダバックル
よりなるベルトガイド装置を備えたことを特徴とするも
のである。大人使用状態では、ショルダタングプレート
をショルダバックルに係止することなく、シートベルト
装置により着座した大人を拘束する。小児使用状態で
は、ショルダタングプレートをショルダバックルに係止
して、シートベルト装置により小児用シート上に着座し
た小児を拘束する。ショルダタングプレートをもショル
ダバックルに係止することにより、ショルダベルト部の
経路は小児用シート上に着座した小児の体形に合うよう
に変更される。
【0008】前項の発明は、ベルトのショルダベルト部
に、その表面から突出してショルダタングプレートが必
要な範囲を超えて下方に移動することを阻止するボタン
を設けることが好ましい。
に、その表面から突出してショルダタングプレートが必
要な範囲を超えて下方に移動することを阻止するボタン
を設けることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に主として図1及び図2によ
り本発明の説明をする。この実施の形態による大人小児
兼用自動車用シートは、図3〜図5により説明した従来
技術とは、シートバック15の外側肩部に設けられて小
児使用状態においてシートベルト装置20のショルダベ
ルト部21aを拘束するベルトガイド部(図3に二点鎖
線の円Aで囲って示す)が異なるだけであり、その他の
部分は実質的に変わりはないので、主としてこの相違部
分について、一部は図3をも参照して説明する。
り本発明の説明をする。この実施の形態による大人小児
兼用自動車用シートは、図3〜図5により説明した従来
技術とは、シートバック15の外側肩部に設けられて小
児使用状態においてシートベルト装置20のショルダベ
ルト部21aを拘束するベルトガイド部(図3に二点鎖
線の円Aで囲って示す)が異なるだけであり、その他の
部分は実質的に変わりはないので、主としてこの相違部
分について、一部は図3をも参照して説明する。
【0010】シートバック15は、図1に示すように、
シートバックフレーム16と、その前側及び外周部を覆
うシートバッククッションパッド17と、このシートバ
ッククッションパッド17の外面を覆って周縁部がシー
トバックフレーム16に取り付けられるシートバックカ
バー18を備えている。図3に示すシートベルト装置2
0のショルダベルト部21aが通過する付近となるシー
トバックフレーム16の外側肩部(図3の二点鎖線の円
Aで示す部分に対応)の後側には、コ字断面形状のブラ
ケット16aが溶接固着されている。このブラケット1
6aに固定されるショルダバックル31及びこれに離脱
可能に係止されるショルダタングプレート35は、それ
ぞれ図3に示す従来技術の腰部バックル23及び腰部タ
ングプレート22と実質的に同一構造であり、この両部
材31,35が小児使用状態で使用されるベルトガイド
装置30を構成している。
シートバックフレーム16と、その前側及び外周部を覆
うシートバッククッションパッド17と、このシートバ
ッククッションパッド17の外面を覆って周縁部がシー
トバックフレーム16に取り付けられるシートバックカ
バー18を備えている。図3に示すシートベルト装置2
0のショルダベルト部21aが通過する付近となるシー
トバックフレーム16の外側肩部(図3の二点鎖線の円
Aで示す部分に対応)の後側には、コ字断面形状のブラ
ケット16aが溶接固着されている。このブラケット1
6aに固定されるショルダバックル31及びこれに離脱
可能に係止されるショルダタングプレート35は、それ
ぞれ図3に示す従来技術の腰部バックル23及び腰部タ
ングプレート22と実質的に同一構造であり、この両部
材31,35が小児使用状態で使用されるベルトガイド
装置30を構成している。
【0011】ショルダバックル31は、図1及び図2に
示すように、下側に突出して設けた取付部31aを取付
ボルト34によりブラケット16aに締め付けることに
よりシートバックフレーム16に固定される。ショルダ
バックル31は、シートバッククッションパッド17及
びシートバックカバー18に形成した孔19を通って上
方に延び、シートバック15の外側肩部から上方に露出
されたその上面には次に述べるショルダタングプレート
35の先端部35bを挿入する差込孔32が形成され、
その一側には差込孔32に挿入されて係止されたショル
ダタングプレート35の先端部35bを離脱させる解除
ボタン33が設けられている。
示すように、下側に突出して設けた取付部31aを取付
ボルト34によりブラケット16aに締め付けることに
よりシートバックフレーム16に固定される。ショルダ
バックル31は、シートバッククッションパッド17及
びシートバックカバー18に形成した孔19を通って上
方に延び、シートバック15の外側肩部から上方に露出
されたその上面には次に述べるショルダタングプレート
35の先端部35bを挿入する差込孔32が形成され、
その一側には差込孔32に挿入されて係止されたショル
ダタングプレート35の先端部35bを離脱させる解除
ボタン33が設けられている。
【0012】ショルダタングプレート35は、開口孔3
6を形成したベルト挿通部35aとこれより狭い幅で先
端部35bにロック穴37が形成された先端部35bよ
りなる金属板で、ベルト挿通部35aは合成樹脂により
覆われている。ショルダタングプレート35は、その先
端部35bをショルダバックル31の差込孔32に挿入
すれば、ショルダバックル31内部の爪(図示省略)が
ロック穴37に自動的に係合してショルダバックル31
から離脱不能なり、解除ボタン33を押せばこの爪が後
退しロック穴37から外れて離脱可能となる。ショルダ
タングプレート35の開口孔36にはベルト21のショ
ルダベルト部21aが長手方向移動可能に挿通され、小
児用シート11に小児が着座してシートベルト装置20
を装着し、ショルダタングプレート35をショルダバッ
クル31に係止した状態において、ベルト挿通部35a
より多少下方となるショルダベルト部21aの一部には
その表面から突出するようにボタン21cが縫い付けら
れている。このボタン21cは、ベルトガイド装置30
の不使用時にショルダタングプレート35が正常な使用
範囲を超えて下方に滑り落ち、次にベルトガイド装置3
0を使用する際にショルダタングプレート35をショル
ダバックル31に挿入する手間が増大するのを防ぐため
である。
6を形成したベルト挿通部35aとこれより狭い幅で先
端部35bにロック穴37が形成された先端部35bよ
りなる金属板で、ベルト挿通部35aは合成樹脂により
覆われている。ショルダタングプレート35は、その先
端部35bをショルダバックル31の差込孔32に挿入
すれば、ショルダバックル31内部の爪(図示省略)が
ロック穴37に自動的に係合してショルダバックル31
から離脱不能なり、解除ボタン33を押せばこの爪が後
退しロック穴37から外れて離脱可能となる。ショルダ
タングプレート35の開口孔36にはベルト21のショ
ルダベルト部21aが長手方向移動可能に挿通され、小
児用シート11に小児が着座してシートベルト装置20
を装着し、ショルダタングプレート35をショルダバッ
クル31に係止した状態において、ベルト挿通部35a
より多少下方となるショルダベルト部21aの一部には
その表面から突出するようにボタン21cが縫い付けら
れている。このボタン21cは、ベルトガイド装置30
の不使用時にショルダタングプレート35が正常な使用
範囲を超えて下方に滑り落ち、次にベルトガイド装置3
0を使用する際にショルダタングプレート35をショル
ダバックル31に挿入する手間が増大するのを防ぐため
である。
【0013】この実施の形態の大人小児兼用自動車用シ
ートは、大人使用状態では小児用シート11を凹部10
a内に収納し、シートベルト装置20のベルト21中間
部に挿通した腰部タングプレート22を腰部バックル2
3に係止してシートクッション10上に着座した大人を
拘束し、ショルダタングプレート35をショルダバック
ル31に係止することはしない。この状態では、ショル
ダベルト部21aの経路は大人の体形に合ったものとな
っている。
ートは、大人使用状態では小児用シート11を凹部10
a内に収納し、シートベルト装置20のベルト21中間
部に挿通した腰部タングプレート22を腰部バックル2
3に係止してシートクッション10上に着座した大人を
拘束し、ショルダタングプレート35をショルダバック
ル31に係止することはしない。この状態では、ショル
ダベルト部21aの経路は大人の体形に合ったものとな
っている。
【0014】小児使用状態では、図3に示すようにシー
トクッション10から上方に突出した小児用シート11
上に小児を着座させ、先ず大人の場合と同様、シートベ
ルト装置20のベルト21の中間部に挿通した腰部タン
グプレート22を腰部バックル23に係止し、次いで小
児用シート11及び小児の両腿の上側を通るラップベル
ト部21bを小児用シート11の両側または片側に固定
したフック11aに差し込み、更にショルダタングプレ
ート35をショルダバックル31に係止し、シートバッ
ク15及び小児の上半身の前側を通って斜めに延びるシ
ョルダベルト部21aを拘束してその経路を小児の体形
に合うように変更する。これにより、小児用シート11
上に着座した小児、特にその肩部付近がショルダベルト
部21aから外れないようになるので拘束性は向上す
る。小児使用状態で行われるベルトガイド装置30によ
るショルダベルト部21aの拘束及び拘束解除は、ショ
ルダタングプレート35の先端部35bをショルダバッ
クル31の差込孔32に挿入するだけ及び解除ボタン3
3を押すだけでよいので、小児使用時におけるシートベ
ルト装置20の着脱は極めて簡単である。
トクッション10から上方に突出した小児用シート11
上に小児を着座させ、先ず大人の場合と同様、シートベ
ルト装置20のベルト21の中間部に挿通した腰部タン
グプレート22を腰部バックル23に係止し、次いで小
児用シート11及び小児の両腿の上側を通るラップベル
ト部21bを小児用シート11の両側または片側に固定
したフック11aに差し込み、更にショルダタングプレ
ート35をショルダバックル31に係止し、シートバッ
ク15及び小児の上半身の前側を通って斜めに延びるシ
ョルダベルト部21aを拘束してその経路を小児の体形
に合うように変更する。これにより、小児用シート11
上に着座した小児、特にその肩部付近がショルダベルト
部21aから外れないようになるので拘束性は向上す
る。小児使用状態で行われるベルトガイド装置30によ
るショルダベルト部21aの拘束及び拘束解除は、ショ
ルダタングプレート35の先端部35bをショルダバッ
クル31の差込孔32に挿入するだけ及び解除ボタン3
3を押すだけでよいので、小児使用時におけるシートベ
ルト装置20の着脱は極めて簡単である。
【0015】ショルダベルト部21aはショルダタング
プレート35の開口孔36に挿通されており、ショルダ
バックル31に対するショルダタングプレート35の係
止を離脱しない限り、ショルダベルト部21aがショル
ダバックル31から外れることはないので、どのような
衝撃を受けた場合でも小児は必ず拘束され、ショルダベ
ルト部21aから外れることはない。
プレート35の開口孔36に挿通されており、ショルダ
バックル31に対するショルダタングプレート35の係
止を離脱しない限り、ショルダベルト部21aがショル
ダバックル31から外れることはないので、どのような
衝撃を受けた場合でも小児は必ず拘束され、ショルダベ
ルト部21aから外れることはない。
【0016】この実施の形態では、ショルダバックル3
1及びショルダタングプレート35は、従来より広く使
用されている腰部タングプレート22及び腰部バックル
23と実質的に同じものあるいは僅かに変更したものを
使用できるので、製造のための新たな投資はゼロまたは
僅かで足り、製造コストは少なくなる。
1及びショルダタングプレート35は、従来より広く使
用されている腰部タングプレート22及び腰部バックル
23と実質的に同じものあるいは僅かに変更したものを
使用できるので、製造のための新たな投資はゼロまたは
僅かで足り、製造コストは少なくなる。
【0017】またこの実施の形態では、ショルダベルト
部21aにボタン21cを設けており、ベルト21の不
使用時にショルダタングプレート35が正常な使用範囲
を超えて下方に滑り落ちることがないので、小児使用状
態でのベルト21装着時にショルダタングプレート35
をショルダバックル31に挿入するのに手間がかかるこ
とはない。
部21aにボタン21cを設けており、ベルト21の不
使用時にショルダタングプレート35が正常な使用範囲
を超えて下方に滑り落ちることがないので、小児使用状
態でのベルト21装着時にショルダタングプレート35
をショルダバックル31に挿入するのに手間がかかるこ
とはない。
【0018】なお上記実施の形態では、ベルトガイド装
置30を含むシートベルト装置20を1人掛けシートに
適用した場合につき説明したが、本発明はベンチシート
の一側に適用することも可能である。この場合には、腰
部バックル23はシートクッションフレームの中央付近
に取り付けることも可能である。また上記実施の形態で
は3点式のシートベルト装置を使用した例につき説明し
たが、本発明はダイアゴナルシートベルトなどショルダ
ベルト部21aのあるその他の形式のシートベルト装置
を用いて実施することもできる。
置30を含むシートベルト装置20を1人掛けシートに
適用した場合につき説明したが、本発明はベンチシート
の一側に適用することも可能である。この場合には、腰
部バックル23はシートクッションフレームの中央付近
に取り付けることも可能である。また上記実施の形態で
は3点式のシートベルト装置を使用した例につき説明し
たが、本発明はダイアゴナルシートベルトなどショルダ
ベルト部21aのあるその他の形式のシートベルト装置
を用いて実施することもできる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、小児使用状態では、シ
ョルダベルト部の経路はショルダタングプレートをショ
ルダバックルに係止することにより小児の体形に合うよ
うに変更されるので、小児用シート上に着座した小児、
特にその肩部付近がショルダベルト部から外れることは
なくなり、拘束性は向上する。しかもこのための係止
は、ショルダタングプレートの先端部をショルダバック
ルに挿入することにより行われ、またこの係止の離脱は
解除ボタンにより行われるので、ショルダタングプレー
トの着脱は極めて簡単であり、小児使用時におけるシー
トベルト装置の装着操作性は向上する。更に、ショルダ
ベルト部はショルダタングプレートの開口孔に挿通され
ているので、ショルダバックルに対するショルダタング
プレートの係止を離脱しない限り、ショルダベルト部が
ショルダバックルから外れることはなく、どのような向
きの衝撃を受けた場合でも拘束性が損なわれることはな
い。
ョルダベルト部の経路はショルダタングプレートをショ
ルダバックルに係止することにより小児の体形に合うよ
うに変更されるので、小児用シート上に着座した小児、
特にその肩部付近がショルダベルト部から外れることは
なくなり、拘束性は向上する。しかもこのための係止
は、ショルダタングプレートの先端部をショルダバック
ルに挿入することにより行われ、またこの係止の離脱は
解除ボタンにより行われるので、ショルダタングプレー
トの着脱は極めて簡単であり、小児使用時におけるシー
トベルト装置の装着操作性は向上する。更に、ショルダ
ベルト部はショルダタングプレートの開口孔に挿通され
ているので、ショルダバックルに対するショルダタング
プレートの係止を離脱しない限り、ショルダベルト部が
ショルダバックルから外れることはなく、どのような向
きの衝撃を受けた場合でも拘束性が損なわれることはな
い。
【0020】また、ベルトのショルダベルト部にショル
ダタングプレートが必要な範囲を超えて下方に移動する
ことを阻止するボタンを設けたものによれば、ベルトの
不使用時にショルダタングプレートが正常な使用範囲を
超えて下方に滑り落ちることがないので、小児使用状態
でのベルト装着時にショルダタングプレートをショルダ
バックルに挿入するのに手間がかかることはなく、装着
操作性は一層向上する。
ダタングプレートが必要な範囲を超えて下方に移動する
ことを阻止するボタンを設けたものによれば、ベルトの
不使用時にショルダタングプレートが正常な使用範囲を
超えて下方に滑り落ちることがないので、小児使用状態
でのベルト装着時にショルダタングプレートをショルダ
バックルに挿入するのに手間がかかることはなく、装着
操作性は一層向上する。
【図1】 本発明による大人小児兼用自動車用シートの
一実施形態のベルトガイド装置取付部付近を示す部分拡
大断面図である。
一実施形態のベルトガイド装置取付部付近を示す部分拡
大断面図である。
【図2】 図1に示す実施形態のシートバックを除いた
ベルトガイド装置取付部付近を示す斜視図である。
ベルトガイド装置取付部付近を示す斜視図である。
【図3】 シートベルト装置を備えた大人小児兼用自動
車用シートの従来技術の一例を示す全体斜視図である。
車用シートの従来技術の一例を示す全体斜視図である。
【図4】 図3に示す従来技術の小児用ショルダアンカ
取付部の部分拡大断面図である。
取付部の部分拡大断面図である。
【図5】 図3に示す従来技術における小児用ショルダ
アンカの2つの例を示す斜視図である。
アンカの2つの例を示す斜視図である。
【図6】 図4とは異なる小児用ショルダアンカの一例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【符号の説明】 10…シートクッション、10a…凹部、11…小児用
シート、15…シートバック、20…シートベルト装
置、21…ベルト、21a…ショルダベルト部、21c
…ボタン、30…ベルトガイド装置、31…ショルダバ
ックル、33…解除ボタン、35…ショルダタングプレ
ート、35b…先端部、36…開口孔。
シート、15…シートバック、20…シートベルト装
置、21…ベルト、21a…ショルダベルト部、21c
…ボタン、30…ベルトガイド装置、31…ショルダバ
ックル、33…解除ボタン、35…ショルダタングプレ
ート、35b…先端部、36…開口孔。
Claims (2)
- 【請求項1】 後半部の上面に凹部を形成したシートク
ッションと、その後端部から上方に立ち上がるシートバ
ックと、前記シートクッションの凹部内に収納される大
人使用位置と同シートクッションから上方に突出する小
児使用位置とで選択的に支持される小児用シートと、前
記シートバックの前側を通って上から下へ斜めに延びる
ショルダベルト部を備えたベルトを有するシートベルト
装置を備えた大人小児兼用自動車用シートにおいて、前
記シートベルト装置は、前記ショルダベルト部が長手方
向移動可能に挿通される開口孔を有するショルダタング
プレートと、前記ショルダベルト部が通過する付近とな
る前記シートバックの肩部に取り付けられ前記ショルダ
タングプレートの先端部を挿入することにより同ショル
ダタングプレートを係止すると共にこの係止を離脱させ
る解除ボタンを有するショルダバックルよりなるベルト
ガイド装置を備えたことを特徴とする大人小児兼用自動
車用シート。 - 【請求項2】 前記ベルトのショルダベルト部にはその
表面から突出して前記ショルダタングプレートが前記シ
ートベルト装置の作動に必要な範囲を超えて下方に移動
することを阻止するボタンを設けてなる請求項1に記載
の大人小児兼用自動車用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10200687A JP2000025563A (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 大人小児兼用自動車用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10200687A JP2000025563A (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 大人小児兼用自動車用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000025563A true JP2000025563A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16428590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10200687A Pending JP2000025563A (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 大人小児兼用自動車用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000025563A (ja) |
-
1998
- 1998-07-15 JP JP10200687A patent/JP2000025563A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041018 |