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JP2000022168A - 半導体加速度センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体加速度センサ及びその製造方法

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Publication number
JP2000022168A
JP2000022168A JP18216498A JP18216498A JP2000022168A JP 2000022168 A JP2000022168 A JP 2000022168A JP 18216498 A JP18216498 A JP 18216498A JP 18216498 A JP18216498 A JP 18216498A JP 2000022168 A JP2000022168 A JP 2000022168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration sensor
semiconductor
semiconductor acceleration
support member
frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP18216498A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Yoshida
仁 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP18216498A priority Critical patent/JP2000022168A/ja
Publication of JP2000022168A publication Critical patent/JP2000022168A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ面積を大きくすることなく感度を高め
ることのできる半導体加速度センサ及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 フレーム1と、撓み部2と、中央部2a
に懸架支持されている重り部3と、フレーム1の下面側
を支持し、内側側面が重り部3の側面と第一の離間部8
a及び第二の離間部8bを隔てて向かい合う支持部材4
と、重り部3と梁部2bとの間に形成された切り込み溝
7と、撓み部2で発生する歪みを電気信号に変換して加
速度を検出するピエゾ抵抗5とを有し、切り込み溝7は
多孔質シリコン層7aを除去することにより形成され、
第一の離間部8aにおける重り部3の外周縁と支持部材
4の内周側面との成す角度が、第二の離間部8bにおけ
る重り部3の外周縁と支持部材4の内周側面との成す角
度よりも小さくなるようにしている。そして、第一の離
間部8aが、機械的な研削により形成され、次に第二の
離間部8bがエッチングにより形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板を加工
して形成される半導体加速度センサ及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体基板を加工して形成さ
れる半導体加速度センサとしては、図12,図13に示
すものがある。この半導体加速度センサは、印加された
加速度を電気的出力として得ることのできる半導体加速
度センサである。この半導体加速度センサは、図12,
図13に示すように、半導体基板を加工することにより
形成されており、四角形のフレーム1と、フレーム1の
内側面から延在して十字型に形成された薄肉の撓み部2
によって揺動自在に支持される重り部3とを備えてい
る。撓み部2は、四角形の中央部2aと、中央部2aか
ら四方に延在する4つの梁部2bとを有し、重り部3
は、ネック部3aを介して中央部2aに支持され、重り
部3と梁部2bとの間には切り込み溝7が形成されてい
る。
【0003】また、フレーム1を支持し、重り部3の周
縁を切り込み部8を介して包囲するように支持部材4が
形成されている。ここで、切り込み部8は、切り込み溝
7に連通するように形成されている。
【0004】ところで、撓み部2の中央部2a近傍及び
4つの基端部には、それぞれ複数のピエゾ抵抗5が拡散
形成されている。これらのピエゾ抵抗5は、加速度を電
気的出力として検出するためのものであり、ピエゾ抵抗
5はそれぞれブリッジ接続されており、各ピエゾ抵抗5
のブリッジには外部電源より電圧が印加されている。そ
して、加速度が全く印加されていない状態においてブリ
ッジが平衡となるようにしてある。
【0005】加速度が印加されると、重り部3が揺動し
て撓み部2が撓むことになる。その結果、撓み部には、
印加された加速度に応じた応力による歪みが発生し、こ
の歪みに応じてピエゾ抵抗5の抵抗値が変化するので、
ピエゾ抵抗5により構成されたブリッジの平衡がくず
れ、上記ブリッジからは加速度に応じた電圧出力が得ら
れるのである。
【0006】次に、上記半導体加速度センサの製造工程
について図面に基づき説明する。図14は、従来例に係
る半導体加速度センサの製造工程を示す概略断面図であ
る。先ず、シリコン等の半導体基板11の一主表面上
に、熱酸化等により膜厚が約1μmのシリコン酸化膜(図
示せず)を形成し、フォトリソグラフィ技術及びエッチ
ング技術を用いてシリコン酸化膜を所定形状にパターニ
ングする。
【0007】続いて、パターニングされたシリコン酸化
膜をマスクとして、水酸化カリウム(KOH)溶液等のア
ルカリ系のエッチャントを用いて、半導体基板11の一
主表面を約10μm異方性エッチングを行うことにより、
切り込み溝7及びネック部3aを形成し、シリコン酸化
膜をエッチング除去する(図14(a))。
【0008】次に、半導体基板11の一主表面に、別途
用意したシリコン等の半導体基板32を陽極接合等によ
り接合し(図14(b))、半導体基板32を所定の厚
みまで研削及び研磨を行うことにより、鏡面に仕上げる
(図14(c))。
【0009】次に、所定形状にパターニングされたマス
クを用いて、撓み部2に対応する箇所に不純物拡散を行
うことによりピエゾ抵抗5及び拡散配線6を形成し(図
14(d),(e))、半導体基板32の表面に蒸着ま
たはスパッタリングにより金(Au)やアルミニウム(A
l)等のメタル層を形成し、所定形状にパターニングし
てメタル配線(図示せず)を形成する。
【0010】そして、半導体基板11の二主表面の重り
部3の外周縁に対応する箇所を、アルカリ系のエッチャ
ントを用いて切り込み溝7に達するまで異方性エッチン
グを行うことにより、重り部3,切り込み部8及び支持
部材4とを形成する。
【0011】最後に、半導体基板32の所望の箇所を反
応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etchin
g)を行い、中央部2a及び梁部2bとを有する十字型
の撓み部2と撓み部2を支持するフレーム1とを形成す
る(図14(f))。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構成の半
導体加速度センサにおいては、センサの感度を高めるた
めに重り部3の体積を大きくする必要がある。
【0013】ここで、重り部3の体積を大きくするため
には、チップの面積を大きくする方法とチップの厚みを
厚くする方法とがある。しかし、後者の方法を選択した
としても、図14(f)に示すように、重り部3及び支
持部材4を形成するために、半導体基板11の二主表面
に形成される切り込み部8の開口部8cの面積が大きく
なってしまい、結果的にチップ面積が大きくなる。つま
り、従来の構成及び製造方法では、重り部3の体積を大
きくするためには、チップの面積を大きくしなければな
らないという問題があった。
【0014】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、チップ面積を大きく
することなく感度を高めることのできる半導体加速度セ
ンサ及びその製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上面側及び下面側を有するフレームと、複数の梁部及び
中央部を有して成る撓み部であって、該梁部は前記フレ
ームの内縁部の少なくとも一部分と前記中央部との間で
延在し、前記梁部と前記中央部とが一体につながってい
る撓み部と、前記中央部に懸架支持されている重り部
と、前記フレームの下面側を支持し、内側側面が前記重
り部の側面と切り込み部を隔てて向かい合う支持部材
と、前記重り部と前記梁部との間に形成された切り込み
溝と、前記撓み部で発生する歪みを電気信号に変換して
加速度を検出する加速度検出部とを有し、前記切り込み
部と前記切り込み溝と連通している半導体加速度センサ
であって、前記重り部及び前記支持部材とは半導体基板
を用いて構成され、前記撓み部及び前記フレームは前記
半導体基板上に設けたエピタキシャル層を用いて構成さ
れ、前記切り込み溝は多孔質シリコン層を除去すること
により形成され、前記切り込み部が第一の離間部と該第
一の離間部よりも前記梁部に近い第二の離間部とで構成
され、前記第一の離間部における前記重り部の外周縁と
前記支持部材の内周側面との成す角度が、前記第二の離
間部における前記重り部の外周縁と前記支持部材の内周
側面との成す角度よりも小さくなるようにしたことを特
徴とするものである。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体加速度センサにおいて、前記加速度検出部として、
撓みにより抵抗値が変化するピエゾ抵抗を用い、前記ピ
エゾ抵抗の抵抗値の変化を電気信号に変換することによ
り加速度を検出するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1記載の半
導体加速度センサにおいて、前記加速度検出部として、
略対向配置された電極を用い、加速度印加時の前記撓み
部および/または重り部の撓みを、前記電極により静電
容量の変化としてとらえて加速度を検出するようにした
ことを特徴とするものである。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の半導体加速度センサの製造方法
であって、前記第一の離間部を、機械的な研削により形
成するようにしたことを特徴とするものである。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の半導体加速度センサの製造方法
であって、前記第一の離間部を、高速に粒子を衝突させ
ることにより形成するようにしたことを特徴とするもの
である。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の半導体加速度センサの製造方法
であって、前記第一の離間部を、化学的な反応を用いる
ことにより形成するようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき説明する。
【0022】=実施の形態1= 図1は、本発明の一実施の形態に係る半導体加速度セン
サを示す概略断面図である。本実施の形態に係る半導体
加速度センサは、従来例として図12に示す半導体加速
度センサにおいて、撓み部2及びフレーム1を半導体基
板の代わりにエピタキシャル層で形成し、切り込み溝7
を多孔質シリコン層をエッチング除去することにより形
成し、切り込み部8を第一の離間部8aと第二の離間部
8bとで構成したものである。
【0023】重り部3と支持部材4との間には、断面形
状の違いにより、撓み部2に遠い方から第一の離間部8
a及び第二の離間部8bが設けられている。ここで、第
一の離間部8aは、第二の離間部8bよりも重り部3の
外周縁と支持部材4の内周側面との成す角度が小さくな
っている。
【0024】図2は、半導体加速度センサを示す概略断
面図であり、(a)は切り込み部8を第一の離間部8a
及び第二の離間部8bで構成した場合を示す概略断面図
であり、(b)は切り込み部8を第二の離間部8bのみ
で構成した場合を示す概略断面図である。図2から明ら
かなように、図2(a)と比較して図2(b)のチップ
面上の支持部材4と重り部3とにより構成される開口部
8cの面積が大きくなってしまい、結果的にチップ面積
が大きくなる。また、第二の離間部8bに比べ第一の離
間部8aの支持部材4の内周側面と重り部3の外周縁と
の成す角度が小さいため、図2(a)に示す本実施の形
態の半導体加速度センサの方が重り部3の体積が大きく
なり、センサの感度を高めることができる。
【0025】本実施の形態においては、第一の離間部8
aは第二の離間部8bよりも支持部材4の内周側面と重
り部3の周縁部との成す角度が小さくなっているので、
チップ面上の重り部3と支持部材4とにより構成される
開口部8cの面積を大きくすることなく、重り部3の体
積を大きくすることが可能となり、加速度センサのチッ
プ面積を大きくすることなくセンサの感度を高めること
ができる。
【0026】また、多孔質シリコン層は、不純物犠牲層
の選択性(150倍程度)よりも高い選択性が得られるた
め、切り込み溝7を多孔質シリコン層のエッチング除去
により形成することにより、良好なビーム形状(梁部2
b)が得られ、高感度化を図ることができる。
【0027】なお、本実施の形態においては、離間部の
断面積の形状を2種類(第一の離間部8a及び第二の離
間部8b)に限定しているが、これに限定されるもので
はなく、第二の離間部8bの支持部材4の内周側面と重
り部3の外周縁との成す角度よりも小さいものであれ
ば、複数の離間部を設けるようにしても良い。
【0028】以下において、本実施の形態に係る半導体
加速度センサの製造工程について、図面に基づき説明す
る。図3は、本実施の形態に係る半導体加速度センサの
製造工程を示す概略断面図である。なお、本実施の形態
に用いる半導体基板11の不純物濃度としては、1×10
17cm-3以下のものが望ましく、厚みは従来基板よりも厚
めのものが良い。
【0029】先ず、半導体基板11の一主表面上に熱酸
化等によりシリコン酸化膜(図示せず)を形成し、半導
体基板11の略四角状の中央部を外囲した箇所のシリコ
ン酸化膜を、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技
術を用いてエッチング除去することにより、開口部(図
示せず)を形成する。なお、中央部の形状は、特に限定
されず、例えば円形,楕円形,矩形(長方形,正方形)
であって良い。
【0030】続いて、開口部が形成されたシリコン酸化
膜をマスクとして、ボロン(B)等のp型不純物をデポ
ジション及び熱拡散またはイオン注入及びアニール処理
を行うことによりp+型埋込犠牲層を形成し、フッ酸
(HF)溶液等の強酸を含んだ電解溶液を用いた陽極化成
法によりp+型埋込犠牲層を多孔質化して多孔質シリコ
ン層7aを形成し、シリコン酸化膜をエッチング除去す
る。
【0031】なお、本実施形態においては、p+型埋込
犠牲層を半導体基板11に形成するようにしたが、リン
(P)等のn型不純物をデポジション及び熱拡散または
イオン注入及びアニール処理を行うことによりn+型埋
込犠牲層を形成し、n+型埋込犠牲層を多孔質化して多
孔質シリコン層7aを形成するようにしても良い。
【0032】また、本実施形態においては、p+型埋込
犠牲層を形成した後に、陽極化成法によりp+型埋込犠
牲層を多孔質化するようにしたが、半導体基板11を直
接、陽極化成法を用いて多孔質化するようにしてもよ
い。
【0033】また、p+型埋込犠牲層は、中央部の外縁
の全体から延びてその部分を完全に包囲するようになっ
ていても、あるいは外縁の一部分から延びても良い。全
体から延びる場合は、p+型埋込犠牲層は環状形態であ
って良く、例えば中央部が円形であり、p+型埋込犠牲
層がそれと同心の円により形成される同心円と中心部と
の間の環状部分であったり、中央部が内側正方形であ
り、p+型埋込犠牲層がそれと同心かつ向きが同じ外側
正方形により形成され、内側正方形と外側正方形との間
の環状部分であって良い。また、p+型埋込犠牲層は、
円形の中央部と外側正方形との間の部分またはその逆の
組み合わせにより形成される部分であっても良く、更
に、正方形の代わりに長方形を、円形の変わりに楕円形
を用いても良い。
【0034】また、p+型埋込犠牲層が、中心部の外縁
の一部分から延びる場合、p+型埋込犠牲層は、中央部
の周囲で等しい角度(例えば90゜)の間隔で離れた実
質的に長尺の層であって良く、90゜の場合、p+型埋
込犠牲層は中央部において相互に対向する4本のビーム
形態(即ち、中央部で十字に交差する形態)となる。換
言すれば、p+型埋込犠牲層は中央部から放射状に延び
て良く、その数は限定されない。
【0035】ここで、陽極化成法を用いて多孔質シリコ
ン層7aを形成する方法について説明する。図4は、本
実施形態に係る多孔質シリコン層7aの形成装置を示す
概略断面図である。電解槽14内に、電極15a,15
bが対向して配置され、電極15a,15bは、外部直
流電源(図示せず)に接続されている。また、電解槽1
4内にはフッ酸(HF)溶液等の強酸を含んだ電解溶液
16が満たされ、電極15a,15b間には基板固定治
具17により、一主表面に所定形状にパターニングされ
たシリコン酸化膜13が形成された半導体基板11が配
置されている。
【0036】そして、電極15a,15bに電圧を印加
して電極15aを陰極、電極15bを陽極にすること
で、電解溶液16においてフッ素イオンが発生し、フッ
素イオンがp+型埋込犠牲層を溶解して多孔質シリコン
層7aが形成される。
【0037】次に、半導体基板11の多孔質シリコン層
7a形成面側(以下、この面側を表面という)に、加速
度印加時に撓む撓み部2に相当する厚さでn型のエピタ
キシャル層12を形成する(図3(a))。なお、エピ
タキシャル成長によりエピタキシャル層12を形成する
ことにより、厚み制御が簡単で精度良く形成することが
できる。
【0038】次に、所定形状にパターニングされたフォ
トレジスト(図示せず)をマスクとしてエピタキシャル
層12の撓み部2に対応する箇所にボロン(B)等のp
型不純物をデポジション及び熱拡散またはイオン注入及
びアニール処理を行うことにより、撓み部2の撓みによ
る抵抗変化を電気信号に変換するピエゾ抵抗5を形成
し、p型不純物をデポジション及び熱拡散またはイオン
注入及びアニール処理を行うことにより、ピエゾ抵抗5
と電気的に接続した拡散配線6を形成し、プラズマアッ
シング等によりフォトレジストを除去する(図3
(b))。
【0039】次に、エピタキシャル層12の表面及び半
導体基板11の二主表面上に、シリコン窒化膜やシリコ
ン酸化膜等の保護膜9を形成し、半導体基板11の二主
表面上の保護膜9をフォトリソグラフィ技術及びエッチ
ング技術を用いて所定形状にパターニングする。この
時、重り部3の外周縁に該当する個所の保護膜9がエッ
チング除去されて、開口部が形成される。そして、機械
的な研削により半導体基板11の二主表面を、半導体基
板11の深さ方向の略中央まで研削し、第一の離間部8
aを形成する(図3(c))。なお、機械的な研削とし
ては、ここではダイシングソーを用いている。また、第
一の離間部8aの幅は、次行程の第二の離間部8bを形
成するのに必要な幅を確保するようにする。
【0040】次に、パターニングされた保護膜9をマス
クとして、水酸化カリウム(KOH)溶液等のアルカリ系
のエッチャントを用いて異方性エッチングを行うことに
より多孔質シリコン層7aに達する第二の離間部8bを
形成して、重り部3及び支持部材4を形成する(図3
(d))。
【0041】次に、拡散配線6上の所望の箇所の保護膜
9をエッチング除去した後、スパッタリング等によりア
ルミニウム(Al)や金(Au)やクロム(Cr)等のメタル
層を形成し、所定形状にパターニングしてメタル配線1
0を形成する(図3(e))。なお、メタル層として、
Alを用いた場合にはシンタリング等の熱処理を行うこと
が望ましい。
【0042】最後に、第一の離間部8a及び第二の離間
部8bからエッチャントを導入して、全方向にてエッチ
ングする等方性エッチング、例えば、でもって多孔質シ
リコン層7aをエッチング除去して切り込み溝7を形成
し、エピタキシャル層12の所望の箇所をエッチング除
去することにより、中央部2a及び梁部2bを有する撓
み部2とフレーム1とを形成し、半導体基板11の二主
表面の保護膜9をエッチング除去する(図3(f))。
なお、ここでの等方性エッチングのエッチャントとして
は、フッ酸等から成る酸性溶液(50%フッ酸水溶液:
69%硝酸水溶液:酢酸=1:1〜3:8の体積基準)
を用いた。
【0043】このとき、等方性エッチングのエッチング
速度は、不純物濃度の低い半導体基板11及びエピタキ
シャル層12に比較して多孔質シリコン層7aの方が速
く(150倍以上)、選択的にエピタキシャル層4のみが
残ることになり、多孔質シリコン層7aのみを選択的に
除去することができる。
【0044】従って、本製造工程によれば、重り部3の
周縁部と支持部材4の内周側面とで半導体基板11の二
主表面に構成される開口部8cの面積を大きくすること
なく、重り部3の体積を大きくすることが可能となり、
半導体加速度センサのチップ面積を大きくすることな
く、センサの感度を高めることができる。
【0045】また、切り込み溝7を多孔質シリコン層7
aのエッチング除去により形成するようにしているの
で、選択性により多孔質シリコン層7aのエッチング除
去の際に、エピタキシャル層12が殆どエッチングされ
ることがなく、精度良く撓み部2を形成することができ
る。
【0046】また、異なる製造工程について説明する。
図5は、本発明の他の実施の形態に係る半導体加速度セ
ンサの製造工程を示す概略断面図である。本製造工程
は、図3に示す製造工程において、機械的な研削に代え
て、高速に粒子を衝突させることにより第一の離間部8
aを形成するものである。この場合、半導体基板11の
二主表面の保護膜9の代わりに、フィルムレジストやフ
ォトレジスト等のレジストマスク18が用いられる。な
お、その他の製造工程については、図3に示す製造工程
と略同様である。
【0047】ここで、高速に粒子を衝突させる手法とし
ては、ここではサンドブラスト法を用いている。サンド
ブラスト法は、細かな粒子の砂を高圧で試料に吹き付け
ることにより試料を削り取るというものである。
【0048】従って、図3に示す機械的な研削の場合、
切り込みによる溝を支持部材4にも形成してしまうのに
対し、本製造工程によれば、支持部材4に溝を形成する
ことなく、第一の離間部8aを形成することができる。
【0049】なお、図3に示す製造工程において、機械
的な研削に代えて、化学的な反応、例えば、反応性イオ
ンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)を用い
ることにより第一の離間部8aを形成しても良い。この
場合、図3に示す機械的な研削では、切り込みによる溝
を支持部材4にも形成してしまうのに対し、本製造工程
によれば、支持部材4に溝を形成することなく第一の離
間部8aを形成することができるとともに、図5に示す
サンドブラスト法の場合、サイドにも削られるのに対
し、本製造工程によればサイドにエッチングされること
がなく、より重り部3の体積を大きくして、センサの感
度を高めることができる。
【0050】=実施の形態2= 図6は、本発明の他の実施形態に係る半導体加速度セン
サの一部破断した状態を示す概略斜視図であり、図7
は、本実施形態に係る半導体加速度センサの上面から見
た状態を示す概略平面図であり、図8は、本実施形態に
係る半導体加速度センサの図7のA−A’での製造工程
を示す概略断面図であり、図9は、本実施形態に係る半
導体加速度センサの図7のB−B’での製造工程を示す
概略断面図であり、図10は、本実施形態に係る半導体
加速度センサの図7のC−C’での製造工程を示す概略
断面図である。先ず、半導体基板11の一主表面に熱酸
化等によりシリコン酸化膜13を形成し、シリコン酸化
膜13のエッチングを行うことにより、半導体基板11
の略四角状の中央部の外縁から外側方向に延在し、等し
い角度(90゜)の間隔で離れた実質的に長尺の開口部
13aを形成する。
【0051】なお、開口部13aを前記中央部を外囲す
る箇所に形成するようにしても良い。
【0052】続いて、開口部13aが形成されたシリコ
ン酸化膜13をマスクとして、ボロン(B)等のp型不
純物をデポジション及び熱拡散またはイオン注入及びア
ニール処理を行うことによりp+型埋込犠牲層を形成
し、フッ酸(HF)溶液等の強酸を含んだ電解溶液を用
いた陽極化成法によりp+型埋込犠牲層を多孔質化して
多孔質シリコン層7aを形成し(図8(a),図9
(a),図10(a))、シリコン酸化膜13をエッチ
ング除去する。
【0053】なお、本実施形態においては、p+型埋込
犠牲層を半導体基板11に形成するようにしたが、リン
(P)等のn型不純物をデポジション及び熱拡散または
イオン注入及びアニール処理を行うことによりn+型埋
込犠牲層を形成し、n+型埋込犠牲層を多孔質化して多
孔質シリコン層7aを形成するようにしても良い。
【0054】また、本実施形態においては、p+型埋込
犠牲層を形成した後に、陽極化成法によりp+型埋込犠
牲層を多孔質化するようにしたが、半導体基板11を直
接、陽極化成法を用いて多孔質化するようにしてもよ
い。
【0055】また、p+型埋込犠牲層は、前記中央部の
外縁の全体から延びてその部分を完全に包囲するように
なっていても、あるいは外縁の一部分から延びても良
い。全体から延びる場合は、p+型埋込犠牲層は環状形
態であって良く、例えば中央部が円形であり、p+型埋
込犠牲層がそれと同心の円により形成される同心円と中
心部との間の環状部分であったり、中央部が内側正方形
であり、p+型埋込犠牲層がそれと同心かつ向きが同じ
外側正方形により形成され、内側正方形と外側正方形と
の間の環状部分であって良い。また、p+型埋込犠牲層
は、円形の中央部と外側正方形との間の部分またはその
逆の組み合わせにより形成される部分であっても良く、
更に、正方形の代わりに長方形を、円形の変わりに楕円
形を用いても良い。
【0056】また、p+型埋込犠牲層が、中心部の外縁
の一部分から延びる場合、p+型埋込犠牲層は、中央部
の周囲で等しい角度(例えば90゜)の間隔で離れた実
質的に長尺の層であって良く、90゜の場合、p+型埋
込犠牲層は中央部において相互に対向する4本のビーム
形態(即ち、中央部で十字に交差する形態)となる。換
言すれば、p+型埋込犠牲層は中央部から放射状に延び
て良く、その数は限定されない。
【0057】次に、半導体基板11の一主表面上に、加
速度印加時に撓む撓み部2に相当する厚さでn型のエピ
タキシャル層12を形成し、両面に減圧CVD法,パイ
ロジェニック酸化等によりシリコン酸化膜25を形成
し、減圧CVD法等によりシリコン酸化膜25上にシリ
コン窒化膜26を形成し、半導体基板11の二主表面
の、重り部3の外周縁に対応する箇所のシリコン酸化膜
25/シリコン窒化膜26をエッチング除去することに
より、開口部27を形成する(図8(b),図9
(b),図10(b))。
【0058】なお、本実施形態においては、シリコン酸
化膜25/シリコン窒化膜26を形成するようにした
が、これに限定される必要はなく、シリコン酸化膜25
またはシリコン窒化膜26のみ形成しても良い。但し、
シリコン酸化膜25/シリコン窒化膜26を形成するこ
とにより、各膜の内部応力を圧縮,引っ張り(または
逆)として梁部2bの反りを低減することが可能とな
る。
【0059】次に、機械的な研削により半導体基板11
の二主表面を、半導体基板11の深さ方向の略中央まで
研削し、第一の離間部8aを形成する。なお、機械的な
研削としては、ここではダイシングソーを用いている。
また、第一の離間部8aの幅は、次行程の第二の離間部
8bを形成するのに必要な幅を確保するようにする。
【0060】次に、開口部27が形成されたシリコン酸
化膜25/シリコン窒化膜26をマスクとして、水酸化
カリウム(KOH)溶液等のアルカリ系のエッチャントを
用いて異方性エッチングを行うことにより多孔質シリコ
ン層7aに達する第二の離間部8bを形成して、重り部
3及び支持部材4を形成する(図8(c),図9
(c))。
【0061】次に、第一の離間8a,第二の離間部8b
からエッチャントを導入して、全方向にてエッチングす
る等方性エッチングでもって多孔質シリコン層7aを除
去して切り込み溝7を形成するとともに、エピタキシャ
ル層12から成る枠状のフレーム1と、フレーム1に支
持されたエピタキシャル層12から成る十字形状の撓み
部2と、撓み部2の中央部2aにネック部3aが支持さ
れた半導体基板11から成る重り部3と、重り部3を囲
むとともにフレーム1の下面側(半導体基板11とエピ
タキシャル層12との接合面側)を支持する半導体基板
11から成る支持部材4とを形成する。
【0062】このとき、等方性エッチングのエッチング
速度は、不純物濃度の低いエピタキシャル層12に比較
して多孔質シリコン層7aの方が速く、選択的にエピタ
キシャル層12のみが残ることになり、多孔質シリコン
層7aのみを選択的に除去することができる。ここで、
多孔質シリコン層7aを用いた場合、半導体基板11や
エピタキシャル層12と比較して約150倍以上の選択性
が得られる。
【0063】なお、本実施形態においては、等方性エッ
チングを行うエッチャントとしてフッ酸等から成る酸性
溶液を使用している。
【0064】次に、表面側のシリコン窒化膜26上にメ
タル配線20,上部ストッパ接合電極21,可動電極2
2及び電極パッド23を金(AU)やアルミニウム(Al)
等で形成する(図8(d),図9(d),図10
(c))。この時、下地層との密着性を高めるためクロ
ム(Cr)膜等を介してメタル配線20,上部ストッパ接
合電極21,可動電極22及び電極パッド23を形成し
ても良い。また、メタル配線20,上部ストッパ接合電
極21,可動電極22及び電極パッド23のパターニン
グ方法として、蒸着またはスパッタリング等を行うこと
によりメタル層を形成し、フォトリソグラフィ技術及び
エッチング技術を用いて所定形状にパターニングする方
法や、予めメタル配線20,上部ストッパ接合電極2
1,可動電極22及び電極パッド23形成個所以外にレ
ジスト等を形成した後、蒸着またはスパッタリング等を
行うことにより金属層を形成し、レジスト等を除去する
方法、所謂リフトオフ法等がある。
【0065】次に、表面側にクロム膜,シリコン窒化
膜,フッ素樹脂等の配線保護膜28を形成し、梁部2b
に隣接する箇所及びフレーム1の内側側面の内、梁部2
b形成箇所を除いた箇所に開口部28aを形成する(図
8(e),図9(e),図10(d))。
【0066】次に、開口部28aが形成された配線保護
膜28をマスクとして、RIE等によりスリット19を形
成する。この時、梁部2bに隣接する箇所のスリット1
9は、切り込み溝7にまで達するまで形成され、フレー
ム1の内側側面のスリット19は、第二の離間部8bに
達するまで形成される。
【0067】なお、本実施形態においては、梁部2bに
隣接する箇所及びフレーム1の内側側面のスリット19
を同時に形成するようにしたが、これに限定される必要
はなく、フレーム1の内側側面のスリット19を形成し
た後に、梁部2bに隣接する箇所のスリット19を形成
(またはその逆)するようにしてもよい。但し、フレー
ム1の内側側面のスリット19を形成した後に、梁部2
bに隣接する箇所のスリット19を形成するようにすれ
ば、切り込み溝7がRIE等によりエッチングされること
がない。
【0068】また、本実施形態においては、多孔質シリ
コン層7aをエッチング除去した後に、スリット19を
形成するようにしたが、これに限定される必要はなく、
スリット19を形成した後に多孔質シリコン層7aをエ
ッチング除去するようにしても良い。
【0069】また、エピタキシャル層12のスリット1
9形成箇所に、p型あるいはn型不純物のデポジション
及び熱拡散またはイオン注入及びアニール処理により、
予め多孔質シリコン層7aに連接する高濃度連接層を形
成するようにすれば、さらに精度良くスリット19を形
成することができる。
【0070】ここで、梁部2bと撓み部2の中央部2a
との境界及び梁部2bとフレーム1との境界は、応力の
集中を避けるためにエッジが曲線(アール)形状となる
スリット19を形成することが望ましい。
【0071】最後に、表面の配線保護膜28及び裏面の
シリコン酸化膜25/シリコン窒化膜26をエッチング
により除去し(図8(f),図9(f),図10
(e))、重り部3に対応する箇所に凹部24aを有す
る下部ストッパ24を陽極接合等により支持部材4に接
合し、重り部3に対応する箇所に凹部29aを有し、可
動電極22に対向するように形成された固定電極30を
有する上部ストッパ29を上部ストッパ接合電極21に
陽極接合等により接合する(図8(g),図9(g),
図10(f))。ここで、上部ストッパ29には、固定
電極30及び電極パッド23とコンタクトをとるための
コンタクトホール31が形成されている。
【0072】なお、本実施形態においては、スリット1
9を形成した後に下部ストッパ24を支持部材4に接合
するようにしたが、これに限定される必要はなく、下部
ストッパ24を支持部材4に接合した後にスリット19
を形成するようにしても良い。
【0073】また、本実施形態においては、図6,図7
に示すように、梁部2bに隣接する箇所及びフレーム1
の内側側面の内、梁部2b形成箇所を除いた箇所にスリ
ット19を形成するようにしたが、これに限定される必
要はなく、例えば、図11に示すように、撓み部2とフ
レーム1との間のエピタキシャル層12をエッチング除
去してスリットを形成するようにしても良い。この場
合、可動電極22は、重り部3の上面側(エピタキシャ
ル層12形成面側)に形成されることになる。但し、エ
ピタキシャル層12を、重り部3の一部とすることによ
り、重り部3の体積を大きくすることができ、感度をさ
らに増すことができる。
【0074】従って、本実施の形態においても、実施の
形態1と同様の効果が得られる。また、本実施の形態に
おいては、静電容量の変化により加速度を検出するよう
にしているので、実施の形態1に比べて、ピエゾ抵抗
5,拡散配線6,コンタクトホール形成等の工程が不要
となり、プロセスを簡略化することができる。また、感
度設定が可動電極22と固定電極30とのギャップで調
整可能となる。さらに、ピエゾ抵抗5では感度が温度に
より変動するが、容量型では感度が温度により変動せ
ず、感度温度特性が良好となる。
【0075】なお、本実施形態においては、第一の離間
部8aを機械的な研削により形成するようにしたが、こ
れに限定されるものではなく、高速に粒子を衝突させた
り、化学的な反応を用いて形成するようにしても良い。
【0076】また、上述の全ての実施の形態において
は、4本の梁部2bを形成する場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、8本梁,12本梁
等何本の梁部を形成しても良い。
【0077】また、上述の全ての実施の形態において、
メタル配線を、重り部3の重心を通り、センサに垂直な
中心線に対して回転対称に配置するようにすれば、4本
の梁部2b上に均等にメタル配線が形成されることにな
り、熱歪みが均等に加わり、オフセットの生じにくい構
造とすることができる。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、上面側及び下面
側を有するフレームと、複数の梁部及び中央部を有して
成る撓み部であって、該梁部は前記フレームの内縁部の
少なくとも一部分と前記中央部との間で延在し、前記梁
部と前記中央部とが一体につながっている撓み部と、前
記中央部に懸架支持されている重り部と、前記フレーム
の下面側を支持し、内側側面が前記重り部の側面と切り
込み部を隔てて向かい合う支持部材と、前記重り部と前
記梁部との間に形成された切り込み溝と、前記撓み部で
発生する歪みを電気信号に変換して加速度を検出する加
速度検出部とを有し、前記切り込み部と前記切り込み溝
と連通している半導体加速度センサであって、前記重り
部及び前記支持部材とは半導体基板を用いて構成され、
前記撓み部及び前記フレームは前記半導体基板上に設け
たエピタキシャル層を用いて構成され、前記切り込み溝
は多孔質シリコン層を除去することにより形成され、前
記切り込み部が第一の離間部と該第一の離間部よりも前
記梁部に近い第二の離間部とで構成され、前記第一の離
間部における前記重り部の外周縁と前記支持部材の内周
側面との成す角度が、前記第二の離間部における前記重
り部の外周縁と前記支持部材の内周側面との成す角度よ
りも小さくなるようにしたので、チップ面積を大きくす
ることなく重り部の体積を大きくすることができ、ま
た、切り込み溝を多孔質シリコン層をエッチング除去す
ることにより形成しているので、精度良く撓み部を形成
することができ、チップ面積を大きくすることなく感度
を高めることのできる半導体加速度センサを提供するこ
とができた。
【0079】請求項2記載の発明は、請求項1記載の半
導体加速度センサにおいて、前記加速度検出部として、
撓みにより抵抗値が変化するピエゾ抵抗を用い、前記ピ
エゾ抵抗の抵抗値の変化を電気信号に変換することによ
り加速度を検出するようにしたので、請求項1記載の発
明と同様の効果が得られる。
【0080】請求項3記載の発明は、請求項1記載の半
導体加速度センサにおいて、前記加速度検出部として、
略対向配置された電極を用い、加速度印加時の前記撓み
部および/または重り部の撓みを、前記電極により静電
容量の変化としてとらえて加速度を検出するようにした
ので、請求項1記載の発明の効果に加えて、感度温度特
性が良好となるとともに、ピエゾ抵抗を形成する場合に
比べ、プロセスを簡略化することができ、また、感度設
定が電極間ギャップにより容易に調整ができる。
【0081】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の半導体加速度センサの製造方法
であって、前記第一の離間部を、機械的な研削により形
成するようにしたので、請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載の効果と同様の効果が得られる。
【0082】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の半導体加速度センサの製造方法
であって、前記第一の離間部を、高速に粒子を衝突させ
ることにより形成するようにしたので、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の効果に加えて、支持部材に溝
を形成することなく第一の離間部を形成することができ
る。
【0083】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の半導体加速度センサの製造方法
であって、前記第一の離間部を、化学的な反応を用いる
ことにより形成するようにしたので、請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の効果に加えて、支持部材に溝を
形成することなく第一の離間部を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る半導体加速度セン
サを示す概略断面図である。
【図2】半導体加速度センサを示す概略断面図であり、
(a)は切り込み部を第一の離間部及び第二の離間部で
構成した場合を示す概略断面図であり、(b)は切り込
み部を第二の離間部のみで構成した場合を示す概略断面
図である。
【図3】本実施の形態に係る半導体加速度センサの製造
工程を示す概略断面図である。
【図4】本実施形態に係る多孔質シリコン層の形成装置
を示す概略断面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る半導体加速度セ
ンサの製造工程を示す概略断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る半導体加速度セン
サの一部破断した状態を示す概略斜視図である。
【図7】本実施形態に係る半導体加速度センサの上面か
ら見た状態を示す概略平面図である。
【図8】本実施形態に係る半導体加速度センサの図7の
A−A’での製造工程を示す概略断面図である。
【図9】本実施形態に係る半導体加速度センサの図7の
B−B’での製造工程を示す概略断面図である。
【図10】本実施形態に係る半導体加速度センサの図7
のC−C’での製造工程を示す概略断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る半導体加速度セ
ンサの一部破断した状態を示す概略斜視図である。
【図12】従来例に係る半導体加速度センサを示す概略
斜視図である。
【図13】従来例に係る半導体加速度センサを示す概略
断面図である。
【図14】従来例に係る半導体加速度センサの製造工程
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 撓み部 2a 中央部 2b 梁部 3 重り部 3a ネック部 4 支持部材 5 ピエゾ抵抗 6 拡散配線 7 切り込み溝 7a 多孔質シリコン層 8 切り込み部 8a 第一の離間部 8b 第二の離間部 8c 開口部 9 保護膜 10 メタル配線 11 半導体基板 12 エピタキシャル層 13 シリコン酸化膜 13a 開口部 14 電解槽 15a,15b 電極 16 電解溶液 17 基板固定治具 18 レジストマスク 19 スリット 20 メタル配線 21 上部ストッパ接合電極 22 可動電極 23 電極パッド 24 下部ストッパ 24a 凹部 25 シリコン酸化膜 26 シリコン窒化膜 27 開口部 28 配線保護膜 28a 開口部 29 上部ストッパ 29a 凹部 30 固定電極 31 コンタクトホール 32 半導体基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面側及び下面側を有するフレームと、
    複数の梁部及び中央部を有して成る撓み部であって、該
    梁部は前記フレームの内縁部の少なくとも一部分と前記
    中央部との間で延在し、前記梁部と前記中央部とが一体
    につながっている撓み部と、前記中央部に懸架支持され
    ている重り部と、前記フレームの下面側を支持し、内側
    側面が前記重り部の側面と切り込み部を隔てて向かい合
    う支持部材と、前記重り部と前記梁部との間に形成され
    た切り込み溝と、前記撓み部で発生する歪みを電気信号
    に変換して加速度を検出する加速度検出部とを有し、前
    記切り込み部と前記切り込み溝と連通している半導体加
    速度センサであって、前記重り部及び前記支持部材とは
    半導体基板を用いて構成され、前記撓み部及び前記フレ
    ームは前記半導体基板上に設けたエピタキシャル層を用
    いて構成され、前記切り込み溝は多孔質シリコン層を除
    去することにより形成され、前記切り込み部が第一の離
    間部と該第一の離間部よりも前記梁部に近い第二の離間
    部とで構成され、前記第一の離間部における前記重り部
    の外周縁と前記支持部材の内周側面との成す角度が、前
    記第二の離間部における前記重り部の外周縁と前記支持
    部材の内周側面との成す角度よりも小さくなるようにし
    たことを特徴とする半導体加速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記加速度検出部として、撓みにより抵
    抗値が変化するピエゾ抵抗を用い、前記ピエゾ抵抗の抵
    抗値の変化を電気信号に変換することにより加速度を検
    出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の半導
    体加速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記加速度検出部として、略対向配置さ
    れた電極を用い、加速度印加時の前記撓み部および/ま
    たは重り部の撓みを、前記電極により静電容量の変化と
    してとらえて加速度を検出するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の半導体加速度センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の半導体加速度センサの製造方法であって、前記第一の
    離間部を、機械的な研削により形成するようにしたこと
    を特徴とする半導体加速度センサの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の半導体加速度センサの製造方法であって、前記第一の
    離間部を、高速に粒子を衝突させることにより形成する
    ようにしたことを特徴とする半導体加速度センサの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の半導体加速度センサの製造方法であって、前記第一の
    離間部を、化学的な反応を用いることにより形成するよ
    うにしたことを特徴とする半導体加速度センサの製造方
    法。
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