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JP2000012083A - 高分子電解質二次電池 - Google Patents

高分子電解質二次電池

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JP2000012083A
JP2000012083A JP10171528A JP17152898A JP2000012083A JP 2000012083 A JP2000012083 A JP 2000012083A JP 10171528 A JP10171528 A JP 10171528A JP 17152898 A JP17152898 A JP 17152898A JP 2000012083 A JP2000012083 A JP 2000012083A
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polymer electrolyte
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electrolyte secondary
electrolyte
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誠 上杉
Maruo Jinno
丸男 神野
Toshiyuki Noma
俊之 能間
Koji Nishio
晃治 西尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高容量で、充放電特性に優れた複合高分子電
解質を用いた二次電池を提供する。 【解決手段】 電解液を含有させた高分子電解質に、ポ
リジメチルシロキサン、ポリ(4-メチルペンテン-1)及
びポリ(2,6-ジメチルフェニレンオキシド)から選択され
た少なくとも1種の気体透過性高分子を混合した複合高
分子を用い、前記高分子電解質に対して、前記気体透過
性高分子を体積比で5〜50%混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正極と、高分子電
解質と、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な材料を主材
とする負極とを備える高分子電解質二次電池の充放電容
量の増大及びサイクル特性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、リチウム二次電池の電解質として
は、リチウムイオン伝導性に優れる液体電解質が使用さ
れているが、液体電解質には、漏液、電極活物質の溶出
などの問題がある。
【0003】そこで近年、このような問題がない固体電
解質、特に薄膜形成が容易な高分子固体電解質がリチウ
ム二次電池の電解質として注目され、その実用化のため
の研究が盛んに行われている。
【0004】ところが、高分子電解質においては高いイ
オン伝導性と、高い機械的強度を単体の高分子材料で兼
ね備えることが難しい。また、実際の電池においては、
これらの問題点の他に、電極活物質と高分子電解質の界
面接合性が十分でないために、高容量の電池を提供する
ことが困難であるという問題もある。
【0005】そこで、機械的強度に優れた支持高分子相
とイオン伝導度が高いイオン伝導高分子相の相分離構造
を有する高分子電解質(特開平5-299119号公報を参照)
や高分子電解質と電極活物質の間に低分子量の高分子層
を配置すること(特開平5-299102号公報を参照)が考えら
れている。
【0006】しかしながら、高分子電解質電池において
は、高分子電解質を電極活物質上に形成する際若しくは
電池の充放電過程において、高分子電解質/電極界面に
気体が発生し、そのために電池の充放電サイクル特性が
悪化するという問題があり、特開平5-299119号公報や特
開平5-299102号公報に開示の技術では、気体発生による
サイクル特性の悪化を解決することができなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題に
鑑み為されたものであって、高容量で、且つ放電サイク
ル特性にも優れた高分子電解質を電解質とするリチウム
二次電池、即ち高分子電解質二次電池を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、正極と、電解
液を含んだ高分子電解質と、負極とを備える高分子電解
質二次電池において、前記高分子電解質に、ポリジメチ
ルシロキサン、ポリ(4-メチルペンテン-1)及びポリ
(2,6-ジメチルフェニレンオキシド)から選択された少な
くとも1種の気体透過性高分子を混合した複合高分子を
用い、前記高分子電解質に対して、前記気体透過性高分
子を体積比で5〜50%混合したことを特徴とするもので
ある。ここで、高分子の体積比とは、常圧25℃における
実測体積を意味する。
【0009】本発明において、高分子電解質中に添加す
る気体透過性高分子として、ポリジメチルシロキサン、
ポリ(4-メチルペンテン-1)及びポリ(2,6-ジメチルフ
ェニレンオキシド)を列挙しているのは、これらの材料
が高い気体透過性を有しているためである。これらの材
料では、ポリマー主鎖の熱運動によって生じる空隙が高
いガス透過性を付与するため、電池特性に悪影響を与え
ることもなく、更にベース高分子との馴染みがよいの
で、好適な材料である。
【0010】そして、高分子電解質中に、気体透過性高
分子を体積比で5%〜50%混合した複合高分子を用いる
ことによって、高分子電解質を電極活物質上に形成する
際若しくは電池の充放電過程において、高分子電解質/
電極界面に発生する気体を界面外へ透過させることがで
きる。この結果、放電サイクル特性に優れた高分子電解
質二次電池が可能となる。
【0011】また、ベースとなる高分子として、ポリス
チレンブロック鎖とポリエチレンオキシドブロック鎖か
らなる共重合体を用いると、高分子単体でのイオン伝導
度及び機械的強度が優れているために、充放電容量が向
上すると共に充放電サイクル特性が向上する。このベー
ス高分子としては、上記共重合体以外に、ポリエチレン
オキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポ
リアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)が例示される。
【0012】また、電解液を複合高分子に対して重量比
で0.1〜1.9添加すると、ゲル状高分子電解質のバルク導
電率が高くなる。このようにして、大きな充放電容量が
得られると共に充放電サイクル特性に優れた高分子電解
質電池が得られる。但し、重量比が2以上では、高分子
電解質の機械的強度が低下し、また発生する気体量も増
加するため、充放電サイクル特性が劣化することがあ
る。
【0013】本発明において、正極としては、LiCoO2
LiNiO2、LiMn2O4、LiMnO2、LiFeO2等のリチウム含有遷
移金属酸化物を例示することができる。
【0014】また、負極としては、天然黒鉛及び人造黒
鉛に代表される黒鉛、コークス、有機物焼成体等の炭素
材料や、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグ
ネシウム合金、リチウム−インジウム合金、リチウム−
タリウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム−ビスマス
合金等のリチウム合金や、チタン、錫、鉄、モリブデ
ン、ニオブ、バナジウム及び亜鉛の一種または二種以上
を含む金属酸化物及び金属硫化物を例示することができ
る。
【0015】また、高分子に含浸させる非水電解液とし
ては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネー
ト、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート等の
環状炭酸エステル、または、環状炭酸エステルと、ジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチ
ルカーボネート、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジメト
キシエタン、エトキシメトキシエタン等の低沸点溶媒と
の混合溶媒に、LiPF6、LiClO4、LiBF4、LiN(CF3SO2)2
LiN(C2F5SO2)2等の電解質塩を溶かしたものを例示する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定
されるものではなく、その要旨を変更しない範囲におい
て適宜変更して実施することが可能なものである。
【0017】《実験1》この実験1では、高分子電解質
二次電池の高分子電解質において、ベースとなる高分子
に各種気体透過性高分子を添加し、その傾向を調べた。
【0018】以下に、正極の作製、負極の作製、高分子
電解質の作製、電池の作製、各電池の放電容量比較と言
う順序で説明していく。
【0019】[正極の作製]正極活物質としてのLiCoO2
粉末85重量部と、導電剤としての炭素粉末10重量部と、
結着剤としてのポリフッ化ビニリデン粉末5重量部のN
MP(N−メチル−2−ピロリドン)溶液とを混合して
スラリーを調製した。このスラリーをフェライト系ステ
ンレス鋼からなる厚さ20μmの集電体の片面にドクター
ブレード法により塗布して活物質層を形成した。その
後、150℃で乾燥して、直径10mmの円板状の正極を作製
した。活物質層の乾燥後の厚みは約80μmであった。
【0020】[負極の作製]負極活物質として黒鉛粉末
95重量部と、ポリフッ化ビニリデン粉末5重量部のNM
P溶液とを混合してスラリーを調製した。このスラリー
をフェライト系ステンレス鋼からなる厚さ20μmの集電
体の片面にドクターブレード法により塗布して炭素層を
形成した後、150℃で乾燥して、直径10mmの円板状の負
極を作製した。尚、炭素層の乾燥後の厚みは、約60μm
であった。
【0021】[高分子電解質の作製]以下〜の4種
類のポリマー溶液を調整した。ここで、アセトニトリ
ル、NMPは、高分子の溶媒若しくは分散媒として添加
している。
【0022】 ポリエチレンオキシドと、ポリジメチ
ルシロキサン(気体透過性高分子)を、アセトニトリル
に種々体積比において混合溶解させたもの。
【0023】 ポリエチレンオキシドと、ポリ(4-メ
チルペンテン-1)(気体透過性高分子)を、アセトニト
リルに種々体積比において混合溶解させたもの。
【0024】 ポリエチレンオキシドと、ポリスチレ
ンを、アセトニトリルに種々体積比で混合溶解させたも
の。これらの材料から得られる高分子電解質には、気体
透過性高分子を含有していない。
【0025】 ポリアクリロニトリルと、ポリエチレ
ンを、NMPに種々体積比で混合溶解させたもの。これ
らの材料から得られる高分子電解質には、気体透過性高
分子を含有していない。
【0026】次に、上記の4種類の溶液を、正極活物質
上にドクターブレード法により塗布した後に静置し、そ
れぞれ溶媒若しくは分散媒を蒸発させることにより、4
種類の複合高分子電解質を、正極活物質上に形成した。
【0027】その後、これにエチレンカーボネートとジ
エチルカーボネートの等体積混合溶媒にLiPF6を1モル
/リットル溶かしてなる非水電解液を含浸させ、ゲル状
高分子電解質とした。高分子電解質中の高分子と非水電
解液の重量比は、すべて1:1である。
【0028】[電池の作製]上記の正極、負極及び高分
子電解質を用いて、各種のポリマー種及びポリマー混合
体積比の異なる、扁平形の高分子電解質二次電池を作製
した。
【0029】図1は作製した高分子電解質二次電池の断
面模式図であり、図示の電池Aは、正極1、負極2、正
極1と一体化している高分子電解質3、正極缶4、負極
缶5、正極集電体6、負極集電体7及びポリプロピレン
製の絶縁パッキング8などからなる。
【0030】上記正極1及び負極2は、高分子電解質3
を介して対向して正極缶4及び負極缶5が形成する電池
ケース内に収納されている。また、正極1は正極集電体
6を介して正極缶4に、また負極2は負極集電体7を介
して負極缶5に接続され、電池内部に生じた化学エネル
ギーを正極缶4及び負極缶5の両端子から電気エネルギ
ーとして外部へ取り出し得るようになっている。
【0031】[各電池の放電容量の比較]上述の電池を
用いて、放電容量の比較を行った。
【0032】この時の条件は、各電池を、25℃にて、電
流密度100μA/cm2で4.2Vまで充電した後、電流密度1
00μA/cm2で2.75Vまで放電して、各電池の1サイク
ル目及び200サイクル目の正極1cm2当たりの放電容量
(mAh/cm2)を求めるというものである。
【0033】これらの結果を、表1から表4に示す。
尚、体積比はベース高分子に対する添加した高分子の体
積比である。この体積比は、常温(25℃)、常圧(1at
m)において測定した体積を元にして算出している。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】次に、ベース高分子としてのポリエチレン
オキサイドと、気体透過性高分子ではないポリスチレン
とで複合高分子を構成した場合の結果を、表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】更に、ベース高分子としてのポリアクリロ
ニトリルと、気体透過性高分子ではないポリエチレンと
で複合高分子を構成した場合の結果を、表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】表1及び表2の結果より、ベースとなる高
分子に対して、気体透過性高分子であるポリジメチルシ
ロキサン、ポリ(4-メチルペンテン-1)を、体積比で5
%〜50%添加した場合に、放電容量が大きく、且つ容量
のサイクル劣化も抑制されることが分かる。
【0041】一方、表3の気体透過性高分子を含有しな
いものは、200サイクル目の放電容量が1.5mA/cm2以下
となっている。また、表4の気体透過性高分子を含有し
ないものは、200サイクル目の放電容量が1.6mA/cm2
下となっている。これらの原因は、発生したガスが界面
外へ透過しにくいことに起因すると考えられる。
【0042】更に、表1及び表2において、気体透過性
高分子の含有量が体積比で10%〜30%の範囲にあるもの
は、200サイクル目の放電容量の減少が抑制されてお
り、最適な添加範囲であることが理解される。
【0043】《実験2》この実験2では、高分子電解質
二次電池の高分子電解質において、ベースとなる高分子
を共重合体とし、これに各種気体透過性高分子を添加
し、その傾向を調べた。
【0044】正極の作製、負極の作製、電池の作製、各
電池の放電容量比較については、上記実験1と同一であ
るのでその説明を省略する。
【0045】[高分子電解質の作製]以下の及びの
2種類のポリマー溶液を調整した。ここで、NMPは、
高分子の溶媒若しくは分散媒として添加している。
【0046】 ポリスチレンブロック鎖とポリエチレ
ンオキシドブロック鎖からなる共重合体(以下、共重合
体Aと呼ぶ)と、ポリ(2,6-ジメチルフェニレンオキシ
ド)(気体透過性高分子)を、NMPに種々体積比にお
いて混合溶解させたもの。
【0047】 共重合体Aと、ポリジメチルシロキサ
ン(気体透過性高分子)を、NMPに種々体積比におい
て混合溶解させたもの。
【0048】次に、上記2種類の溶液を正極活物質上に
ドクターブレード法により塗布した後に静置し、それぞ
れ溶媒若しくは分散媒を蒸発させることにより、2種類
の複合高分子電解質を、正極活物質上に形成した。その
後、これにエチレンカーボネートとジエチルカーボネー
トの等体積混合溶媒にLiPF6を1モル/リットル溶かし
て成る非水電解液を含浸させ、ゲル状高分子電解質とし
た。高分子電解質中の有機高分子と非水電解液の重量比
はすべて1:1である。
【0049】これらのゲル状高分子電解質を用いて、電
池を組み立てた。
【0050】[各電池の放電容量の比較]上述の電池に
おいて、放電容量の比較を行った。この時の実験条件
は、上記実験1と同じである。
【0051】この結果を、表5及び表6に示す。尚、体
積比はベース高分子に対する添加した高分子の体積比で
ある。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】表5及び表6より、ベースとなる高分子電
解質に対して、気体透過性高分子であるポリ(2,6-ジメ
チルフェニレンオキシド)、若しくはポリジメチルシロ
キサンを、体積比で5%〜50%添加した場合に、放電容
量が大きく、且つ容量のサイクル劣化も抑制されること
が分かる。
【0055】上述の添加量の範囲内であって、ベースと
なる高分子に共重合体Aを用いたときにも、気体透過性
高分子の充填量が体積比で10%〜30%の場合、特に良好
な結果が得られた。
【0056】更に、表1の結果と、表6の結果の比較か
ら、ベースとなる高分子としてポリスチレンブロック鎖
とポリエチレンオキシドブロック鎖からなる共重合体を
用いたものにおいて、200サイクル目の放電容量が顕著
に増大している。これは、共重合体を用いたものが、高
分子単体でのイオン伝導度及び機械的強度が優れている
ことに起因する。よって、1サイクル目の充放電容量が
向上すると共に充放電サイクル特性が向上し、200サイ
クル後においても放電容量の減少が抑制されていると考
えられる。
【0057】《実験3》この実験3では、高分子電解質
中に含有させる電解液量を変化させ、各電池の放電容量
を比較した。
【0058】上記実験2おいて良好な特性が得られた、
上記共重合体Aに、気体透過性高分子であるポリジメチ
ルシロキサンを、体積比で20%混合した複合高分子電解
質を用いた。そして、これをゲル状高分子電解質とする
ため、添加する電解液の量を種々変化させ、高分子電解
質二次電池を作製した。
【0059】この電池を用いて、上記実験1と同様に、
各電池の1サイクル目及び200サイクル目の放電容量を
求めた。尚、ゲル状高分子電解質とするために、電解液
としてエチレンカーボネートとジエチルカーボネートの
等体積混合溶媒にLiPF6を1モル/リットル溶かしたも
のを使用している。
【0060】この結果を、表7に示す。尚、電解液の量
は、複合高分子(ベース高分子+気体透過性高分子)に対
する重量比で表している。
【0061】
【表7】
【0062】この表7の結果から、電解液量が高分子電
解質(但し電解液は含まない)に対して、重量比で0.1
〜1.9の場合に放電容量が大きく、且つ容量のサイクル
劣化も抑制されることが分かる。
【0063】尚、この電解液含有量の傾向については、
高分子電解質として、ポリエチレンオキシドとポリジメ
チルシロキサンとからなるものや、ポリエチレンオキシ
ドとポリ(4-メチルペンテン-1)とからなるものを用い
た場合であっても、同様に観察される。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明によれば、
高放電容量で、且つ放電サイクル特性に優れた高分子電
解質二次電池を提供するものであり、その工業的価値は
極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電池の断面図である。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 高分子電解質 4 正極缶 5 負極缶 6 正極集電体 7 負極集電体 8 絶縁パッキング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西尾 晃治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H003 AA02 AA04 AA06 BB01 BB02 BB04 BB12 BB38 BD03 BD04 5H014 AA02 EE02 EE03 EE08 EE10 HH01 5H029 AJ03 AJ05 AJ11 AK02 AK03 AL02 AL04 AL06 AL07 AL12 AM01 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 AM11 AM16 BJ03 DJ08 EJ12 HJ01 HJ02 HJ07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と、電解液を含んだ高分子電解質
    と、負極とを備える高分子電解質二次電池において、前
    記高分子電解質に、ポリジメチルシロキサン、ポリ(4-
    メチルペンテン-1)及びポリ(2,6-ジメチルフェニレン
    オキシド)から選択された少なくとも1種の気体透過性
    高分子を混合した複合高分子を用い、前記高分子電解質
    に対して、前記気体透過性高分子を、体積比で5%〜50
    %混合したことを特徴とする高分子電解質二次電池。
  2. 【請求項2】 前記高分子電解質に対して、前記気体透
    過性高分子を体積比で10%〜30%混合したことを特徴と
    する請求項1記載の高分子電解質二次電池。
  3. 【請求項3】 前記高分子電解質において、ベースとな
    る高分子として、ポリスチレンブロック鎖とポリエチレ
    ンオキシドブロック鎖からなる共重合体を用いることを
    特徴とする請求項1記載の高分子電解質二次電池。
  4. 【請求項4】 前記高分子電解質において、電解液/複
    合高分子の重量比が0.1〜1.9であることを特徴とする請
    求項1記載の高分子電解質二次電池。
  5. 【請求項5】 前記正極が、リチウム含有遷移金属酸化
    物からなることを特徴とする請求項1記載の高分子電解
    質二次電池。
  6. 【請求項6】 前記負極が、炭素材料からなることを特
    徴とする請求項1記載の高分子電解質二次電池。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6468696B1 (en) * 2000-11-03 2002-10-22 Advanced Polymer Research, Inc. Polymer gel electrolyte systems
KR20180063148A (ko) * 2015-09-30 2018-06-11 시오 인코퍼레이티드 폴리머성 첨가제를 포함하는 블록 코폴리머 전해질

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