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JP2000087902A - 圧力の変化に依り作動する増圧機構を持ったシリンダー装置 - Google Patents

圧力の変化に依り作動する増圧機構を持ったシリンダー装置

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Publication number
JP2000087902A
JP2000087902A JP10318286A JP31828698A JP2000087902A JP 2000087902 A JP2000087902 A JP 2000087902A JP 10318286 A JP10318286 A JP 10318286A JP 31828698 A JP31828698 A JP 31828698A JP 2000087902 A JP2000087902 A JP 2000087902A
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JP
Japan
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passage
chamber
pressure
piston
communicating
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JP10318286A
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English (en)
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Masabumi Isobe
正文 磯部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低圧力流体で作業中、外力の増大に対応して
高圧力で作業をする。 【構成】 通路13の一部を閉とし作動時は通路12を
閉とするロッド15と一体化したピストン1の嵌装した
シリンダー2は第1室7と第2室9を持つ、作動用管路
6は弁機構ブロック5を介して第1室7と、通路12、
13を通り外部の負荷に連通した第3室11に連通す
る、復帰用管路8は弁機構ブロック5のシリンダー室2
0と第2室9に連通する、弁機構ブロック5は管路6、
8のそれぞれの定められた圧力以上になると作動用管路
6と第1室7が連通する機構である、そして弁機構ブロ
ック5の作動前は供給されたオイル圧に依る作業を行
い、弁機構ブロック5が作動すればピストンロッド15
の第3室11への突出の依る高圧力で作業を行う。 【効果】 本装置を組込む事の依り、低圧油圧設備が安
価に且つ簡単に必要な時に高圧力を出す高圧油圧設備と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項1にあっては、
負荷が小さいときは低圧力の供給された液を利用し仕事
をする、そして負荷が大となれば自動的に高圧力の液に
変換して供給して仕事をするシリンダー装置である。そ
して既設或は新設の低圧の油圧ポンプ設備に本装置を組
み込むことに依り、高圧の油圧ポンプ設備として使用で
きる。
【0002】請求項2にあっては、負荷が小さいときは
低圧力の供給された液に依る出力を出し、負荷が大とな
れば自動的に高圧力に変換された液に依る高出力を出す
シリンダー装置である。そして低圧の油圧ポンプ設備に
本装置を用いれば、高出力の出せる油圧シリンダーとな
る。
【0003】請求項3、4にあっては、装置内に満たさ
れた液と外部より供給される流体が異なる場合に用いら
れる。請求項3の供給流体がエアーで内部の液がオイル
の場合は、負荷が小さい時は低圧力に依る出力を出す、
そして負荷が大となれば高圧力に依る出力をだす空油圧
シリンダーとなる。請求項4の供給流体が水で内部の液
がオイルの場合、例えば水道水を圧力源とする場合は負
荷が小さい時は低圧力に依る出力を出す、そして負荷が
大となれば高圧力に依る出力を出す水油圧シリンダーと
なる。
【0004】
【従来の技術】従来の増圧機構を持ったシリンダー装置
では、リミットスイッチ、光センサー等で必要位置を感
知し複数の電磁弁の組合せに依り、或はタイマーに依り
一定時間ごとに複数の電磁弁を作動させて、低圧液体か
ら高圧液体への切替を行い、低圧力の液と高圧力の液を
供給し、或は低出力と高出力を得ていた。また前記のセ
ンサー等を使用しないものにあっては、低圧液体に依る
作業中の最終工程の定められた位置で、低圧力の液から
高圧力の液への切替を行う構造となっている。
【0005】以上説明したように、従来の増圧機構を持
ったシリンダー装置では、リミットスイッチ、光センサ
ー、タイマー等と電磁弁を組合せて行っている、このた
めの新たな計装設備を含んだ電気設備を必要とした、そ
してそれ等の設備のための設備費と、設備工事を行うた
めの時間が必要であった。又高圧液体を必要とする位置
が任意に変化する場合には上記センサーでの対応は不能
であり、そしてセンサーを使用しない場合は、低圧液体
から高圧液体への切替位置が最終工程の定められた位置
であり、任意に変化させることはできない、それぞれの
問題があった。次に既設の低圧の油圧ポンプ設備から高
圧の油圧ポンプ設備に改造するには多額の設備費を必要
とし設備工事を行うための時間が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、請求項1
にあっては、負荷が小さいときは低圧力の供給液を、負
荷が大となり高圧力の液を必要とする任意のときに高圧
力の液を供給できる。又請求項2にあっては負荷が小さ
いときは低出力を出し、負荷が大となり高出力を必要と
する任意のときに高出力を出すことができる。即ち、低
圧液体から高圧液体への切替に、リミットスイッチ、光
センサー、タイマー、電磁弁等を必要とせず、それに伴
う計装設備を含む電気設備は不要である、又電気設備が
ないので短時間で容易に設置できる、そして設備費は安
価となる、次に低圧液体から高圧液体への切替を必要と
する任意の時点で自動的にできるので、上記の問題は解
決する。また本発明の装置を既設の低圧の油圧ポンプ設
備に組込む事に依り、簡単に安価に短時間で高圧の油圧
設備となり必要な時に高圧のオイルを供給することが出
来る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に於いては、ピストンの嵌装したシリン
ダーとカバーと前記ピストンと仕切りブロックに依り形
成される第1室と第2室を持つ、第1室は下記の弁機構
ブロックを介して作動用管路に連通している、第2室は
復帰用管路に連通する、前記の仕切りブロツクと液室ブ
ロックで形成される第3室は、作動用管路の連通した通
路と連通している通路に依り第2室に連通する、そして
更に負荷に連通している通路を持つ。装置の作動前は前
記のピストンと一体化したピストンロッドは、作動用管
路と連通した前記の通路が開となる状態で、第2室と第
3室を連通する通路を閉とする。次に作動時は、前記の
ピストンロッドは作動用管路と連通した前記の通路を閉
とし、第3室に突出する。又ピストンロッドの加圧面積
はピストンの受圧面積より小とする。
【0008】請求項2に於いては、請求項1の液室ブロ
ックの円筒部を第2シリンダーとしロッドと一体化した
第2ピストンを嵌装したもので、仕切りブロックと第2
ピストンを嵌装した第2シリンダーとロッドと一体化し
た前記第2ピストンに依り第3室を形成する、そして前
記ロッドと一体化した第2ピストンと前記ロッドの貫通
したカバーブロックに依り第4室を形成する、そして第
4室は復帰用管路に連通する。
【0009】請求項1、2に於ける弁機構ブロックは、
作動用管路に連通した通路に依り加圧される弁体を持
つ、更に弁体はシリンダー室に嵌装した弁用ピストンと
一体化している、そしてスプリングとマグネットブロッ
クの力に依り、或は前記シリンダー室の流体圧で弁用ピ
ストンに力を加えることに依り、弁機構ブロックの作動
前は前記通路が閉となる様にする。この際シリンダー室
には常時流体圧をかけておく、又流体が気体の場合はシ
リンダー室に封入しておくことが出来るので外部との管
路の連通は不要となる。次に復帰用管路の供給流体の加
圧によりスプリングとマグネットブロックの力、或は弁
用ピストンにかかる流体圧力に依る力に抗して弁用ピス
トンが作動し前記通路が開となる様に弁用ピストンの受
圧面積と前記の流体通路を閉とするためのシリンダー室
の流体圧力を定める。
【0010】請求項3は、請求項1、2に於ける作動用
管路と第3室に連通した通路の間に変換槽を設けたもの
で、供給された流体圧を変換槽内の液に伝え第3室に供
給する。尚変換槽は本図ではシリンダー装置の外部に設
けてあるが、例えばシリンダー筒の外側に円筒を設け両
端にカバーを付けてドーナツ状の空間を変換槽とするこ
とも出来る。請求項4は、変換槽内に遊動ピストンを嵌
装したもので、変換槽内の供給流体と装置内部の液体を
遊動ピストンに依り分離するために設けられた。次に請
求項5は、第3室に連通する通路と弁機構ブロックの弁
体を加圧する通路を連通する連絡通路を持つ、そして第
3室に近い通路の流体圧に依り上記弁体を作動させる。
【0011】
【作用】上記のように構成された本発明の作動について
説明する、一般的に使用流体はエアーとオイルであるの
で、以下の説明では気体はエアーとし液体はオイルとす
る。そして請求項1、2に於いては、圧力源、シリンダ
ー用切替弁、管路、第1室、第2室、第3室、第4室、
外部の負荷、それらを連通する通路にオイルを満たす。
次に請求項3、4に於いて、変換槽の一部の第3室側、
或は変換槽の誘導ピストンで分離された第3室側と、第
3室に連通する連絡管と、第3室と又外部の負荷にオイ
ルを供給する場合は外部の負荷とそれ等を連通する通路
にオイルを満たしてあるものとする。
【0012】請求項1に於いては、作動用管路よりオイ
ルを供給する、このとき復帰用管路は、大気圧である、
供給されたオイル圧が定められた圧力以下である場合
は、弁機構ブロックは作動しないので、第1室へのオイ
ルの流入はない、しかし第3室にはオイルが流入する、
そして供給されたオイルはそのまま外部の負荷に供給さ
れる。次に負荷が大となったときは負荷の増大に伴いオ
イル圧は上昇する、そして定められた圧力以上になる
と、弁機構ブロックの弁体がスプリングの力とマグネッ
トブロックの付着力に、或は弁用ピストンにかかる封入
された気体圧力又は供給されている流体圧力に、抗して
作動し弁機構ブロックは開となる、そしてオイルは第1
室に流入しピストンとピストンロッドは移動して、作動
用管路と第3室を連通する通路を閉とする、そしてピス
トンロッドは第3室に突出する、第3室が密封状態であ
るので、供給オイル圧に比しピストンの受圧面積をピス
トンロッドの加圧面積で除した数値に比例する高圧力を
発生させることができる。
【0013】弁機構ブロックの弁体にかかるオイル圧に
対応して、スプリングに加へマグネットブロックを使用
する目的は、マグネットブロックの付着力を利用しスプ
リングにかかる力を小としてスプリングを小さくするこ
とに依り弁機構ブロックを小型にすることと、小型にす
ることに依り製作費を安価にする二つの目的を持つ。弁
機構ブロックの作動圧力が大で、オイルの通路の断面積
を小とすることが出来ない場合、弁体にかかる力が大と
なるそしてスプリングのみに依り対応しようとすればス
プリングの力を大きくしなければならず、そのためには
スプリングを大きくし、それでも力が不足するときは複
数のスプリングを用いなければならないそして弁体の移
動長さに依ってはスプリングの撓み量が大きくなるので
更に大きなスプリングを必要とする。そして弁機構ブロ
ックも大きなものになり弁機構ブロックの製作費も増大
させる。又弁機構ブロックをシリンダー装置が必要とす
る小型のものに設定しようとすれば、スプリングのみに
依る対応は不可能となる場合がある。そこで弁機構ブロ
ックの弁体にかかる力をマグネットブロックの付着力と
スプリングの力で受ければ、スプリングの力をマグネッ
トブロックの付着力の分だけ小とすることが出来るので
小さいスプリングを使用できる、又弁体の摺動抵抗力の
みをスプリングで受け持たせることも出来るので、更に
小さいスプリングを用いればよいことになり、弁機構ブ
ロックを小型にすることが出来る。次にシリンダー室の
弁用ピストンに加える圧力は復帰用管路の流体圧以下の
任意の圧力に設定できるので弁機構ブロックの作動圧力
を任意に設定出来る。なお封入されたエアー圧力は弁用
ピストンの移動に伴うエアーの容積に依って圧力が変化
するが、弁機構ブロックの閉の状態のシリンダー室の容
積を弁用ピストンの移動に依り変化する容積より十分に
大きくする(例えば容積比を5とすれば設定圧力は5÷
4=1.25倍となる、設定圧力を5キログラム毎平方
センチメートルとすると弁機構ブッロクが開の状態で
6.25キログラム毎平方センチメートルとなる)こと
に依り圧力の変化を小と出来る。
【0014】請求項2に於いては、“0012”で説明
したように供給されたオイルが定められた圧力以下であ
る場合は、第1室にはオイルは流入せず、第3室のみオ
イルは供給される、そして第2シリンダーに嵌装したロ
ッドと一体化したピストンを供給されたオイルで加圧し
外部に仕事を行う。負荷が大となったときは、内部で発
生した高圧オイルに依り前記のロッドと一体化したピス
トンを加圧し、大きな力で外部に仕事を行うことができ
る。
【0015】請求項3に於いては、作動用管路より変換
槽の上部よりエアーを供給する、変換槽内のオイルは、
エアー圧に依り押し出され第3室に流入し加圧する。次
に負荷が大となったときは、“0012”で説明したよ
うに内部で発生した高圧のオイルに依り第3室を加圧す
る。
【0016】請求項4は、変換槽の内部に遊動ピストン
を嵌装して、供給流体とオイルを分離させたものであ
り、取付方向を任意に設定できる。
【0017】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する、図
1は請求項1に示す本発明の装置の例を示したものであ
る。図1に於いて、作動用管路6と復帰用管路8はシリ
ンダー用切替弁26に連通する、そして作動用管路6に
オイルを供給するときは復帰用管路8は大気圧となり、
復帰用管路8にオイルを供給するときは作動用管路6は
大気圧となっている。
【0018】カバー3とシリンダー2と仕切りブロック
4とシリンダー2に嵌装したピストン1に依り第1室7
と第2室9が形成される、次に仕切りブロック4と液室
ブロック10で第3室11が形成される。そして第1室
7は通路24に依り下記に説明する弁機構ブロック5を
介して作動用管路6に連通する、次に第2室9は通路2
3に依り復帰用管路8に連通する、更に第2室9は通路
13に依り第3室11に連通する、第3室11は通路1
4に依り外部の負荷に連通するものとする、又通路13
には作動用管路6の連通した通路12が連通している。
ピストンロッド15はピストン1と一体化し、作動前は
通路12が開の状態で通路13に嵌装し第2室9と第3
室11の連通を遮断する。以上が図1の装置の作動前の
状態である。
【0019】弁機構ブロック5は、作動用管路6に連通
した通路16に依り加圧される弁体17を持つ、そして
弁機構ブロック5の作動前は通路16が閉となるように
弁体17に力を加えるスプリング21とマグネットブロ
ック42を取り付ける、そして管路6より供給されたオ
イルが定められた圧力以上になると通路16が開となる
ようにスプリング21の強度とマグネットブロック42
の付着力を定める。次に復帰用管路8に連通したシリン
ダー室20をもつ、そして弁体17と一体化した弁用ピ
ストン19を嵌装する、そして復帰用管路8よりのオイ
ル圧に依り、スプリング21の力とマグネットブロック
42の付着力に抗して弁用ピストン19が作動し通路1
6が開となるように弁用ピストン19の受圧面積を定め
る。25と43はエアー抜きである。又本図では弁機構
ブロック5がカバー3に固着しているが必要があれば切
離し連絡管等に依り連通させることもできる、又カバー
を兼用した弁機構ブロックとすることもできる。
【0020】図1の装置の作動について説明する、作動
用管路6にオイルを供給する、供給されたオイルが定め
られた圧力以下である場合、弁機構ブロック5は作動し
ないので通路16は閉となっている、そのため第1室7
へのオイルの流入はないのでピストン1は作動しない。
第3室11には通路12、13を通りオイルは供給され
る、そして通路14を通り外部の負荷に供給される。こ
のときのオイル圧は弁機構ブロック5のスプリング21
とマグネットブロック42の付着力の設定強度に依り任
意に定めることができる。これが低圧力でオイルが供給
されている状態である。
【0021】次にオイル圧が、負荷の増大に伴い上昇し
定められた圧力以上になれば、弁機構ブロック5の弁体
17が移動し通路16は開となる、そして作動用管路6
のオイルは通路16、18、24を通り第1室7に流入
しピストン1を移動させる、ピストンロッド15も移動
し通路12を閉とし、更に第3室11に突出する。第3
室11は負荷との間で密封されるので、第1室7に供給
されたオイル圧にピストン1の受圧面積をピストンロッ
ド15の加圧面積で除した数値を乗じた高圧力が第3室
11に発生する、そして負荷に供給される。これが高圧
力でオイルが供給されている状態である。
【0022】次に図1の装置の復帰について説明する、
シリンダー用切替弁26を切替て復帰用管路8にオイル
を供給する、作動用管路6は大気圧となる、弁機構ブロ
ック5の弁体17はスプリング21に依り復帰して通路
16は閉となるが、復帰用管路8よりシリンダー室20
にオイルが供給され加圧されるので、弁用ピストン19
と弁体17は作動して通路16は開となる、又第2室9
にも通路23を通りオイルは供給される、ピストン1と
ピストンロッド15は移動する、第1室7のオイルは通
路24、18、16と作動用管路6とシリンダー用切替
弁26を通り流出し、ピストン1とピストンロッド15
は元の位置に復帰する、そして通路12が開となり負荷
よりの背圧に依り、第3室11と負荷に連通したオイル
は通路13、12と作動用管路6とシリンダー用切替弁
26を通り流出する。
【0023】図2は請求項2に示す本発明の装置の例を
示したものである。本図は、図1の液室ブロック10の
円筒部を第2シリンダー28とし、ロッド29と一体化
したピストン27を嵌装させ仕切りブロック4とロッド
29の貫通したカバーブロック30で、通路13に連通
した第3室11aと、復帰用管路8に連通した通路32
を持った第4室31を形成したものである。その他につ
いては図1と同様である。
【0024】次に図2の装置の作動について説明する、
これまでに図1により説明したように低圧力で供給され
たオイルは第3室11aを加圧する、第2ピストン27
は移動する、カバーブロック30を貫通しているロッド
29も移動して低出力で外部に仕事をする、そしてロッ
ド29にかかる負荷が大となったとき、負荷の増大に対
応して第3室11aのオイル圧も上昇する、同時に作動
用管路6のオイル圧も上昇する そして弁機構ブロック
5が作動し第3室11aに高圧力が発生し、ロッド29
と一体化した第2ピストン27を加圧し、高出力で外部
に仕事をすることができる。
【0025】図2の装置の復帰について説明する、復帰
用管路8aより供給されたオイルは第2室9と第4室3
1に流入する、そしてこれまでに図1により説明したよ
うにピストンロッド15は元の位置に復帰し通路12は
開となる、ロッド29と一体化した第2ピストン27も
加圧され移動する、そして第3室11aのオイルは通路
13、12を通り作動用管路6に流出し、ロッド29と
第2ピストン27は元の位置に復帰する。
【0026】図3は弁機構ブロック5の弁体17の作動
を流体圧力に依り行う場合の例を示したものであり、
“0019”で説明したスプリング21とマグネットブ
ロック42の力に変えて流体圧力に依り弁体17の作動
を行うものである。外部に連通した管路45に依りシリ
ンダー室44を加圧する場合は、必要な圧力に設定され
た流体をシリンダー室44に導き常時加圧しておく、そ
してシリンダー室44の流体は弁用ピストン19の移動
に伴い管路45を移動する、流体がエアーでシリンダー
室44が必要な容積をとれる場合は、シリンダー室44
にエアーを供給し必要な圧力を与える、次に管路45に
バルブを設けそのバルブを閉とすることに依りエアーを
シリンダー室44に封入することが出来る、そして管路
45のバルブ以降を切り離せばシリンダー室44は独立
したエアー室となる。又シリンダー室44の流体圧力は
復帰用管路8bの流体圧力以下の任意に設定が出来るの
で弁機構ブロック5の作動圧力をシリンダー室44の圧
力に連動して任意に設定ができる。図4はシリンダー室
44に必要な圧力を与えたエアーを封入した例を示した
ものである、封入方法はシリンダー室に注入口を設けバ
ルブ或はプラグ等に依り閉とする。
【0027】図5について説明する、変換槽34は上方
に作動用管路6の連動する通路35と下方に通路36を
持ち連絡管37に連通する、そして連絡管37は通路1
2に連通する、38、39はバッフルで、エアーを分散
して供給しオイルのエアーに依る泡立ち防止のために設
けた。上方より供給されたエアーはバッフル38に依り
分散して供給され変換槽34内のオイルの油面を加圧す
る、オイルは押し出され通路36、連絡管37、通路1
2、13を通り第3室11に供給される。そして装置の
復帰時は、第3室11のオイルは通路13、12、連絡
管37を通り変換槽34に入り内部のエアーは作動用管
路6に流出する。
【0028】図6について供給流体をエアーとして説明
する、本図の変換槽34aは誘導ピストン40を嵌装
し、作動用管路6に連通した通路41と連絡管37に連
通した通路42を持つ、連絡管37は通路12に連通す
る。エアーとオイルは誘導ピストン40に依り分離され
る、エアーの流入に依り誘導ピストン40は自由に移動
しエアー圧をオイル圧に変換する。
【0029】図7について説明する、連絡通路41に依
り通路16と通路12aを連通したもので、弁体17の
作動のためのオイル圧を、第3室11のオイル圧に近似
にするためと、供給流体のオイルの流動抵抗に伴う圧力
の変動による誤動作を防止するために設けられた。
【0030】請求項1に於ける実際の作業例について説
明する、鉄板に穴をあける打ち抜き用油圧シリンダーに
オイルを供給するものとする。打ち抜き作業に入る前の
ピストンの移動時、油圧シリンダーに供給されるオイル
圧は、負荷が小さいので負荷に対応する低圧の状態で供
給される、これは装置が低圧でオイルを供給している状
態を示す。次に打ち抜き作業に入ると負荷は増大し、負
荷に対応してオイル圧は上昇する、そして定められた圧
力以上になると、自動的に本装置の内部で作られた高圧
力のオイルが供給され、打ち抜き作業が完了する、そし
てこの打ち抜き作業を行うワークの位置は任意に変更が
出来る。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に説明するような効果を得る。
【0032】既設の低圧の油圧ポンプ設備に、請求項1
に依る本発明の装置を組み込むことにより、任意の必要
な時に高圧のオイルを供給することのできる高圧の油圧
ポンプ設備となる。次に組込に際しては、装置をボルト
等で固定し、既設の配管に市販のチューブ等のフランジ
或はユニオンで接続することにより完了する、又電気設
備を必要としないので、簡単に短時間で安価に設備する
ことができる。
【0033】新設の低圧の油圧ポンプ設備に於いても、
本発明の装置を組み込むことにより簡単にそして安価に
任意の必要な時に高圧のオイルを供給することができ
る、高圧の油圧設備となる。
【0034】又請求項2に依る本発明の装置では、低圧
力のオイルを用い、負荷の小さいときは低出力で作業を
行い、負荷が大となり高出力を必要とするときは、リミ
ットスイッチ、タイマー、電磁弁等を必要とせず自動的
に高出力を出して作業を行うそして計装をともなう電気
設備を必要としないので、簡単に短時間に安価に設備で
きる高圧用油圧シリンダーとなる、又高出力を出す位置
は必要に応じ任意で自動的に作動する特徴有する。
【0035】次に請求項3に依る本発明の装置では、供
給流体がエアーの場合、負荷の小さいときは低出力で作
業を行い、負荷が大となり高出力を必要とするときは、
内部で作られたオイル圧に依る高出力を出して作業を行
うことのできる、空油圧シリンダーとなる、又高出力を
必要とするワーク位置は任意で自動的に作動する特徴を
有する。
【0036】請求項4に依る発明の装置では、エアーの
場合は変換槽の取付方向を自由に設定できるので、装置
の移動、或は回転等の操作に有効である。オイルの場合
は高圧の油圧ポンプ設備に使用されるオイルは、低圧の
油圧ポンプ設備に比し高い清浄度を要求される、既設の
低圧の油圧ポンプ設備に本発明の装置を組込んで高圧油
圧ポンプ設備とする場合に、オイルの清浄度が不足した
とき変換槽を取付ける事に依り、設備のオイルを高圧用
オイルと低圧用オイルに分離しこの問題を解決する事が
できる。又オイルは負荷と本装置と連絡配管に使われる
ので清浄度の高いオイルは少量でよい利点もある。次に
圧力の上昇に油圧ポンプを使はないのでオイルの温度の
上昇がないのでオイルクーラーは不要となる。
【0037】請求項5による本発明の装置では弁機構ブ
ロックの弁体の作動圧力を第3室の近くより取り出す事
が出来るので管路及び通路等の流動抵抗の大きい所を流
れる流体の流速の変動に伴い発生する流体圧力の変化に
依る、上記弁体の誤動作の防止に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1のシリンダー装置の実施例を示した縦
断面図。
【図2】請求項2のシリンダー装置の実施例を示した縦
断面図。
【図3】請求項1、2のシリンダー装置の弁機構ブロッ
クの実施例を示した縦断面図。
【図4】請求項1、2のシリンダー装置の弁機構ブロッ
クの実地例を示した縦断面図。
【図5】請求項3の変換槽を取付けた実地例を示した部
分縦断面図。
【図6】請求項4の変換槽を取付けた実地例を示した部
分縦断面図。
【図7】請求項5の連絡通路を取付けた実地例を示した
部分縦断面図。
【符号の説明】
1 ピストン 2 シリンダー 3 カバー 4 仕切りブロック 5 弁機構ブロック 6 作動用管路 7 第1室 8 復帰用管路 9 第2室 10 液室ブロック 11 第3室 12、13、14、16、18、22、23、24、3
2、35、36、41、42、46 通路 15 ピストンロッド 17 弁体 19 弁用ピストン 20、44 シリンダー室 21 スプリング 25、43 エアー抜き 26 シリンダー用切替弁 27 第2ピストン 28 第2シリンダー 29 ロッド 30 カバーブロック 31 第4室 33 ナット 34 変換槽 37 連絡管 38、39 バッフル 40 誘導ピストン 41 連絡通路 42 マグネットブロック 45 管路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン(1)の嵌装したシリンダー
    (2)と前記ピストン(1)とカバー(3)と仕切りブ
    ロック(4)に依り下記の弁機構ブロック(5を介して
    作動用管路(6)に連通した第1室(7)と復帰用管路
    (8)に連通した通路(23)を持った第2室(9)を
    形成する、前記仕切りブロック(4)と液室ブロック
    (10)に依り形成される第3室(11)は前記作動用
    管路(6に連通した通路(12)の連通している通路
    (13)に依り前記第2室(9)に連通する更に負荷に
    連通した通路(14)を持つ、ピストンロッド(15)
    は前記ピストン(1)と一体化し更に前記ピストン
    (1)の受圧面積より小さい加圧面積を持つそして作動
    前は前記通路(12)が開の状態で前記通路(13)を
    閉とする次に作動時は前記通路(12)を閉として前記
    第3室(11)に突出する、前記弁機構ブロック(5)
    は前記作動用管路(6)に連通した通路(16)を弁体
    (17)を介して前記第1室(7)に連通するそして前
    記弁体(17)はシリンダー室(20、44)に嵌装し
    た弁用ピストン(19)と一体化するそして前記通路
    (16)の供給流体の加圧に依り作動して前記通路(1
    6)を開とする、次にマグネットブロック(42)とス
    プリング(21)或は前記シリンダー室(44)に封入
    された気体圧力又は管路(45)に連通した通路(4
    6)よりの流体圧力に依り作動し前記通路(16)を閉
    とする、次に復帰用管路(8)に連通したシリンダー室
    (20)の供給流体の加圧に依る作動で前記通路(1
    6)を開とする、圧力の変化に依り作動する増圧機構を
    持ったシリンダー装置。
  2. 【請求項2】 ピストン(1)の嵌装したシリンダー
    (2)と前記ピストン(1)とカバー(3)と仕切りブ
    ロック(4)に依り下記の弁機構ブロック(5を介して
    作動用管路(6)に連通した第1室(7)と復帰用管路
    (8a)に連通した通路(23)を持った第2室(9)
    を形成する、そして仕切りブロック4)と第2シリンダ
    ー(28)とカバーブロック(30)と前記第2シリン
    ダー(28)に嵌装し前記カバーブロック(30)を貫
    通したロッド(29)と一体化したピストン(27)と
    に依り第2室(9)に通路(13)に依り連通した第3
    室(11a)と前記復帰用管路(8a)に連通した通路
    (32)を持った第4室(31)を形成する、ピストン
    ロッド(15)は前記ピストン(1)と一体化し更に前
    記ピストン(1)の受圧面積より小さい加圧面積を持つ
    そして作動前は前記通路(12)が開の状態で前記通路
    (13)を閉とする次に作動時は前記通路(12)を閉
    として前記第3室(11a)に突出する、前記弁機構ブ
    ロック5)は前記作動用管路(6)に連通した通路(1
    6)を弁体(17)を介して前記第1室(7)に連通す
    るそして前記弁体(17)はシリンダー室(20、44
    に嵌装した弁用ピストン(19)と一体化するそして
    前記通路(16)の供給流体の加圧に依り作動し前記通
    路(16)を開とする、次にマグネットブロック(4
    2)とスピリング(21)或は前記シリンダー(44)
    に封入された気体圧力又は管路(45)に連通した通路
    (46)よりの流体圧力に依り作動し前記通路(16)
    を閉とする、次に復帰用管路(8a)に連通したシリン
    ダー室(20 の供給流体の加圧に依る作動で前記通路
    (16)を開とする、圧力の変化に依り作動する増圧機
    構を持ったシリンダー装置。
  3. 【請求項3】 作動用管路(6)と通路(12)の間に
    変換槽(34)を持った、請求項1、2に記載の圧力の
    変化に依り作動する増圧機構を持ったシリンダー装置。
  4. 【請求項4】 作動用管路(6)と通路(12)の間に
    遊動ピストン(40を嵌装した変換槽(34a)を持っ
    た、請求項1、2に記載の圧力の変化に依り作動する増
    圧機構を持ったシリンダー装置。
  5. 【請求項5】 通路(16)と通路(12a)を連通す
    る連絡通路(41)を持った、請求項1、2、3、4に
    記載の圧力の変化に依り作動する増圧機構を持ったシリ
    ンダー装置。
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