JP2000086113A - エレベータおよびその据付工法 - Google Patents
エレベータおよびその据付工法Info
- Publication number
- JP2000086113A JP2000086113A JP10256921A JP25692198A JP2000086113A JP 2000086113 A JP2000086113 A JP 2000086113A JP 10256921 A JP10256921 A JP 10256921A JP 25692198 A JP25692198 A JP 25692198A JP 2000086113 A JP2000086113 A JP 2000086113A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elevator
- frame
- floor
- installation
- guide rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来据付時にかご枠に設置する上部作業床を不
要とすることができるエレベータおよびエレベータの据
付工法を提供すること。 【解決手段】ガイドレール等のエレベータ用品の据付時
に使用するものであって、少なくとも下梁31と、床2
5と、立枠23および上梁29からなる本設のかご枠を
含む搬器を、駆動装置ユニット34により昇降させて該
エレベータ用品の据付けを行うエレベータにおいて、立
枠23において昇降路壁に取付けられるガイドレールと
対向する位置に、レールゲージの測定器具を挿入可能な
穴24を設けたエレベータである。
要とすることができるエレベータおよびエレベータの据
付工法を提供すること。 【解決手段】ガイドレール等のエレベータ用品の据付時
に使用するものであって、少なくとも下梁31と、床2
5と、立枠23および上梁29からなる本設のかご枠を
含む搬器を、駆動装置ユニット34により昇降させて該
エレベータ用品の据付けを行うエレベータにおいて、立
枠23において昇降路壁に取付けられるガイドレールと
対向する位置に、レールゲージの測定器具を挿入可能な
穴24を設けたエレベータである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータおよび
その据付工法に関する。
その据付工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロープ式エレベータ据付工法は、
単管パイプを組立てた固定足場か、ゴンドラ等による移
動足場によりエレベータ機器の各部品、すなわち乗場出
入口装置、緩衝装置、ガイドレール、並びにブラケッ
ト、昇降路内機器の取付及び配管、結線を行い、ついで
最上階に搬器(かご枠、かご室)、最下階にカウンター
ウェイトを組立て、更に巻上用ワイヤーロープ掛けを行
い前記作業足場を撤去して運転を開始していた。
単管パイプを組立てた固定足場か、ゴンドラ等による移
動足場によりエレベータ機器の各部品、すなわち乗場出
入口装置、緩衝装置、ガイドレール、並びにブラケッ
ト、昇降路内機器の取付及び配管、結線を行い、ついで
最上階に搬器(かご枠、かご室)、最下階にカウンター
ウェイトを組立て、更に巻上用ワイヤーロープ掛けを行
い前記作業足場を撤去して運転を開始していた。
【0003】しかし、据付作業性、効率が悪かったり、
作業者の運動量が多いこと等の問題点から、固定足場を
用いず、本体の巻上機を駆動し、本設のかご枠、床を足
場としてガイドレールやドア装置を据付する工法が一般
的になってきている。
作業者の運動量が多いこと等の問題点から、固定足場を
用いず、本体の巻上機を駆動し、本設のかご枠、床を足
場としてガイドレールやドア装置を据付する工法が一般
的になってきている。
【0004】油圧エレベータや近年注目を浴びている機
械室が無いロープ式エレベータの据付けは従来通り固定
足場を用いた工法(ロープ式エレベータの場合の据付工
法)が一般的であった。
械室が無いロープ式エレベータの据付けは従来通り固定
足場を用いた工法(ロープ式エレベータの場合の据付工
法)が一般的であった。
【0005】本工法は、上記のごとき作業足場等を使用
せずに、図12に示すように最初からエレベータ搬器の
かご枠1を利用して行うもので、次の方法、順序で据付
工事が行われる。
せずに、図12に示すように最初からエレベータ搬器の
かご枠1を利用して行うもので、次の方法、順序で据付
工事が行われる。
【0006】(1)巻上機13によりかご側、釣合い重
り側、各2本のガイドレールを吊り上げ最下階で順次連
結して昇降路全高分を一本化し、巻上機13の最上部を
機械室床4又は天井フック等に、ガイドレールを最下部
を緩衝装置に固定し、かつ下から一段目、二段目ブラケ
ットを設置して建築物に固定する。
り側、各2本のガイドレールを吊り上げ最下階で順次連
結して昇降路全高分を一本化し、巻上機13の最上部を
機械室床4又は天井フック等に、ガイドレールを最下部
を緩衝装置に固定し、かつ下から一段目、二段目ブラケ
ットを設置して建築物に固定する。
【0007】(2)最下階で搬器7並びに釣合い重り8
を組立て、巻上機13にて釣合い重り8を最上階まで吊
り上げ、巻上用ワイヤロープ9掛けを行う。次に搬器7
のかご枠1の上部及び下部それぞれに作業床10,11
を取り付ける。
を組立て、巻上機13にて釣合い重り8を最上階まで吊
り上げ、巻上用ワイヤロープ9掛けを行う。次に搬器7
のかご枠1の上部及び下部それぞれに作業床10,11
を取り付ける。
【0008】ここで、下部の床10は本設床であり、こ
れに手摺12等の安全設備を設置する。上部作業床11
は、据付時のみ使用し、まだ固定されていないガイドレ
ール用ブラケットの取付け並びにレールゲージの測定等
を行う。
れに手摺12等の安全設備を設置する。上部作業床11
は、据付時のみ使用し、まだ固定されていないガイドレ
ール用ブラケットの取付け並びにレールゲージの測定等
を行う。
【0009】(3)エレベータ搬器7のかご枠1をガイ
ドレール2に沿わせて昇降させ、このかご枠作業床1
0,11上に作業者を乗せて、エレベータ機器の各部品
すなわちガイドレール用ブラケットの設定、乗場出入口
装置の取付け、昇降路内機器の取付け及び配管、配結線
等の据付作業を行う。搬器の昇降は作業者の操作によ
り、エレベータ巻上機13で稼動し、調速機、非常止
め、緩衝装置等の安全装置を具備し、低速運転により作
業するものである。
ドレール2に沿わせて昇降させ、このかご枠作業床1
0,11上に作業者を乗せて、エレベータ機器の各部品
すなわちガイドレール用ブラケットの設定、乗場出入口
装置の取付け、昇降路内機器の取付け及び配管、配結線
等の据付作業を行う。搬器の昇降は作業者の操作によ
り、エレベータ巻上機13で稼動し、調速機、非常止
め、緩衝装置等の安全装置を具備し、低速運転により作
業するものである。
【0010】この工法によれば、固定足場による据付と
比較し、昇降方向任意の場所に移動して据付できるので
無理な作業姿勢が無く、また作業者の徒歩による上下移
動が減るので、安全で労力が少なく品質のよい据付が可
能となる。
比較し、昇降方向任意の場所に移動して据付できるので
無理な作業姿勢が無く、また作業者の徒歩による上下移
動が減るので、安全で労力が少なく品質のよい据付が可
能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、次に示す問題
点がある。建築技術の進歩や、客先の引き渡しまでの期
間短期化によって、エレベータ据付期間の更なる短縮が
求められている。また据付け作業治具の管理、運搬作業
の削減が求められている。
点がある。建築技術の進歩や、客先の引き渡しまでの期
間短期化によって、エレベータ据付期間の更なる短縮が
求められている。また据付け作業治具の管理、運搬作業
の削減が求められている。
【0012】従来の技術で述べたロープ式エレベータの
本体を用いた据付工法において、搬器7に設置される上
部作業床11は据付作業中だけ必要なものであり、かご
枠1の組立時に組立て、作業後は撤去し、工場に返送
し、点検後別の現場で再使用する。よって、据付及び解
体に要する工数と運搬費、工場内での保管スペースの増
大といった問題が指摘されており、上部作業床11を使
用しないで据付可能な工法が求められてきている。
本体を用いた据付工法において、搬器7に設置される上
部作業床11は据付作業中だけ必要なものであり、かご
枠1の組立時に組立て、作業後は撤去し、工場に返送
し、点検後別の現場で再使用する。よって、据付及び解
体に要する工数と運搬費、工場内での保管スペースの増
大といった問題が指摘されており、上部作業床11を使
用しないで据付可能な工法が求められてきている。
【0013】上部作業床11が必要な理由は、図13に
示すように、通常搬器用ガイドレール2の前面には、搬
器の立枠23が向かい合うように存在し、図12に示す
下部作業床10からではガイドレール2の歯面位置が正
確に把握できないためである。
示すように、通常搬器用ガイドレール2の前面には、搬
器の立枠23が向かい合うように存在し、図12に示す
下部作業床10からではガイドレール2の歯面位置が正
確に把握できないためである。
【0014】また、図13[(a)は昇降路の縦断面
図、(b)は昇降路の横断面図]に示すように、昇降路
壁16がコンクリート構造で、レール背面と昇降路壁の
距離18が小さい堤合にはレールブラケット19の取付
け用アンカーボルト20の穴加工(電動ドリル等で行
う)ができない。
図、(b)は昇降路の横断面図]に示すように、昇降路
壁16がコンクリート構造で、レール背面と昇降路壁の
距離18が小さい堤合にはレールブラケット19の取付
け用アンカーボルト20の穴加工(電動ドリル等で行
う)ができない。
【0015】何故ならアンカーボルト20の穴加工は昇
降路が狭い場合、立枠23が邪魔になってドリルを壁に
対して垂直に配置できないためである。また、上記工法
において、搬器を上昇できる範囲は、ガイドレール2が
ブラケット19によって建屋に固定されている部分より
少し上までの範囲に限られる。(上昇しすぎると、ガイ
ドレールが固定されていないので搬器が不安定になる) すなわち、搬器7のガイド装置21a,21bはかご枠
1の上端と下端部分に設けられるが、ガイドレール2b
のブラケット19a、19bが固定されているとし、ガ
イドレール2aがつぎめ板22でつながって、ブラケッ
ト19cがまだ固定されていないとした場合、搬器7は
上部ガイド装置21aがブラケット19bと19cの間
の位置までしか上昇できないということである。(その
時ガイドレール2aは片持ち梁となる) そのような高さでは、搬器7の下部作業床10でブラケ
ット19cの位置のレールゲージ15の測定及び固定作
業を行うことは不可能であり、従って上部作業床11が
必要となるのである。
降路が狭い場合、立枠23が邪魔になってドリルを壁に
対して垂直に配置できないためである。また、上記工法
において、搬器を上昇できる範囲は、ガイドレール2が
ブラケット19によって建屋に固定されている部分より
少し上までの範囲に限られる。(上昇しすぎると、ガイ
ドレールが固定されていないので搬器が不安定になる) すなわち、搬器7のガイド装置21a,21bはかご枠
1の上端と下端部分に設けられるが、ガイドレール2b
のブラケット19a、19bが固定されているとし、ガ
イドレール2aがつぎめ板22でつながって、ブラケッ
ト19cがまだ固定されていないとした場合、搬器7は
上部ガイド装置21aがブラケット19bと19cの間
の位置までしか上昇できないということである。(その
時ガイドレール2aは片持ち梁となる) そのような高さでは、搬器7の下部作業床10でブラケ
ット19cの位置のレールゲージ15の測定及び固定作
業を行うことは不可能であり、従って上部作業床11が
必要となるのである。
【0016】また、油圧エレベータと機械室レスエレベ
ータについても、作業の効率向上要求から、固定足場を
用いない据付工法が求められている。油圧エレベータで
本設かご枠、床を用いて据付する場合、油圧ジャッキ用
のレール固定ができていないので、油圧装置による駆動
は行わず、別途駆動装置が必要となる。
ータについても、作業の効率向上要求から、固定足場を
用いない据付工法が求められている。油圧エレベータで
本設かご枠、床を用いて据付する場合、油圧ジャッキ用
のレール固定ができていないので、油圧装置による駆動
は行わず、別途駆動装置が必要となる。
【0017】機械室レスエレベータで巻上機が昇降路上
部に付く場合には、本設巻上機での駆動はできないので
油圧エレベータと同様に別途駆動装置を必要とする。そ
れらの場合、作業かごの重量が増加すると、昇降装置の
大型化等の問題があり、やはり上部作業床11を使用し
ないで可能な工法等が求められている。本発明の目的
は、従来かご枠に設置する上部作業床を不要とすること
ができるエレベータおよびエレベータの据付工法を提供
することにある。
部に付く場合には、本設巻上機での駆動はできないので
油圧エレベータと同様に別途駆動装置を必要とする。そ
れらの場合、作業かごの重量が増加すると、昇降装置の
大型化等の問題があり、やはり上部作業床11を使用し
ないで可能な工法等が求められている。本発明の目的
は、従来かご枠に設置する上部作業床を不要とすること
ができるエレベータおよびエレベータの据付工法を提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、ガイドレール等のエレ
ベータ用品の据付時に使用するものであって、少なくと
も下梁と、床と、立枠および上梁からなる本設のかご枠
を含む搬器を、昇降装置により昇降させて該エレベータ
用品の据付けを行うエレベータにおいて、前記立枠にお
いて昇降路壁に取付けられるガイドレールと対向する位
置に、レールゲージの測定器具を挿入可能な穴を設けた
ことを特徴とするエレベータである。
め、請求項1に対応する発明は、ガイドレール等のエレ
ベータ用品の据付時に使用するものであって、少なくと
も下梁と、床と、立枠および上梁からなる本設のかご枠
を含む搬器を、昇降装置により昇降させて該エレベータ
用品の据付けを行うエレベータにおいて、前記立枠にお
いて昇降路壁に取付けられるガイドレールと対向する位
置に、レールゲージの測定器具を挿入可能な穴を設けた
ことを特徴とするエレベータである。
【0019】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、前記立枠に設けた穴の鉛直方向下側に、前
記搬器をガイドする仮設のガイド装置を設けたことを特
徴とする請求項1記載のエレベータである。
する発明は、前記立枠に設けた穴の鉛直方向下側に、前
記搬器をガイドする仮設のガイド装置を設けたことを特
徴とする請求項1記載のエレベータである。
【0020】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、前記エレベータ用品の据付作業終了後に該
立枠の機械的強度を増すために、前記立枠に設けた穴を
塞ぐ補強部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の
エレベータである。
する発明は、前記エレベータ用品の据付作業終了後に該
立枠の機械的強度を増すために、前記立枠に設けた穴を
塞ぐ補強部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の
エレベータである。
【0021】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、前記かご枠は前記立枠と前記床を連結する
筋交いを有するものであって、前記立枠に設けた穴を補
強するため、前記筋交いの一端部を前記立枠に取付ける
ための筋交い取付け部材を前記穴と隣接する側面に設け
たことを特徴とする請求項1のエレベータである。
する発明は、前記かご枠は前記立枠と前記床を連結する
筋交いを有するものであって、前記立枠に設けた穴を補
強するため、前記筋交いの一端部を前記立枠に取付ける
ための筋交い取付け部材を前記穴と隣接する側面に設け
たことを特徴とする請求項1のエレベータである。
【0022】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、前記昇降路壁に前記ガイドレールを固定す
るため、ブラケットと、該ブラケットを前記昇降路壁に
取付けるために形成するボルト穴に挿入固定されるアン
カーボルトを備え、前記ボルト穴は前記立枠の幅より広
い位置に設けたことを特徴とする請求項1記載のエレベ
ータである。
する発明は、前記昇降路壁に前記ガイドレールを固定す
るため、ブラケットと、該ブラケットを前記昇降路壁に
取付けるために形成するボルト穴に挿入固定されるアン
カーボルトを備え、前記ボルト穴は前記立枠の幅より広
い位置に設けたことを特徴とする請求項1記載のエレベ
ータである。
【0023】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、前記搬器を昇降させる昇降装置のワイヤー
ロープが、前記ガイドレールのレール芯と異なる位置を
通過するように構成したことを特徴とする請求項1記載
のエレベータである。
する発明は、前記搬器を昇降させる昇降装置のワイヤー
ロープが、前記ガイドレールのレール芯と異なる位置を
通過するように構成したことを特徴とする請求項1記載
のエレベータである。
【0024】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、ガイドレール等のエレベータ用品の据付時
に使用するものであって、少なくとも下梁と、床および
立枠からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降させて該
エレベータ用品の据付けを行う際に、前記床を足場とし
て利用するエレベータにおいて、前記搬器を昇降させる
昇降装置を前記かご枠の床の下に設けことを特徴とする
エレベータである。
する発明は、ガイドレール等のエレベータ用品の据付時
に使用するものであって、少なくとも下梁と、床および
立枠からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降させて該
エレベータ用品の据付けを行う際に、前記床を足場とし
て利用するエレベータにおいて、前記搬器を昇降させる
昇降装置を前記かご枠の床の下に設けことを特徴とする
エレベータである。
【0025】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、前記足場とする床面に、前記昇降装置のワ
イヤーロープを通すための穴を設けたことを特徴とする
請求項7記載のエレベータである。
する発明は、前記足場とする床面に、前記昇降装置のワ
イヤーロープを通すための穴を設けたことを特徴とする
請求項7記載のエレベータである。
【0026】前記目的を達成するため、請求項9に対応
する発明は、ガイドレール等のエレベータ用品の据付時
に使用するものであって、少なくとも下梁と、床、立枠
および上梁からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降装
置により昇降させて該エレベータ用品の据付けを行う際
に、前記床を足場として利用するエレベータにおいて、
前記立枠は据付時のみレールゲージの測定等の作業に支
障のない長さの短いものを使用し、エレベータ用品の据
付後に前記立枠を正規の長さのものと交換することを特
徴としたエレベータである。
する発明は、ガイドレール等のエレベータ用品の据付時
に使用するものであって、少なくとも下梁と、床、立枠
および上梁からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降装
置により昇降させて該エレベータ用品の据付けを行う際
に、前記床を足場として利用するエレベータにおいて、
前記立枠は据付時のみレールゲージの測定等の作業に支
障のない長さの短いものを使用し、エレベータ用品の据
付後に前記立枠を正規の長さのものと交換することを特
徴としたエレベータである。
【0027】前記目的を達成するため、請求項10に対
応する発明は、ガイドレール等のエレベータ用品の据付
時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床およ
び立枠からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降装置に
より昇降させて該エレベータ用品の据付けを行うエレベ
ータにおいて、前記立枠において昇降路壁に取付けられ
るガイドレールと対向する位置に、レールゲージの測定
器具を挿入可能な穴を設け、該穴に該測定器具を挿入し
てレールゲージの測定と共にレールの捻じれも同時に測
定可能なエレベータである。
応する発明は、ガイドレール等のエレベータ用品の据付
時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床およ
び立枠からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降装置に
より昇降させて該エレベータ用品の据付けを行うエレベ
ータにおいて、前記立枠において昇降路壁に取付けられ
るガイドレールと対向する位置に、レールゲージの測定
器具を挿入可能な穴を設け、該穴に該測定器具を挿入し
てレールゲージの測定と共にレールの捻じれも同時に測
定可能なエレベータである。
【0028】前記目的を達成するため、請求項11に対
応する発明は、ガイドレール等のエレベータ用品の据付
時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床と、
立枠および上梁からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇
降装置により昇降させて該エレベータ用品の据付けを行
うエレベータにおいて、前記本設のかご枠の組立後に前
記上梁に前記昇降装置を直結するようにしたことを特徴
とする請求項1記載のエレベータである。
応する発明は、ガイドレール等のエレベータ用品の据付
時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床と、
立枠および上梁からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇
降装置により昇降させて該エレベータ用品の据付けを行
うエレベータにおいて、前記本設のかご枠の組立後に前
記上梁に前記昇降装置を直結するようにしたことを特徴
とする請求項1記載のエレベータである。
【0029】前記目的を達成するため、請求項12に対
応する発明は、ガイドレール等のエレベータ用品の据付
時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床およ
び2本の立枠からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降
装置により昇降させて該エレベータ用品の据付けを行う
際に、前記床を足場として利用するエレベータにおい
て、前記立枠は据付時のみレールゲージの測定等の作業
に支障のない長さの短いものを使用し、エレベータ用品
の据付後に前記立枠を正規の長さのものと交換すること
を特徴としたエレベータである。
応する発明は、ガイドレール等のエレベータ用品の据付
時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床およ
び2本の立枠からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降
装置により昇降させて該エレベータ用品の据付けを行う
際に、前記床を足場として利用するエレベータにおい
て、前記立枠は据付時のみレールゲージの測定等の作業
に支障のない長さの短いものを使用し、エレベータ用品
の据付後に前記立枠を正規の長さのものと交換すること
を特徴としたエレベータである。
【0030】前記目的を達成するため、請求項13に対
応する発明は、前記昇降装置は前記各立枠の上部に設置
し、かつ各昇降装置に巻き取られる吊りロ一プをそれぞ
れ昇降路最上部の固定部位に支持するようにしたことを
特徴とする請求項12記載のエレベータである。
応する発明は、前記昇降装置は前記各立枠の上部に設置
し、かつ各昇降装置に巻き取られる吊りロ一プをそれぞ
れ昇降路最上部の固定部位に支持するようにしたことを
特徴とする請求項12記載のエレベータである。
【0031】前記目的を達成するため、請求項14に対
応する発明は、前記エレベータ用品の据付け終了後、前
記長さの短い立枠に、別の立枠をつなぐことで、本設の
立枠を構成するようにしたことを特徴とする請求項12
記載のエレベータである。
応する発明は、前記エレベータ用品の据付け終了後、前
記長さの短い立枠に、別の立枠をつなぐことで、本設の
立枠を構成するようにしたことを特徴とする請求項12
記載のエレベータである。
【0032】前記目的を達成するため、請求項15に対
応する発明は、前記立枠の下部に仮設のガイド装置を設
けたことを特徴とする請求項12記載のエレベータであ
る。前記目的を達成するため、請求項16に対応する発
明は、前記搬器を昇降させる昇降装置のワイヤーロープ
が、前記ガイドレールのレール芯と異なる位置を通過す
るように構成したことを特徴とする請求項12記載のエ
レベータである。
応する発明は、前記立枠の下部に仮設のガイド装置を設
けたことを特徴とする請求項12記載のエレベータであ
る。前記目的を達成するため、請求項16に対応する発
明は、前記搬器を昇降させる昇降装置のワイヤーロープ
が、前記ガイドレールのレール芯と異なる位置を通過す
るように構成したことを特徴とする請求項12記載のエ
レベータである。
【0033】前記目的を達成するため、請求項17に対
応する発明は、エレベータの据付が完了しても交換をし
ない本設の作業床および下梁と、据付時のみ使用する2
本の立枠により仮設のかご枠を構成し、該立枠の上部に
それぞれウィンチを設置し、昇降路最上部の固定部位か
ら2本の吊りロ一プを下ろして該各ウィンチを利用して
該かご枠が昇降可能に、昇降路内機器を据付するゴンド
ラを得る第1の手順と、第1の手順で得られたゴンドラ
により昇降路内機器の据付が最上階まで完了した時点で
前記各ウィンチを立枠から外す第2の手順と、仮設のか
ご枠を構成している2本の立枠を本設の立枠に交換する
か、あるいは仮設のかご枠を構成している2本の立枠を
そのままとし、これらの立枠に新たに立枠を継ぎ足すと
共に、本設のエレベータかご枠の組立てを完了する第3
の手順と、前記第2の手順で得られたウィンチで、前記
第3の手順で得られた本設のエレベータかご枠をつり上
げ可能に構成する第4の手順と、第4の手順で得られた
エレベータかご枠を前記ウィンチにより移動させながら
残りのエレベータのロープ掛けを行う第5の手順からな
るエレベータの据付工法である。
応する発明は、エレベータの据付が完了しても交換をし
ない本設の作業床および下梁と、据付時のみ使用する2
本の立枠により仮設のかご枠を構成し、該立枠の上部に
それぞれウィンチを設置し、昇降路最上部の固定部位か
ら2本の吊りロ一プを下ろして該各ウィンチを利用して
該かご枠が昇降可能に、昇降路内機器を据付するゴンド
ラを得る第1の手順と、第1の手順で得られたゴンドラ
により昇降路内機器の据付が最上階まで完了した時点で
前記各ウィンチを立枠から外す第2の手順と、仮設のか
ご枠を構成している2本の立枠を本設の立枠に交換する
か、あるいは仮設のかご枠を構成している2本の立枠を
そのままとし、これらの立枠に新たに立枠を継ぎ足すと
共に、本設のエレベータかご枠の組立てを完了する第3
の手順と、前記第2の手順で得られたウィンチで、前記
第3の手順で得られた本設のエレベータかご枠をつり上
げ可能に構成する第4の手順と、第4の手順で得られた
エレベータかご枠を前記ウィンチにより移動させながら
残りのエレベータのロープ掛けを行う第5の手順からな
るエレベータの据付工法である。
【0034】請求項1〜17に対応する発明によれば、
次のような作用効果が得られるエレベータおよびその据
付工法を提供することができる。 (1)従来必要としていた上部作業床を廃止し、本設の
かご床のみで全ての据付作業が可能となるので、上部作
業床を管理する場所、点検工数、運送費等を削減するこ
とができ、エレベータ据付期間の短縮と、費用の削減が
可能となる。
次のような作用効果が得られるエレベータおよびその据
付工法を提供することができる。 (1)従来必要としていた上部作業床を廃止し、本設の
かご床のみで全ての据付作業が可能となるので、上部作
業床を管理する場所、点検工数、運送費等を削減するこ
とができ、エレベータ据付期間の短縮と、費用の削減が
可能となる。
【0035】(2)油圧エレベータや機械室レスエレベ
ータにおける据付を固定足場を用いずに実施できる。 (3)上部作業床を必要としないので、駆動装置の小型
化や、据付時のみ使用する治工具を削減できる。
ータにおける据付を固定足場を用いずに実施できる。 (3)上部作業床を必要としないので、駆動装置の小型
化や、据付時のみ使用する治工具を削減できる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。初めに、本発明のエレベータ
の概要について、図1を参照して説明するが、図1は図
11の上部作業床11を取り除いた構成であり、この点
以外の構成は図11と同一なのでその説明を省略する。
以下、具体的な実施形態について図2〜図10を参照し
て説明する。
図面を参照して説明する。初めに、本発明のエレベータ
の概要について、図1を参照して説明するが、図1は図
11の上部作業床11を取り除いた構成であり、この点
以外の構成は図11と同一なのでその説明を省略する。
以下、具体的な実施形態について図2〜図10を参照し
て説明する。
【0037】<第1の実施形態>図2は、本実施形態の
搬器27のかご枠を示すもので、(a)は正面図であ
り、(b)は側面図である。図3は、昇降路内を示すも
のであり、(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図
である。
搬器27のかご枠を示すもので、(a)は正面図であ
り、(b)は側面図である。図3は、昇降路内を示すも
のであり、(a)は縦断面図であり、(b)は横断面図
である。
【0038】本実施形態のエレベータはガイドレール等
のエレベータ用品の据付時に使用するものであって、少
なくとも下梁31と、床(下部作業床)25と、2本の
立枠23および上梁29からなる本設のかご枠を含む搬
器27を、昇降装置により昇降させて該エレベータ用品
の据付けを行うエレベータにおいて、立枠23において
昇降路壁に取付けられるガイドレールと対向する位置
に、レールゲージの測定器具を挿入可能な穴24を設け
たものである。
のエレベータ用品の据付時に使用するものであって、少
なくとも下梁31と、床(下部作業床)25と、2本の
立枠23および上梁29からなる本設のかご枠を含む搬
器27を、昇降装置により昇降させて該エレベータ用品
の据付けを行うエレベータにおいて、立枠23において
昇降路壁に取付けられるガイドレールと対向する位置
に、レールゲージの測定器具を挿入可能な穴24を設け
たものである。
【0039】この場合の穴24は、矩形状であって、床
25の面から作業者の腰高さ程度の位置に設けるのが望
ましい。立枠23の上下端部の対向する側面には、それ
ぞれ上梁29と、下梁31がボルト締結等により強固に
固定されている。また、立枠23の対向する側面であっ
て、該24の形成されている位置より上には、それぞれ
筋交い取付ブラケット51が溶接等により強固に固定さ
れている。各筋交い取付ブラケット51には、筋交い5
0の一端部がピン52により回転可能に連結され、筋交
い50の他端部は床25に固定されている。立枠23の
上下端面および上梁29と、下梁31には、それぞれガ
イド装置28,30が取付けられ、上梁29の中央位置
にはワイヤロープ9の一端部が固定されている。なお、
図中8はつり合い重りである。
25の面から作業者の腰高さ程度の位置に設けるのが望
ましい。立枠23の上下端部の対向する側面には、それ
ぞれ上梁29と、下梁31がボルト締結等により強固に
固定されている。また、立枠23の対向する側面であっ
て、該24の形成されている位置より上には、それぞれ
筋交い取付ブラケット51が溶接等により強固に固定さ
れている。各筋交い取付ブラケット51には、筋交い5
0の一端部がピン52により回転可能に連結され、筋交
い50の他端部は床25に固定されている。立枠23の
上下端面および上梁29と、下梁31には、それぞれガ
イド装置28,30が取付けられ、上梁29の中央位置
にはワイヤロープ9の一端部が固定されている。なお、
図中8はつり合い重りである。
【0040】このように構成することにより、従来必要
としていた上部作業床(図11)を廃止し、本設の床2
5のみで全ての据付作業が可能となるので、上部作業床
を管理する場所、点検工数、運送費等を削減することが
でき、エレベータ据付期間の短縮と、費用の削減が可能
となる。
としていた上部作業床(図11)を廃止し、本設の床2
5のみで全ての据付作業が可能となるので、上部作業床
を管理する場所、点検工数、運送費等を削減することが
でき、エレベータ据付期間の短縮と、費用の削減が可能
となる。
【0041】また、立枠23の穴24に、例えば図9に
示すレールゲージ計測器44を差し込んで、図3に示す
レールゲージ(対向するガイドレール間の距離)15の
測定を行うことができる。
示すレールゲージ計測器44を差し込んで、図3に示す
レールゲージ(対向するガイドレール間の距離)15の
測定を行うことができる。
【0042】なお、立枠23に穴24を形成しても、機
械的強度は確保されるので、実用上は何等問題がない。
すなわち、ガイドレール2、昇降路用品などの据付工事
期間はかご室やかごドア装置が取付られず、積載量も小
さいので、立枠23にかかる荷重も小さいので、機械的
強度上は問題がない。
械的強度は確保されるので、実用上は何等問題がない。
すなわち、ガイドレール2、昇降路用品などの据付工事
期間はかご室やかごドア装置が取付られず、積載量も小
さいので、立枠23にかかる荷重も小さいので、機械的
強度上は問題がない。
【0043】<第2の実施形態>図4は第2の実施形態
を示すかご枠の側面図であり、図2と異なる点は立枠2
3に設けた穴24の鉛直方向下側に、搬器27をガイド
する仮設のガイド装置26を設けたことである。
を示すかご枠の側面図であり、図2と異なる点は立枠2
3に設けた穴24の鉛直方向下側に、搬器27をガイド
する仮設のガイド装置26を設けたことである。
【0044】この場合の中間ガイド装置26は、例えば
断面コ字状の金属の本体と、金属の本体の溝部に、はめ
られ耐摩耗性の材料からかる断面コ字状の摺動部材から
なっていいる。
断面コ字状の金属の本体と、金属の本体の溝部に、はめ
られ耐摩耗性の材料からかる断面コ字状の摺動部材から
なっていいる。
【0045】このように中間ガイド装置26を設けたの
で、次のような作用効果が得られる。図3において、ガ
イドレール2bのブラケット19a、19bが固定され
ているとし、ガイドレール2aがつぎめ板22でつなが
って、搬器27の中間ガイド装置26がブラケット19
bと19cの間の位置まで上昇できるので、搬器27の
床25でブラケット19cの位置のレールゲージ15の
測定(穴24を利用)及び固定作業を行うことが可能と
なる。
で、次のような作用効果が得られる。図3において、ガ
イドレール2bのブラケット19a、19bが固定され
ているとし、ガイドレール2aがつぎめ板22でつなが
って、搬器27の中間ガイド装置26がブラケット19
bと19cの間の位置まで上昇できるので、搬器27の
床25でブラケット19cの位置のレールゲージ15の
測定(穴24を利用)及び固定作業を行うことが可能と
なる。
【0046】搬器27が揺れた場合の荷重は、下梁31
につけたガイド装置30及び中間ガイド装置26によっ
て、既に固定されたガイドレール2bで支えられるので
安全である。上梁29に取り付けられるガイド装置28
からガイドレール2aへ荷重が掛からない。
につけたガイド装置30及び中間ガイド装置26によっ
て、既に固定されたガイドレール2bで支えられるので
安全である。上梁29に取り付けられるガイド装置28
からガイドレール2aへ荷重が掛からない。
【0047】このように中間ガイド装置26によって、
搬器27を従来より高い位置まで上昇できるので、本設
床25のみでレールゲージ測定(穴24を使用)及びブ
ラケット固定作業ができるようになり、上部作業床を廃
止することができる。
搬器27を従来より高い位置まで上昇できるので、本設
床25のみでレールゲージ測定(穴24を使用)及びブ
ラケット固定作業ができるようになり、上部作業床を廃
止することができる。
【0048】なお、本実施形態のかご上のガイド装置2
8は取り付けなくてもよいが、通常上梁29に組込まれ
て搬入されるので、取り付けたままでもよい。 <第3の実施形態>図5は第3の実施形態を示すかご枠
の側面図である。図5において、立枠23に形成されて
いるレールゲージの測定器具を挿入可能な穴24は、エ
レベータ用品の据付作業終了後に該立枠24の機械的強
度を増すために、図示しない前記立枠に設けた穴を塞ぐ
補強部材例えば鉄板等を用い、これを溶接するか、ある
いはボルトにより固定すればよい。
8は取り付けなくてもよいが、通常上梁29に組込まれ
て搬入されるので、取り付けたままでもよい。 <第3の実施形態>図5は第3の実施形態を示すかご枠
の側面図である。図5において、立枠23に形成されて
いるレールゲージの測定器具を挿入可能な穴24は、エ
レベータ用品の据付作業終了後に該立枠24の機械的強
度を増すために、図示しない前記立枠に設けた穴を塞ぐ
補強部材例えば鉄板等を用い、これを溶接するか、ある
いはボルトにより固定すればよい。
【0049】このように構成することにより、立枠23
に設けた穴24によって実使用時に強度が不足する場合
に、本構成とすれば、強度を確保することができる。こ
の結果、立枠23をむやみに大型化することなく、据付
時及び製品引き渡し時の必要に応じた強度を確保するこ
とができる。
に設けた穴24によって実使用時に強度が不足する場合
に、本構成とすれば、強度を確保することができる。こ
の結果、立枠23をむやみに大型化することなく、据付
時及び製品引き渡し時の必要に応じた強度を確保するこ
とができる。
【0050】また、図5の実施形態として、かご枠は立
枠23と床25を連結する筋交い50を有するものであ
って、立枠23に設けた穴24を補強するため、筋交い
50の一端部を立枠23に取付けるための筋交い取付け
部材例えば筋交い取付けブラケット51を穴24と対向
する側面に設けたものである。
枠23と床25を連結する筋交い50を有するものであ
って、立枠23に設けた穴24を補強するため、筋交い
50の一端部を立枠23に取付けるための筋交い取付け
部材例えば筋交い取付けブラケット51を穴24と対向
する側面に設けたものである。
【0051】このように、筋交い取付けブラケット51
を設けることにより、立枠23の穴24部の強度が確保
され、上記した例のように穴塞ぎを行わなくてもよく、
立枠23をむやみに大型化することない。
を設けることにより、立枠23の穴24部の強度が確保
され、上記した例のように穴塞ぎを行わなくてもよく、
立枠23をむやみに大型化することない。
【0052】<第4の実施形態>図6は第4の実施形態
を説明するための昇降路横断面図である。昇降路壁16
にガイドレール2を固定するため、ブラケット19と、
該ブラケット19を昇降路壁16に取付けるために形成
するボルト穴30に挿入固定されるアンカーボルトを備
え、ボルト穴30は立枠23の幅(昇降路方向に直角で
ブラケット19と対向する面の寸法)より広い位置に設
けたものである。
を説明するための昇降路横断面図である。昇降路壁16
にガイドレール2を固定するため、ブラケット19と、
該ブラケット19を昇降路壁16に取付けるために形成
するボルト穴30に挿入固定されるアンカーボルトを備
え、ボルト穴30は立枠23の幅(昇降路方向に直角で
ブラケット19と対向する面の寸法)より広い位置に設
けたものである。
【0053】つまり、図6に示すように、昇降路壁16
とガイドレール2間の寸法が小さい場合、ブラケット1
9のアンカーボルトの取付けピッチを立枠23の幅より
大きくする。
とガイドレール2間の寸法が小さい場合、ブラケット1
9のアンカーボルトの取付けピッチを立枠23の幅より
大きくする。
【0054】このように構成することにより、図3の作
業床25からアンカーボルトの取付け用の穴加工が可能
となるので、第2の実施形態の作用効果と合せ、上部作
業床が不要となる。また、電動ドリルによる穴開け作業
で、立枠23が障害物にならない。
業床25からアンカーボルトの取付け用の穴加工が可能
となるので、第2の実施形態の作用効果と合せ、上部作
業床が不要となる。また、電動ドリルによる穴開け作業
で、立枠23が障害物にならない。
【0055】<第5の実施形態>図7は第5の実施形態
を説明するための搬器27のかご枠を示すもので、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。搬器2
7を昇降させる例えばウインチからなる昇降装置ユニッ
ト34のワイヤーロープ9が、ガイドレール2のレール
芯36と異なる位置を通過するように構成したものであ
る。これ以外の構成は、図2と同一である。
を説明するための搬器27のかご枠を示すもので、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。搬器2
7を昇降させる例えばウインチからなる昇降装置ユニッ
ト34のワイヤーロープ9が、ガイドレール2のレール
芯36と異なる位置を通過するように構成したものであ
る。これ以外の構成は、図2と同一である。
【0056】この場合、昇降装置ユニット34は立枠2
3の側方でかつ上梁29の下部に取り付け、昇降用ワイ
ヤーロープ9を昇降路最上部に設置した梁(図示しな
い)から昇降路最下部まで降ろす。ワイヤーロープ9を
噛み込みながら駆動する駆動装置ユニット34をかご枠
に取り付けて作業を行う。
3の側方でかつ上梁29の下部に取り付け、昇降用ワイ
ヤーロープ9を昇降路最上部に設置した梁(図示しな
い)から昇降路最下部まで降ろす。ワイヤーロープ9を
噛み込みながら駆動する駆動装置ユニット34をかご枠
に取り付けて作業を行う。
【0057】かご枠には、第1の実施形態と同様な構成
を組み込み、床25としては本設床を設置する。駆動装
置ユニット34は作業床25上でリモコン操作で駆動さ
せることが可能になっている。
を組み込み、床25としては本設床を設置する。駆動装
置ユニット34は作業床25上でリモコン操作で駆動さ
せることが可能になっている。
【0058】このように構成することにより、立枠23
に設けた穴24によってレールゲージ15を測定すると
きに、昇降用ワイヤーロープ9が邪魔にならない。この
場合、床25のみでレールゲージ15の測定用スペース
が確保できる。
に設けた穴24によってレールゲージ15を測定すると
きに、昇降用ワイヤーロープ9が邪魔にならない。この
場合、床25のみでレールゲージ15の測定用スペース
が確保できる。
【0059】<第6の実施形態>図8は第6の実施形態
を説明するための搬器27のかご枠を示すもので、
(a)は側面図であり、(b)は正面図である。ガイド
レール等のエレベータ用品の据付時に使用するものであ
って、少なくとも下梁31と、床25および立枠23A
からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降させて該エレ
ベータ用品の据付けを行う際に、床25を足場として利
用するエレベータにおいて、搬器を昇降させる昇降装置
例えば駆動装置ユニット34をかご枠の床の下であって
下梁31に当接するように設けたものである。
を説明するための搬器27のかご枠を示すもので、
(a)は側面図であり、(b)は正面図である。ガイド
レール等のエレベータ用品の据付時に使用するものであ
って、少なくとも下梁31と、床25および立枠23A
からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降させて該エレ
ベータ用品の据付けを行う際に、床25を足場として利
用するエレベータにおいて、搬器を昇降させる昇降装置
例えば駆動装置ユニット34をかご枠の床の下であって
下梁31に当接するように設けたものである。
【0060】そして、立枠23Aとしては、図7の立枠
23の長さより短く、例えば作業者の腰の高さぐらいも
のを使用し、これをかご室組立て作業の前まで使用す
る。立枠23Aは据付時のみレールゲージの測定等の作
業に支障のない長さの短いものを使用し、エレベータ用
品の据付後に立枠を正規の長さのものと交換する。ま
た、本床の足場とする床25に、駆動装置ユニット34
のワイヤーロープ9を通すための穴25aを設けたもの
である。
23の長さより短く、例えば作業者の腰の高さぐらいも
のを使用し、これをかご室組立て作業の前まで使用す
る。立枠23Aは据付時のみレールゲージの測定等の作
業に支障のない長さの短いものを使用し、エレベータ用
品の据付後に立枠を正規の長さのものと交換する。ま
た、本床の足場とする床25に、駆動装置ユニット34
のワイヤーロープ9を通すための穴25aを設けたもの
である。
【0061】このように構成することにより、駆動装置
ユニット34によって床25を押し上げて昇降するの
で、上梁31の機械的強度が小さくてよい。このこと
は、上梁31の機械的強度が不足の場合にも、床25を
昇降させることができる。
ユニット34によって床25を押し上げて昇降するの
で、上梁31の機械的強度が小さくてよい。このこと
は、上梁31の機械的強度が不足の場合にも、床25を
昇降させることができる。
【0062】図8の実施形態によれば、図2に示す実施
形態のように立枠23に穴24を設けなくても、上粱2
9より上方に作業者が届くので、ガイドレール2やブラ
ケット19の据付に障害物が無い。上梁29のガイド装
置28の床25からの距離は図3の場合と同等とすれ
ば、床25は従来より高い位置まで上昇でき、未固定の
ブラケット19の固定やレールゲージ15の測定が可能
となる。
形態のように立枠23に穴24を設けなくても、上粱2
9より上方に作業者が届くので、ガイドレール2やブラ
ケット19の据付に障害物が無い。上梁29のガイド装
置28の床25からの距離は図3の場合と同等とすれ
ば、床25は従来より高い位置まで上昇でき、未固定の
ブラケット19の固定やレールゲージ15の測定が可能
となる。
【0063】図8の実施形態において、上梁29を設け
ず、立枠23にガイド装置28を取付ければ、作業スペ
ースが広がる。 <第7の実施形態>図9は第7の実施形態を説明するた
めの図で、本図は半分のみ記載している。ガイドレール
等のエレベータ用品の据付時に使用するものであって、
少なくとも下梁と、床および立枠からなる本設のかご枠
を含む搬器を、駆動装置ユニット34により昇降させて
該エレベータ用品の据付けを行うエレベータにおいて、
立枠において昇降路壁に取付けられるガイドレールと対
向する位置に、レールゲージ15の測定器具44を挿入
可能な穴24を設け、該穴24に該測定器具44を挿入
してレールゲージ15の測定と共にレール2の捻じれも
同時に測定可能なエレベータである。
ず、立枠23にガイド装置28を取付ければ、作業スペ
ースが広がる。 <第7の実施形態>図9は第7の実施形態を説明するた
めの図で、本図は半分のみ記載している。ガイドレール
等のエレベータ用品の据付時に使用するものであって、
少なくとも下梁と、床および立枠からなる本設のかご枠
を含む搬器を、駆動装置ユニット34により昇降させて
該エレベータ用品の据付けを行うエレベータにおいて、
立枠において昇降路壁に取付けられるガイドレールと対
向する位置に、レールゲージ15の測定器具44を挿入
可能な穴24を設け、該穴24に該測定器具44を挿入
してレールゲージ15の測定と共にレール2の捻じれも
同時に測定可能なエレベータである。
【0064】この場合、具体的には測定器具44には、
昇降路最上部から降ろす基準線45の確認用切り欠き4
4aと、ガイドレール2の歯面と合致するような切り欠
き44bが形成されており、また測定器具44の上面に
は水平器47が設置されたものである。
昇降路最上部から降ろす基準線45の確認用切り欠き4
4aと、ガイドレール2の歯面と合致するような切り欠
き44bが形成されており、また測定器具44の上面に
は水平器47が設置されたものである。
【0065】このような構成の測定器具44を使用する
ことにより、基準線45を左右ガイドレール2共、図に
示す位置に設置し、ガイドレール2の歯面が切り欠き部
44bと合致させ、水平器47が水平を示せばガイドレ
ール46は正しい位置に有ることになる。
ことにより、基準線45を左右ガイドレール2共、図に
示す位置に設置し、ガイドレール2の歯面が切り欠き部
44bと合致させ、水平器47が水平を示せばガイドレ
ール46は正しい位置に有ることになる。
【0066】<第8の実施形態>図10は第8の実施形
態を説明するための搬器27のかご枠を示すもので、
(a)は側面図であり、(b)は正面図である。ガイド
レール等のエレベータ用品の据付時に使用するものであ
って、少なくとも下梁31と、床25および2本の立枠
23Aからなる本設のかご枠を含む搬器を、駆動装置ユ
ニット34により昇降させて該エレベータ用品の据付け
を行う際に、床25を足場として利用するエレベータに
おいて、立枠23Aは据付時のみレールゲージの測定等
の作業に支障のない長さの短いものを使用し、エレベー
タ用品の据付後に立枠23Aを正規の長さのものと交換
するようにしたエレベータである。
態を説明するための搬器27のかご枠を示すもので、
(a)は側面図であり、(b)は正面図である。ガイド
レール等のエレベータ用品の据付時に使用するものであ
って、少なくとも下梁31と、床25および2本の立枠
23Aからなる本設のかご枠を含む搬器を、駆動装置ユ
ニット34により昇降させて該エレベータ用品の据付け
を行う際に、床25を足場として利用するエレベータに
おいて、立枠23Aは据付時のみレールゲージの測定等
の作業に支障のない長さの短いものを使用し、エレベー
タ用品の据付後に立枠23Aを正規の長さのものと交換
するようにしたエレベータである。
【0067】このように構成することにより、従来のよ
うに上部作業床を有する2階建の搬器を必要とせず、ゴ
ンドラが軽く、駆動装置ユニット34が小形化できる。
また、本実施形態によれば、ゴンドラの重心が、前述の
2階建の搬器に比べて低いので、床25が安定する。
うに上部作業床を有する2階建の搬器を必要とせず、ゴ
ンドラが軽く、駆動装置ユニット34が小形化できる。
また、本実施形態によれば、ゴンドラの重心が、前述の
2階建の搬器に比べて低いので、床25が安定する。
【0068】<第9の実施形態>第9の実施形態は、図
10において、2本の立枠23Aの上部に、立枠23A
同士を連結する上梁を設けず、2本の立枠23Aの上部
にそれぞれ駆動装置ユニット34例えばウィンチを設置
し、かつ各ウィンチに巻き取られる吊りロ一プ9をそれ
ぞれ昇降路最上部の固定部位から下ろして昇降するに支
持するようにしたものである。
10において、2本の立枠23Aの上部に、立枠23A
同士を連結する上梁を設けず、2本の立枠23Aの上部
にそれぞれ駆動装置ユニット34例えばウィンチを設置
し、かつ各ウィンチに巻き取られる吊りロ一プ9をそれ
ぞれ昇降路最上部の固定部位から下ろして昇降するに支
持するようにしたものである。
【0069】このように駆動装置ユニット34を2個設
け、上梁を設けない構成することにより、作業面積が広
がり、作業者は床25の上前後方向の移動が容易とな
る。 <第10の実施形態>第10の実施形態は、図10にお
いて、エレベータ用品の据付け終了後、長さの短い立枠
23Aに、別の立枠(図示せず)をつなぎ、これにより
本設の立枠を構成するようにしたものである。
け、上梁を設けない構成することにより、作業面積が広
がり、作業者は床25の上前後方向の移動が容易とな
る。 <第10の実施形態>第10の実施形態は、図10にお
いて、エレベータ用品の据付け終了後、長さの短い立枠
23Aに、別の立枠(図示せず)をつなぎ、これにより
本設の立枠を構成するようにしたものである。
【0070】このように構成することにより、仮設の治
具を削減でき、組立時間が削減できる。 <第11の実施形態>第11の実施形態は、図10にお
いて、長さの短い立枠23Aに、ガイド装置33を設け
たものである。
具を削減でき、組立時間が削減できる。 <第11の実施形態>第11の実施形態は、図10にお
いて、長さの短い立枠23Aに、ガイド装置33を設け
たものである。
【0071】このように構成することにより、ガイドレ
ールを立てる際に、モーメントの発生が小さくて済み、
容易に据付ができる。 <第12の実施形態>第12の実施形態は、図10に示
すように、2つの立枠23Aが対向する上部側面に駆動
装置ユニット34を取付けたものであって、搬器を昇降
させる駆動装置ユニット34のワイヤーロープ9が、ガ
イドレールのレール芯と異なる位置を通過するように構
成したエレベータである。
ールを立てる際に、モーメントの発生が小さくて済み、
容易に据付ができる。 <第12の実施形態>第12の実施形態は、図10に示
すように、2つの立枠23Aが対向する上部側面に駆動
装置ユニット34を取付けたものであって、搬器を昇降
させる駆動装置ユニット34のワイヤーロープ9が、ガ
イドレールのレール芯と異なる位置を通過するように構
成したエレベータである。
【0072】このように構成することにより、ガイドレ
ールの芯出し時にワイヤロープが邪魔にならない。 <第13の実施形態>第13の実施形態は、図11に示
すように、図10に示す立枠23Aに、図11の立枠2
3Bを繋ぐことによって本設の立枠とし、本設のかご枠
の組立後に上梁29に、駆動装置ユニット34を直結す
るようにしたエレベータである。
ールの芯出し時にワイヤロープが邪魔にならない。 <第13の実施形態>第13の実施形態は、図11に示
すように、図10に示す立枠23Aに、図11の立枠2
3Bを繋ぐことによって本設の立枠とし、本設のかご枠
の組立後に上梁29に、駆動装置ユニット34を直結す
るようにしたエレベータである。
【0073】このように構成することにより、次のよう
な作用効果が得られる。 (1)一度取付けた立枠23Aを取外すことなく、立枠
23Bを繋ぐので、組立てが速く終わる。
な作用効果が得られる。 (1)一度取付けた立枠23Aを取外すことなく、立枠
23Bを繋ぐので、組立てが速く終わる。
【0074】(2)立枠23Aを本設の立枠として利用
するので、据付の際に使用する治具を削減することがで
きる。 (3)上梁29に、駆動装置ユニット34を直結するこ
とによって、ロープ掛けするときに他の揚重機を必要と
しない。
するので、据付の際に使用する治具を削減することがで
きる。 (3)上梁29に、駆動装置ユニット34を直結するこ
とによって、ロープ掛けするときに他の揚重機を必要と
しない。
【0075】<第14の実施形態>第14の実施形態
は、エレベータの据付方法であり、次のような手順から
なる。図10に示すように、エレレベータの据付が完了
しても交換をしない本設の床(作業床)25および下梁
31と、据付時のみ使用する2本の立枠23Aにより仮
設のかご枠を構成し、該立枠23Aの上部にそれぞれ駆
動装置ユニット34例えばウィンチを設置し、昇降路最
上部の固定部位から2本の吊りロ一プ9を下ろして該各
ウィンチ34を利用して該かご枠が昇降可能に、昇降路
内機器を据付するゴンドラを得る第1の手順と、第1の
手順で得られたゴンドラにより昇降路内機器の据付が最
上階まで完了した時点で各ウィンチを立枠23Aから外
す第2の手順と、仮設のかご枠を構成している2本の立
枠23Aを本設の立枠に交換するか、あるいは仮設のか
ご枠を構成している2本の立枠をそのままとし、これら
の立枠に新たに立枠を継ぎ足すと共に、本設のエレベー
タかご枠の組立てを完了する第3の手順と、前記第2の
手順で得られたウィンチで前記第3の手順で得られた本
設のエレベータかご枠をつり上げ可能に構成する第4の
手順と、第4の手順で得られたエレベータかご枠をウィ
ンチにより揺動をさせながら残りのエレベータのロープ
掛けを行う第5の手順からなるエレベータの据付工法で
ある。
は、エレベータの据付方法であり、次のような手順から
なる。図10に示すように、エレレベータの据付が完了
しても交換をしない本設の床(作業床)25および下梁
31と、据付時のみ使用する2本の立枠23Aにより仮
設のかご枠を構成し、該立枠23Aの上部にそれぞれ駆
動装置ユニット34例えばウィンチを設置し、昇降路最
上部の固定部位から2本の吊りロ一プ9を下ろして該各
ウィンチ34を利用して該かご枠が昇降可能に、昇降路
内機器を据付するゴンドラを得る第1の手順と、第1の
手順で得られたゴンドラにより昇降路内機器の据付が最
上階まで完了した時点で各ウィンチを立枠23Aから外
す第2の手順と、仮設のかご枠を構成している2本の立
枠23Aを本設の立枠に交換するか、あるいは仮設のか
ご枠を構成している2本の立枠をそのままとし、これら
の立枠に新たに立枠を継ぎ足すと共に、本設のエレベー
タかご枠の組立てを完了する第3の手順と、前記第2の
手順で得られたウィンチで前記第3の手順で得られた本
設のエレベータかご枠をつり上げ可能に構成する第4の
手順と、第4の手順で得られたエレベータかご枠をウィ
ンチにより揺動をさせながら残りのエレベータのロープ
掛けを行う第5の手順からなるエレベータの据付工法で
ある。
【0076】このような据付工法によれば、油圧エレベ
ータ、機械室レスエレベータ、高速エレベーター等の、
従来の技術で述べた様な本体利用工法ができないエレベ
ータの据付において、組立が簡単で、駆動装置も小型化
できるような軽量の作業用ゴンドラを提供し、据付時間
の短縮と作業者の運動量の軽減によって、安全で快適な
据付が実現する。
ータ、機械室レスエレベータ、高速エレベーター等の、
従来の技術で述べた様な本体利用工法ができないエレベ
ータの据付において、組立が簡単で、駆動装置も小型化
できるような軽量の作業用ゴンドラを提供し、据付時間
の短縮と作業者の運動量の軽減によって、安全で快適な
据付が実現する。
【0077】前述の各実施形態では、図示しないが、床
25にはそれぞれ安全手摺を設けることにより、作業者
の安全性が向上する。前述の各実施形態は、次のような
方式のエレベータに最適である。図2、図4、図5、図
6、図9の実施形態は、いずれも機械室を有するロープ
式エレベータに最適である。また、図7、図8、図1
0、図11の実施形態は、油圧式エレベータおよび機械
室レスエレベータに最適である。
25にはそれぞれ安全手摺を設けることにより、作業者
の安全性が向上する。前述の各実施形態は、次のような
方式のエレベータに最適である。図2、図4、図5、図
6、図9の実施形態は、いずれも機械室を有するロープ
式エレベータに最適である。また、図7、図8、図1
0、図11の実施形態は、油圧式エレベータおよび機械
室レスエレベータに最適である。
【0078】油圧式エレベータの場合、本設かご枠、床
を用いて据付する場合、油圧ジャッキ用のレール固定が
できていないので、油圧装置による駆動は行わず、別途
駆動装置が必要となる。例としては、昇降路最上部の梁
等からワイヤーロープを下げ、かご枠の上梁等に設置し
た駆動装置で作業床を昇降させる方法が挙げられる。こ
の場合であっても、従来のような上部作業床は不要とな
る。
を用いて据付する場合、油圧ジャッキ用のレール固定が
できていないので、油圧装置による駆動は行わず、別途
駆動装置が必要となる。例としては、昇降路最上部の梁
等からワイヤーロープを下げ、かご枠の上梁等に設置し
た駆動装置で作業床を昇降させる方法が挙げられる。こ
の場合であっても、従来のような上部作業床は不要とな
る。
【0079】さらに、機械室レスエレベータの場合は、
前述の油圧式エレベータと同様な工法を使用することが
できる。近年、建物内の居住空間を増やす等の要求か
ら、ロープ式エレベータで巻上機他の機器全てを昇降路
内に設置するエレベータが注目を浴びてきている。その
ような構成の場合には油圧式エレベータと同様な工法を
行う。すなわち、昇降路最上部の梁等からワイヤーロー
プを下げ、かご枠の上粱等に設置した駆動装置で作業床
を昇降させ、ガイドレールを据付けた後に昇降路最上部
の巻上機を設置すればよい。
前述の油圧式エレベータと同様な工法を使用することが
できる。近年、建物内の居住空間を増やす等の要求か
ら、ロープ式エレベータで巻上機他の機器全てを昇降路
内に設置するエレベータが注目を浴びてきている。その
ような構成の場合には油圧式エレベータと同様な工法を
行う。すなわち、昇降路最上部の梁等からワイヤーロー
プを下げ、かご枠の上粱等に設置した駆動装置で作業床
を昇降させ、ガイドレールを据付けた後に昇降路最上部
の巻上機を設置すればよい。
【0080】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、従来かご枠
に設置する上部作業床を不要とすることができるエレベ
ータおよびエレベータの据付工法を提供することでき
る。
に設置する上部作業床を不要とすることができるエレベ
ータおよびエレベータの据付工法を提供することでき
る。
【図1】本発明のエレベータの全体の概略構成を示す斜
視図。
視図。
【図2】本発明のエレベータの第1の実施形態を説明す
るための図。
るための図。
【図3】本発明のエレベータの第1の実施形態を説明す
るための図。
るための図。
【図4】本発明のエレベータの第2の実施形態を説明す
るための図。
るための図。
【図5】本発明のエレベータの第3の実施形態を説明す
るための図。
るための図。
【図6】本発明のエレベータの第4の実施形態を説明す
るための図。
るための図。
【図7】本発明のエレベータの第5の実施形態を説明す
るための図。
るための図。
【図8】本発明のエレベータの第6の実施形態を説明す
るための図。
るための図。
【図9】本発明のエレベータの第7の実施形態を説明す
るための図。
るための図。
【図10】本発明のエレベータの第8〜12の実施形態
を説明するための図。
を説明するための図。
【図11】本発明のエレベータの第13の実施形態を説
明するための図。
明するための図。
【図12】従来のエレベータの全体の概略構成を示す斜
視図。
視図。
【図13】従来のエレベータの問題点を説明するための
図。
図。
1…かご枠 2…かご側のガイドレール 3…つり合おもり側のガイドレール 10…下部作業床 23,23A,23B…立枠て 24…穴 25…床 27…搬器 26,28,30…ガイド装置 29…上梁 31…下梁
フロントページの続き (72)発明者 高草木 康史 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 3F305 BD01 DA07
Claims (17)
- 【請求項1】 ガイドレール等のエレベータ用品の据付
時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床と、
立枠および上梁からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇
降装置により昇降させて該エレベータ用品の据付けを行
うエレベータにおいて、前記立枠において昇降路壁に取
付けられるガイドレールと対向する位置に、レールゲー
ジの測定器具を挿入可能な穴を設けたことを特徴とする
エレベータ。 - 【請求項2】 前記立枠に設けた穴の鉛直方向下側に、
前記搬器をガイドする仮設のガイド装置を設けたことを
特徴とする請求項1記載のエレベータ。 - 【請求項3】 前記エレベータ用品の据付作業終了後に
該立枠の機械的強度を増すために、前記立枠に設けた穴
を塞ぐ補強部材を設けたことを特徴とする請求項1記載
のエレベータ。 - 【請求項4】 前記かご枠は前記立枠と前記床を連結す
る筋交いを有するものであって、前記立枠に設けた穴を
補強するため、前記筋交いの一端部を前記立枠に取付け
るための筋交い取付け部材を前記穴と隣接する側面に設
けたことを特徴とする請求項1のエレベータ。 - 【請求項5】 前記昇降路壁に前記ガイドレールを固定
するため、ブラケットと、該ブラケットを前記昇降路壁
に取付けるために形成するボルト穴に挿入固定されるア
ンカーボルトを備え、前記ボルト穴は前記立枠の幅より
広い位置に設けたことを特徴とする請求項1記載のエレ
ベータ。 - 【請求項6】 前記搬器を昇降させる昇降装置のワイヤ
ーロープが、前記ガイドレールのレール芯と異なる位置
を通過するように構成したことを特徴とする請求項1記
載のエレベータ。 - 【請求項7】 ガイドレール等のエレベータ用品の据付
時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床およ
び立枠からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降させて
該エレベータ用品の据付けを行う際に、前記床を足場と
して利用するエレベータにおいて、前記搬器を昇降させ
る昇降装置を前記かご枠の床の下に設けたことを特徴と
するエレベータ。 - 【請求項8】 前記足場とする床面に、前記昇降装置の
ワイヤーロープを通すための穴を設けたことを特徴とす
る請求項7記載のエレベータ。 - 【請求項9】 ガイドレール等のエレベータ用品の据付
時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床、立
枠および上梁からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降
装置により昇降させて該エレベータ用品の据付けを行う
際に、前記床を足場として利用するエレベータにおい
て、前記立枠は据付時のみレールゲージの測定等の作業
に支障のない長さの短いものを使用し、エレベータ用品
の据付後に前記立枠を正規の長さのものと交換すること
を特徴としたエレベータ。 - 【請求項10】 ガイドレール等のエレベータ用品の据
付時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床お
よび立枠からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇降装置
により昇降させて該エレベータ用品の据付けを行うエレ
ベータにおいて、前記立枠において昇降路壁に取付けら
れるガイドレールと対向する位置に、レールゲージの測
定器具を挿入可能な穴を設け、該穴に該測定器具を挿入
してレールゲージの測定と共にレールの捻じれも同時に
測定可能なエレベータ。 - 【請求項11】 ガイドレール等のエレベータ用品の据
付時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床
と、立枠および上梁からなる本設のかご枠を含む搬器
を、昇降装置により昇降させて該エレベータ用品の据付
けを行うエレベータにおいて、 前記本設のかご枠の組立後に前記上梁に前記昇降装置を
直結するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエ
レベータ。 - 【請求項12】 ガイドレール等のエレベータ用品の据
付時に使用するものであって、少なくとも下梁と、床お
よび2本の立枠からなる本設のかご枠を含む搬器を、昇
降装置により昇降させて該エレベータ用品の据付けを行
う際に、前記床を足場として利用するエレベータにおい
て、前記立枠は据付時のみレールゲージの測定等の作業
に支障のない長さの短いものを使用し、エレベータ用品
の据付後に前記立枠を正規の長さのものと交換すること
を特徴としたエレベータ。 - 【請求項13】 前記昇降装置は前記各立枠の上部に設
置し、かつ各昇降装置に巻き取られる吊りロ一プをそれ
ぞれ昇降路最上部の固定部位に支持するようにしたこと
を特徴とする請求項12記載のエレベータ。 - 【請求項14】 前記エレベータ用品の据付け終了後、
前記長さの短い立枠に、別の立枠をつなぐことで、本設
の立枠を構成するようにしたことを特徴とする請求項1
2記載のエレベータ。 - 【請求項15】 前記立枠の下部に仮設のガイド装置を
設けたことを特徴とする請求項12記載のエレベータ。 - 【請求項16】 前記搬器を昇降させる昇降装置のワイ
ヤーロープが、前記ガイドレールのレール芯と異なる位
置を通過するように構成したことを特徴とする請求項1
2記載のエレベータ。 - 【請求項17】 エレベータの据付が完了しても交換を
しない本設の作業床および下梁と、据付時のみ使用する
2本の立枠により仮設のかご枠を構成し、該立枠の上部
にそれぞれウィンチを設置し、昇降路最上部の固定部位
から2本の吊りロ一プを下ろして該各ウィンチを利用し
て該かご枠が昇降可能に、昇降路内機器を据付するゴン
ドラを得る第1の手順と、 第1の手順で得られたゴンドラにより昇降路内機器の据
付が最上階まで完了した時点で前記各ウィンチを立枠か
ら外す第2の手順と、 仮設のかご枠を構成している2本の立枠を本設の立枠に
交換するか、あるいは仮設のかご枠を構成している2本
の立枠をそのままとし、これらの立枠に新たに立枠を継
ぎ足すと共に、本設のエレベータかご枠の組立てを完了
する第3の手順と、 前記第2の手順で得られたウィンチで、前記第3の手順
で得られた本設のエレベータかご枠をつり上げ可能に構
成する第4の手順と、 第4の手順で得られたエレベータかご枠を前記ウィンチ
により移動をさせながら残りのエレベータのロープ掛け
を行う第5の手順からなるエレベータの据付工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10256921A JP2000086113A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | エレベータおよびその据付工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10256921A JP2000086113A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | エレベータおよびその据付工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000086113A true JP2000086113A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17299237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10256921A Pending JP2000086113A (ja) | 1998-09-10 | 1998-09-10 | エレベータおよびその据付工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000086113A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003073054A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-12 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータのかご揚重装置 |
CN103286734A (zh) * | 2013-06-26 | 2013-09-11 | 南京梅山冶金发展有限公司 | 一种可调矿车转向架装配平台 |
CN105986663A (zh) * | 2015-02-04 | 2016-10-05 | 雄宇集团无锡电梯安装技术有限公司 | 电梯工装升降平台 |
CN106429742A (zh) * | 2016-10-28 | 2017-02-22 | 中建三局集团有限公司 | 施工升降机梯笼安装定位装置及实施方法 |
JP2018127314A (ja) * | 2017-02-08 | 2018-08-16 | フジテック株式会社 | ガイドレール計測装置 |
JP2019043760A (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-22 | 株式会社日立製作所 | ガイドレール据付方法 |
CN114933225A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-08-23 | 宁波宏大电梯有限公司 | 一种底托式重载货梯的过渡型轿架及其安装方法 |
-
1998
- 1998-09-10 JP JP10256921A patent/JP2000086113A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003073054A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-12 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータのかご揚重装置 |
CN103286734A (zh) * | 2013-06-26 | 2013-09-11 | 南京梅山冶金发展有限公司 | 一种可调矿车转向架装配平台 |
CN105986663A (zh) * | 2015-02-04 | 2016-10-05 | 雄宇集团无锡电梯安装技术有限公司 | 电梯工装升降平台 |
CN105986663B (zh) * | 2015-02-04 | 2018-08-14 | 雄宇集团无锡电梯安装技术有限公司 | 电梯工装升降平台 |
CN106429742A (zh) * | 2016-10-28 | 2017-02-22 | 中建三局集团有限公司 | 施工升降机梯笼安装定位装置及实施方法 |
JP2018127314A (ja) * | 2017-02-08 | 2018-08-16 | フジテック株式会社 | ガイドレール計測装置 |
JP2019043760A (ja) * | 2017-09-07 | 2019-03-22 | 株式会社日立製作所 | ガイドレール据付方法 |
CN114933225A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-08-23 | 宁波宏大电梯有限公司 | 一种底托式重载货梯的过渡型轿架及其安装方法 |
CN114933225B (zh) * | 2022-04-29 | 2024-02-13 | 宁波宏大电梯有限公司 | 一种底托式重载货梯的过渡型轿架及其安装方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN106064800B (zh) | 用于安装电梯导轨的方法和设施 | |
EP3766819B1 (en) | A method and an arrangement for installing elevator guide rails into an elevator shaft | |
JP2018070362A (ja) | エレベータの据付方法 | |
JP6813123B2 (ja) | エレベーターの揚程延長技術の適用方法 | |
JP2000086113A (ja) | エレベータおよびその据付工法 | |
CN117255766A (zh) | 用于构造电梯的方法以及这样的电梯 | |
JP2001335255A (ja) | エレベーターの据付工法及びエレベーターの据付用ユニット | |
JP2008285260A (ja) | 機械室レスエレベータのガイドレール据え付け工法 | |
JPH08245116A (ja) | エレベータの据付工法 | |
CN114127002B (zh) | 电梯的安装方法以及安装辅具 | |
JP2878936B2 (ja) | エレベータの据付工法 | |
JP2000226169A (ja) | エレベータの据付方法 | |
JP3920527B2 (ja) | 工事用エレベータ | |
JPH02305785A (ja) | エレベータの据付工法および据付用作業床装置 | |
JP2930911B2 (ja) | エレベータの据付方法 | |
JP3301948B2 (ja) | エレベータの据付工法 | |
CN118083742A (zh) | 一种顶模体系用升降机搭建方法 | |
JPH11292424A (ja) | 小型エレベータの据付方法 | |
JPH05201648A (ja) | エレベータの据付方法 | |
JP6833070B2 (ja) | エレベータ及びその改修方法 | |
JPH09235082A (ja) | エレベータの改修方法 | |
JP2971675B2 (ja) | 空中架構体付き建物の構築方法 | |
JP3378806B2 (ja) | エレベータの据付方法 | |
JP2000351555A (ja) | エレベータ主索の交換方法 | |
JP2005187119A (ja) | エレベータ上部機器の下部組立て工法 |