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JP2000083291A - スピ―カを備えた携帯用機器 - Google Patents

スピ―カを備えた携帯用機器

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Publication number
JP2000083291A
JP2000083291A JP11119988A JP11998899A JP2000083291A JP 2000083291 A JP2000083291 A JP 2000083291A JP 11119988 A JP11119988 A JP 11119988A JP 11998899 A JP11998899 A JP 11998899A JP 2000083291 A JP2000083291 A JP 2000083291A
Authority
JP
Japan
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sound
speaker
case
super
portable device
Prior art date
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Pending
Application number
JP11119988A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazukuni Hiraoka
一邦 平岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SNK Corp
Original Assignee
SNK Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by SNK Corp filed Critical SNK Corp
Priority to JP11119988A priority Critical patent/JP2000083291A/ja
Publication of JP2000083291A publication Critical patent/JP2000083291A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、携帯用機器に超指向性スピーカ
を設け予め記憶された音を前記超指向性スピーカで再生
し、特定の人にのみその音を聞き取らせることができる
全く新しい楽しみを提供することを課題とする。 【解決手段】 ケースと、このケースの内部には、内部
電源および音記憶媒体並びに超指向性スピーカを設けて
なるスピーカを備えた携帯用機器であって、前記超指向
性スピーカは、前記電源により前記音記憶媒体に記憶さ
れた音を狙った方向に偏って伝播可能な音波が外部へ発
射可能としてあることを特徴とするスピーカを備えた携
帯用機器

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯用ゲーム機
やボイスレコーダ等のように、スピーカ及び内部電源を
備え、屋外にてゲーム音を発してゲームを行ったり、肉
声を録音したものを再生するスピーカを備えた携帯用機
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られるこの種のスピーカを備
えた携帯用機器としては、例えば携帯用ゲーム機が知ら
れている。この携帯用ゲーム機には、予めゲームプログ
ラム等の個々のゲームを行うのに必要な情報を携帯用ゲ
ーム機内部に記憶しておくものと、ゲームカートリッジ
を別途用意しておき、このゲームカートリッジを取り替
えることにより、様々なゲームを行えるようにしたもの
が知られている。
【0003】また、他のスピーカを備えた携帯用機器と
しては、ボイスレコーダが知られている。このボイスレ
コーダは、室外でも室内でも内部電源を利用して、場所
を選ばず人の肉声を録音し、録音した肉声等の音を再生
するように構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記携帯用
ゲーム機やボイスレコーダ等のスピーカを備えた携帯用
機器では、ゲームの効果音や自ら録音した音を内蔵した
スピーカで再生する構成であるため、例えば、室外にお
いて少し離れた人に聞かせるようにするには、再生する
音を大きくする必要があり、このように音を大きくする
と周りの人に迷惑がかかる恐れがある。
【0005】特に、室外でも電車等の乗り物に乗った状
態で、少し離れた位置に居る人に音を聞かせるには、周
りの人に音が聞こえないように、気を使い音を小さくし
すぎると、その聞かせようとしている人に聞かせること
ができないので、その携帯用機器ごと手渡し、音を小さ
くしてその聞かしたい人に自らの操作で聞いてもらう
か、或はイヤホンで聞くなど非常に面倒なものであっ
た。
【0006】また、例えば性格判断ゲーム等を行った結
果や、予め用意された効果音(例えば、「好きだ!」
「背が高いな!」「バン!」など)をゲームプレーヤた
るその携帯用ゲーム機の使用者が選択し、その選択した
効果音を聴かせるためには、前述したと同様に聞かせた
い相手にその携帯用ゲーム機を手渡す必要があるといっ
た同様の問題がある。
【0007】前述したような効果音を他の人に聞かせよ
うとすると、上述したように携帯ゲーム機ごと手渡す必
要があるから、手渡した相手が誰なのかが分かってしま
うので、上述した効果音を伝えたい相手に効果的に伝え
ることができない問題がある。
【0008】本願出願の発明者は、このような効果音を
他の人に聞かせる場合、誰から聞かされたのかについて
分からないようにした方が面白いと考えた。
【0009】また、この発明は別の課題として、携帯用
機器に超指向性スピーカを設け予め記憶された音を前記
超指向性スピーカで再生し、特定の人にのみその音を聞
き取らせることができる全く新しい楽しみを提供するこ
とを課題とする。
【0010】
【発明を解決するための手段】この発明は前述した問題
を解消するため、請求項1の発明では、ケースと、この
ケースの内部には、内部電源および音記憶媒体並びに超
指向性スピーカを設けてなるスピーカを備えた携帯用機
器であって、前記超指向性スピーカは、前記電源により
前記音記憶媒体に記憶された音を狙った方向に偏って伝
播可能な音波が外部へ発射可能としてあることを特徴と
する。
【0011】超指向性スピーカとは、前記超指向性スピ
ーカとは、一方向に強い指向性を呈するスピーカであ
り、例えば、下述するような従来から公知のパラメトリ
ックスピーカが採用できる。
【0012】すなわち、上述した従来から知られる超指
向性の可聴域の音波を発生するパラメトリックスピーカ
に関する説明は、例えば、編者/日本音響学会、発行所
/株式会社講談社(1996年12月20日第1版発
行)のタイトル「音のなんでも小辞典/脳が音を聴くし
くみから超音波顕微鏡まで」の224頁17行目乃至2
26頁8行目に次のように説明されている。
【0013】「また、多数のスピーカを並べて、大きな
スピーカに見立てる方法もある。しかし、これらの方法
でも音の高度な集束は難しい。スポットライトのように
一点に音を集中するためには、次のような「パラメトリ
ックスピーカ」という特殊な技術がある。可聴音に比べ
て、周波数が高い強力な超音波に、可聴域の音波を乗せ
て放射する。図5−5のように、送りたい可聴域の音波
に応じて超音波信号の大きさ(振幅)を変化させる、ラ
ジオのAM放送と同じ原理である。AM放送の電波から
音声を再生するにはラジオが必要であるが、超音波の場
合には、再生に特別な装置は不要である。それは、音の
伝搬媒体である空気が、強力な音波に対して、ラジオの
もつ復調作用を行うからである。そのしくみの詳細は省
略するが、強力な超音波の場合、空気中を進んでゆくう
ちに波形が歪んで自動的にもとの信号のもつ可聴域の成
分が生じるのである。この方法によると、超音波の進む
道筋に広く波源がばらまかれて、大きな波源のようにな
るので、結果的に大きなスピーカを用いたのと同様に、
一方向に鋭く音波を放射できる。この技術を用いると、
たとえば、雑踏の中で特定の人のみに必要な音を聴かせ
ることなどが可能となる。」と記載されている。
【0014】また、前述したようなパラメトリックスピ
ーカを利用したものとして、特開平2−253800号
公報には、空間多重利用音響装置が提案されている。こ
の公報の発明は、一つの空間を音響的に複数個の領域に
仕切ることを目的としてなされたもので、詳しくは、展
示場を実施例に例示し、複数の展示の内の説明を聞きた
い展示コーナの前に立つと、その説明を他の展示コーナ
の説明の音声に邪魔されずに明瞭な解説が聞けるという
ものである。
【0015】前述したパラメトリックスピーカとは、空
気中の伝播する超音波と類似して一方向に強い指向性の
可聴域の音波を発生させるものであるが、他の方法で指
向性の強い音波を発生する方法としては、その発生しよ
うとする音の波長の数十倍程度の振動面直径を有するス
ピーカを用いることによっても指向性の強い音波を発生
することができるし、ホーンスピーカを利用することに
よっても同様の指向性の可聴域の音波を発生させること
ができるが、パラメトリックスピーカを用いる場合が最
も一方向への指向性の強い音波を生成することができ
る。
【0016】前記ケースとは、後述する実施の形態2の
ように、2つのケースが分離されたものも含み、要は携
帯して持ち運びできるように、硬質材料などで形成され
たケースで、内蔵する記憶媒体などの外的な衝撃等から
保護しつつ収納できるものであれば何でもよい。
【0017】また、請求項2の発明では、前記ケースに
は、マイクロホンを設け、このマイクロホンで前記記憶
媒体に音を録音可能に構成し、このマイクロホンで録音
された音を前記超指向性スピーカで再生するように構成
することを特徴とする。
【0018】前記マイクロホンは、前記超指向性スピー
カと兼用することもできる。つまり、録音時には超指向
性スピーカをマイクロホンとして利用し、再生時にはそ
のまま超指向性スピーカとして利用することもできる。
【0019】さらに、前記ケースの表面には、音が伝播
される方向を使用者が狙って、前記音波を発射できるよ
うに照準器が設けてあることを特徴とする。
【0020】前記照準器は、銃の照準器のような発射す
る銃口にある先端の照準器と、その銃口と反対側にある
後端の照準器とから構成し、前記先端及び後端の照準器
と、狙いたい部位とを一直線上に位置するように狙いを
定めるようになすものを採用することもできる。
【0021】また、このような照準器に限らず、例え
ば、音波の発射口に赤色レーザ発振器を設け、この赤色
レーザ発振器により発射されたレーザ光を狙いたい方向
又は狙いたい対象物に当てて、使用者が目視によりレー
ザ光が当たっているか否かを視覚で判断して、音波を発
射するような照準器を適用することもできる。
【0022】さらに、請求項4の発明によれば、前記超
指向性スピーカは、パラメトリックスピーカであること
を特徴とする。このパラメトリックスピーカを採用する
場合、その超音波f1又はf2を人の聴覚では聞き取れ
ない20メガヘルツ以上に設定すると良い。但し、人の
耳の良い人によっては、40メガヘルツの音であっても
何かしら違和感のある音を聞き取ってしまう恐れがある
ので、このような場合は、80〜100メガヘルツ以上
に設定することが好ましい。但し、周波数を高く設定し
すぎると、音波の届く距離が短くなってしまうので、1
00メガヘルツ程度にとどめる必要がある。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて、以下この発
明の一実施の形態について説明するが、この発明は、以
下に説明する複数の実施の形態に限定されるものではな
い。 (実施の形態1)図1乃至図3に基づき以下この発明の
実施の形態1について説明する。図1は、この発明を携
帯用機器としてボイスレコーダに適用した斜視図であ
る。図2は、図1に示した携帯用機器の制御ブロック図
を示し、図3は、パラメトリックスピーカの原理につい
て説明するための説明図である。
【0024】図1において、50は、携帯用機器として
のボイスレコーダであって、このボイスレコーダ50
は、本発明のケースとしてのケース体51と、このケー
ス体51の表面部分には、使用者がその携帯用機器を操
作するために操作手段55と、一方向への強い指向性を
有する音波を間接的に発射する超指向性スピーカ20
と、全ての方向に均等に伝播する音波を生成するスピー
カ57と、肉声などを電気信号に変換するためのマイク
ロフォン60とが設けられている。
【0025】前記操作手段55としては、様々なスイッ
チ類を本発明に適用可能であるが、この発明ではボタン
スイッチを採用している。また、操作手段55は、3つ
のボタンスイッチから構成されており、55Aは録音ス
イッチ、55Bは超指向性スピーカ20による再生スイ
ッチ、55Cはスピーカ57による再生スイッチであ
る。前記操作手段55はバネ等を利用して自動復帰する
スイッチを採用しており、そのボタンを使用者が押圧し
ている状態のみONになり、手を離すとOFFになるよ
うに構成し、後述する内部電源の電力消費を極力減らす
ようにしている。次に、図2に基づいて前記携帯用機器
のハード構成について説明する。前記ケース体51の内
部には、半導体ICとしての音声録音再生装置40が内
蔵されており、この音声録音再生装置40には、前述し
た超指向性スピーカ20、マイクロフォン60、スピー
カ57が電気的に接続されている。
【0026】同図において、45は内部電源であり、前
記スピーカ20,57から音波を発生させるなどの電源
として利用され、前記ケース体51内に収められ、この
内部電源45をこのケース体51に内蔵することによっ
て携帯可能な携帯用機器としての役割を果たすものであ
る。
【0027】前記音声録音再生装置40としてのICチ
ップ内には、A/D変換機能を有するデルタ変調器41
と、レベル検出器42と、制御回路43と、音記憶媒体
としてのランダムアクセスメモリ(RAM)44と、切
替スイッチ回路56とが内蔵されている。
【0028】前記マイクロフォン60と音声録音再生装
置40との間には、増幅回路60Aを介在している。前
記操作手段55の録音ボタン55Aを使用者が押し、マ
イクロフォン60に向かって録音したい音声を発する
と、前記マイクロフォン60は、使用者の音声をアナロ
グの電気信号に変換し、このアナログの電気信号を増幅
器60Aで増幅する。この増幅された電気信号がレベル
検出器42により所定レベル以上のものであると判断さ
れると、その増幅された電気信号はデルタ変調器41に
よりデジタル変換される。前記レベル検出器42を設け
たのは、マイクロフォン60が雑音を拾う可能性があ
り、このような雑音を録音することがないようにするた
めである。
【0029】デジタル化された電気信号は、音データと
して制御回路43の制御のもとにランダムアクセスメモ
リ44に一時的に記憶される。以上が録音動作である。
【0030】前記スピーカ20,57は、前記音声録音
再生装置40に内蔵したスイッチ回路56を介してデル
タ変調器41に接続されている。前記ボタンスイッチ5
5BをONした場合には、前記デルタ変調器41が超指
向性スピーカ20と電気的に接続される一方、前記ボタ
ンスイッチ55CをONにした場合には、前記デルタ変
調器41がスピーカ57と電気的に接続され、前述した
デルタ変調器41と接続されたスピーカ20又は57に
より前述したようなランダムアクセスメモリ44に記憶
された音データを再生するようにしている。
【0031】次に図3に基づいて前記超指向性スピーカ
20としてのパラメトリックスピーカがどのようにして
一方向に指向性の強い音波を生成するかについて説明す
る。
【0032】このパラメトリックスピーカは、音の指向
性をもって特定の域に送り出すために指向性の強い超音
波を用いている。前記ランダムアクセスメモリ44に一
次記憶された音データは、前記超指向性スピーカ20に
電気的に伝えられ、このスピーカ20からは、周波数の
異なる二つの超音波f1,f2に前記デルタ変調器41
を介して伝えられた音データ(オーディオデータ)を乗
せて空中に出し、この二つの超音波f1,f2を空気中
で干渉させて二つの周波数の和と差の周波数を持つ音を
新たに発生させ、前記差(f1−f2)周波数で前記ラ
ンダムアクセスメモリ44に一次記憶された音データを
可聴域の音波で再生する。
【0033】このように、人には聞こえない超音波を用
い、2つの超音波の干渉により生成されたf1−f2の
周波数が可聴域の音になるようになした場合、空中で発
生した可聴域の音波は、非常に指向性が強く狙った方向
に発射することができ、狙った人だけにスピーカ20に
より再生した音を聞かせることができる。
【0034】このように空気中で可聴域の音波を生成す
る現象は、非線形パラメトリック作用とか音波の非線形
相互作用と呼ばれており、前記f1−f2の周波数の差
音波の発生には空気という非線形性の媒体を利用してい
る。前記パラメトリックスピーカとは、前述したような
非線形パラメトリック作用を利用したスピーカのことを
指す。しかしながら、この発明で使用可能なスピーカは
パラメトリックスピーカに限定されず、指向性の強い音
波を発生できるスピーカであれば何でも適用することが
できる。
【0035】なお、図1における符号47は照準器であ
り、この照準器は、半導体レーザで構成され、前記内部
電源45の電力により、前記ボタンスイッチ55Bを押
圧すると、前記超指向性スピーカ20による音波の発射
方向にレーザを照射するように、予め前記超指向性スピ
ーカ20の音波の発射方向とレーザの照射方向との位置
関係を設定しているものである。
【0036】使用者は、前記ボタンスイッチ55BをO
Nすると、超指向性スピーカ20から間接的に発射され
る音波方向を、前記レーザ光が狙いを定めた対象物に当
たっているかどうかを視覚的に認識して狙いを定めるこ
とができる。このように音波を発射したい使用者が、狙
いを定めた方向に音波が発射されているかどうかを視覚
的に認識できるので、狙いを定めた人又は動物などの聴
覚を有する動物に対して、音波が届いているかどうかを
間接的に認識することが可能となる。
【0037】また、前記マイクロフォン60は必ずしも
ボイスレコーダ50に必須の構成せはなく、例えば、予
め決められた音(音楽,人間の肉声,動物の鳴き声な
ど)をランダムアクセスメモリ44に記憶させておき、
その記憶された音の再生機能だけを有するボイスレコー
ダ50とすることもできる。また、この場合、前述した
予め決められた音(音楽,人間の肉声,動物の鳴き声な
ど)を製造段階で前記ランダムアクセスメモリ44に代
わりマスクROMに記憶させても良いのは勿論である。
【0038】さらに、予め決められた音(音楽,人間の
肉声,動物の鳴き声など)をランダムアクセスメモリ4
4に記憶させるのではなく、例えば本願出願人により製
品化されているコインオペレーション可能な「ボイスで
ホルダー」のように、ゲーム筐体内部に人形を象った複
数種類のケース形状を有するボイスレコーダを複数保管
しておき、使用者の操作により好みの人形を選択し、こ
の人形には、前記超指向性スピーカ20と、内部電源4
5と、音を記憶する前記ランダムアクセスメモリ44と
を内蔵し、前記ゲーム筐体に設けられた電話の受話器を
象ったマイクロフォン60により前記メモリ44に使用
者の音声を記憶させるように構成することも可能であ
る。この場合、人形を象ったボイスレコーダには、録音
機能は備わっていない。 (実施の形態2)図4乃至図7に基いて、以下この発明
に係わる他の実施の形態としての実施の形態2について
説明する。この実施の形態2において、前述した実施の
形態1と同様の機能を有する構成については、極力同一
の符号を用いて説明を省略している。
【0039】この実施の形態2では、前述した本発明を
ボイスレコーダに適用したものに換え、本発明を携帯用
ゲーム機に適用している。
【0040】図4に示すように、符号65は、携帯用ゲ
ーム機としての携帯用機器であって、この携帯用ゲーム
機65には、コネクタ65Aを有し、このコネクタ65
Aに対して超指向性スピーカを内蔵したモジュール66
を着脱自在に設けられている。前記携帯用ゲーム機65
には、本体ケース67の表面に液晶ディスプレー67A
と、ゲームの操作手段67Bと、電源スイッチ67Cと
が設けられている。
【0041】また、前記本体ケース67の表面に穿った
ライン状の長穴60Bは、マイクロホン60に本体ケー
ス67の外部から音声を導入するために設けられてもの
であり、同本体ケース67の表面には、スピーカ57か
ら発せられる音波を外部に導出するための複数の穴60
Cが設けられている。
【0042】前記モジュール66は、モジュールケース
68の表面に超指向性スピーカ20が外部に音波を発射
可能に配置されている。
【0043】前記本体ケース67とモジュールケース6
8とが本発明におけるケースに相当するものである。そ
して、前記本体ケース67とモジュールケース68内に
は、図示しないが内部電源45と、マイクロホン60、
及び超指向性スピーカ20、スピーカ57、記憶媒体と
しての半導体メモリが内蔵されている。
【0044】以上のような携帯用ゲーム機65によれ
ば、前述したように本体ケース67と、モジュールケー
ス68とを接続し、前記ゲームの操作手段67Bを使用
者が操作することにより、前記マイクロホン60により
音を録音し、その録音した音を前記ゲームの操作手段6
7Bにより、モジュール68に設けられた超指向性スピ
ーカ20から狙った方向に発射することができる。
【0045】前記ボイスレコーダ50によれば、前記超
指向性スピーカ20から音波を発射するか、前記スピー
カ57から音を発するようにするかは、ボタンスイッチ
55によって操作することができるが、この携帯用ゲー
ム機65では、前記コネクタ65Aにモジュール68を
接続することにより、自動的に音を指向性スピーカ20
から発射するように切り替えるようにしている。
【0046】前記携帯用ゲーム機65の本体ケース67
とモジュール68との両側表面には、本発明の照準器で
ある銃の照準器と類似した照準器70が設けられてい
る。この照準器70は、2つの突起70A,70Bとか
らなり両突起70Aと70B及び狙った方向に存在する
音波を到達したい部位との3者を一直線上に位置するよ
うに配置して照準を定め、前記ゲームの操作手段67B
の操作により音波を到達させたい部位(例えば聞かせた
い人の耳)に向かって精度良く発射することが可能とな
る。
【0047】前記コネクタ65Aに前記モジュール66
が着脱自在に構成されているが、このコネクタ65Aに
は、ゲームプログラム等のゲーム情報が記憶された半導
体メモリを内蔵したカセット69を前記モジュール66
に換えて接続することもできる。前記モジュール66に
換え前記カセット69を接続することにより、前記本体
ケース67内に設けられた図示しないゲーム制御回路
が、前記カセット69内に記憶されたゲーム情報に基づ
き、前記液晶ディスプレー67Aにゲーム情報を表示す
るとともに、前記スピーカ57により前記ゲーム情報に
同期した音声を発生させるようにしている。
【0048】前記スピーカ57として前述した指向性ス
ピーカを採用することもできる。この場合には、指向性
スピーカ57を設ける位置として、前記本体ケース67
をゲームプレーヤが把持しつつ前記液晶ディスプレイ6
7Aに表示されるゲーム情報を視認でき、且つ前記スピ
ーカ57の音を聞き取れるように配置することが重要で
ある。これは、指向性スピーカ57が強い指向性を有す
るため、スピーカの取り付け位置によってはゲームプレ
ー中に音が聞こえなくなる可能性があるためである。
【0049】具体的には次のような構成を採用する。す
なわち、ケース67と、当該ケース67の表面67Dに
設けられたゲーム情報を表示するための液晶ディスプレ
ー67Aと、前記ケース67内部にゲーム制御回路及び
内部電源を備えた携帯用ゲーム機であって、前記液晶デ
ィスプレー67Aを設けたケース67の表面67Dに超
指向性スピーカ57を設け、前記ケース67をゲームプ
レーヤが把持して、前記液晶ディスプレー67Aに表示
されるゲーム情報を視認しつつ前記超指向性スピーカ5
7により音を聞き取ることが可能なように構成してい
る。
【0050】なお、この実施の形態2では、前記本体ケ
ース67とモジュールケース68とは別体に構成した
が、このような構成に限らず一体に構成しても良いのは
勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上のように構成したこの発明によれ
ば、予め記憶された音を前記超指向性スピーカで再生
し、特定の人や特定の聴覚を有する動物のみに、記憶さ
れた音を聞き取らせることができる全く新しい楽しみを
提供することができる。
【0052】また、マイクロフォンを設けることによ
り、自らの音声を予め又はその場で録音して、その録音
した音を特定の人や特定の聴覚を有する動物のみに、記
憶された音を聞き取らせることができる。
【0053】さらに、照準器を設けることにより、精度
良く狙った方向に音波を発射することができる。超指向
性スピーカから発射される音は目にみえず、又、その携
帯用機器を使用する人は略聞き取ることができないの
で、このような照準器を利用することにより、より正確
に狙いを定めて発射することが可能となる。
【0054】また、携帯用ゲーム機のゲーム情報に同期
したゲーム音を聞き取れるように、前記携帯用ゲーム機
のケース体に指向性スピーカを設けることにより、室外
でのゲームプレー時においても他の人に迷惑をかける恐
れが少なくゲームを行うことができる。
【0055】超指向性スピーカとして、パラメトリック
スピーカを採用することにより、超音波と同じような一
方向への指向性の極めて強い音波を狙った方向に発射す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1としてのボイス
レコーダの斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す携帯用機器の制御ブロック
図を示す。
【図3】図3は、パラメトリックスピーカの原理につい
て説明するための説明図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態2としての携帯用
ゲーム機の平面図である。
【図5】図5は、図4の上側面図である。
【図6】図6は、前記携帯用ゲーム機にモジュールを取
り付けた状態での上側面図である。
【図7】図7は、図6の左側面図である。
【符号の説明】
20 ・・・超指向性スピーカ 47 ・・・照準器 50 ・・・ボイスレコーダ 51 ・・・ケース体 60 ・・・マイクロフォン 65 ・・・携帯用ゲーム機 67 ・・・本体ケース 68 ・・・モジュールケース 70 ・・・照準器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、このケースの内部には、内部
    電源および音記憶媒体並びに超指向性スピーカを設けて
    なるスピーカを備えた携帯用機器であって、 前記超指向性スピーカは、前記電源により前記音記憶媒
    体に記憶された音を狙った方向に偏って伝播可能な音波
    が外部へ発射可能としてあることを特徴とするスピーカ
    を備えた携帯用機器。
  2. 【請求項2】 前記ケースには、マイクロホンを設け、
    このマイクロホンで前記記憶媒体に音を録音可能に構成
    し、このマイクロホンで録音された音を前記超指向性ス
    ピーカで再生するように構成することを特徴とする請求
    項1に記載のスピーカを備えた携帯用機器。
  3. 【請求項3】 前記ケースの表面には、音が伝播される
    方向を使用者が狙って、前記音波を発射できるように照
    準器が設けてあることを特徴とする請求項1又は2のい
    ずれかに記載のスピーカを備えた携帯用機器。
  4. 【請求項4】ケースと、当該ケースの表面に設けられた
    ゲーム情報を表示するための液晶ディスプレーと、前記
    ケース内部にゲーム制御回路及び内部電源を備えた携帯
    用ゲーム機であって、 前記液晶ディスプレーを設けたケースの表面に超指向性
    スピーカを設け、前記ケースをゲームプレーヤが把持し
    て、前記液晶ディスプレーに表示されるゲーム情報を視
    認しつつ前記超指向性スピーカにより音を聞き取ること
    が可能なように構成することを特徴とする携帯用ゲーム
    機である携帯用機器。
  5. 【請求項5】 前記超指向性スピーカは、パラメトリッ
    クスピーカであることを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載のスピーカを備えた携帯用機器。
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