JP2000074017A - 薄型部材の取付構造 - Google Patents
薄型部材の取付構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、簡単な構成により、薄型部材がベ
ースに対して正確に位置決めされ、ネジにより締結され
得るようにした、薄型部材の取付構造を提供することを
目的とする。 【解決手段】 ベース11と、ベースに対して取り付け
られるべき板バネ,薄型基板等の薄型部材12と、薄型
部材に形成された取付孔に挿通され且つベースの取付部
に対して螺合されるネジ13と、から構成される薄型部
材の取付構造10において、上記ベースの取付部が、上
記薄型部材に形成された取付孔内にすきま嵌めされるボ
ス部14から構成されていて、このボス部14が、中心
に上記ネジより僅かに小径の中心孔14aを備えている
と共に、その上端が、ベースの上面から上方に突出して
薄型部材の取付孔内に嵌入する突出部分14bを有して
おり、さらに、上記取付部が、少なくとも一つの放射状
に延びるスリット14cを備えていることを特徴とす
る、薄型部材の取付構造10を構成する。
ースに対して正確に位置決めされ、ネジにより締結され
得るようにした、薄型部材の取付構造を提供することを
目的とする。 【解決手段】 ベース11と、ベースに対して取り付け
られるべき板バネ,薄型基板等の薄型部材12と、薄型
部材に形成された取付孔に挿通され且つベースの取付部
に対して螺合されるネジ13と、から構成される薄型部
材の取付構造10において、上記ベースの取付部が、上
記薄型部材に形成された取付孔内にすきま嵌めされるボ
ス部14から構成されていて、このボス部14が、中心
に上記ネジより僅かに小径の中心孔14aを備えている
と共に、その上端が、ベースの上面から上方に突出して
薄型部材の取付孔内に嵌入する突出部分14bを有して
おり、さらに、上記取付部が、少なくとも一つの放射状
に延びるスリット14cを備えていることを特徴とす
る、薄型部材の取付構造10を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子機器の
薄型基板や板バネ等の薄型部材を樹脂製のベースに対し
て取り付けるための薄型部材の取付構造に関するもので
ある。
薄型基板や板バネ等の薄型部材を樹脂製のベースに対し
て取り付けるための薄型部材の取付構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年における電子機器等の小型化及び薄
型化の進展に伴って、これらに使用される基板も薄型化
が図られている。このような薄型基板や板バネ等の薄型
部材を樹脂製ベースに対して取り付ける場合、例えば図
3及び図4に示すような取付構造が一般的に用いられて
いる。
型化の進展に伴って、これらに使用される基板も薄型化
が図られている。このような薄型基板や板バネ等の薄型
部材を樹脂製ベースに対して取り付ける場合、例えば図
3及び図4に示すような取付構造が一般的に用いられて
いる。
【0003】先づ図3において、薄型部材の取付構造1
は、例えば各種電子機器の筐体やフレーム等の樹脂製の
ベース2と、このベース2に対して取り付けられるべき
板バネや薄型基板等の薄型部材3と、薄型部材3をベー
ス2に対して締結するタッピングネジ4と、から構成さ
れている。このような構成の薄型部材の取付構造1によ
れば、薄型部材3がベース2に載置され、その取付孔3
aがベース2の下孔2aに整合された後、タッピングネ
ジ4が、薄型部材3に設けられた取付孔3aに挿通され
ると共に、ベース2に前以て設けられた下孔2a内にね
じ込まれる。これにより、薄型部材3がベース2に対し
て固定保持され得るようになっている。
は、例えば各種電子機器の筐体やフレーム等の樹脂製の
ベース2と、このベース2に対して取り付けられるべき
板バネや薄型基板等の薄型部材3と、薄型部材3をベー
ス2に対して締結するタッピングネジ4と、から構成さ
れている。このような構成の薄型部材の取付構造1によ
れば、薄型部材3がベース2に載置され、その取付孔3
aがベース2の下孔2aに整合された後、タッピングネ
ジ4が、薄型部材3に設けられた取付孔3aに挿通され
ると共に、ベース2に前以て設けられた下孔2a内にね
じ込まれる。これにより、薄型部材3がベース2に対し
て固定保持され得るようになっている。
【0004】また、図4においては、薄型部材の取付構
造5は、樹脂製のベース2と、このベース2に対して取
り付けられるべき板バネや薄型基板等の薄型部材3と、
薄型部材3をベース2に対して締結するタッピングネジ
4と、から構成されており、さらにベース2の上面に
て、その下孔2aの周囲には、上方に突出した円環状の
ボス部2bが設けられており、このボス部2bが、薄型
部材3の取付孔3aの内側にすきま嵌めされることによ
り、薄型部材3のベース2に対する位置決めが確保され
得るようになっている。このような構成の薄型部材の取
付構造5によれば、薄型部材3がベース2に載置され、
その取付孔3aがベース2の下孔2aの周囲のボス部2
bに被嵌された後、タッピングネジ4が、薄型部材3に
設けられた取付孔3aに挿通されると共に、ベース2に
前以て設けられた下孔2a内にねじ込まれる。これによ
り、薄型部材3がベース2に対して固定保持され得るよ
うになっている。
造5は、樹脂製のベース2と、このベース2に対して取
り付けられるべき板バネや薄型基板等の薄型部材3と、
薄型部材3をベース2に対して締結するタッピングネジ
4と、から構成されており、さらにベース2の上面に
て、その下孔2aの周囲には、上方に突出した円環状の
ボス部2bが設けられており、このボス部2bが、薄型
部材3の取付孔3aの内側にすきま嵌めされることによ
り、薄型部材3のベース2に対する位置決めが確保され
得るようになっている。このような構成の薄型部材の取
付構造5によれば、薄型部材3がベース2に載置され、
その取付孔3aがベース2の下孔2aの周囲のボス部2
bに被嵌された後、タッピングネジ4が、薄型部材3に
設けられた取付孔3aに挿通されると共に、ベース2に
前以て設けられた下孔2a内にねじ込まれる。これによ
り、薄型部材3がベース2に対して固定保持され得るよ
うになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た薄型部材の取付構造1,5においては、以下のような
問題がある。即ち、図3に示された薄型部材の取付構造
1においては、薄型部材3は、タッピングネジ4の寸法
精度の悪いネジ山によって位置決めされることになるた
め、薄型部材3の取付孔3a及びベース2の下孔2aの
寸法精度が良くても、正確な位置決めが困難となり、例
えば図3(B)に示すように、取付孔3aの中心が、タ
ッピングネジ4の中心に対して偏心して、取り付けられ
てしまうことがあるという問題があった。
た薄型部材の取付構造1,5においては、以下のような
問題がある。即ち、図3に示された薄型部材の取付構造
1においては、薄型部材3は、タッピングネジ4の寸法
精度の悪いネジ山によって位置決めされることになるた
め、薄型部材3の取付孔3a及びベース2の下孔2aの
寸法精度が良くても、正確な位置決めが困難となり、例
えば図3(B)に示すように、取付孔3aの中心が、タ
ッピングネジ4の中心に対して偏心して、取り付けられ
てしまうことがあるという問題があった。
【0006】また、図4に示された薄型部材の取付構造
1においては、薄型部材3は、その取付孔3aがベース
2の下孔2aの周囲に設けられたボス部2bに被嵌され
ることにより、位置決めされることになるが、その取付
孔3aとボス部2bとの間には、僅かな間隙があること
から、これらの間のガタツキを完全に排除することは困
難であり、例えば図4(B)鎖線図示のように、同様に
取付孔3aの中心が下孔2aの中心から偏心して取り付
けられてしまうことがあるという問題があった。
1においては、薄型部材3は、その取付孔3aがベース
2の下孔2aの周囲に設けられたボス部2bに被嵌され
ることにより、位置決めされることになるが、その取付
孔3aとボス部2bとの間には、僅かな間隙があること
から、これらの間のガタツキを完全に排除することは困
難であり、例えば図4(B)鎖線図示のように、同様に
取付孔3aの中心が下孔2aの中心から偏心して取り付
けられてしまうことがあるという問題があった。
【0007】従って、何れの薄型部材の取付構造1,5
においても、薄型部材3のベース2に対する取付誤差が
生ずることになる。このため、従来の薄型部材の取付構
造1,5は、光ピックアップ装置等のような精度の高い
位置決め精度が要求される機器においては、回路基板や
板バネ等の薄型部材とケースやシャーシ,フレーム等の
ネジ孔との間のガタツキのために、採用することができ
ないという問題があった。
においても、薄型部材3のベース2に対する取付誤差が
生ずることになる。このため、従来の薄型部材の取付構
造1,5は、光ピックアップ装置等のような精度の高い
位置決め精度が要求される機器においては、回路基板や
板バネ等の薄型部材とケースやシャーシ,フレーム等の
ネジ孔との間のガタツキのために、採用することができ
ないという問題があった。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、薄型部材がベースに対して正確に位置決めされ、
ネジにより締結され得るようにした、薄型部材の取付構
造を提供することを目的としている。
より、薄型部材がベースに対して正確に位置決めされ、
ネジにより締結され得るようにした、薄型部材の取付構
造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、ベースと、ベースに対して取り付けられるべき板
バネ,薄型基板等の薄型部材と、薄型部材に形成された
取付孔に挿通され且つベースの取付部に対して螺合され
るネジと、から構成される薄型部材の取付構造におい
て、上記ベースの取付部が、上記薄型部材に形成された
取付孔内にすきま嵌めされるボス部から構成されてい
て、このボス部が、中心に上記ネジより僅かに小径の中
心孔を備えていると共に、その上端が、ベースの上面か
ら上方に突出して薄型部材の取付孔内に嵌入する突出部
分を有しており、さらに、上記取付部が、少なくとも一
つの放射状に延びるスリットを備えていることを特徴と
する、薄型部材の取付構造により、達成される。
れば、ベースと、ベースに対して取り付けられるべき板
バネ,薄型基板等の薄型部材と、薄型部材に形成された
取付孔に挿通され且つベースの取付部に対して螺合され
るネジと、から構成される薄型部材の取付構造におい
て、上記ベースの取付部が、上記薄型部材に形成された
取付孔内にすきま嵌めされるボス部から構成されてい
て、このボス部が、中心に上記ネジより僅かに小径の中
心孔を備えていると共に、その上端が、ベースの上面か
ら上方に突出して薄型部材の取付孔内に嵌入する突出部
分を有しており、さらに、上記取付部が、少なくとも一
つの放射状に延びるスリットを備えていることを特徴と
する、薄型部材の取付構造により、達成される。
【0010】上記構成によれば、ベースの所定位置に板
バネ,回路基板等の薄型部材を載置して、薄型部材の取
付孔とベースの取付部のボス部を整合,すきま嵌めさせ
た後、ネジが薄型部材の取付孔に挿通され且つボス部の
中心孔内にねじ込まれる。これにより、ネジは、ボス部
の中心孔を内側から外側に向かって押し拡げながら、締
め付けられる。かくして、薄型部材がベースの所定位置
に対して固定保持されることになる。
バネ,回路基板等の薄型部材を載置して、薄型部材の取
付孔とベースの取付部のボス部を整合,すきま嵌めさせ
た後、ネジが薄型部材の取付孔に挿通され且つボス部の
中心孔内にねじ込まれる。これにより、ネジは、ボス部
の中心孔を内側から外側に向かって押し拡げながら、締
め付けられる。かくして、薄型部材がベースの所定位置
に対して固定保持されることになる。
【0011】この場合、ボス部の中心孔がネジより僅か
に小径に形成されていることから、ネジの締付に伴っ
て、ボス部は、外側に向かって拡ると共に、締付の最終
段階にて、ボス部の突出部分がネジ頭部により上方から
押し潰されることにより、スリットにより区切られた各
区画が、それぞれ外側に拡ることになる。従って、ボス
部が薄型部材の取付孔の内面に密着することになる。こ
れにより、ボス部は、薄型部材の取付孔内にて、それぞ
れガタツキなく保持されることになると共に、その中心
孔が、薄型部材の取付孔の中心に対して正確に位置決め
されるので、薄型部材がベースに対して位置ずれするこ
となく、正確に位置決めされて、固定保持され得ること
になる。
に小径に形成されていることから、ネジの締付に伴っ
て、ボス部は、外側に向かって拡ると共に、締付の最終
段階にて、ボス部の突出部分がネジ頭部により上方から
押し潰されることにより、スリットにより区切られた各
区画が、それぞれ外側に拡ることになる。従って、ボス
部が薄型部材の取付孔の内面に密着することになる。こ
れにより、ボス部は、薄型部材の取付孔内にて、それぞ
れガタツキなく保持されることになると共に、その中心
孔が、薄型部材の取付孔の中心に対して正確に位置決め
されるので、薄型部材がベースに対して位置ずれするこ
となく、正確に位置決めされて、固定保持され得ること
になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明を適
用した薄型部材の取付構造の一実施形態を示している。
図1において、薄型部材の取付構造10は、ベース11
と、ベース11に対して取り付けられるべき薄型部材1
2と、薄型部材12をベース11に対して締結するビス
等のネジ13とから構成されている。
づいて、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明を適
用した薄型部材の取付構造の一実施形態を示している。
図1において、薄型部材の取付構造10は、ベース11
と、ベース11に対して取り付けられるべき薄型部材1
2と、薄型部材12をベース11に対して締結するビス
等のネジ13とから構成されている。
【0013】ここで、上記薄型部材12は、例えば板バ
ネや薄型の回路基板等であって、上記ネジ13が挿通さ
れる取付孔12aを有している。また、上記ベース11
は、樹脂材料から構成されていると共に、ネジ13によ
る締結のための取付部としてのボス部14を備えてい
る。
ネや薄型の回路基板等であって、上記ネジ13が挿通さ
れる取付孔12aを有している。また、上記ベース11
は、樹脂材料から構成されていると共に、ネジ13によ
る締結のための取付部としてのボス部14を備えてい
る。
【0014】このボス部14は、図1(A)に示すよう
に、その上端が、ベース11の上面から上方に突出して
おり、この突出部分14bは、薄型部材12の取付孔1
2a内に嵌入すると共に、図1(B)に示すように、ベ
ース11を貫通する、少なくとも一つ、図示の場合には
4本の等角度間隔に放射状に延びるスリット14cを備
えている。また、ボス部14は、ネジ13がねじ込まれ
る中心孔14aを備え、突出部分14bの外径は薄型部
材12の取付孔12aより小径に形成され、ボス部14
の突出部分14bが薄型部材12の取付孔12aにすき
ま嵌めされる。さらに、ボス部14の中心孔14aは、
上述したネジ13より僅かに小径に形成されていると共
に、ネジ13がねじ込まれるネジ孔として、雌ネジを備
えている。
に、その上端が、ベース11の上面から上方に突出して
おり、この突出部分14bは、薄型部材12の取付孔1
2a内に嵌入すると共に、図1(B)に示すように、ベ
ース11を貫通する、少なくとも一つ、図示の場合には
4本の等角度間隔に放射状に延びるスリット14cを備
えている。また、ボス部14は、ネジ13がねじ込まれ
る中心孔14aを備え、突出部分14bの外径は薄型部
材12の取付孔12aより小径に形成され、ボス部14
の突出部分14bが薄型部材12の取付孔12aにすき
ま嵌めされる。さらに、ボス部14の中心孔14aは、
上述したネジ13より僅かに小径に形成されていると共
に、ネジ13がねじ込まれるネジ孔として、雌ネジを備
えている。
【0015】本発明実施形態による薄型部材の取付構造
10は、以上のように構成されており、ベース11に対
して薄型部材12を取り付ける場合、以下のようにして
取付作業が行なわれる。先づ、ベース11上の所定位置
に薄型部材12が載置され、薄型部材12の取付孔12
a内にボス部14の突出部分14bがすきま嵌めされ
る。次に、ネジ13が薄型部材12の取付孔12aに挿
通されると共に、ボス部14の中心孔14a内に挿入さ
れ、この中心孔14a内にねじ込まれる。これにより、
ネジ13は、中心孔14aの内壁のネジ山に螺合して、
締め付けられる。かくして、薄型部材12がベース11
の所定位置に対して固定保持されることになる。
10は、以上のように構成されており、ベース11に対
して薄型部材12を取り付ける場合、以下のようにして
取付作業が行なわれる。先づ、ベース11上の所定位置
に薄型部材12が載置され、薄型部材12の取付孔12
a内にボス部14の突出部分14bがすきま嵌めされ
る。次に、ネジ13が薄型部材12の取付孔12aに挿
通されると共に、ボス部14の中心孔14a内に挿入さ
れ、この中心孔14a内にねじ込まれる。これにより、
ネジ13は、中心孔14aの内壁のネジ山に螺合して、
締め付けられる。かくして、薄型部材12がベース11
の所定位置に対して固定保持されることになる。
【0016】この場合、ボス部14が樹脂材料(弾性材
料)から形成されていると共に、その中心孔14aがネ
ジ13より僅かに小径であることから、ネジ13の締付
に伴って、ボス部14は、内側から外側に向かって押し
拡げられる。従って、ボス部14は、突出部分14aの
スリット14cにより区切られた各区画が、図1(B)
及び図2にて矢印で示すように、それぞれ外側に拡るこ
とにより、薄型部材12の取付孔12aの内面に密着す
ることになる(図1(A)鎖線図示参照−左側のみ図
示)。かくして、ボス部14の突出部分14aの外面と
薄型部材12の取付孔12aとの間の間隙S(図2参
照)がなくなることにより、ガタツキが排除され得るこ
とになる。
料)から形成されていると共に、その中心孔14aがネ
ジ13より僅かに小径であることから、ネジ13の締付
に伴って、ボス部14は、内側から外側に向かって押し
拡げられる。従って、ボス部14は、突出部分14aの
スリット14cにより区切られた各区画が、図1(B)
及び図2にて矢印で示すように、それぞれ外側に拡るこ
とにより、薄型部材12の取付孔12aの内面に密着す
ることになる(図1(A)鎖線図示参照−左側のみ図
示)。かくして、ボス部14の突出部分14aの外面と
薄型部材12の取付孔12aとの間の間隙S(図2参
照)がなくなることにより、ガタツキが排除され得るこ
とになる。
【0017】これにより、ボス部14は、薄型部材12
の取付孔12a内にて、それぞれガタツキなく保持され
ることになると共に、その中心孔14aが、薄型部材1
2の取付孔12aの中心に対して正確に位置決めされる
ことになる。従って、薄型部材12は、ベース11に対
して正確に位置決めされ、固定保持され得ることにな
る。尚、ボス部14は、その外径がベース11の貫通孔
11aに対して僅かに小径に形成されているので、この
貫通孔11aに対して容易に且つ円滑に挿入され得るこ
とになる。
の取付孔12a内にて、それぞれガタツキなく保持され
ることになると共に、その中心孔14aが、薄型部材1
2の取付孔12aの中心に対して正確に位置決めされる
ことになる。従って、薄型部材12は、ベース11に対
して正確に位置決めされ、固定保持され得ることにな
る。尚、ボス部14は、その外径がベース11の貫通孔
11aに対して僅かに小径に形成されているので、この
貫通孔11aに対して容易に且つ円滑に挿入され得るこ
とになる。
【0018】上記実施形態においては、スリットが四本
の場合について説明したが、これに限らず、ただ一本の
スリットでもよく、あるいは二本または三本あるいは五
本以上のスリットが設けられていてもよいことは明らか
である。この場合、各スリットは、好ましくは、互いに
等角度間隔に設けられる。
の場合について説明したが、これに限らず、ただ一本の
スリットでもよく、あるいは二本または三本あるいは五
本以上のスリットが設けられていてもよいことは明らか
である。この場合、各スリットは、好ましくは、互いに
等角度間隔に設けられる。
【0019】また、上記実施形態においては、ネジ13
aがボス部14の中心孔14aに設けられたネジ山に螺
合するように構成されているが、これに限らず、ネジ1
3aの代わりに、タッピングネジが使用された場合にも
本発明を適用し得ることは明らかである。この場合、ボ
ス部14の中心孔14aにはネジ山が形成されず、下孔
として作用することになる。
aがボス部14の中心孔14aに設けられたネジ山に螺
合するように構成されているが、これに限らず、ネジ1
3aの代わりに、タッピングネジが使用された場合にも
本発明を適用し得ることは明らかである。この場合、ボ
ス部14の中心孔14aにはネジ山が形成されず、下孔
として作用することになる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ベ
ースの所定位置に板バネ,回路基板等の薄型部材を載置
して、薄型部材の取付孔とベースの取付部のボス部を整
合,すきま嵌めさせた後、ネジが薄型部材の取付孔に挿
通され且つボス部の中心孔内にねじ込まれる。これによ
り、ネジは、ボス部の中心孔を内側から外側に向かって
押し拡げながら、締め付けられる。かくして、薄型部材
がベースの所定位置に対して固定保持されることにな
る。
ースの所定位置に板バネ,回路基板等の薄型部材を載置
して、薄型部材の取付孔とベースの取付部のボス部を整
合,すきま嵌めさせた後、ネジが薄型部材の取付孔に挿
通され且つボス部の中心孔内にねじ込まれる。これによ
り、ネジは、ボス部の中心孔を内側から外側に向かって
押し拡げながら、締め付けられる。かくして、薄型部材
がベースの所定位置に対して固定保持されることにな
る。
【0021】この場合、ボス部の中心孔がネジより僅か
に小径に形成されていることから、ネジの締付に伴っ
て、ボス部は、外側に向かって拡ると共に、締付の最終
段階にて、ボス部の突出部分がネジ頭部により上方から
押し潰されることにより、スリットにより区切られた各
区画が、それぞれ外側に拡ることになる。従って、ボス
部が薄型部材の取付孔の内面に密着することになる。こ
れにより、ボス部は、薄型部材の取付孔内にて、それぞ
れガタツキなく保持されることになると共に、その中心
孔が、薄型部材の取付孔の中心に対して正確に位置決め
されるので、薄型部材がベースに対して位置ずれするこ
となく、正確に位置決めされて、固定保持され得ること
になる。
に小径に形成されていることから、ネジの締付に伴っ
て、ボス部は、外側に向かって拡ると共に、締付の最終
段階にて、ボス部の突出部分がネジ頭部により上方から
押し潰されることにより、スリットにより区切られた各
区画が、それぞれ外側に拡ることになる。従って、ボス
部が薄型部材の取付孔の内面に密着することになる。こ
れにより、ボス部は、薄型部材の取付孔内にて、それぞ
れガタツキなく保持されることになると共に、その中心
孔が、薄型部材の取付孔の中心に対して正確に位置決め
されるので、薄型部材がベースに対して位置ずれするこ
となく、正確に位置決めされて、固定保持され得ること
になる。
【0022】かくして、本発明によれば、簡単な構成に
より、薄型部材がベースに対して正確に位置決めされ、
ネジにより締結され得るようにした、極めて優れた薄型
部材の取付構造が提供され得ることになる。
より、薄型部材がベースに対して正確に位置決めされ、
ネジにより締結され得るようにした、極めて優れた薄型
部材の取付構造が提供され得ることになる。
【図1】本発明による薄型部材の取付構造の一実施形態
を示し、(A)は要部断面図、(B)はネジ及び薄型部
材を除いたベースのボス部の平面図である。
を示し、(A)は要部断面図、(B)はネジ及び薄型部
材を除いたベースのボス部の平面図である。
【図2】図1の薄型部材の取付構造におけるネジ締め付
けの際のボスの変形を示す要部拡大横断面図である。
けの際のボスの変形を示す要部拡大横断面図である。
【図3】従来の薄型部材の取付構造の一例を示し、
(A)は要部断面図、(B)はネジを除いた図3(A)
の平面図である。
(A)は要部断面図、(B)はネジを除いた図3(A)
の平面図である。
【図4】従来の薄型部材の取付構造の他の例を示し、
(A)は要部断面図、(B)はネジを除いた図4(A)
の平面図である。
(A)は要部断面図、(B)はネジを除いた図4(A)
の平面図である。
10 薄型部材の取付構造 11 ベース 12 薄型部材 12a 取付孔 13 ネジ 14 ボス部 14a 中心孔 14b 突出部分 14c スリット
Claims (1)
- 【請求項1】 ベースと、ベースに対して取り付けられ
るべき板バネ,薄型基板等の薄型部材と、薄型部材に形
成された取付孔に挿通され且つベースの取付部に対して
螺合されるネジと、から構成される薄型部材の取付構造
において、 上記ベースの取付部が、上記薄型部材に形成された取付
孔内にすきま嵌めされるボス部から構成されていて、 このボス部が、中心に上記ネジより僅かに小径の中心孔
を備えていると共に、その上端が、ベースの上面から上
方に突出して薄型部材の取付孔内に嵌入する突出部分を
有しており、 さらに、上記取付部が、少なくとも一つの放射状に延び
るスリットを備えていることを特徴とする、薄型部材の
取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239352A JP2000074017A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 薄型部材の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239352A JP2000074017A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 薄型部材の取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000074017A true JP2000074017A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17043482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10239352A Withdrawn JP2000074017A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 薄型部材の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000074017A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004085862A1 (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-07 | Koganei Corporation | 長手方向締結具、長手方向締結組立体およびその締結方法 |
JP2007280514A (ja) * | 2006-04-06 | 2007-10-25 | Teac Corp | 光ディスク装置 |
JP2015220764A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 三菱電機株式会社 | 板材の螺子締結構造 |
-
1998
- 1998-08-26 JP JP10239352A patent/JP2000074017A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004085862A1 (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-07 | Koganei Corporation | 長手方向締結具、長手方向締結組立体およびその締結方法 |
JP2007280514A (ja) * | 2006-04-06 | 2007-10-25 | Teac Corp | 光ディスク装置 |
JP2015220764A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 三菱電機株式会社 | 板材の螺子締結構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20031210 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060609 |