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JP2000059610A - 画像処理装置および画像処理方法および情報記録媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法および情報記録媒体

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Publication number
JP2000059610A
JP2000059610A JP10236315A JP23631598A JP2000059610A JP 2000059610 A JP2000059610 A JP 2000059610A JP 10236315 A JP10236315 A JP 10236315A JP 23631598 A JP23631598 A JP 23631598A JP 2000059610 A JP2000059610 A JP 2000059610A
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decoding
image data
rectangle
image processing
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Tei Abe
悌 阿部
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • G06T1/005Robust watermarking, e.g. average attack or collusion attack resistant
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • G06T1/0021Image watermarking
    • G06T1/0028Adaptive watermarking, e.g. Human Visual System [HVS]-based watermarking
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • G06T2201/0061Embedding of the watermark in each block of the image, e.g. segmented watermarking

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原画像に所定の情報を複雑な処理を必要とせ
ずに埋め込むことができ、また、画像データに対して、
その一部分が切り取られた場合でも、画像データに埋め
込まれた情報を安定的に確実に抽出(デコード)できる画
像処理装置および画像処理方法および情報記録媒体を提
供する。 【解決手段】 デジタル画像データを所定の大きさの矩
形に分割し、分割された各矩形のデジタル画像データに
対し、所定の規則に基づいて所定の情報を電子透かしと
して埋め込むエンコード部5と、デジタル画像データに
埋め込まれている電子透かし情報をデコードするデコー
ド部6とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置およ
び画像処理方法および情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像データは各種の媒体間でデ
ジタルコピーすることが容易であり、特に近年、インタ
ーネットを始めとするネットワークインフラの整備や、
電子図書館に代表される画像データベースの普及に伴な
って、デジタル画像データがデジタルコピー等によって
一旦第三者に渡ってしまうと、その後の広まる範囲は非
常に大きく、著作権者がデジタル画像の著作権を主張す
ることは非常に困難である。
【0003】また、有価証券等をデジタルコピー機やス
キャナで取り込むことは法律で禁止されているが、現状
では予め登録可能な紙幣等しか複写を防止する手立ては
ない。
【0004】上記のような問題を解決するため、デジタ
ル画像データへの電子透かし技術が着目されている。例
えば特開平9−191394号には、周波数変換(具体
的にはフーリエ変換)によって原画像に情報を混入する
電子透かし挿入方法が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た周波数変換処理は一般的に処理時間が大きく実用には
困難である。また一部分を切り取った場合に、画像全体
の周波数特性(主に低周波)が均一であると仮定すればデ
コードが可能であるが、実画像では、周波数特性(主に
低周波)は部分毎に異なっており、デコードは不可能で
あるという問題があった。
【0006】本発明は、原画像に所定の情報を複雑な処
理を必要とせずに埋め込むことができ、また、画像デー
タに対して、その一部分が切り取られた場合でも、画像
データに埋め込まれた情報を安定的に確実に抽出(デコ
ード)できる画像処理装置および画像処理方法および情
報記録媒体を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、デジタル画像データを所定
の大きさの矩形に分割し、分割された各矩形のデジタル
画像データに対し、所定の規則に基づいて所定の情報を
電子透かしとして埋め込むエンコード手段と、デジタル
画像データに埋め込まれている電子透かし情報をデコー
ドするデコード手段とを有していることを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の画像処理装置において、デジタル画像データに対す
る矩形の分割は、原画像の内容に依存せずに、原画像全
体にわたってなされることを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の画像処理装置において、デジタル画像データに対す
る矩形の分割は、原画像全体のうち有効な画像データを
有する画素を全く含まないか非常に少数しか含まない部
分を除外してなされることを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の画像処理装置において、前記エンコード手段は、分
割された矩形内のデジタル画像データに対して、矩形内
を所定の大きさのウインドウで走査し、ウインドウ内の
パターンが所定のパターンとなるときに、ビット1また
はビット0の情報を埋め込むことを特徴としている。
【0011】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の画像処理装置において、前記ウインドウは、3×3
画素の大きさであり、分割された矩形内のデジタル画像
データに対して、該ウインドウを3画素ずつずらして走
査するようになっていることを特徴としている。
【0012】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の画像処理装置において、前記エンコード手段は、デ
コード手段による電子透かし情報のデコードの際に矩形
の位置が不明になるのを防ぐために、各矩形内のデジタ
ルデータに対して、所定の規則に基づいて、矩形位置判
定用情報を電子透かしとしてさらに埋め込むことを特徴
としている。
【0013】また、請求項7記載の発明は、請求項1記
載の画像処理装置において、前記エンコード手段は、デ
コードの際の成功率を高めるために、電子透かしとして
埋め込まれるべき情報に誤り訂正符号を付加することを
特徴としている。
【0014】また、請求項8記載の発明は、請求項1記
載の画像処理装置において、前記エンコード手段は、デ
コードの際の成功率を高めるために、分割された全ての
矩形に、同じ電子透かし情報を埋め込んでおき、前記デ
コード手段は、デコードの過程において、各々の矩形か
らそれぞれデコードされた情報が抽出された場合に、そ
れらを統合することを特徴としている。
【0015】また、請求項9記載の発明は、デジタル画
像データを矩形に分割し、分割された各矩形内のデジタ
ル画像データに対して、所定の大きさのウインドウで走
査し、ウインドウ内のパターンが所定のパターンとなる
ときに、所定の情報を電子透かしとして埋め込むエンコ
ード工程と、各矩形内に埋め込まれた電子透かし情報を
デコードするデコード工程とを有していることを特徴と
している。
【0016】また、請求項10記載の発明は、デジタル
画像データを矩形に分割し、分割された各矩形内のデジ
タル画像データに対して、所定の大きさのウインドウで
走査し、ウインドウ内のパターンが所定のパターンとな
るときに、所定の情報を電子透かしとして埋め込むエン
コード工程と、各矩形内に埋め込まれた電子透かし情報
をデコードするデコード工程とのうち少なくとも1つの
工程を有していることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る画像処理装置の
構成例を示す図である。図1を参照すると、この画像処
理装置は、電子的なデジタル画像データを原画像として
取り込む画像入力部1と、埋め込まれるべき所定の情報
を入力する情報入力部2と、原画像を矩形に分割する矩
形分割部3と、原画像(デジタル画像データ)や埋め込ま
れるべき所定の情報などが記憶されるメモリ4と、原画
像に所定の情報を電子透かしとして埋め込むエンコード
処理を行なうエンコード部5と、デジタル画像データに
埋め込まれている所定の情報を抽出するデコード処理を
行なうデコード部6と、各種制御を行なう制御部7と、
画像データなどを保存するデータ保存部8と、デコード
結果などを出力する結果出力部9とを有している。
【0018】ここで、情報入力部2は、原画像に対して
電子透かしとして埋め込まれるべき所定の情報(文字
列,画像など)を入力させるようになっている。
【0019】また、矩形分割部3は、原画像を予め決め
られた大きさ(例えば、255画素×255画素の大き
さ)の矩形(ブロック)に分割するようになっている。こ
の際、矩形分割部3は、図2に示すように、縦,横とも
それぞれ予め決定した大きさの矩形で、原画像の内容に
依存せず全体を分割することもできるし、あるいは、図
3に示すように、縦,横ともそれぞれ予め決定した大き
さの矩形で、原画像全体のうち有効な画像データを有す
る画素を全く含まないか非常に少数しか含まない部分を
除外して、分割することもできる。本発明では、後述の
ように、原画像中の文字画像などの部分を利用して情報
を埋め込むようにしており、文字画像などが存在しない
矩形(ブロック)では情報の埋め込みはなされない。従っ
て、情報などを効率良く埋め込むためには、図3のよう
に、縦,横ともそれぞれ予め決定した大きさの矩形で、
原画像全体のうち有効な画像データを有する画素を全く
含まないか非常に少数しか含まない部分を除外して、分
割する方が良い。なお、以下では、説明の便宜上、画像
入力部1から取り込まれた原画像は、2値画像であると
する。
【0020】また、エンコード部5は、情報入力部2か
ら入力された埋め込まれるべき所定の情報をビット列に
変換して、分割された各矩形(各ブロック)のそれぞれに
ついて、変換したビット列(埋め込み情報)の埋め込み処
理を行なうようになっている。この埋め込み処理は、具
体的には、次のようにして行なうようになっている。す
なわち、埋め込み処理は、基本的には、埋め込みたい情
報(ビット列とする)を3×3の大きさのウインドウの2
次元パターンに対応させることによってなされる。
【0021】図4(a)には、ビット1を表わすパターン
(4種類)が示され、また、図4(b)には、ビット0を表
わすパターン(4種類)が示されている。
【0022】ここで、エンコード処理は、分割された各
矩形が、例えば、255×255画素の大きさをもつと
き、255×255画素の大きさの各矩形(各ブロック)
のそれぞれに対して同じ情報(ビット列)の埋め込みを行
なうようになっている。そして、各矩形(各ブロック)の
それぞれについて、例えば、図5に示すように、3×3
の大きさのウインドウを矩形の左上から右下に向けてラ
スタスキャン方向に3画素ずつずらしながら走査して埋
め込み処理(エンコード処理)を行なうようになってい
る。すなわち、この例では、埋め込み周期は3画素であ
り、矩形(ブロック)の大きさは255×255画素であ
って、埋め込み周期(3画素)の整数倍となっている。こ
れにより、矩形(ブロック)の大きさは、埋め込んだ位置
の周期が矩形(ブロック)の境界のところで不連続になる
のを防止できる。
【0023】図6(a)乃至(d),図7(a)乃至(d),図
8(a)乃至(d)は、埋め込み処理のルール(規則)を示す
図である。埋め込み処理のルール(規則)は、次のように
なっている。すなわち、原画像(2値画像)を3×3のウ
インドウで走査するときに、例えば、図6(a)乃至(d)
のパターンP0のいずれかが出現するとき、埋め込むべ
き情報がビット1のときには、パターンP0をパターン
1のように変換し、また、埋め込むべき情報がビット
0のときには、パターンP0をパターンP2のように変更
する。
【0024】また、原画像(2値画像)を3×3のウイン
ドウで走査するときに、例えば、図7(a)乃至(d)のパ
ターンP0のいずれかが出現するとき、埋め込むべき情
報がビット1のときには、パターンP0はパターンP1
なっているので、パターンP0を変更せず、そのままに
し、また、埋め込むべき情報がビット0のときには、パ
ターンP0をパターンP2のように変更する。
【0025】また、原画像(2値画像)を3×3のウイン
ドウで走査するときに、例えば、図8(a)乃至(d)のパ
ターンP0のいずれかが出現するとき、埋め込むべき情
報がビット1のときには、パターンP0をパターンP1
ように変更し、また、埋め込むべき情報がビット0のと
きには、パターンP0はパターンP2となっているので、
パターンP0を変更せず、そのままにする。
【0026】このように、3×3のウインドウを図5に
示したような仕方で走査していき、埋め込む対象となる
特定のパターンP0が出現したときには、埋め込むべき
ビット値(ビット1またはビット0)に応じてこのパター
ンP0を変更することで、ビット1,ビット0の埋め込
みを行なうことができる。この際、上記のルール(規則)
では、原画像(2値画像)の主にエッジ部分に埋め込むこ
とができ、2次元的なトポロジーが変換せず、見た目に
気付かれにくくなっている。
【0027】図9には、埋め込み情報(電子透かし)とし
てのビット列,例えば”0010111…”を各矩形
(各ブロック)のそれぞれについて埋め込んだ状態の一例
が示されている。ここで、各矩形(各ブロック)には、同
じビット列”0010111…”が埋め込まれるが、そ
の埋め込まれ方は、各矩形(各ブロック)内の2値画像デ
ータの状態によって変わる。例えば、1つの矩形(ブロ
ック)内に文字画像などが少ない場合には、ビット列”
0010111…”は、この矩形(ブロック)内でまばら
に埋め込まれる。これに対し、1つの矩形(ブロック)内
に文字画像などが多く存在する場合には、ビット列”0
010111…”は、この矩形(ブロック)内で密に埋め
込まれる。なお、図9において、“1”,“0”が記さ
れている箇所は、図6,図7,図8のパターンP0が存
在したところを意味し、“1”,“0”が記されていな
い箇所は、パターンP0以外のパターンとなっていると
ころ(“1”,“0”が埋め込まれない箇所)を意味して
いる。
【0028】ところで、後述のデコード処理時に、各矩
形ごとに埋め込まれた情報(ビット列)をデジタル画像デ
ータから取り出すためには、上述のように分割された各
矩形(各ブロック)の先頭位置が正しく割り出される必要
がある(デコードの際にオリジナルの矩形の位置が不明
になるのを防ぐ必要がある)。すなわち、分割された少
なくとも1つの矩形を包括するように画像の一部分が切
り取られればデコードが可能となるが、一部分を切り取
った際に、特に問題となるのは、画像をどの部分で矩形
に分割したかが不明になることである。なお、画像デー
タの場合、全体の中から欲しい一部分のみを切り取って
利用することは日常的に行なわれることであるが、従来
の電子透かし方法ではこのような画像処理に対しては無
力であった。
【0029】この課題を解決するため、エンコード部5
は、各矩形(各ブロック)の先頭位置を識別させるための
情報(矩形位置判定用情報)、すなわちビット列として例
えば”11111111”を、埋め込まれるべき本来の
情報(例えば”0010111…”)に付加するようにな
っている(埋め込まれるべき本来の情報(例えば”001
0111…”)に先立って埋め込むようになっている)。
【0030】図10には、矩形位置判定用情報として、
ビット列”11111111”が各矩形(各ブロック)に
付加された状態の一例が示されている。なお、この場合
も、前述したように、各矩形(各ブロック)には、同じビ
ット列”111111110010111…”が埋め込
まれるが、その埋め込まれ方は、各矩形(各ブロック)内
の2値画像の状態によって変わる。
【0031】さらに、エンコード部5は、デコードの際
の成功率を高めるために、埋め込まれるべき所定の情報
に誤り訂正符号を付加することができる。
【0032】また、デコード部6は、エンコード部5で
上記のように原画像に埋め込まれた情報(電子透かし情
報)を読み出すようになっている。すなわち、エンコー
ド部5のエンコード処理に合わせて、3×3の大きさの
ウインドウをラスタスキャン方向に3画素ずつずらしな
がら走査して、図4(a)のいずれかのパターンが出現し
たとき、ビット1と判断し、図4(b)のいずれかのパタ
ーンが出現したときに、ビット0と判断して、埋め込ま
れたビット列をデコードするようになっている。
【0033】この際、第三者が、例えば図10に示した
ような画像に対し、図11に示すように、符号Dの部分
を切り取って無断で用いたとする。この場合、著作者
は、第三者によって用いられている符号Dの部分に対し
てデコード部6でデコード処理して、この画像に所定の
情報(電子透かし)が埋め込まれているか否かを調べる
が、上記符号Dの部分は、一般には、矩形の区切りとは
一致しておらず、このままでは、矩形(ブロック)内に埋
め込まれたビット列を正しく読み出すことができない。
【0034】そこで、符号Dの部分に対してデコード処
理を行なうとき、デコード部6は、矩形(ブロック)の先
頭位置を先ず検出するようになっている。すなわち、エ
ンコード部5では、前述のように、矩形(ブロック)の先
頭位置を識別させるために、図10に示したように、矩
形位置判定用情報として、ビット列”1111111
1”を各矩形(各ブロック)に付加しているので、デコー
ド部6は、デコード対象となる画像をラスタスキャン方
向に3×3の大きさのウインドウで順次に走査してデコ
ードするとき、ビット列”11111111”が得られ
るか否かを判断し、ある走査位置となったときにビット
列”11111111”が得られたときには、この位置
を矩形(ブロック)の先頭位置として割り出すようになっ
ている。
【0035】図12には、この様子が示されている。す
なわち、符号Dの部分に対してデコード処理を行なうと
き、ウインドウが符号E1の位置となったときに、この
位置E1を1つの矩形の先端位置として割り出し、さら
に、ウインドウが符号E2の位置となったときに、この
位置E2を次の矩形の先端位置として割り出すようにな
っている。
【0036】ところで、図11のように符号Dの部分を
切り取るとき、切り取られた符号Dの部分から3×3の
大きさのウインドウで3画素ずつずらしたから順次に走
査する場合、この3×3の大きさのウインドウが矩形
(ブロック)の先頭の3×3の画素のところに合致すると
は限らない。図13には、符号Dの部分の切り取られ方
の例(9種類の例)が示されている。図13(i)のように
切り取られるときには、切り取られた符号Dの部分から
3×3の大きさのウインドウで3画素ずつずらしたから
順次に走査するとき、この3×3の大きさのウインドウ
が矩形(ブロック)の先頭の3×3の画素のところに合致
し、従って、このときには正しいデコードを行なうこと
ができる。しかしながら、図13(a)乃至(h)のように
切り取られるときには、切り取られた符号Dの部分から
3×3の大きさのウインドウで3画素ずつずらしたから
順次に走査するとき、この3×3の大きさのウインドウ
が矩形(ブロック)の先頭の3×3の画素のところに合致
せず、このときには正しいデコードを行なうことができ
ない。
【0037】図13(a)乃至(i)のうちのどの仕方で切
り取られるかは一般にわからないため、デコード部6
は、図11のように符号Dの部分が切り取られるとき、
この符号Dの部分について3×3の大きさのウインドウ
の走査開始位置を図14(a)乃至(i)の9通りに設定
し、9通りのそれぞれの場合についてデコード処理を試
みる。そして、9通りのデコード処理において、切り取
られた符号Dの部分から3×3の大きさのウインドウで
3画素ずつずらしたから順次に走査するとき、この3×
3の大きさのウインドウが矩形(ブロック)の先頭の3×
3の画素のところに合致するときには、“111111
11…”が得られる筈であり、このときのデコード処理
結果を採用することができる。例えば、図13(a)に示
すような切り取られ方がされた場合、図14(a)乃至
(i)の9通りについてそれぞれデコード処理が試される
とき、図14(i)の場合に“11111111…”が得
られ、これがデコード処理結果として採用される。
【0038】また、デコード部6において、矩形(ブロ
ック)の先頭位置を割り出す場合、矩形(ブロック)内に
対するビット列”11111111”の出現位置は、こ
の矩形(ブロック)内の文字画像などの状態に応じて、一
般に、矩形(ブロック)毎に異なったものとなり、従っ
て、ある矩形(ブロック)ではその先頭位置を正しく割り
出すことができるが、ある矩形(ブロック)ではその先頭
位置を正しく割り出すことができない場合が生じる。そ
こで、デコード部6は、デコード対象となる画像部分D
が複数の矩形(ブロック)を含む大きさのものである場
合、デコード処理を1つの矩形(ブロック)だけでなく、
デコード対象となる画像部分Dに含まれている複数の矩
形(ブロック)のそれぞれについて行ない、複数の矩形
(ブロック)のそれぞれについてなされたデコード処理結
果を統合して、最終的なデコード処理結果とするように
なっている。
【0039】この統合処理としては、例えば、多数決処
理を用いることができる。具体的に、例えば、ビット毎
に多数決論理を用い、より信頼性の高い方のビット値を
採用するようになっている。
【0040】次にこのような構成の画像処理装置の処理
動作について説明する。図15はエンコード部5におけ
るエンコード処理の概要を示すフローチャートである。
図15を参照すると、まず、ステップS101では、情
報入力部2により、埋め込まれるべき所定の情報(文字
列,画像など)をメモリ4に取り込む。次に、ステップ
S102では、メモリ4に取り込まれた所定の情報をビ
ット列に変換する。次に、ステップS103では、ビッ
ト列に誤り訂正符号(誤り訂正用のビット)を付加する。
次に、ステップS104では、ビット列にさらに矩形位
置判定用のビットを付加する。
【0041】次に、ステップS105では、所定の情報
を埋め込む対象の画像(原画像)を画像入力部1によりデ
ジタル画像データとしてメモリ4に取り込む。次に、ス
テップS106では、ステップS105で取り込んだ原
画像を矩形に分割する。より具体的には、図2に示すよ
うに、原画像全体を画像の内容に依らずに均一に分割す
るか、あるいは、図3に示すように、原画像全体のうち
有効な画像データを有する画素を全く含まない部分,非
常に少数しか含まない部分を除外して、分割する。ここ
で、分割された矩形数をNrとする。
【0042】次に、ステップS107では、矩形の数を
計数するカウンターiを0に初期設定する。次に、ステ
ップS108では、カウンターiを1だけインクリメン
トする。次に、ステップS109では、注目矩形内を3
×3画素のウインドウで3画素ずつ走査し、注目矩形内
の画像データに所定の情報を埋め込む。次に、ステップ
S110では、カウンターiがNrよりも大きくなった
かを判定し、カウンターiがNrよりも大きくなければ
ステップS108に戻り、次の矩形について同様の埋め
込み処理を行なう。そして、ステップS110で、カウ
ンターiがNrとなったとき、エンコード処理を終了す
る。
【0043】また、図16,図17はデコード部6にお
けるデコード処理の概要を示すフローチャートである。
図16,図17を参照すると、まず、ステップS201
では、画像入力部1により、デコードする対象の画像を
デジタル画像データとしてメモリ4に取り込む。次に、
ステップS202では、ステップS201で取り込んだ
画像全体から埋め込まれている所定の情報を抽出し、2
次元のビット列を取り出す。
【0044】次に、ステップS203では、ステップS
202で得られた2次元のビット列の始点に、エンコー
ド時に用いたウインドウ(3×3画素の大きさのウイン
ドウ)と同じ大きさのウインドウをセットする。次に、
ステップS204では、エンコードした時と同じ順序で
ウインドウを走査し、ウインドウ内の2次元ビット列を
取り出し、1次元のビット列に変換する。
【0045】なお、2次元ビット列を介さずに直接1次
元のビット列を取り出すことが可能である。ただし、処
理時間を考慮した場合、画像を一旦2次元のビット列に
置き換えてから1次元ビット列を取り出したほうが有利
になる。つまり、2次元のビット列を介さない場合、毎
回画像を走査しながらビット値を取り出すことになる。
それに対して、一旦2次元のビット列に置き換えると、
そのサイズは画像サイズの1/3×1/3=1/9にな
り、高速化が望める。
【0046】次に、ステップS205では、ステップS
204で取り出した1次元のビット列がエンコード時に
付加した矩形位置判定用のビットの条件を満たすか否か
を判定する。この条件を満たす場合は、ステップS20
6へ進み、満たさない場合はステップS208へ進む。
【0047】ステップS206では、ステップS205
においてステップS204で取り出した1次元のビット
列がエンコード時に付加した矩形位置判定用のビットの
条件を満たすと判定されたので、ステップS204で取
り出した1次元のビット列を1つの候補(1つの矩形)と
して保存する。次に、ステップS207では、ビット列
候補数(矩形数)をインクリメントして、ステップS20
8に進む。
【0048】ステップS208では、画像の終点までウ
インドウで走査したか否かを判定する。終点まで走査し
ていない場合はステップS209へ進み、ステップS2
09では、2次元ビット列上のウインドウをラスター方
向に移動してステップS204に戻り、同様の処理を繰
り返し行なう。このようにして、ステップS208にお
いて、終点まで走査した場合はステップS210へ進
む。
【0049】ステップS210では、1次元ビット列候
補の数(矩形数)を判定する。この結果、候補数(矩形数)
が1の場合はステップS212へ進み、また、候補数
(矩形数)が2以上の場合はステップS211へ進む。ス
テップS211では、複数のビット列候補を1つにまと
める(統合する処理を行なう)。より具体的には、例え
ば、ビット毎に多数決論理を用い、より信頼性の高い方
のビット値を採用する。図18にはその一例が示されて
いる。
【0050】ステップS212では、ビット列の誤り訂
正符号を用いて誤り訂正を行なう。次に、ステップS2
13では、デコード結果を出力し、デコード処理を終了
する。
【0051】このように、本発明によれば、予め画像デ
ータに著作権者の署名など任意のデータを元の画像デー
タを損なうことなく埋め込んでおくことができ、コピー
された画像データに対してデコード処理を施すことで埋
め込んだ署名などを取り出し、著作権を主張することが
できる。
【0052】より具体的に、本発明によれば、画像デー
タに任意のデータ(例えば複写機の機番や日付など)をユ
ーザに気付かれることなく埋め込んでおくことができる
ので、デジタルデータである限りは埋め込んだデータを
もとに追跡が可能である。さらに画像データに秘密の情
報を電子透かしとして埋め込んで通信するといった秘匿
通信などの様々な利用法が考えられ、非常に重要かつ応
用の広い技術に適用できる。
【0053】上述の例では、画像入力部1から入力され
る原画像は、2値画像であるとしたが、本発明は画像の
データの種類によらず適用が可能である。例えば、原画
像が多値,カラーなどである場合にも適用可能である。
図19には、原画像が多値画像である場合の本発明の適
用例が示されている。原画像が多値画像である場合、多
値画像は、階調の数に応じたビット数分のビットプレー
ンとして表現される。図19には、多値画像が256階
調のものであり(1画素当り8ビットで表現されるもの
であり)、従って、8枚のビットプレーンP1〜P8によ
って表現される場合が示されている。この場合、各ビッ
トプレーンP1〜P8は、それぞれ、2値画像であるの
で、8枚のビットプレーンのうちの1枚のビットプレー
ン(2値画像),例えばP1にエンコード部5により前述
したような仕方で所定の情報を埋め込むことができる。
そして、この場合には、デコード部6は、8枚のビット
プレーンのうちの1枚のビットプレーン(2値画像),例
えばP1に埋め込まれている所定の情報を、前述のよう
な仕方で読み出すことができる。
【0054】また、上述の例では、ウインドウの大きさ
を3×3画素としたが、ウインドウの大きさは、任意の
もの,例えば2×2画素,あるいは4×4画素のものに
することができる。しかしながら、図4,図6,図7,
図8で説明したように、ビット“1”,“0”を表現す
るためのパターンとしては、2×2画素では情報量が少
なすぎ、また、4×4画素では情報量が多すぎるので、
3×3画素のものが最適なパターンと考えられる。従っ
て、ウインドウの大きさは、3×3画素であるのが最も
良い。
【0055】図20は図1の画像処理装置のハードウェ
ア構成例を示す図である。図20を参照すると、この画
像処理装置は、例えばパーソナルコンピュータ等で実現
され、全体を制御するCPU21と、CPU21の制御
プログラム等が記憶されているROM22と、CPU2
1のワークエリア等として使用されるRAM23と、原
画像を読込むスキャナ24と、所定の情報を入力する入
力装置25と、デコード結果などを出力する結果出力装
置(例えば、ディスプレイやプリンタ)26とを有してい
る。
【0056】ここで、スキャナ24,入力装置25,結
果出力装置26は、図1の画像入力部1,情報入力部
2,結果出力部6にそれぞれ対応している。また、CP
U21は、図1の制御部7,矩形分割部3,エンコード
部5,デコード部6の機能を有している。
【0057】なお、CPU21におけるこのような制御
部7,矩形分割部3,エンコード部5,デコード部6等
としての機能は、例えばソフトウェアパッケージ(具体
的には、CD−ROM等の情報記録媒体)の形で提供す
ることができ、このため、図16の例では、情報記録媒
体30がセットさせるとき、これを駆動する媒体駆動装
置31が設けられている。
【0058】換言すれば、本発明の画像処理装置は、イ
メージスキャナ,ディスプレイ等を備えた汎用の計算機
システムにCD−ROM等の情報記録媒体に記録された
プログラムを読み込ませて、この汎用計算機システムの
マイクロプロセッサにエンコード処理,デコード処理を
実行させる装置構成においても実施することが可能であ
る。この場合、本発明のエンコード処理,デコード処理
を実行するためのプログラム(すなわち、ハードウェア
システムで用いられるプログラム)は、媒体に記録され
た状態で提供される。プログラムなどが記録される情報
記録媒体としては、CD−ROMに限られるものではな
く、ROM,RAM,フレキシブルディスク,メモリカ
ード等が用いられても良い。媒体に記録されたプログラ
ムは、ハードウェアシステムに組み込まれている記憶装
置、例えばハードディスク装置にインストールされるこ
とにより、このプログラムを実行して、エンコード処理
機能、デコード処理機能を実現することができる。
【0059】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項10の発明によれば、デジタル画像データを所定の
大きさの矩形に分割し、分割された各矩形のデジタル画
像データに対し、所定の規則に基づいて所定の情報を電
子透かしとして埋め込むエンコード手段と、デジタル画
像データに埋め込まれている電子透かし情報をデコード
するデコード手段とを有しているので、原画像に所定の
情報を複雑な処理を必要とせずに埋め込むことができ
る。
【0060】特に、請求項2の発明によれば、画像をそ
の内容によらず全体を分割するので、処理が簡単で高速
に処理することができる。
【0061】また、請求項3の発明によれば、スキャナ
で画像を取り込んだ場合に周囲に現れることが多い余白
部分や、その他の画像中に現れる無用な余白部分を除い
て矩形に分割することができる。すなわち、余白部分の
みを切り取って再利用することは通常考えづらく、また
情報を埋め込むにも非可視性の点から困難である。従っ
て、余白部分を除外して情報を埋め込むことは無用な部
分に情報を埋め込んで目立たせてしまうことを防止で
き、無駄なエンコード処理を行なわずに済む。
【0062】また、請求項6の発明によれば、請求項1
記載の画像処理装置において、前記エンコード手段は、
デコード手段による電子透かし情報のデコードの際に矩
形の位置が不明になるのを防ぐために、各矩形内のデジ
タルデータに対して、所定の規則に基づいて矩形位置判
定用情報を電子透かしとしてさらに埋め込むので、デコ
ードの際に2次元的に得られるビット列パターンから本
来の埋め込んだ1次元のビット列パターンを得ることが
できる。すなわち、画像の一部分を切り取って再利用さ
れた場合にも埋め込んだ情報の復号(デコード)が可能と
なる。すなわち、画像データに対して、その一部分が切
り取られた場合でも、画像データに埋め込まれた情報を
安定的に確実に抽出(デコード)できる。
【0063】また、請求項7の発明によれば、請求項1
記載の画像処理装置において、前記エンコード手段は、
デコードの際の成功率を高めるために、電子透かしとし
て埋め込まれるべき情報に誤り訂正符号を付加するの
で、仮にいくらかの埋め込み情報の欠落があっても確実
にデコードすることができる。
【0064】また、請求項8の発明によれば、デコード
の対象の画像が複数の矩形をまたがって切り取られた場
合に、それぞれ矩形に対してデコードされた結果が得ら
れるが、これらの複数のデコード結果を統合することに
よって、より正確に埋め込み情報のデコードができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の構成例を示す図で
ある。
【図2】矩形分割部による矩形の分割の一例を示す図で
ある。
【図3】矩形分割部による矩形の分割の一例を示す図で
ある。
【図4】ビット1,ビット0を表わすパターンを示す図
である。
【図5】埋め込み処理(エンコード処理)の仕方を説明す
るための図である。
【図6】埋め込み処理のルールを示す図である。
【図7】埋め込み処理のルールを示す図である。
【図8】埋め込み処理のルールを示す図である。
【図9】埋め込み情報(電子透かし)としてのビット列を
各矩形(各ブロック)のそれぞれについて埋め込んだ状態
の一例を示す図である。
【図10】矩形位置判定用情報としてのビット列”11
111111”が各矩形(各ブロック)に付加された状態
の一例を示す図である。
【図11】図10の画像に対して切り取られる部分Dを
示す図である。
【図12】矩形の先端位置の検出の仕方を説明するため
の図である。
【図13】画像の切り取られ方の例を示す図である。
【図14】9通りのデコード処理を説明するための図で
ある。
【図15】エンコード部におけるエンコード処理の概要
を示すフローチャートである。
【図16】デコード部におけるデコード処理の概要を示
すフローチャートである。
【図17】デコード部におけるデコード処理の概要を示
すフローチャートである。
【図18】デコード結果の統合処理の一例を示す図であ
る。
【図19】原画像が多値画像である場合の本発明の適用
例を説明するための図である。
【図20】図1の画像処理装置のハードウェア構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1 画像入力部 2 情報入力部 3 矩形分割部 4 メモリ 5 エンコード部 6 デコード部 7 制御部 8 データ保存部 9 結果出力部 21 CPU 22 ROM 23 RAM 24 スキャナ 25 入力装置 26 結果出力装置 30 情報記録媒体 31 媒体駆動装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル画像データを所定の大きさの矩
    形に分割し、分割された各矩形のデジタル画像データに
    対し、所定の規則に基づいて所定の情報を電子透かしと
    して埋め込むエンコード手段と、デジタル画像データに
    埋め込まれている電子透かし情報をデコードするデコー
    ド手段とを有していることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置において、
    デジタル画像データに対する矩形の分割は、原画像の内
    容に依存せずに、原画像全体にわたってなされることを
    特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像処理装置において、
    デジタル画像データに対する矩形の分割は、原画像全体
    のうち有効な画像データを有する画素を全く含まないか
    非常に少数しか含まない部分を除外してなされることを
    特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記エンコード手段は、分割された矩形内のデジタル画
    像データに対して、矩形内を所定の大きさのウインドウ
    で走査し、ウインドウ内のパターンが所定のパターンと
    なるときに、ビット1またはビット0の情報を埋め込む
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像処理装置において、
    前記ウインドウは、3×3画素の大きさであり、分割さ
    れた矩形内のデジタル画像データに対して、該ウインド
    ウを3画素ずつずらして走査するようになっていること
    を特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記エンコード手段は、デコード手段による電子透かし
    情報のデコードの際に矩形の位置が不明になるのを防ぐ
    ために、各矩形内のデジタルデータに対して、所定の規
    則に基づいて、矩形位置判定用情報を電子透かしとして
    さらに埋め込むことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記エンコード手段は、デコードの際の成功率を高める
    ために、電子透かしとして埋め込まれるべき情報に誤り
    訂正符号を付加することを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記エンコード手段は、デコードの際の成功率を高める
    ために、分割された全ての矩形に、同じ電子透かし情報
    を埋め込んでおき、前記デコード手段は、デコードの過
    程において、各々の矩形からそれぞれデコードされた情
    報が抽出された場合に、それらを統合することを特徴と
    する画像処理装置。
  9. 【請求項9】 デジタル画像データを矩形に分割し、分
    割された各矩形内のデジタル画像データに対して、所定
    の大きさのウインドウで走査し、ウインドウ内のパター
    ンが所定のパターンとなるときに、所定の情報を電子透
    かしとして埋め込むエンコード工程と、各矩形内に埋め
    込まれた電子透かし情報をデコードするデコード工程と
    を有していることを特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 デジタル画像データを矩形に分割し、
    分割された各矩形内のデジタル画像データに対して、所
    定の大きさのウインドウで走査し、ウインドウ内のパタ
    ーンが所定のパターンとなるときに、所定の情報を電子
    透かしとして埋め込むエンコード工程と、各矩形内に埋
    め込まれた電子透かし情報をデコードするデコード工程
    とのうち少なくとも1つの工程を有していることを特徴
    とするプログラムを記録した情報記録媒体。
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