JP2000056521A

JP2000056521A - 両面画像形成方法及び装置

Info

Publication number: JP2000056521A
Application number: JP22472798A
Authority: JP
Inventors: Takashi Tanaka; 敬田中
Original assignee: Mita Industrial Co Ltd
Current assignee: Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Priority date: 1998-08-07
Filing date: 1998-08-07
Publication date: 2000-02-25

Abstract

(57)【要約】【課題】両面画像形成を迅速に遂行せしめ、生産性を
向上させること。【解決手段】第一の転写ベルト８を感光体ドラム６に
対向して配設し、第一の転写ベルト８より下流側に第二
の転写ベルト２４を配設する。第一の転写ベルト８に感
光体ドラム６上の第一の画像を転写した後、第二の転写
ベルト２４を第一の転写ベルト８に接触させ第一の画像
を第二の転写ベルト２４上に転写する。接触を解除して
第二の転写ベルト２４上に第一の画像を保持する。第一
の転写ベルト８上に転写紙を送給してその表面に感光体
ドラム６上の第二の画像を転写する。転写紙をその裏面
が第二の転写ベルト２４上を接触しながら通過するよう
して第二の転写ベルト２４上の第一の画像を転写紙の裏
面に転写せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、転写紙の表面及び
裏面に画像を形成する両面画像形成方法及び静電複写
機、レーザプリンタ等に適用することができる両面画像
形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】特開昭６３−１８０９６９号公報には、
感光体ドラムを有する画像形成ユニットを転写ベルト
（転写搬送ベルト）の周囲に配置し、両面コピーされる
べき画像の一方の面の画像を、上記転写ベルト上に転写
したときに鏡像となるようにして上記感光体ドラム上に
形成し、この感光体ドラム上の画像を転写ベルト上に転
写し、この転写像の上に転写紙を重ね、両面コピーされ
るべき画像の他方の面の画像を、通常の転写型の像とし
て感光体ドラム上に形成し、この画像を転写ベルト上の
転写紙に転写すると同時に、この転写紙裏面に転写ベル
ト上の画像を転写することにより両面コピーを作成す
る、両面コピー作成方法及びこの方法を使用した装置
（フルカラー画像形成装置）の実施例が開示されてい
る。転写ベルトは転写紙の搬送方向に間隔をおいて配置
された一対のローラ、すなわち上流側のローラ及び下流
側のローラ間に巻き掛けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】而して上記した従来の
両面コピー作成方法及び装置は次のような問題点を有し
ている。（１）転写ベルト上に転写された、転写紙の裏面に転写
されるべき画像は、転写ベルトの回転に従って上側を下
流方向に移動し、下流側のローラ一を巻いてから下側を
上流方向に移動し、上流側のローラを巻いて上側の上流
端部まで移動した後、その先端位置が、タイミングを合
わせて給紙部から送給される転写紙の先端部の位置に合
致させられように搬送される。このように、転写ベルト
上に転写された、転写紙の裏面に転写されるべき画像の
先端が転写ベルトの上側の上流端部近傍まで移動するま
では転写紙を送給することができないので、時間的ロス
が大きく、したがって両面画像形成を迅速に遂行するこ
とができず、生産性が低くなる。この不具合は、転写ベ
ルトの上流側のローラと下流側のローラとの間隔が大き
くなるほど増大するので、特に４個の像担持体を使用す
るフルカラー画像形成装置には適用しにくい。（２）上記発明をフルカラー画像形成装置に実施した場
合、転写ベルトにカラートナーを順次に積み重ねてカラ
ー画像を形成した後、これを転写紙の裏面に転写する
と、転写紙の裏面上におけるカラートナーの積み重ね順
序が逆転され、画像の色味が転写紙の表裏で相違し、転
写紙の表裏で同じ色味の画像が得られないおそれがあ
る。（３）転写紙の両面に未定着のトナーが存在した状態で
移動する距離、したがって時間が比較的長いので、定着
装置に達するまでの搬送時における画像崩れのおそれが
ある。

【０００４】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
であり、その目的は、両面画像形成を迅速に遂行するこ
とができ、したがって生産性の高い、新規な両面画像形
成方法及び装置を提供することである。

【０００５】本発明の他の目的は、フルカラー画像形成
装置に実施した場合、画像の色味が転写紙の表裏で相違
することなく、転写紙の表裏で同じ色味の画像が得られ
る、新規な両面画像形成方法及び装置を提供することで
ある。

【０００６】本発明の更に他の目的は、転写紙の両面に
未定着のトナーが存在した状態で移動する距離、したが
って時間を短縮して、定着装置に達するまでの搬送時に
おける画像崩れを防止することができる、新規な両面画
像形成方法及び装置を提供することである。

【０００７】本発明のその他の目的及び特徴は、本発明
に従って構成された両面画像形成方法及び装置の実施形
態について添付図面を参照して詳細に説明する後の記載
から明らかになるであろう。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、第一の転写ベルトを像担持体に対向して配設し、該
第一の転写ベルトより下流側に第二の転写ベルトを配設
し、回動する該第一の転写ベルトに該像担持体に形成さ
れた第一の画像を転写した後、該第二の転写ベルトを回
動させながら該第一の転写ベルトに接触せしめることに
より該第一の転写ベルト上の第一の画像を該第二の転写
ベルト上に転写し、次いで該第二の転写ベルトの該接触
を解除し該回動を停止せしめて該第二の転写ベルト上に
第一の画像を保持し、そして該第一の転写ベルト上に転
写紙を送給してその表面に該像担持体に形成された第二
の画像を転写せしめてから該第二の転写ベルトに向けて
搬出せしめ、次いで該転写紙の移動にタイミングを合わ
せて該第二の転写ベルトを逆回動させることにより、該
第一の転写ベルトから搬出される該転写紙を、その裏面
が該第二の転写ベルト上を第一の画像と整合しかつ接触
しながら移動するようにせしめて、該第二の転写ベルト
上に保持された第一の画像を該転写紙の裏面に転写せし
める、ことを特徴とする両面画像形成方法、が提供され
る。

【０００９】本発明の他の局面によれば、第一の転写ベ
ルトを像担持体に対向して配設し、該第一の転写ベルト
より下流側に第二の転写ベルトを配設し、回動する該第
一の転写ベルトに該像担持体に形成された第一の画像を
転写した後、該第二の転写ベルトを回動させながら該第
一の転写ベルトに接触せしめることにより該第一の転写
ベルト上の第一の画像を該第二の転写ベルト上に転写
し、次いで該第二の転写ベルトの該接触を解除し該回動
を停止せしめて該第二の転写ベルト上に第一の画像を保
持し、そして該第一の転写ベルト上に転写紙を送給して
その表面に該像担持体に形成された第二の画像を転写せ
しめてから該第二の転写ベルトに向けて搬出せしめ、次
いで該転写紙の移動にタイミングを合わせて該第二の転
写ベルトを逆回動させることにより、該第一の転写ベル
トから搬出される該転写紙を、その裏面が該第二の転写
ベルト上を第一の画像と整合しかつ接触しながら移動す
るようにせしめて定着装置に搬送し、該定着装置におい
て、該転写紙の表面に転写された第二の画像を該転写紙
の表面に定着すると共に該第二の転写ベルト上に保持さ
れた第一の画像を該転写紙の裏面に転写と同時に定着さ
せる、ことを特徴とする両面画像形成方法、が提供され
る。

【００１０】本発明の更に他の局面によれば、転写紙の
搬送経路に沿って延在する上面を有しかつ該上面が像担
持体に対向して配設された第一の転写ベルトと、該像担
持体に形成された、該転写紙の裏面に転写すべき第一の
画像を該第一の転写ベルトの該上面に、また該像担持体
に形成された、該転写紙の表面に転写すべき第二の画像
を該第一の転写ベルト上に送給された該転写紙の表面
に、それぞれ転写するための第一の転写手段と、該第一
の転写ベルトより下流側に配設されて該第一の転写ベル
トから搬出される該転写紙の裏面が接触しながら移動し
うるよう、該搬送経路の一部として位置付けられた上面
を有する第二の転写ベルトと、該第二の転写ベルトを正
逆回動せしめる駆動手段と、該第二の転写ベルトを該第
一の転写ベルトに接触する接触位置と非接触位置とに選
択的に位置付けるための移動手段と、正回動させられた
状態で該接触位置に位置付けられた該第二の転写ベルト
上に該第一の転写ベルト上に転写された第一の画像を転
写するための第二の転写手段と、表面に第二の画像が転
写された転写紙の裏面が該非接触位置に位置付けられか
つ逆回動させられた該第二の転写ベルトの該上面を該第
二の転写ベルトに転写された第一の画像に整合させられ
かつ接触しながら移動せしめられているときに第一の画
像を該転写紙の裏面に転写するための第三の転写手段と
を備えている、ことを特徴とする両面画像形成装置、が
提供される。

【００１１】本発明においては、第一の転写ベルト上に
転写された、転写紙の裏面に転写されるべき第一の画像
は、第一の転写ベルトの下流側に配設した第二の転写ベ
ルト上に一旦転写せしめられるので、第一の画像が第二
の転写ベルト上に転写される直前あるいは転写中に第一
の転写ベルトへの転写紙の送給を開始できるので、従来
技術に比較して時間的ロスが大幅に短縮され、生産性が
向上せしめられる。また、本発明がフルカラー複写機に
適用され、転写紙の裏面に転写されるべき第一の画像
が、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
順に各色のトナーが第一の転写ベルト上に積み重ねられ
て転写された場合、この第一の画像が第二の転写ベルト
上に転写されると、上記積み重ねの順序が逆転する。し
かしながら、第二の転写ベルト上に転写された第一の画
像が転写紙に裏面に転写されるときには、再逆転して最
初の積み重ねの順序に戻される。その結果、画像の色味
が転写紙の表裏で相違することなく、転写紙の表裏で同
じ色味の画像が得られるので、優れたカラー画像が保証
される。更にはまた、転写紙の両面に未定着のトナーが
存在した状態で移動するのは、少なくとも転写紙が第二
の転写ベルトの上面に到達した以降であり、したがって
定着装置との間の比較的短い距離（比較的短い時間）の
間だけであるので、定着装置に達するまでの搬送時にお
ける画像崩れを確実に防止することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明を、いわゆるタンデ
ム方式のデジタル式フルカラープリンタに適用した実施
形態を図１及び図２を参照して更に詳細に説明する。な
お図１及び図２において実質上同一部分は同一符号で示
してある。

【００１３】先ず図１を参照して、フルカラープリンタ
の本体２内には、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラ
ックの４つの画像形成ユニット４Ｃ、４Ｍ、４Ｙ及び４
Ｂが、略水平に延在する転写紙の搬送経路に沿って一列
に配列されている。画像形成ユニット４Ｃ、４Ｍ、４Ｙ
及び４Ｂには、それぞれに対応して、像担持体である感
光体ドラム６Ｃ、６Ｍ、６Ｙ及び６Ｂが備えられてい
る。感光体ドラム６Ｃ、６Ｍ、６Ｙ及び６Ｂの下方には
それらに対向して無端状の第一の転写ベルト８が配設さ
れている。第一の転写ベルト８は、転写紙の搬送経路に
沿って延在する上面を有し、この上面が感光体ドラム６
Ｃ、６Ｍ、６Ｙ及び６Ｂに対向せしめられている。第一
の転写ベルト８は転写紙の搬送経路の上流側に配置され
た上流側ローラ１０と、上流側ローラ１０に対し下流側
に間隔をおいて配置された下流側ローラ１２とに巻き掛
けられている。下流側ローラ１２は図示しない電動モー
タにより駆動される駆動ローラからなり、上流側ローラ
１０は従動ローラからなる。第一の転写ベルト８は、例
えばＥＴＦＥ（エチレンテトラフルオロエチレン共重
合物）等の誘電性を有する材料から形成されている。第
一の転写ベルト８に関連して、図示しない除電用帯電
器、クリーナ等が配設されている。第一の転写ベルト８
よりも上方における感光体ドラム６Ｃ、６Ｍ、６Ｙ及び
６Ｂの周囲には、それぞれ主帯電器、現像器、クリーナ
等の作像エレメントが配設されている。また感光体ドラ
ム６Ｃ、６Ｍ、６Ｙ及び６Ｂの、第一の転写ベルト８の
上側移動部を挟んだ下側には、それぞれ、転写用コロナ
放電器からなる転写用帯電器１４Ｃ、１４Ｍ、１４Ｙ及
び１４Ｂが配設されている。転写用帯電器１４Ｃ、１４
Ｍ、１４Ｙ及び１４Ｂは第一の転写手段を構成する。

【００１４】画像形成ユニット４Ｃ、４Ｍ、４Ｙ及び４
Ｂの上方には、画像露光部１６が配設されている。フル
カラープリンタの本体２は、例えばマイクロコンピュー
タ等の外部機器に接続されている。そして外部機器から
入力された画像データは、シアン、マゼンタ、イエロー
及びブラックの各色成分の濃度を表すカラー画像データ
に分解された後、それぞれの色に対応して画像露光部１
６に与えられる。画像露光部１６においては、レーザ光
源から与えられた画像データに対応したレーザビームが
出力される。画像データに対応して出力されたレーザビ
ームは、それぞれ、図示しないポリゴンミラー、レン
ズ、一連のミラーを介して、感光体ドラム６Ｃ、６Ｍ、
６Ｙ及び６Ｂの表面に照射され、各色に対応する露光が
行なわれるよう構成されている。

【００１５】転写紙の搬送経路の、第一の転写ベルト８
よりも上流側には、給紙トレー１８、給紙ローラ２０、
レジストローラ対２２が、下流に向かって上記の順序で
配置されている。転写紙の搬送経路の、第一の転写ベル
ト８よりも下流側には、第二の転写ベルト２４、上側の
定着ローラ２５及び下側の定着ローラ２６を含む定着装
置２７、排紙ローラ対２８が、下流に向かって上記の順
序で配置されている。相互に圧接するよう配設された上
側の定着ローラ２５及び下側の定着ローラ２６は、それ
ぞれ加熱ローラからなり、それぞれの内部には、例えば
ハロゲンランプからなるヒータが配設されている。第二
の転写ベルト２４は、上下方向に間隔をおいて配置され
た上側のローラ３０と下側のローラ３２とに巻き掛けら
れている。第二の転写ベルト２４は、例えばＥＴＦＥ等
の誘電性を有する材料から形成されている。上側のロー
ラ３０及び下側のローラ３２は、前後方向（図１の表裏
方向）に間隔をおいて配置された枠体３４間に、それぞ
れ軸３０ａ及び軸３２ａを介して回転自在に支持されて
いる。軸３０ａ及び軸３２ａは、上側のローラ３０及び
下側のローラ３２に対しそれらと一体回転できるよう固
定されている。下側のローラ３２の軸３２ａは、図示は
されていないが、本体２に対し軸受を介して回転自在に
支持されると共に、第二の転写ベルト２４を正逆回動せ
しめる駆動手段である電動モータＭに連結されている。
これにより、下側のローラ３２は駆動ローラを構成し、
上側のローラ３０は従動ローラを構成する。上記上側の
ローラ３０は第一の転写ベルト８の下流側のローラ１２
と定着装置２７との間に配置され、転写紙の搬送経路の
一部として位置付けられた上面を有している。この上面
は上側のローラ３０に巻き掛けられた円弧状の表面の一
部により規定されている。

【００１６】枠体３４と本体２との間には、第二の転写
ベルト２４を第一の転写ベルト８に接触する接触位置
と、第一の転写ベルト８に接触しない非接触位置とに選
択的に位置付けるための移動手段であるソレノイド３６
が配設されている。枠体３４と本体２との間にはまた、
第二の転写ベルト２４を非接触位置に復帰させるための
引張コイルばね３８が配設され、枠体３４を軸３２ａ回
りに反時計方向に旋回せしめるよう付勢している。枠体
３４の反時計方向の旋回は、本体２に配設されてストッ
パ３９により規制されている。ソレノイド３６の付勢に
より枠体３４が図１の時計方向に旋回せしめられて接触
位置に位置付けられると、上側のローラ３０に巻き掛け
られた第二の転写ベルト２４の円弧状の表面の一部が、
第一の転写ベルト８の下流側のローラ１２に巻き掛けら
れた第一の転写ベルト８の円弧状の表面の一部に接触
（圧接）せしめられる。ソレノイド３６の消勢により、
枠体３４は引張コイルばね３８により図１の反時計方向
に旋回せしめられて非接触位置に位置付けられる。

【００１７】上側のローラ３０は正電圧電源に接続さ
れ、正の電圧が印加されるよう構成されている。この電
気的接続４０は第二の転写手段を構成する。上側のロー
ラ３０の上方にはそれに対し間隔をおいて転写用コロナ
放電器からなる転写用帯電器４２が配設されている。転
写用帯電器４２は第三の転写手段を構成する。

【００１８】転写紙の両面に画像が形成されるプリンタ
動作が開始されると、画像形成ユニット４Ｃ、４Ｍ、４
Ｙ及び４Ｂの感光体ドラム６Ｃ、６Ｍ、６Ｙ及び６Ｂが
回転せしめられ、また第一の転写ベルト８が駆動ローラ
１２により図１の反時計方向に回動せしめられる。画像
露光部１６において、外部機器から入力された画像デー
タに対応したレーザービームが感光体ドラム６Ｃ、６
Ｍ、６Ｙ及び６Ｂに照射され、各色成分のトナー像が、
転写紙の裏面に転写すべき第一の画像として所定のタイ
ミングで形成されてゆく。感光体ドラム６Ｃ、６Ｍ、６
Ｙ及び６Ｂに形成された各色のトナー像は、第一の転写
ベルト８の回動につれ、転写用帯電器１４Ｃ、１４Ｍ、
１４Ｙ及び１４Ｂによって、第一の転写ベルト８上の同
じ位置に、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの
順に積み重ねられる形態で転写される。なおこの実施形
態において、各色のトナー像は負極に帯電せしめられ、
転写用帯電器１４Ｃ、１４Ｍ、１４Ｙ及び１４Ｂにはそ
れぞれ正の高電圧が印加される。

【００１９】第二の転写ベルト２４は電動モータＭの回
転駆動によって所定のタイミングで回動させられる。そ
して、ソレノイド３６を付勢することにより第二の転写
ベルト２４は、軸３２ａを中心に時計方向に回動せしめ
られ、先に説明したとおり接触位置に位置付けられる。
第二の転写ベルト２４が接触位置に位置付けられると、
第二の転写ベルト２４の上側のローラ３０と第一の転写
ベルト８の下流側のローラ１２の部位において、第二の
転写ベルト２４は第一の転写ベルト８に接触せしめられ
る。この接触部において、第二の転写ベルト２４の周速
度は第一の転写ベルト８の周速度と同一に規定される。
第一の転写ベルト８に転写された第一の画像が第二の転
写ベルト２４との接触部位に達すると、第二の転写ベル
ト２４の上側のローラ３０には正電圧が印加されている
ので、負極に帯電せしめられたトナー像からなる第一の
画像は第二の転写ベルト２４上に転写される。なお、第
二の転写ベルト２４を第一の転写ベルト８に接触させる
タイミングは、少なくとも第一の転写ベルト８上に転写
された第一の画像の先端が該接触部を通過する前である
ように制御される。第一の画像の長さ（第一の転写ベル
ト８の移動方向の長さ）が比較的長い場合には、第一の
画像の先端部が第一の転写ベルトから第二の転写ベルト
２４に転写されているときに、第一の画像の後端部が第
一の転写ベルト上に転写用帯電器１４Ｂによって転写さ
れている（ブラックのトナー像）こともある。

【００２０】第一の画像が第一の転写ベルト８から第二
の転写ベルト２４に完全に転写された後、ソレノイド３
６が消勢されると、第二の転写ベルト２４は、軸３２ａ
を中心に反時計方向に回動せしめられ、先に説明したと
おり非接触位置に位置付けられる。同時に電動モータＭ
の回転駆動が停止され、第二の転写ベルト２４の回動が
停止させられる。第二の転写ベルト２４上に転写された
第一の画像はそのまま保持される。所定のタイミングで
給紙カセット１８内に収容されている転写紙が給紙ロー
ラ２０によってレジストローラ対２２まで送給される。
転写紙が給紙ローラ２０によって送給を開始するタイミ
ングは、第一の画像が第一の転写ベルト８に完全に転写
された時点でよい。この転写紙はレジストローラ対２２
から第一の転写ベルト８上に送給され、第一の転写ベル
ト８により搬送される。他方、感光体ドラム６Ｃ、６
Ｍ、６Ｙ及び６Ｂには、各色成分のトナー像が、転写紙
の表面に転写すべき第二の画像として所定のタイミング
で形成されてゆく。感光体ドラム６Ｃ、６Ｍ、６Ｙ及び
６Ｂに形成された各色のトナー像は、第一の転写ベルト
８の回動につれ、転写用帯電器１４Ｃ、１４Ｍ、１４Ｙ
及び１４Ｂによって、第一の転写ベルト８上の転写紙の
表面における同じ位置に、シアン、マゼンタ、イエロー
及びブラックの順に積み重ねられる形態で転写される。
第二の画像が表面に転写された転写紙は第一の転写ベル
ト８から搬送経路の下流側に搬出される。

【００２１】転写紙の移動にタイミングを合わせて、非
接触位置にある第二の転写ベルト２４は、電動モータＭ
によって逆方向である反時計方向に回動させられる。第
一の転写ベルト８から搬出される転写紙の裏面は、転写
紙の搬送経路の一部として位置付けられた上面である、
第二の転写ベルト２４の上側のローラ３０に巻き掛けら
れた円弧状の表面の一部（上部）上を、第二の転写ベル
ト２４上の第一の画像に整合せしめられかつ接触しなが
ら通過する。第二の転写ベルト２４上に転写され、保持
されている第一の画像の先端は、転写紙の裏面の先端部
の所定の位置に合わされて移動せしめられる。同時にあ
るいは若干前に、第二の転写ベルト２４の上側のローラ
３０の上方に位置する転写用帯電器４２には正の高電圧
が印加され、第二の転写ベルト２４上の第一の画像は転
写紙の裏面に転写される。表面に第二の画像が、また裏
面に第一の画像が、それぞれ転写された転写紙は定着装
置２７に搬送され、上側の定着ローラ２５及び下側の定
着ローラ２６間を通過することにより両面の上記画像が
転写紙に定着され、排紙ローラ対２８によって、図示し
ない排紙トレー上に排出される。以上のサイクルが繰り
返され、所定枚数の転写紙の両面にカラー画像がプリン
トされる。

【００２２】図１に示す上記フルカラープリンタによ
り、転写紙の片面（表面）のみに画像を形成する場合に
は、第一の転写ベルト８上に送給した転写紙の表面に上
記の如くカラー画像を転写する。表面にカラー画像が転
写された転写紙は、第一の転写ベルト８から搬出され、
第二の転写ベルト２４の上面を通過し、定着装置２７に
より定着された後、排紙ローラ対２８によって、図示し
ない排紙トレー上に排出される。第一の転写ベルト８か
ら搬出された転写紙が第二の転写ベルト２４の上面を通
過する直前に、第二の転写ベルト２４は、非接触位置に
位置付けられた状態で電動モータＭにより反時計方向に
回動せしめられる。これにより転写紙の通過及び搬送が
円滑に遂行される。このとき転写用帯電器４２への電圧
の印加は停止されている。第二の転写ベルト２４の上側
のローラ３０には正の電圧が印加されているので、転写
紙が通過する際、その表面に転写されているトナー像の
乱れが防止される。

【００２３】図１に示すフルカラープリンタにおいて
は、転写紙の裏面に転写されるべき第一の画像が第一の
転写ベルト８に完全に転写されると、すなわち感光体ド
ラムの各々のうち最下流位置にある感光体ドラム６Ｂ上
のブラックのトナー像が第一の転写ベルト８上に既に転
写されたトナー像の上に積み重ねられて転写されると、
直ちに、給紙ローラ２０による転写紙の送給を開始する
ことができる。その結果、先に述べた従来技術に較べて
時間的ロスが大幅に短縮され、生産性が向上せしめられ
る。また、転写紙の裏面に転写されるべき第一の画像
は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順に各色
のトナーが第一の転写ベルト８上に積み重ねられて転写
されるが、この第一の画像が第二の転写ベルト２４上に
転写されると、上記積み重ねの順序がブラック、イエロ
ー、マゼンタ、シアンの順となり逆転する。しかしなが
ら、第二の転写ベルト２４上に転写された第一の画像が
転写紙に裏面に転写されるときには、再逆転して最初の
積み重ねの順序に戻される。その結果、画像の色味が転
写紙の表裏で相違することなく、転写紙の表裏で同じ色
味の画像が得られるので、光沢の差もない優れたカラー
画像が保証される。更にはまた、転写紙の両面に未定着
のトナーが存在した状態で移動するのは、第二の転写ベ
ルト２４の上側のローラ３０の頂部と定着装置２７との
間の比較的短い距離、したがって比較的短い時間である
ので、定着装置２７に達するまでの搬送時における画像
崩れを確実に防止することができる。

【００２４】図２には、本発明をフルカラープリンタに
適用した他の実施形態が示されている。図２に示すフル
カラープリンタが図１に示すフルカラープリンタと相違
するところは、第二の転写ベルト２４の一部が下側の定
着ローラ２６に巻き掛けられていること、その結果、第
二の転写ベルト２４に転写された第一の画像の転写紙へ
の転写は定着と同時に遂行されることである。その他の
構成及び作用は実質上同一であるので、主として相違す
るところのみについて説明する。

【００２５】第二の転写ベルト２４は、第一のローラで
ある下側の定着ローラ２６、第二のローラ５０及び第三
のローラ５２に巻き掛けられている。この実施形態にお
いては、後述するように、第二の転写ベルト２４上のト
ナー像は、上側の定着ローラ２５及び下側の定着ローラ
２６間において溶融せしめられることにより転写紙の裏
面に転写と同時に定着されるので、第二の転写ベルト２
４の表面はトナーの付着度合が小さい（離脱性が良好で
ある）ことが必要となる。したがって第二の転写ベルト
２４は、誘電性を有する材料のうち、例えば、ポリイミ
ド製ベルトの表面にテフロン（商品名）コーティングを
施したものから形成されることが好ましい。第二のロー
ラ５０は、下側の定着ローラ２６と第一の転写ベルト８
の下流側のローラ１２との間に配置され、第三のローラ
５２は、下側の定着ローラ２６及び第二のローラ５０の
各々より下方に配置されている。下側の定着ローラ２
６、第二のローラ５０及び第三のローラ５２は、前後方
向（図２の表裏方向）に間隔をおいて配置された枠体５
４間に、それぞれ軸２６ａ、軸５０ａ及び軸５２ａを介
して回転自在に支持されている。軸２６ａ、５０ａ及び
軸５２ａは、対応する下側の定着ローラ２６、第二のロ
ーラ５０及び第三のローラ５２に対しそれらと一体回転
できるよう固定されている。下側の定着ローラ２６の軸
２６ａは、図示はされていないが、本体２に対し軸受を
介して回転自在に支持されると共に、第二の転写ベルト
２４を正逆回動せしめる駆動手段である電動モータＭに
連結されている。したがって、下側の定着ローラ２６は
駆動ローラを構成し、第二のローラ５０及び第三のロー
ラ５２は従動ローラを構成する。第三のローラ５２は、
第二の転写ベルト２４のテンションローラとして機能せ
しめられている。すなわち、第三のローラ５２の軸５２
ａは、枠体５４の各々に形成された長孔に移動自在に支
持され、枠体５４の各々と軸５２ａ間に設けられた圧縮
コイルばね５６により第二の転写ベルト２４に張力を付
与する方向に付勢されている。

【００２６】第二の転写ベルト２４の、搬送経路の一部
として位置付けられた上面は少なくとも下側の定着ロー
ラ２６に巻き掛けられた表面の一部と、下側の定着ロー
ラ２６及び第二のローラ５０間を延在する表面の一部と
により規定されている。第二の転写ベルト２４が、ソレ
ノイド３６によって、接触位置と非接触位置とに選択的
に位置付けられる構成は、先の実施形態と基本的に同じ
であるが、この実施形態においては、その回動中心が、
下側の定着ローラ２６の軸２６ａに規定されている。第
二の転写ベルト１４がソレノイド３６によって接触位置
に位置付けられると、第二のローラ５０に巻き掛けられ
た第二の転写ベルト２４の表面の一部が、第一の転写ベ
ルト８の下流側のローラ１２に巻き掛けられた第一の転
写ベルト８の表面の一部に接触せしめられる。なおこの
実施形態においては、第三の転写手段である転写用帯電
器４２は配設されておらず、後の説明から明らかにされ
るように、第三の転写手段は、下側の定着ローラ２６及
び上側の定着ローラ２５により規定される。

【００２７】転写紙の両面に画像が形成されるプリンタ
動作が開始されると、先の実施形態と同じとおりにし
て、第一の転写ベルト８上に第一の画像が形成され、こ
の第一の画像は第二の転写ベルト２４上に転写されて保
持される。そして表面に第二の画像が転写された転写紙
は第一の転写ベルト８から搬出されて、その裏面が第二
の転写ベルト２４の上面上を、第二の転写ベルト２４の
第一の画像に整合させられかつ接触しながら通過する。
第二の転写ベルト２４上に転写され、保持されている第
一の画像の先端は、転写紙の裏面の先端部の所定の位置
に合わされて移動せしめられる。表面に第二の画像が転
写された転写紙は、その裏面に第二の転写ベルト２４上
に転写された第一の画像が位置合わせされた状態で定着
装置２７に搬送され、上側の定着ローラ２５及び下側の
定着ローラ２６間を通過する。これにより転写紙の表面
に転写された第二の画像は転写紙の表面に定着され、第
二の転写ベルト２４上の第一の画像は、転写紙の裏面に
転写されると同時に定着せしめられる。両面に上記画像
が定着された転写紙は、排紙ローラ対２８によって、図
示しない排紙トレー上に排出される。以上のサイクルが
繰り返され、所定枚数の転写紙の両面にカラー画像がプ
リントされる。

【００２８】図２に示すフルカラープリンタの基本的な
構成は、図１に示すフルカラープリンタと略同じであ
り、したがって、先に述べたと実質上同一の作用効果が
得られる。なお、図２に示すフルカラープリンタは、図
１に示すフルカラープリンタに対し、転写用帯電器４２
を使用しないで済むメリットを有している。

【００２９】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、本発明を、いわゆるタンデム方式のデジ
タル式フルカラープリンタに適用した実施形態により説
明したが、本発明はもちろんこの実施形態に限定される
もではなく、アナログ式フルカラープリンタ、デジタル
式あるいはアナログ式フルカラー複写機等のフルカラー
画像形成装置、単色画像のみを形成するモノカラー画像
形成装置等に適用することができる。また本発明は、像
担持体を１個以上備えている画像形成装置に適用できる
ことはいうまでもない。

【００３０】

【発明の効果】本発明に係る両面画像形成方法及び装置
によれば、両面画像形成を迅速に遂行することができ、
したがって生産性を向上させることができる。また転写
紙の両面に未定着のトナーが存在した状態で移動する距
離、したがって時間を短縮して、定着装置に達するまで
の搬送時における画像崩れを防止することができる。本
発明をフルカラー画像形成装置に実施した場合、画像の
色味が転写紙の表裏で相違することなく、転写紙の表裏
で同じ色味の画像が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に従って構成された両面画像形成装置の
実施形態の構成を概略的に示す側面図。

【図２】本発明に従って構成された両面画像形成装置の
他の実施形態の構成を概略的に示す側面図。

【符号の説明】

６Ｃ、６Ｍ、６Ｙ、６Ｂ感光体ドラム（像担持体）８第一の転写ベルト１０上流側ローラ１２下流側ローラ１４Ｃ、１４Ｍ、１４Ｙ、１４Ｂ転写用帯電器（第一
の転写手段）２４第二の転写ベルト２５上側の定着ローラ２６下側の定着ローラ（第一のローラ）２７定着装置３０上側のローラ３２下側のローラ３２ａ軸３６ソレノイド４０第二の転写手段４２転写用帯電器（第三の転写手段）５０第二のローラ５２第三のローラＭ電動モータ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第一の転写ベルトを像担持体に対向して
配設し、該第一の転写ベルトより下流側に第二の転写ベ
ルトを配設し、回動する該第一の転写ベルトに該像担持
体に形成された第一の画像を転写した後、該第二の転写
ベルトを回動させながら該第一の転写ベルトに接触せし
めることにより該第一の転写ベルト上の第一の画像を該
第二の転写ベルト上に転写し、次いで該第二の転写ベル
トの該接触を解除し該回動を停止せしめて該第二の転写
ベルト上に第一の画像を保持し、そして該第一の転写ベ
ルト上に転写紙を送給してその表面に該像担持体に形成
された第二の画像を転写せしめてから該第二の転写ベル
トに向けて搬出せしめ、次いで該転写紙の移動にタイミ
ングを合わせて該第二の転写ベルトを逆回動させること
により、該第一の転写ベルトから搬出される該転写紙
を、その裏面が該第二の転写ベルト上を第一の画像と整
合しかつ接触しながら移動するようにせしめて、該第二
の転写ベルト上に保持された第一の画像を該転写紙の裏
面に転写せしめる、ことを特徴とする両面画像形成方
法。
【請求項２】第一の転写ベルトを像担持体に対向して
配設し、該第一の転写ベルトより下流側に第二の転写ベ
ルトを配設し、回動する該第一の転写ベルトに該像担持
体に形成された第一の画像を転写した後、該第二の転写
ベルトを回動させながら該第一の転写ベルトに接触せし
めることにより該第一の転写ベルト上の第一の画像を該
第二の転写ベルト上に転写し、次いで該第二の転写ベル
トの該接触を解除し該回動を停止せしめて該第二の転写
ベルト上に第一の画像を保持し、そして該第一の転写ベ
ルト上に転写紙を送給してその表面に該像担持体に形成
された第二の画像を転写せしめてから該第二の転写ベル
トに向けて搬出せしめ、次いで該転写紙の移動にタイミ
ングを合わせて該第二の転写ベルトを逆回動させること
により、該第一の転写ベルトから搬出される該転写紙
を、その裏面が該第二の転写ベルト上を第一の画像と整
合しかつ接触しながら移動するようにせしめて定着装置
に搬送し、該定着装置において、該転写紙の表面に転写
された第二の画像を該転写紙の表面に定着すると共に該
第二の転写ベルト上に保持された第一の画像を該転写紙
の裏面に転写と同時に定着させる、ことを特徴とする両
面画像形成方法。
【請求項３】転写紙の搬送経路に沿って延在する上面
を有しかつ該上面が像担持体に対向して配設された第一
の転写ベルトと、該像担持体に形成された、該転写紙の
裏面に転写すべき第一の画像を該第一の転写ベルトの該
上面に、また該像担持体に形成された、該転写紙の表面
に転写すべき第二の画像を該第一の転写ベルト上に送給
された該転写紙の表面に、それぞれ転写するための第一
の転写手段と、該第一の転写ベルトより下流側に配設さ
れて該第一の転写ベルトから搬出される該転写紙の裏面
が接触しながら移動しうるよう、該搬送経路の一部とし
て位置付けられた上面を有する第二の転写ベルトと、該
第二の転写ベルトを正逆回動せしめる駆動手段と、該第
二の転写ベルトを該第一の転写ベルトに接触する接触位
置と非接触位置とに選択的に位置付けるための移動手段
と、正回動させられた状態で該接触位置に位置付けられ
た該第二の転写ベルト上に該第一の転写ベルト上に転写
された第一の画像を転写するための第二の転写手段と、
表面に第二の画像が転写された転写紙の裏面が該非接触
位置に位置付けられかつ逆回動させられた該第二の転写
ベルトの該上面を該第二の転写ベルトに転写された第一
の画像に整合させられかつ接触しながら移動せしめられ
ているときに第一の画像を該転写紙の裏面に転写するた
めの第三の転写手段とを備えている、ことを特徴とする
両面画像形成装置。
【請求項４】一対の定着ローラを含む定着装置を備
え、該第一の転写ベルトは該搬送経路の上流側と下流側
との間に間隔をおいて配置された上流側のローラー及び
下流側のローラ間に巻き掛けられ、該第二の転写ベルト
は上下方向に間隔をおいて配置された上側のローラー及
び下側のローラ間に巻き掛けられると共に該上側のロー
ラは該第一の転写ベルトの該下流側のローラと該定着装
置との間に配置され、該第二の転写ベルトの、該搬送経
路の一部として位置付けられた該上面は該上側のローラ
に巻き掛けられた表面の一部により規定され、該第二の
転写ベルトは更に、該移動手段によって、該接触位置と
該非接触位置との間を、該第二の転写ベルトの該下側の
ローラの軸線を中心に回動せしめられるよう構成され、
該第二の転写ベルトが該移動手段によって該接触位置に
位置付けられると、該上側のローラに巻き掛けられた該
第二の転写ベルトの表面の一部が、該第一の転写ベルト
の該下流側のローラに巻き掛けられた該第一の転写ベル
トの表面の一部に接触せしめられる、請求項３記載の両
面画像形成装置。
【請求項５】上側の定着ローラ及び下側の定着ローラ
を含む定着装置を備え、該第一の転写ベルトは該搬送経
路の上流側と下流側との間に間隔をおいて配置された上
流側のローラ及び下流側のローラ間に巻き掛けられ、該
第二の転写ベルトは、第一のローラ、第二のローラ及び
第三のローラに巻き掛けられ、該第一のローラは該下側
の定着ローラにより規定され、該第二のローラは該下側
の定着ローラと該第一の転写ベルトの該下流側のローラ
との間に配置され、該第三のローラは該下側の定着ロー
ラ及び該第二のローラの各々より下方に配置され、該第
二の転写ベルトの、該搬送経路の一部として位置付けら
れた該上面は、少なくとも該下側の定着ローラに巻き掛
けられた表面の一部と、該下側の定着ローラ及び該第二
のローラ間を延在する表面の一部とにより規定され、該
第二の転写ベルトは更に、該移動手段によって、該接触
位置と該非接触位置との間を、該下側の定着ローラの軸
線を中心に回動せしめられるよう構成され、該第二の転
写ベルトが該移動手段によって該接触位置に位置付けら
れると、該第二のローラに巻き掛けられた該第二の転写
ベルトの表面の一部が、該第一の転写ベルトの該下流側
のローラに巻き掛けられた該第一の転写ベルトの表面の
一部に接触せしめられる、請求項３記載の両面画像形成
装置。
【請求項６】該第三の転写手段は該上側の定着ローラ
及び該下側の定着ローラにより規定され、表面に第二の
画像が転写された該転写紙が該上側の定着ローラと該下
側の定着ローラとの間を通過する際に、該転写紙の表面
に転写された第二の画像は該転写紙の表面に定着され、
該転写紙の裏面に整合させられて移動せしめられる該第
二の転写ベルト上の第一の画像は該転写紙の裏面に転写
と同時に定着される、請求項５記載の両面画像形成装
置。