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JP2000048533A - 光ディスクの再生方法、光ディスクの記録再生方法、光ディスクの再生装置、光ディスクの記録再生装置および光ディスク - Google Patents

光ディスクの再生方法、光ディスクの記録再生方法、光ディスクの再生装置、光ディスクの記録再生装置および光ディスク

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JP2000048533A
JP2000048533A JP22012698A JP22012698A JP2000048533A JP 2000048533 A JP2000048533 A JP 2000048533A JP 22012698 A JP22012698 A JP 22012698A JP 22012698 A JP22012698 A JP 22012698A JP 2000048533 A JP2000048533 A JP 2000048533A
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optical disk
memory
recording
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Minoru Takakura
實 高倉
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録情報内容を再生駆動させることなく、簡
単に知ることができる光ディスクを提供する。 【解決手段】 光ディスクの基板中の主情報記録領域を
除く空白部に、少なくとも、電力発生手段21または電
力伝送手段と、電源回路22と、付加情報が記憶されて
いるメモリ24と、表示手段26と、制御手段23とを
含む電子回路20を設ける。制御手段23により、メモ
リ24に記憶されている付加情報を読み出して、表示手
段26に、付加情報に応じた表示情報を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクの付
加情報の記録および/または再生方法、およびこれらの
装置並びに光ディスク、さらには、この光ディスクの再
生方法、記録再生方法およびこれらの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCD,CD−X(CD−V、CD
−R、CD−ROMなど)、スーパーオーディオCD、
VD、DVD、DVD−X(DVD−RAM、DVD−
ROM、DVDオーディオなど)、PD、MO、WO、
MD等の光ディスクにおいて、その主情報の記録内容を
知るには、 光ディスクの購入時に付属している内容説明書や取り
扱い説明書 光ディスクの収納ケース内に付属書として添付されて
いるラベルや取り扱い説明書 光ディスクの情報記録面以外の面(主として片面記録
の光ディスクの場合)に、比較的小さな文字で印刷され
ている主情報のうちの代表的な情報の名称や目次など を、直接見るなどの必要性があった。
【0003】しかし、上述のの方法においては、多く
の光ディスクが普及している今日では、沢山ある説明書
の中から目的とするものを探して、その内容を見なけれ
ばならず、非常に面倒であった。
【0004】同様に、の方法の場合には、該当する光
ディスクの収納ケースを探して、そのラベルの内容を見
たり、あるいはケースに収納されている取り扱い説明書
を取り出して、その内容を見なければならず、面倒であ
った。
【0005】また、場合によっては、やの説明書を
紛失してしまったり、これらの説明書がもともと付属さ
れていないこともあり、その場合には、光ディスクの主
情報を再生して内容をすべて確認する必要が生じること
もある。
【0006】また、上述のの方法の場合には、光ディ
スク上の小さな文字で印刷されている部分を読み取らな
ければならず、また、光ディスクが記録再生機器に装填
されているときには、その光ディスクをイジェクトして
取り出す必要があり、非常に煩わしいという問題があ
る。
【0007】そこで、 光ディスクの主情報の記録領域中において、主情報と
共に、あるいは主情報とは別のTOCやディレクトリな
どの部分に、その主情報の目次や、主情報の内容を示す
付加情報を記録しておくようにしたものが提案されてい
る。そして、このように光ディスクに、付加情報を記録
する方法の場合には、付加情報として著作権保護のため
の情報も合わせて記録することも提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ディ
スクの主情報の記録領域中に付加情報を記録しておく方
法の場合には、前記主情報の内容を知るためには、光デ
ィスクを記録再生装置などの装置に装填して、付加情報
を読み出し、所定のディスプレイに表示するようにしな
ければならかった。
【0009】そして、このように、光ディスクの主情報
記録領域から付加情報を読み出す方式の場合には、付加
情報の抽出およびディスプレイ表示までに比較的時間が
かかり、内容確認を即座にできないという問題があっ
た。
【0010】また、付加情報の書き込み、読み出しのた
めに、主情報と混合したり、分離したりする複雑な電子
回路を必要とする。
【0011】また、著作権情報を主情報に重畳する方法
として、いわゆる電子透かし処理などを用いた場合に
は、相互に干渉が生じ、主情報の再生出力形態である音
や画像に付加情報の影響が現れやすいという問題があっ
た。また、重畳する情報量は、非常に少ない情報量に限
定されるという問題もあった。
【0012】この発明は、以上の問題点を解消できる光
ディスク、方法および装置を提供することを、その目的
とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、光ディスクの基板中の主情報記
録領域を除く空白部に、少なくとも、電力発生手段また
は電力伝送手段と、電源回路と、付加情報が記憶されて
いるメモリと、表示手段と、制御手段とを含む電子回路
を設け、前記制御手段により、前記メモリに記憶されて
いる付加情報を読み出して、前記表示手段に、前記付加
情報に応じた表示情報を表示することを特徴とする光デ
ィスクの付加情報の再生方法を提供する。
【0014】この請求項1の発明によれば、光ディスク
の基板中の空白部に設けられた電子回路のメモリに付加
情報が記憶される。そして、電子回路の制御手段によ
り、このメモリから付加情報が読み出され、電子回路の
一部として生成される表示手段により付加情報に基づく
表示がなされる。
【0015】例えば、主情報として何が記録されている
かの目次や主情報の内容がメモリに記憶されている場
合、太陽電池などからなる電力発生手段と電源回路によ
り、光ディスクの前記電子回路が動作状態となり、制御
手段によりメモリから前記主情報の目次や内容が順次に
読み出され、表示手段により表示される。この場合、表
示手段には、例えば大きな文字により画面スクロールに
より目次や情報内容を表示することが可能である。
【0016】したがって、この請求項1の発明によれ
ば、光ディスクとは別体の取り扱い説明書やラベルを調
べる必要はなく、非常に便利である。
【0017】請求項2の発明は、光ディスクの基板中の
主情報記録領域を除く空白部に、少なくとも、電力発生
手段または電力伝送手段と、電源回路と、付加情報が記
憶されているメモリと、非接触で情報の送出を行う情報
通信手段と、制御手段とを含む電子回路を設け、前記制
御手段により、前記メモリに記憶されている付加情報を
読み出して、前記情報通信手段を通じて非接触で外部に
送出し、前記光ディスクの前記情報通信手段から非接触
で送出された前記付加情報を、前記光ディスクの近傍に
配置される付加情報通信ユニットにより非接触で受信す
ることを特徴とする光ディスクの付加情報の再生方法を
提供する。
【0018】この請求項2の発明の場合には、光ディス
クの電子回路からは非接触でメモリから読み出された付
加情報が、外部の付加情報通信ユニットに伝送される。
付加情報通信ユニットは、例えば、その受信した付加情
報をモニターディスプレイなどの表示手段に送り、付加
情報に基づいた表示を行うことができる。
【0019】この場合には、付加情報通信ユニットを経
由することにより、光ディスクの電子回路のメモリに記
憶されている付加情報を、大画面のモニターディスプレ
イにおいて表示することが可能となり、便利である。そ
して、この付加情報に基づく表示のためには、光ディス
クを光ディスク再生装置あるいは記録再生装置に装填し
て再生する必要はなく、付加情報通信ユニットを経由し
て、短時間で付加情報の読み出し、表示を行うことがで
きる。
【0020】請求項3の発明は、光ディスクの基板中の
主情報記録領域を除く空白部に、少なくとも、電力発生
手段または電力伝送手段と、電源回路と、メモリと、非
接触で情報の送受を行う情報通信手段と、制御手段とを
含む電子回路を設け、前記制御手段により、前記情報通
信手段を通じて外部から受け取った付加情報を前記メモ
リに記録し、前記メモリに記録されている付加情報を読
み出して前記情報通信手段を通じて外部に送出すること
を特徴とする光ディスクの付加情報の記録再生方法を提
供する。
【0021】この請求項3の発明によれば、光ディスク
に一体的に形成された電子回路のメモリに対して、付加
情報を、非接触の情報伝送手段を通じて容易に書き込む
ことができる。この場合に、主情報記録領域に付加情報
を記録する従来のの方法に比べて、大量の情報を記録
することができる。しかも、主情報とは全く分離して、
付加情報を記録再生することができるので、主情報への
付加情報の影響はほとんどない。
【0022】また、請求項12の発明による光ディスク
の再生装置は、光ディスクの基板中の主情報記録領域を
除く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝
送手段と、電源回路と、付加情報が記憶されているメモ
リと、非接触で情報の送出を行う情報通信手段と、前記
メモリに記憶されている付加情報を読み出して、前記情
報通信手段を通じて非接触で外部に送出するように制御
する制御手段とを含む電子回路が設けられてなる付加情
報の再生装置部と、前記電子回路の前記情報通信手段か
ら送出される付加情報を非接触で受信して必要な処理を
行う付加情報通信ユニットと、前記光ディスクの前記主
情報記録領域に記録されている前記主情報を再生する再
生ユニットと、を備えることを特徴とする。
【0023】さらに、請求項14の発明の光ディスクの
再生装置は、請求項12において、前記付加情報通信ユ
ニットは、前記光ディスクの挿入口近傍に設けられ、前
記光ディスクが挿入口近傍に接近したとき、あるいは、
前記光ディスクを前記挿入口に挿入中、または前記挿入
口から抜き出し中に、前記付加情報の再生装置部からの
付加情報を受信することを特徴とする。
【0024】請求項12あるいは請求項14の発明によ
れば、光ディスクを、再生装置の付加情報通信ユニット
の近傍に近付けるだけで、光ディスクの電子回路から付
加情報が付加情報通信ユニットに伝送される。したがっ
て、光ディスクを再生装置に装填することなく、記録情
報内容の確認を行うことができるようになる。
【0025】また、請求項25の発明は、光ディスクの
基板中の主情報記録領域を除く空白部に、少なくとも、
電力発生手段または電力伝送手段と、電源回路と、メモ
リと、非接触で情報の送受を行う情報通信手段と、制御
手段とを含む電子回路を設け、前記メモリには、前記光
ディスクの主情報の再生の許諾に関する付加情報が記憶
されていると共に、前記制御手段は、前記メモリに記録
されている付加情報を読み出して前記情報通信手段を通
じて外部に送出し、前記外部に送出された付加情報は、
通信回線を通じて、予め定められた相手先に送信すると
共に、その後、前記相手先から送られてくる応答情報を
受信し、当該受信した応答情報により再生の許諾がなさ
れたときに、前記光ディスクからの情報の取り込みが可
能とすることを特徴とする光ディスクの再生方法を提供
する。
【0026】この請求項25の発明においては、不正な
複製などにより作成された光ディスクであるかどうか
を、電子回路のメモリに記憶されている付加情報を電話
回線などの通信回線を通じて認証機関などの特定の相手
先に送って、認証を行い、不正でないと判断したとき
に、再生を行わせるようにすることができる。なお、通
信回線は電話回線に限らず、ケーブルや放送電波等であ
ってもよい。また、請求項36の発明は、光ディスクの
基板中の主情報記録領域を除く空白部に、少なくとも、
電力発生手段または電力伝送手段と、電源回路と、付加
情報を記憶するためのメモリと、非接触で情報の送受を
行う情報通信手段と、外部から受け取った付加情報を前
記メモリに記録し、前記メモリに記録されている付加情
報を読み出して前記情報通信手段を通じて外部に送出す
る制御手段とを含む電子回路を設け、前記使用者の識別
情報を、前記予め定められた相手先に送信して、当該相
手先において前記使用者の登録認証を受けると共に、前
記光ディスクに記録すべき主情報と、その付加情報とし
て認証情報を前記相手先から受け、前記主情報は、前記
光ディスクの前記主情報記録領域に記録し、前記認証情
報は、前記電子回路のメモリに記録するようにすること
を特徴とする光ディスクの記録再生方法を提供する。
【0027】この請求項36の発明においては、電話回
線、有線放送、放送電波などの通信回線を介して送られ
てくる主情報を記録するのであるが、使用者の登録認証
を受けると共に、認証を受けたことを示す情報を光ディ
スクの電子回路のメモリに書き込むようにする。この電
子回路のメモリの認証情報により、光ディスクに書き込
まれた主情報は、不正な手段ではなく、正しく著作権処
理がなされたことが分かり、著作権を無視したような不
正な記録を防止できる。
【0028】請求項37の発明においては、請求項36
において、前記光ディスクの再生に際し、前記電子回路
の前記メモリに付加情報として記録されている前記認証
情報を読み出し、その認証情報を確認することにより、
前記光ディスクの主情報の再生を可能とすることを特徴
とする。
【0029】すなわち、この請求項37の発明によれ
ば、光ディスクの電子回路のメモリに、前記の認証情報
が正しく記憶されているときにだけ、再生を可能にする
ことができ、不正な複製などを有効に防止することがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
を参照しながら説明する。まず、この発明による光ディ
スクの実施の形態について、説明する。
【0031】[光ディスクの種々のタイプの説明]図2
は、現状における光ディスク1の種々のタイプの構成の
概略を示す図である。いずれのタイプの光ディスクの場
合にも、その平面図は、図2(A)のようになる。すな
わち、円板状光ディスク1の中心部には、再生装置ある
いは記録再生装置に装填されたときに、スピンドルモー
タの回転軸が挿入される中心孔11が穿かれている。
【0032】そして、この光ディスクの所定の半径領域
は、主情報記録領域12とされる。この例の場合、主情
報記録領域12には、TOC(Table of co
ntents)領域やディレクトリの領域を含むもので
ある。
【0033】主情報記録領域12と中心孔11との間の
領域は、図2に示すように、何の情報も記録されない空
白部13となっている。
【0034】図2(B)〜(E)は、光ディスク1の種
々のタイプの断面図を示すものである。図2(B)は片
面タイプの光ディスクの場合の断面図を示すもので、厚
さが1.2mmの透明基板14の上表面に反射層15が
形成されて構成されるものである。
【0035】図2(C)は、両面タイプの光ディスクの
場合の断面図を示すもので、厚さ1.2mmの透明基板
は、上側基板14aと、下側基板14bとからなる。そ
して、これら上側基板14aと下側基板14bとの間の
部分に、上面側反射層15aと下面側反射層15bとが
形成されて構成されるものである。
【0036】図2(D)は、いわゆるスーパーオーディ
オCDとよばれるタイプのもので、厚さ1.2mmの透
明基板は、上側基板14aと、下側基板14bとからな
る。そして、上側基板14aの上表面には、図2(A)
の片面タイプと同様の反射層からなる標準反射層(CD
層)16が形成され、また、上側基板14aと下側基板
14bとの間の部分には、半透過層(高密度層)17が
形成されて構成されている。
【0037】さらに、図2(E)は、片面タイプの別の
例を示すもので、この場合には、光ディスク1のほぼ中
央部に反射層15が設けられるものである。したがっ
て、この例の場合には、基板の厚み方向の上半分の領域
は空白部18となるものである。
【0038】[この発明の実施の形態の光ディスクの概
要]この発明の実施の形態の光ディスクは、図2(A)
〜(E)に対応する図1(A)〜(E)において、各種
タイプの光ディスクについて、空白部13および/また
は空白部18に、後述するような電子回路20を光ディ
スクに一体的に構成して備える。
【0039】すなわち、図1(B)〜(D)のタイプの
光ディスクの場合には、中心孔11と、主情報記録領域
12との間の半径部分の空白部13に電子回路20が一
体的に形成される。また、図1(E)の片面タイプの場
合には、空白部13に電子回路20aが、空白部18に
電子回路20bが形成可能である。図1(E)の場合に
は、電子回路20aと電子回路20bの一方のみを形成
するようにしてもよい。また、電子回路20aと電子回
路20bとを一体に構成するようにすることもできる。
【0040】[電子回路20の回路構成例] (1)電子回路20の第1の構成例 図3は、電子回路20の一形態を示す図である。この形
態の電子回路は、電力発生手段21と、電源回路22
と、制御手段23と、メモリ24と、情報通信手段25
と、表示手段26とを備えてなる。
【0041】電力発生手段21は、例えば太陽電池で構
成され、発生電力が電源回路22に供給される。そし
て、電源回路22から、制御手段23、メモリ24、情
報通信手段25、表示手段26の各部にそれぞれ所定の
直流電圧が供給される。なお、電力発生手段21は、太
陽電池と2次電池、太陽電池とコンデンサなど、各種組
み合わせが可能である。
【0042】メモリ24は、通常のROM、RAMのほ
か、フラッシュメモリ、Fe−RAMなど各種のメモリ
が使用可能である。また、それらのメモリを併用した構
成とすることも可能である。
【0043】情報通信手段25は、例えば誘導コイルで
構成される。誘導電極などで構成するようにしてもよ
い。
【0044】表示手段26は、通常の液晶ディスプレイ
のほか、高誘電体液晶ディスプレイなどで構成すること
ができる。
【0045】この図3の形態の場合、情報通信手段25
は、外部の付加情報通信ユニット30と、非接触で、こ
の例の場合には、電磁結合により通信を行う。この外部
の付加情報通信ユニット30は、アダプタとして構成す
ることもできるし、また、後述するような光ディスク再
生装置や光ディスク記録再生装置に組み込まれた構成と
することもできる。
【0046】そして、制御手段23は、情報通信手段2
5が付加情報通信ユニット30から取得した付加情報を
メモリ24に記録し、また、メモリ24に記録されてい
る付加情報を読み出して、情報通信手段25から付加情
報通信ユニット30に対して送信する。制御手段23
は、また、付加情報に基づく表示情報を生成し、表示手
段26に表示するように制御する。
【0047】(2)電子回路20の第2の構成例 図4は、光ディスクに一体的に形成された電子回路20
の第2の構成例を示すもので、この例では、電力発生手
段21に代わって電力伝送手段27を設ける。この電力
伝送手段27は、例えば誘導コイルを用いて構成する。
電力伝送手段27は、誘導電極や太陽電池を用いて構成
することもできる。
【0048】図4において、光ディスクとは別体の外部
の付加情報送信ユニット31および付加情報受信ユニッ
ト32は、アダプタとして構成することもできるし、ま
た、後述するような光ディスク再生装置や光ディスク記
録再生装置に組み込まれた構成とすることもできる。
【0049】この電子回路20の第2の構成例の場合に
は、光ディスクの外部に設けられる付加情報送信ユニッ
ト31からは、電磁結合により電力エネルギーと送信信
号としての付加情報が、電子回路20の電力伝送手段2
7に送信される。
【0050】電力伝送手段27は、受け取った電磁波の
うち、電力エネルギーは、電源回路22に供給する。電
源回路22は、これに基づき、各部に供給する直流電源
電圧を形成する。電力伝送手段27は、また、受け取っ
た電磁波のうち、付加情報成分は、制御手段23に供給
する。
【0051】制御手段23は、受け取った付加情報をメ
モリ24に記録する。また、メモリ24に記録されてい
る付加情報を読み出して、情報通信手段25から付加情
報受信ユニット32に対して送信する。さらに、制御手
段23は、付加情報に基づく表示情報を生成し、表示手
段26に表示するように制御する。
【0052】(3)電子回路20の第3の構成例 図5は、光ディスクに一体的に形成された電子回路20
の第3の構成例を示すブロック図である。この第3の構
成例は、第2の構成例において、電力伝送手段27と、
情報通信手段25とを一体化したものである。
【0053】すなわち、この例の場合には、光ディスク
の外部には、第2の構成例の付加情報送信ユニット31
と付加情報受信ユニット32とを一体化した状態の付加
情報通信ユニット33を設ける。この付加情報通信ユニ
ット33も、前述の例と同様にして、アダプタの構成と
してもよいし、光ディスク再生装置や光ディスク記録再
生装置に組み込んだ構成とすることもできる。そして、
この付加情報通信ユニット33から、電磁結合による電
力エネルギーと送信信号としての付加情報が、電子回路
20の電力伝送および情報通信手段28に送信される。
【0054】電力伝送および情報通信手段28は、第2
の構成例と同様にして、受け取った電力エネルギーは、
電源回路22に供給し、付加情報成分は、制御手段23
に供給する。その他は、第2の構成例と全く同様の構成
および作用効果を奏するものである。
【0055】図6は、電力伝送および情報通信手段28
の具体構成例を示すもので、これは、付加情報通信ユニ
ット33と電磁結合される誘導コイル281と、同調回
路282と、増幅回路283と、復調回路284と、変
調回路285と、増幅回路286とから構成される。
【0056】また、図7は、付加情報通信ユニット33
の要部の具体構成例を示すもので、誘導コイル281と
電磁結合する誘導コイル331と、変調回路332およ
び復調回路333を備えて構成される。
【0057】この例の場合、付加情報通信ユニット33
と電力伝送および情報通信手段28とは、図8に示すよ
うな、電磁波により、情報の授受を行う。すなわち、付
加情報通信ユニット33は、送受信情報の搬送波となる
と共に、電力エネルギーを伝播するための図8(C)に
示すような電磁波出力PMを送出する。この電磁波出力
PMは、常に出力するようにしてもよいが、送信データ
や受信データがないときには、その出力時間を短くする
ようにしてもよい。
【0058】変調回路332は、付加情報を光ディスク
の電子回路20に伝送するときには、図8(C)の搬送
波により、図8(A)に示すような送信データTDを変
調して誘導コイル331から電子回路20に送出する。
【0059】このようにして、付加情報通信ユニット3
3から送出された電磁波による送信情報は誘導コイル2
81で検出される。そして、誘導コイル281で検出さ
れた電磁波のうちの電力エネルギー成分は、電源回路2
2に供給される。また、誘導コイル281で検出された
電磁波のうちの送信データTDとしての付加情報成分
は、同調回路282で抽出され、増幅回路283を通じ
て復調回路284において復調され、制御手段23に供
給される。そして、前述したように、メモリ24に記録
されるなどの処理が行われる。
【0060】一方、制御手段23からの例えばメモリ2
4から読み出された付加情報を付加情報通信ユニット3
3側に送出する場合には、次のようになる。すなわち、
制御手段23からの付加情報は、変調回路285で変調
された後、増幅回路286で増幅され、誘導コイル28
1を通じ、付加情報通信ユニット33に対して送出され
る。
【0061】付加情報通信ユニット33の誘導コイル3
31は、この電子回路20からの情報を図8(B)に示
すような受信データRDとして、受信する。この場合、
この受信データRDは、図8(C)の搬送波に重畳され
て受信されるが、復調回路333でそれが復調される。
【0062】以上のようにして、付加情報通信ユニット
33と、光ディスクの電子回路20との間で、電磁結合
による非接触で付加情報の送受並びに電力エネルギーの
ユニット33から電子回路20への伝播が行われる。
【0063】なお、電源回路22に供給する電力エネル
ギーの引き出し位置は、図6の場合に限らず、有効に電
力が得られる任意の箇所から引き出すようにすることが
できる。また、図6の回路構成において、実用上、差し
支えないときは、同調回路282など、一部の機能ブロ
ックを省くことができる。また、電力伝送および情報通
信手段28は、誘導コイル281に代えて、誘導電極を
用いて構成することもできる。
【0064】次に、図9は、上述した電子回路20の電
力伝送および情報通信手段28を、見掛け上、受動型回
路として構成した場合の例を示すものであり、図10は
その具体的回路構成例を示すものである。
【0065】すなわち、図9の電力伝送および情報通信
手段28においては、誘導コイル281で受信された付
加情報は、検波回路(復調回路)287で検波され、制
御手段23に供給されると共に、この例では、電力エネ
ルギー成分がこの検波回路287から電源回路22に供
給される。
【0066】制御手段23からの付加情報は、インピー
ダンス変換回路288を通じて誘導コイル281側に送
られる。
【0067】この場合、外部ユニットとしての付加情報
通信ユニット33側からの指令により、電子回路20で
は、付加情報をメモリに蓄積したり、情報の加工、送出
を行う。
【0068】そして、付加情報通信ユニット33側から
見た電力伝送および情報通信手段28からの情報の送出
は、インピーダンスの変化として捕らえられる。したが
って、外部の付加情報通信ユニット33から見れば、あ
たかも、動作遅延を含む受動素子のように、電力伝送お
よび情報通信手段28は働く。
【0069】[光ディスクの電子回路の機構的構成例] (1)第1の例 図11は、光ディスクに一体的に形成された電子回路2
0の第1の機構的構成例を示すものである。この例は、
図11(A)および(B)に示すように、図1(C)の
両面タイプの場合の空白部13に電子回路20を形成す
る場合の例であり、かつ、図3の電子回路20の例に対
応するものである。
【0070】図11(C)は、空白部13の部分の拡大
図であり、また図11(D)は、空白部13の部分の側
面図であり、その一部は、図11(C)の一部をA−A
線及びB−B線により切断した断面として示している。
この図11(C),(D)に示すように、太陽電池から
なる電力発生手段21、電源回路22、制御手段23、
メモリ24、情報通信手段25としての誘導コイル25
L、表示手段26のそれぞれは、空白部13の薄板13
1上に形成される。この場合に、図11(C)におい
て、薄板131上に形成される各部の配置は、光ディス
ク1が回転するときのホイールバランスを考慮して決定
するものである。なお、図では各部の相互の間の回路配
線接続は省略してある。
【0071】薄板131は、光ディスク1の透明基板1
4(14a,14b)とほぼ同一材料で更に高い溶融温
度を有するものである。そして、この薄板131上に前
記電子回路20が形成されたものが、光ディスク1と一
体成型されることにより、光ディスク1に電子回路20
が一体的に構成される。
【0072】図11の例では設けなかったが、薄板13
1上は、それとほぼ同じ材料からなる薄板で覆って、電
子回路20を保護するようにするしてもよい。
【0073】なお、電子回路20を形成する薄板131
内に、更に別の電子回路を埋め込んだり、あるいは、薄
板の構成を多層配線構造にするようにしてもよい。ま
た、空白部13における電子回路20内の各部の位置、
形状は、図示の例に限らないことはいうまでもない。ま
た、空白部13ではなく、空白部18に電子回路20を
構成するようにしてもよい。また、空白部13、18の
両方に電子回路を構成するようにしてもよい。
【0074】(2)第2の例 図12の例は、光ディスクに一体的に形成された電子回
路20の第2の機構的構成例を示すものである。この例
は、図12(A)および(B)に示すように、図1
(C)の両面タイプの場合の空白部13に電子回路20
を形成する場合の例であり、かつ、図5の電子回路20
の例に対応するものである。すなわち、この例の場合に
は、太陽電池からなる電力発生手段21は設けず、その
代わりに電力伝送手段として誘導コイル281を設けて
いる。
【0075】図11の場合と同様に、図12(C)は、
空白部13の部分の拡大図であり、また図12(D)
は、空白部13の部分の側面図であり、その一部は、図
12(C)の一部をA−A線及びB−B線により切断し
た断面として示している。そして、この第2の例におい
ては、図12(C),(D)に示すように、薄板131
上に、電源回路22、制御手段23、メモリ24、表示
手段26、誘導コイル281および誘導コイル282
(電力伝送および情報通信手段28)が形成される。こ
の例の場合も、薄板131上に形成される各部の配置
は、光ディスク1が回転するときのホイールバランスが
考慮されて決定されるものである。なお、この例の場合
も、図では各部の相互の間の回路配線接続は省略してあ
る。
【0076】薄板131は、光ディスク1の透明基板1
4(14a,14b)とほぼ同一材料で更に高い溶融温
度を有するものであり、図12(D)に示すように、こ
の例の場合には、この薄板131とほぼ同じ材料からな
る薄板132により覆う。そして、これら薄板131と
132からなる薄板を、光ディスク1と一体成型するこ
とにより、光ディスク1に電子回路20を一体的に構成
する。
【0077】なお、電子回路20を形成する薄板131
および132内に、更に別の電子回路を埋め込んだり、
あるいは、薄板の構成を多層配線構造にするようにして
もよい。また、空白部13における電子回路20内の各
部の位置、形状は、図示の例に限らないことはいうまで
もない。また、これらのコイルは一つにして共用しても
構わない。
【0078】また、情報通信手段としての誘導コイルの
位置と、電力伝送手段としての誘導コイルの位置との相
互位置関係も、図示の例に限られるものではない。ま
た、空白部13ではなく、空白部18に電子回路20を
構成するようにしてもよい。また、空白部13、18の
両方に電子回路を構成するようにしてもよい。
【0079】(3)第3の例 以上の第1および第2の例は、光ディスク1の厚さの基
準を、空白部13においても厳守するようにした場合で
ある。これに対して、この第3の例は、中心孔11の周
辺の空白部13の上部に(図13(B)の場合)、ある
いは、空白部13の下部に(図13(C)の場合)、電
子回路20の部分を形成し、その部分の厚さが電子回路
20の分だけ厚くなる場合の例である。
【0080】この例の場合も、電子回路20は、光ディ
スク1の透明基板とほぼ同一の材料からなる薄板133
あるいは134に電子回路20を形成する。そして、そ
の電子回路20を形成した薄板133あるいは134
を、光ディスクと一体成型するものである。
【0081】薄板133、134における電子回路20
の構成は、前述した第1および第2の例と同様にするこ
とができる。
【0082】なお、電子回路20を形成する薄板13
3、134内に、更に別の電子回路を埋め込んだり、あ
るいは、薄板の構成を多層配線構造にするようにしても
よい。また、空白部13ではなく、空白部18上に電子
回路20を構成するようにしてもよい。また、空白部1
3、18の両方の上に電子回路を構成するようにしても
よい。
【0083】(4)第4の例 図14〜図16は、この第4の例を説明するための図で
ある。この第4の例においては、空白部13に構成され
る電子回路20は、図14(A),(B)に示すよう
に、第1の例と同様に構成されるもので、電力発生手段
21としての太陽電池21Bが設けられるものである
が、この太陽電池21Bの前面に特定の波長の光のみを
透過させる光フィルタ21FIRを設ける点が第1の例
と異なる。
【0084】すなわち、この第4の例の場合、光フィル
タ21FIRは、図14(B)および図15に示すよう
に、太陽電池21Bの光入射面の前面に、例えば貼り付
けられて設けられる。この例の場合、光フィルタ21F
IRは、図16に示すように、波長λ1と波長λ2との
2波長の光を透過する。
【0085】したがって、この例の光ディスクの場合、
通常の太陽光の下では、電子回路20は動作しないが、
光ディスク再生装置や光ディスク記録再生装置に装填し
たとき、それら装置に設けられた対応する波長の光を発
生する光源からの光を受けて、動作するようにすること
ができる。
【0086】また、波長λ1と波長λ2の2波長の光を
発生するアダプタであって、光ディスクの電子回路20
と、上述の場合のように電磁波などにより、非接触で情
報の送受ができるものを構成すれば、そのアダプタと、
電子回路20との間で付加情報の送受を行い、メモリへ
の付加情報の書き込みや読み出しを行なうことができ
る。アダプタに表示装置を設ければ、電子回路20のメ
モリから読み出した付加情報をそのアダプタの表示装置
に表示することができる。
【0087】なお、光フィルタFIRの特性は、図16
のようなものに限られるものではなく、太陽電池21B
と光フィルタ21FIRとの総合特定は、LPF(ロー
パスフィルタ)、HPF(ハイパスフィルタ)、BPF
(バンドパスフィルタ)、BEF(バンドエリミネイト
フィルタ)など、任意のものとすることができる。
【0088】また、光波長に対する電気的出力窓は、図
16のように複数であるか、単数であるかは問わないも
のである。
【0089】(5)電子回路のその他の変形例 以上説明したように、電子回路を構成する機能ブロック
は、種々の組み合わせが可能であり、例えば、表示手段
のない構成、太陽電池のない構成などがある。しかし、
太陽電池などからなる電力発生手段と、電力伝送手段と
は同時に存在する場合もある。太陽電池などで足りない
電力分を電力伝送手段から補う、あるいはその逆の場合
があるからである。
【0090】[付加情報の再生装置、記録再生装置の実
施の形態]前述した図3〜図5の構成は、そのまま、付
加情報の再生装置、付加情報の記録再生装置の実施の形
態を構成する。
【0091】図3において、メモリ24がROMであ
り、予め光ディスクの記録内容に応じた付加情報を、こ
のメモリ24に記憶させておいた場合には、付加情報の
再生装置を構成する。その場合には、外部の付加情報通
信ユニット30は、再生装置の構成には含まれない。
【0092】すなわち、例えば、光ディスクがオーディ
オ用のディスクであって、メモリ24に光ディスクに記
録されている複数の曲の曲名、演奏者、その他の付加情
報が記録されているとする。
【0093】この場合、使用者が、光ディスクをジャケ
ットから出すと、電力発生手段21に光が当たり、電子
回路20が駆動する状態になる。すると、電子回路20
において、メモリ24に記憶されている付加情報が制御
手段23により読み出され、表示手段26の表示画面に
表示される。この場合、表示手段26の画面は小さいの
で、できるだけ、大きい文字で表示を行なうために、少
ない文字数、かつ少ない行数で、表示される。そして、
メモリ24から読み出された表示情報は、順次にスクロ
ールや切換表示により表示される。
【0094】使用者は、表示手段26の表示画面を見る
ことにより、記録内容を容易に知ることができる。すな
わち、第1の例のように、太陽電池などを用いて電力発
生手段21を構成して、電子回路20を駆動することが
できる場合には、光ディスクの電子回路20がそのまま
付加情報の再生装置を構成するものである。
【0095】次に、図3〜図5の構成において、付加情
報通信ユニット30、33、付加情報受信ユニット32
を含む構成によっても、付加情報の再生装置を構成する
ことができる。
【0096】すなわち、その場合には、情報通信手段2
5から電磁結合による非接触で付加情報が付加情報通信
ユニット30または付加情報受信ユニット32に送られ
る。付加情報通信ユニット30または付加情報受信ユニ
ット32は、アダプタの構成であって、表示手段を備え
ている場合には、その表示手段に付加情報に基づく表示
を、その表示手段において行なう。
【0097】付加情報通信ユニット30または32で表
示を行なうのではなく、付加情報を処理して、ユニット
30または32に接続される他の装置に渡すようにして
もよい。例えば、付加情報通信ユニット30または32
から、付加情報に基づく表示情報(映像信号)を出力で
きるようにすると共に、その表示情報をモニター受像機
の映像入力端子などの入力端子に供給して、その画面に
表示できるように構成することもできる。
【0098】また、図3〜図5の構成により、付加情報
の記録再生装置を構成することができる。すなわち、前
述したような再生機能に加えて、付加情報通信ユニット
30、33あるいは付加情報送信ユニット31からの付
加情報を情報通信手段25が非接触で受信し、その受信
付加情報を制御手段23がメモリ24に書き込むことに
より記録を行なうものである。
【0099】記録する付加情報としては、主情報として
記録した情報がどのようなものであるかを示す情報のほ
か、著作権情報や、複製許可、複製禁止、複製世代制限
あるいは複製可能回数に関する情報など、種々の付加情
報が記録可能である。
【0100】[この発明の光ディスクを利用する装置の
実施の形態]以上説明した、この発明による光ディスク
や、付加情報の再生装置や、付加情報の記録再生装置を
用いることにより、種々の作用効果を奏する光ディスク
再生装置、光ディスク記録再生装置を実現することがで
きる。以下、これら光ディスク再生装置および光ディス
ク記録再生装置の実施の形態について説明するが、光デ
ィスク再生装置は、光ディスク記録再生装置の再生機能
部分でもあるので、光ディスク再生装置を単独で説明す
ることは省略することとする。
【0101】[光ディスク記録再生装置の第1の実施の
形態]図17は、光ディスクの電子回路20に記録され
ている付加情報の再生装置を搭載する光ディスク記録再
生装置40の実施の形態の概要を示すものである。図1
7は、光ディスク記録再生装置の側面図であり、ケース
410に設けられる光ディスク挿入口415から、光デ
ィスク1が挿入、取り出しが可能とされる。
【0102】この実施の形態の場合、光ディスク挿入口
415の入口近傍に第1の付加情報通信ユニット411
が設けられると共に、光ディスク挿入口の奥の光ディス
ク装填部の、光ディスク駆動部(スピンドルモータ)4
13と対向する部分には、第2の付加情報通信ユニット
412が設けられる。また、光ディスク装填部の最奥部
近傍には、光ディスク1が装填されたか否かを検出する
ための光ディスク検出センサ414が設けられている。
【0103】通常の再生時には、光ディスク1が挿入口
415から挿入されて、光ディスク装填部の最奥部まで
装填されると、光ディスク検出センサ414により、光
ディスクの装填が検出され、その検出出力がマイクロコ
ンピュータを備えて構成される制御部416に供給され
る。制御部416は、光ディスク検出センサ414の検
出出力により、光ディスク1の装填を検知すると、光デ
ィスク駆動部413を駆動して、光ディスク1を回転駆
動する。そして、使用者の再生指示に応じて、図示しな
い光ピックアップにより光ディスク1から主情報を取り
出し、図示を省略した主情報処理部を通じて再生を実行
する。
【0104】そして、この実施の形態の再生装置におい
ては、光ディスク1を挿入口415から挿入して装填す
ると、あるいは挿入途中において、第2の付加情報通信
ユニット412は、光ディスクの電子回路20からの付
加情報を前述のように非接触で受信し、その受信した付
加情報を制御部416に送る。制御部416は、この付
加情報を受け取ると、それに基づいて表示情報を生成
し、表示部としての液晶ディスプレイ(以下LCDと称
す)417にその表示情報を表示する。
【0105】図18は、この実施の形態の再生装置の場
合の表示の例を示すものである。この例は、装填された
光ディスク1の最初(No.1)の楽曲が「ベートーベ
ン「運命」」であることが、LCD417に表示されて
いる。装填された光ディスクには、その他の楽曲も記録
されており、一定時間が経過すると、LCD417の表
示内容は、次の(No.2)の楽曲の何であるかを表示
する状態に切り替わるように制御部416により制御さ
れる。
【0106】このように順次に切り換えながら表示する
のは、LCD417の大きさが小さいためで、大きいデ
ィスプレイであれば、記録されている楽曲のすべての名
称などを同時に表示するようにすることもできる。
【0107】また、この実施の形態の光ディスク再生装
置の場合、接続ケーブル51を通じてモニター受像機5
0の映像入力端子に接続されている。そして、制御部4
16は、図示しなかったが、付加情報に基づく表示情報
を接続ケーブル51を通じてモニター受像機50に供給
することができるように構成されている。
【0108】モニター受像機50は、この光ディスク再
生装置からの表示情報の入力を受けると、その表示情報
を画面50Dに表示する。この場合、図18に示すよう
に、モニター受像機50の画面50Dは大画面であるの
で、光ディスク1に記録されているすべての楽曲の名称
などが、一度に表示される。
【0109】この場合に、従来は、光ディスクから付加
情報を読み出して、楽曲の名称などを表示する場合に
は、光ディスク駆動部413を駆動して、光ピックアッ
プにより再生する必要があったため、楽曲の名称などが
表示画面に現れるまでに時間がかかったが、この実施の
形態の場合、光ディスクの電子回路20と付加情報通信
ユニット412との間での非接触の通信により、付加情
報は、光ディスクを装填したら即座に制御部416に転
送されるので、使用者から見ると、楽曲の名称などが表
示画面に現れるまでに時間が瞬時となる。したがって、
待ち時間がなく、非常に快適である。
【0110】また、この実施の形態の光ディスク再生装
置の場合、光ディスク1を装置の挿入口415から装填
することなく、図19に示すように、挿入口415の近
傍の第1の付加情報通信ユニット411に近付けるだけ
で、付加情報を再生して、その内容を表示するようにす
ることができる。
【0111】すなわち、図19に示すように、光ディス
ク1の空白部13の電子回路20部分を光ディスク記録
再生装置40の第1の付加情報通信ユニット411に近
付けると、電子回路20の情報通信手段25としての誘
導コイルから電磁波として付加情報が付加情報通信ユニ
ット411に伝送される。
【0112】付加情報通信ユニット411は、受信した
付加情報を制御部416に送る。制御部416は、付加
情報通信ユニット412から付加情報を受信した場合と
同様にして、付加情報に基づいて表示情報を生成し、表
示部としてのLCD417にその表示情報を表示すると
共に、モニター受像機50にケーブル51を通じて送
る。
【0113】こうして、使用者は、光ディスク1の主情
報の内容を知りたいときには、装置に装填することな
く、単に、装置の挿入口近傍に近付けるだけで、その内
容を表示画面において知ることができる。
【0114】図20は、以上説明した、この光ディスク
記録再生装置40の信号系を中心としたブロック図であ
る。
【0115】すなわち、主情報記録領域12に記録され
ている主情報は、主情報用光学ユニット41によりピッ
クアップされ、主情報処理ユニット42を通じて復号化
される。そして、その復号化されたデータが再生情報と
して出力される。
【0116】また、主情報の記録情報は、主情報処理ユ
ニットで符号化処理され、主情報用光学ユニット41を
通じて主情報記録領域12に記録される。記録再生の切
り換えなどは、制御ユニット43により制御される。
【0117】そして、電子回路20からの付加情報は、
付加情報通信ユニット44により受信される。この付加
情報通信ユニット44は、説明の簡単のため、前述した
付加情報通信ユニット411と412との両者を含めて
示したものである。付加情報通信ユニット44で受信さ
れた付加情報は、付加情報処理ユニット45で必要な受
信処理が施された後、制御ユニット43に供給される。
【0118】制御ユニット43は、受け取った情報から
表示情報を生成し、表示部46に送ってその画面に表示
すると共に、出力手段47を通じて、モニター受像機に
その付加情報の表示情報を送るようにする。
【0119】以上説明したようにして、この発明による
光ディスク再生装置または光ディスク記録再生装置にお
いては、光ディスク1の内容を、簡単に、光ディスク装
置に設けられた表示画面において、あるいは、モニター
受像機の画面において、表示させて確認するようにする
ことができる。この場合に、付加情報の表示画像は、待
ち時間なく即座に表示され、非常に快適である。
【0120】[光ディスク記録再生装置の第2の実施の
形態]上述した第1の実施の形態は、付加情報が主情報
の内容に関する情報であって、それを再生して表示する
ようにする場合の例であったが、この第2の実施の形態
では、付加情報が、主情報の内容を示すものではなく、
著作権情報や複製制御のための情報などの場合であっ
て、それを利用することにより、不正な複製により記録
された情報を再生させないように制御する場合の例であ
る。
【0121】この例の場合、付加情報として、光ディス
ク1の電子回路20のメモリ24には、光ディスク1が
書き換え可能なRAMディスクであるか、書き換え不能
である読み出し専用のROMディスクであるかのディス
クタイプの情報と、複製世代制限処理情報と、光ディス
ク識別情報(光ディスクID)などが記録されている。
【0122】ここで、複製世代の管理が行える複製制御
情報の方式としては、CGMS(Copy Gener
ation Management System)方
式や、電子透かし処理を用いる方法が提案されている。
【0123】電子透かし処理は、画像データや音楽デー
タに存在する人間の知覚上の重要でない部分、すなわ
ち、音楽や映像に対して冗長でない部分に、雑音として
情報を埋め込む処理である。このような電子透かし処理
により画像データや音楽データ中に埋め込まれた付加情
報は、その画像データや音楽データから除去されにく
い。一方、画像データや音楽データについてフィルタリ
ング処理やデータ圧縮処理をした後であっても、それら
に埋め込まれた付加情報を画像データや音楽データ中か
ら検出することが可能である。
【0124】この電子透かし処理を用いる複製制御方式
の場合、埋め込む付加情報により、 「複製可能(Copy Free)」 「1回複製可能(1世代だけ複製可能)(One C
opy)」 「これ以上の複製禁止(No More Cop
y)」 「絶対複製禁止(Never Copy)」 の4状態を、当該電子透かし複製制御情報が重畳された
画像データや音楽データの複製世代や複製制限状態を表
すようにしている。
【0125】「複製可能(Copy Free)」
は、音楽データや画像データの自由な複製が可能である
ことを表す。「1回複製可能(1世代だけ複製可能)
(One Copy)」は、1回だけ音楽データや画像
データの複製が可能であることを示す。「これ以上の
複製禁止(No More Copy)」は、の1回
複製可能の状態の音楽データや画像データから、当該音
楽データや画像データが複製されたものであって、これ
以上の複製は禁止であることを示す。「絶対複製禁止
(Never Copy)」は、複製は全く禁止である
ことを示す。
【0126】画像データや音楽データに重畳された電子
透かしの複製制御情報が、「1回複製可能(One C
opy)」であった場合には、電子透かし処理に対応
(すなわち、複製制限処理対応)の記録装置では、その
画像データや音楽データの複製記録が可能であると判断
して記録を実行するが、記録された画像データや音楽デ
ータには、「これ以上の複製禁止(No More C
opy)」に書き換えられた電子透かし情報が重畳され
る。そして、記録しようとする画像データや音楽データ
に重畳された電子透かし情報が、「これ以上の複製禁止
(No MoreCopy)」の場合には、電子透かし
処理対応の記録装置では、その画像データや音楽データ
の複製記録は禁止であるとして記録の実行が禁止され
る。
【0127】CGMS方式は、例えばアナログ画像信号
であれば、その垂直ブランキング期間内の特定の1水平
区間に複製制御用の2ビットの付加情報を重畳し、ま
た、デジタル画像信号であれば、デジタル画像データ
に、複製制御用の2ビットの付加情報を付加して伝送す
る方式である。
【0128】このCGMS方式の場合の2ビットの情報
(以下、CGMS情報という)の意味内容は、 [00]……複製可能 [10]……1回複製可能(1世代だけ複製可能) [11]……複製禁止(絶対複製禁止) である。CGMS方式では、前述の「これ以上の複製禁
止」の状態はない。
【0129】画像情報に付加されたCGMS情報が[1
0]であった場合に、CGMS対応の記録装置では、そ
の画像情報の複製記録が可能であると判断して記録を実
行するが、記録された画像信号には[11]に書き換え
られたCGMS情報が付加される。そして、記録しよう
とする画像情報に付加されたCGMS情報が[11]の
場合には、CGMS対応の記録装置では、その画像信号
の複製記録は禁止であるとして記録の実行が禁止され
る。
【0130】この実施の形態では、前述のCGMSと、
電子透かし複製制御情報として主情報に埋め込まれるも
のと同じ複製制御情報とが付加情報に含められる。な
お、CGMSと、電子透かしの複製制御情報のいずれか
一方を付加情報に含めて記録するようにしてもよい。
【0131】ところで、情報信号を書き込み可能な光デ
ィスク記録媒体は、RAMディスクである。電子透かし
情報が「1回複製可能」、あるいはCGMS情報が[1
0]の状態の情報信号を複製により記録した場合には、
この電子透かし情報やCGMSを書き換える場合であれ
ば、「これ以上の複製禁止」の状態あるいは[11]の
状態に書き換えられる。つまり、世代制限のために電子
透かし複製制御情報やCGMS情報を書き換えるという
約束事があるとした場合には、書き換え可能の記録媒体
であるRAMディスクに記録されている情報信号に重畳
されている電子透かし情報としての複製制御情報が「1
回複製可能」となっていることは有り得ず、また、CG
MS情報が[10]の状態になっていることは有り得
ず、もしあるとすれば、それは不正な複製が行われたこ
とに等しい。
【0132】また、例えばDVDディスクの場合、RO
Mディスクの場合には、主情報である記録画像データに
CSS(コンテンツ・スクランブル・システム)方式の
スクランブルが施され、複製制御に関する付加情報は、
「複製禁止」(CGMS情報は[11]、電子透かし情
報であれば「Never Copy」)の状態となって
いる。
【0133】もしも、RAMディスクの場合に、記録画
像データにCSS方式のスクランブルが施されていた場
合には、ROMディスクから、そっくり情報が転写され
て、当該RAMディスクの情報が形成されたと考えら
れ、それは不正な複製と判別できる。
【0134】したがって、前者の場合には、ディスクタ
イプの情報と、電子透かし情報と同じ情報あるいはCG
MS情報を確認することで、不正が行なわれか否かを確
かめることができる。また、後者の場合には、ディスク
タイプの情報と、主情報の状態を調べることにより、不
正な複製により情報が記録されたディスクであるか否か
を判別することができる。そこで、メモリ24に記憶さ
れる付加情報には、このディスクタイプの情報も含まれ
る。
【0135】以下に説明する実施の形態は、以上のこと
を考慮して、例えば不正な複製により作成された光ディ
スクの情報の再生は行なえないようにした場合の例であ
る。
【0136】図21および図22は、この第2の実施の
形態の光ディスク記録再生装置における処理の流れを説
明するフローチャートである。なお、この第2の実施の
形態の光ディスク記録再生装置の基本的なブロック構成
は、図20のものと同様である。以下に説明する例は、
光ディスク1の主情報記録領域12の主情報(G1)
が、使用者により再生指定された場合であり、電子回路
20のメモリ24には、当該主情報(G1)に対応する
ものとして、付加情報(A1)が記録されている場合で
ある。
【0137】この第2の実施の形態の光ディスク記録再
生装置においては、図21に示すように、まず、光ディ
スク1が装置に装填されると、電子回路20において
は、メモリ24に記憶されている付加情報(A1)を読
み出して、付加情報通信ユニット44に伝達する(ステ
ップS101)。光ディスク記録再生装置の制御ユニッ
ト43は、付加情報通信ユニット44および付加情報処
理ユニット45を経由して取得した付加情報(A1)
を、記録再生装置40に内蔵するメモリに一時記憶する
(ステップS102)。以上の処理を付加情報(A1)
のすべてがメモリ24から読み出されるまで、繰り返す
(ステップS103)。
【0138】そして、付加情報(A1)のすべてがメモ
リ24から読み出されると、その付加情報(A1)の内
容に、前述したような矛盾がないかどうか判別する(ス
テップS104)。そして、付加情報(A1)のうち
の、例えばディスクタイプがRAMディスクであって、
複製制御情報が「1回複製可能」あるいはCGMS情報
が[10]である場合には、それは有り得ない状態であ
るので、矛盾があると判別する。また、複製制御情報が
「1回複製可能」であるのに、CGMS情報が[11]
のように不一致の場合も矛盾があると判別する。一方が
改ざんされた可能性があるからである。
【0139】そして、矛盾があると判別すると、ステッ
プS119(図22)に進み、エラー処理を行なって、
再生処理を終了する。この場合、エラー処理の代わりに
再試行は行うようにしてもよい。
【0140】ステップS104で矛盾がないと判別され
たときには、ステップS105に進み、光ディスクの主
情報記録領域12から、使用者により再生指示された主
情報(G1)を読み出す。そして、次のステップS10
6で記録再生装置40に内蔵されているメモリに、その
主情報G1を一時記憶する。
【0141】そして、前記主情報G1のすべてが光ディ
スクから読み出したことを確認すると(ステップS10
7)、その内容に矛盾がないかどうか判別する。もし、
内容に何らかの矛盾があれば、ステップS119に進
み、前述したのと同様にして、エラー処理をして(エラ
ー処理の代わりに再試行は行うようにしてもよい)、処
理を終了する。
【0142】ステップS108で主情報(G1)の内容
に矛盾がないと判別されたときには、ステップS109
に進み、付加情報(A1)と、主情報(G1)との各種
比較、演算などを行なう。そして、両者の間に矛盾がな
いかどうか判別する(ステップS110)。例えば、付
加情報(A1)により、ディスクタイプがROMであっ
て、複製禁止の状態であることが示されているにもかか
わらず、主情報(G1)にCSS方式のスクランブルが
かかっていない場合には、不正な複製がなされたとし
て、これを矛盾として判別する。
【0143】ステップS110で矛盾があると判別する
と、ステップS119(図22)に進み、エラー処理を
行なって(エラー処理の代わりに再試行は行うようにし
てもよい)、処理を終了する。
【0144】また、ステップS110で矛盾がないと判
別されたときには、ステップS111に進み、光ディス
クの主情報の書き換えが必要であるか否か判別し、書き
換えが必要であると判別されると、ステップS112に
進み、主情報(G1)を主情報(G2)に書き換える処
理を行なう。そして、光ディスクの主情報の書き換えが
終了したと判別すると、ステップS114に進む。ま
た、ステップS111で光ディスク1の主情報の書き換
えが不要であると判別されたときには、このステップS
114に飛ぶ。
【0145】ステップS114では、光ディスク1の電
子回路20の付加情報の書き換えが必要であるか否か判
別し、書き換えが必要であると判別されると、ステップ
S115に進み、付加情報(A1)を付加情報(A2)
に書き換える処理を行なう。そして、光ディスクの電子
回路20のメモリ24の付加情報の書き換えが終了した
と判別すると、ステップS117に進む。また、ステッ
プS114で光ディスク1の主情報の書き換えが不要で
あると判別されたときには、このステップS117に飛
ぶ。
【0146】ステップS117では、光ディスク1の電
子回路20の付加情報(A1)を必要に応じて消去する
と共に、光ディスク記録再生装置の内蔵メモリの付加情
報(A1)を必要に応じて消去する。そして、次にステ
ップS118では、光ディスク1の主情報記録領域12
の主情報(G1)を必要に応じて消去すると共に、光デ
ィスク記録再生装置の内蔵メモリの主情報(G1)を必
要に応じて消去する。以上で、処理を終了する。
【0147】なお、以上の図21の例において、付加情
報と主情報との読み出し順序、消去の順序は、逆であっ
てもよい。また、付加情報および主情報の授受が矛盾な
く完了した場合であっても、それらの前の情報(A1)
や(G1)は、必ずしも消去しなくてもよい。
【0148】[光ディスク記録再生装置の第3の実施の
形態]この第3の実施の形態の光ディスク記録再生装置
は、電話回線や専用通信回線などの通信回線に接続され
て、この通信回線を通じて、鍵管理者や情報配信者(サ
ービスプロバイダ)と通信を行なうことにより、光ディ
スクの再生や、前記通信回線を通じて送られてくる主情
報の記録が可能になるものである。なお、通信回線は、
電話回線に限らず、ケーブルや放送電波等であってもよ
い。
【0149】図23は、この第3の実施の形態の光ディ
スク記録再生装置60のブロック図を示すものである。
この光ディスク記録再生装置60は、図20に示した第
1の実施の形態の装置と同様に、主情報用光学ユニット
61、主情報処理ユニット62、制御ユニット63、付
加情報通信ユニット64、付加情報等処理ユニット6
5、表示部66を備えると共に、この例では電話回線T
Nに接続される外部通信ユニット67と、リモコン受信
部68、内蔵メモリ69とを備える。
【0150】この第3の実施の形態の場合には、通信事
業者は、記録済みの光ディスクを無料で、あるいは低廉
な価格で会員である使用者に配付する。使用者は、光デ
ィスクの電子回路20のメモリ24に記録されている付
加情報から前述のようにして、光ディスクにどのような
内容(コンテンツ)が記録されているかを知るようにす
る。
【0151】そして、そのコンテンツの再生をする場合
には、使用者は、鍵管理者および/または情報配信者と
通信回線TNを介して通信を行なって、認証を受け、所
定の額の課金を了承して、再生を実行するようにする。
この実施の形態の光ディスク記録再生装置60は、鍵管
理者および/または情報配信者の認証を受けたときにだ
け、光ディスクの再生が可能になる。光ディスクの電子
回路20のメモリ24には、鍵管理者および/または情
報配信者の認証を受けるための認証情報も記録されてい
る。
【0152】また、情報配信者は、通信回線TNを通じ
て、使用者に、RAM型の光ディスクに記録する主情報
を提供することもできる。この場合に、その主情報の記
録は有料として課金を施すが、その料金は低廉なものと
する。そして、上述と同様の再生手順を行うことによ
り、その再生を可能にできるようにするために、RAM
型の光ディスクの電子回路20のメモリ24に付加情報
として認証情報を記録するようにする。以下、詳細に説
明する。
【0153】まず、再生に当たっては、図24に示すよ
うに、記録済みの光ディスク1を、装置60の光ディス
ク挿入口601に挿入あるいはその近傍に近付ける。す
ると、前述と同様にして、装置60の表示部66の画面
66Dに、その主情報の内容が順次に表示される。ま
た、光ディスク記録再生装置60が、前述と同様に、接
続ケーブル51を通じてモニター受像機50と接続され
ている場合には、その画面に、光ディスク1の主情報の
一覧が表示される。
【0154】したがって、使用者は、これらの表示を見
て、再生を欲するコンテンツがあるかどうか判別するこ
とができる。
【0155】そして、使用者は、再生を要求するコンテ
ンツがあるときには、その認証を求める操作を鍵管理者
および/または情報配信者に対して行う。これに先立
ち、使用者は、鍵管理者および/または情報配信者に対
しては、通信回線TNを介して使用者の個人登録が必要
である。
【0156】これらの登録(電子登録)や認証手続きの
ために、図24に示すように、光ディスク記録再生装置
60には、電子登録ボタンキーK1が設けられるととも
に、認証ボタンキーK2が設けられる。また、この例で
は、モニター受像機50からも電子登録や認証の操作が
できるように考慮されており、モニター受像機50の画
面に、いわゆるアイコンボタンとして、電子登録ボタン
キーK3が設けられるとともに、認証ボタンキーK4が
設けられる。電子登録は、キーK1、K3のいずれを操
作しても行うことができ、また、認証手続きも、キーK
2、K4のいずれを操作しても行うことができる。
【0157】なお、この実施の形態の場合、使用者の個
人情報の電子登録のみでなく、いずれの記録再生装置で
記録ないし再生され、あるいは、いずれの光ディスクで
記録ないし再生されるかを履歴として記録することがで
きるようにするために、これれらの記録再生装置の電子
登録および光ディスクの電子登録も併せて行われる。
【0158】光ディスク記録再生装置の電子登録のため
に情報としては、例えば装置ID(製造装置番号や装置
の所有者IDなど)が用いられる。この装置IDは、メ
モリ69に記憶されている。このメモリ69は、いわゆ
る不揮発性メモリである。装置IDは、使用者が書き換
えることができないメモリエリアに書き込まれている、
暗号化されている、などして、ガードされている。
【0159】光ディスクの電子登録のための情報として
は、例えば光ディスクID(光ディスク番号や光ディス
クの所有者IDなど)が用いられ、電子回路20のメモ
リ24に付加情報として記録されている。これも、上述
と同様にして、使用者により書き換えられないようにガ
ードされている。この例では、この光ディスクIDは、
前述した認証情報の一部として扱われるものである。
【0160】次に、図25のシーケンス図を参照しなが
ら、再生時の処理シーケンスについて説明する。
【0161】使用者は、電子登録をまだ行っていない場
合には、図24の電子登録ボタンキーK1またはK3を
操作する。電子登録が終了しているときには、認証ボタ
ンキーK2またはK4を操作する。
【0162】すると、光ディスク記録再生装置60は、
メモリ69に記憶されている装置IDを読み出し、この
装置IDを含む電子登録要求あるいは認証要求を通信回
線TNを通じて鍵管理者に送る。鍵管理者は、この電子
登録要求あるいは認証要求に対して登録承認あるいは認
証結果を、光ディスク記録再生装置60に返す。認証結
果としては、認証確認(OK)あるいは認証否定(N
G)のいずれかである。
【0163】次に、光ディスク記録再生装置60は、光
ディスク1の電子回路20から取得した光ディスクID
を含む電子登録要求あるいは認証要求を通信回線TNを
通じて鍵管理者に送る。鍵管理者は、この電子登録要求
あるいは認証要求に対して登録承認あるいは認証結果
を、光ディスク記録再生装置60に返す。
【0164】次に、光ディスク記録再生装置60は、使
用者に個人識別情報の入力を促す。使用者はこれに応じ
て個人識別情報の入力を行う。この例では、使用者は、
個人識別情報として、リモコン送信部70から会員番号
やクレジットカード番号などを入力する。
【0165】光ディスク記録再生装置60は、この個人
識別情報を含む電子登録要求あるいは認証要求を通信回
線TNを通じて鍵管理者に送る。鍵管理者は、この電子
登録要求あるいは認証要求に対して登録承認あるいは認
証結果を、光ディスク記録再生装置60に返す。
【0166】以上の登録が終了し、光ディスク記録再生
装置ID、光ディスクID、使用者の個人識別情報のす
べての認証の結果が「OK」であることを確認すると、
光ディスク記録再生装置60では、光ディスク1の主情
報記録領域12から主情報の取り込みが可能となり、主
情報の再生が行われる。
【0167】なお、この再生が終了したときに、その再
生履歴の情報を、光ディスク1の電子回路20のメモリ
24に記録することができる。また、その履歴には、使
用者の個人識別情報や、記録再生装置IDをも併せて記
録することができる。
【0168】以上説明した例では、再生についての課金
は行わない場合であるが、再生に対して課金をすること
もできる。その場合に、光ディスク記録再生装置60ご
と、光ディスク1ごと、使用者ごと、のいずれについて
課金をすることもできる。これは、課金対象者となる光
ディスク記録再生装置60の所有者、光ディスクの所有
者、使用者とが、それぞれ異なることがあることを考慮
したものである。
【0169】図26のフローチャートは、課金を考慮し
た場合の、上述と同様の主情報再生処理動作である。
【0170】この場合には、まず、ステップS201に
おいて、光ディスク記録再生装置の電子登録、認証と、
必要に応じた課金処理を行う。このステップS201で
の、必要に応じた課金処理とは、光ディスク記録再生装
置に(その所有者に)課金を施すことを意味する。
【0171】次のステップS202では、認証内容は正
しい(OK)かどうかと、ステップS201で課金処理
が行われた場合には、その課金が可能であるかを確かめ
る。もし、認証内容がNGあるいは課金がNGであった
ときには、ステップS209に進んで、再生要求はキャ
ンセルされる。ステップS209では、再試行を行うよ
うに構成してもよい。
【0172】ステップS202で認証内容が正しく、ま
た、課金もOKであると判別されたときには、ステップ
S203に進み、光ディスクの電子登録、認証と、必要
に応じた課金処理を行う。このステップS203での、
必要に応じた課金処理とは、光ディスクに(その所有者
に)課金を施すことを意味する。
【0173】次のステップS204では、認証内容は正
しい(OK)かどうかと、ステップS203で課金処理
が行われた場合には、その課金が可能であるかを確かめ
る。もし、認証内容がNGあるいは課金がNGであった
ときには、ステップS209に進んで、再生要求はキャ
ンセルされる。
【0174】ステップS204で認証内容が正しく、ま
た、課金もOKであると判別されたときには、ステップ
S205に進み、使用者の電子登録、認証と、必要に応
じた課金処理を行う。このステップS205での、必要
に応じた課金処理とは、使用者に課金を施すことを意味
する。
【0175】次のステップS206では、認証内容は正
しい(OK)かどうかと、ステップS205で課金処理
が行われた場合には、その課金が可能であるかを確かめ
る。もし、認証内容がNGあるいは課金がNGであった
ときには、ステップS209に進んで、再生要求はキャ
ンセルされる。
【0176】ステップS206で認証内容が正しく、ま
た、課金もOKであると判別されたときには、ステップ
S207に進み、課金が実行され、次のステップS20
8で再生のために主情報記録領域から主情報の取り込み
が可能となり、その取り込みが実行される。
【0177】以上のようにして、この第3の実施の形態
の光ディスク記録再生装置によれば、鍵管理者および/
または情報配信者(サービスプロバイダ)の認証を受け
たときにのみ再生が可能となり、不正な複製のための再
生などを有効に排除することができる。そして、使用者
に課金することができることは勿論のこと、光ディスク
記録再生装置の所有者や光ディスクの所有者に課金する
こともできる。
【0178】また、この第3の実施の形態によれば、光
ディスク単位で課金をするのではなく、利用者が要求す
る一部の情報、例えば一部の楽曲について、課金をする
ことができるので、光ディスク単位で購入する現行のシ
ステムに比べて、合理的な課金を行うことができる。
【0179】以上の説明は、再生の場合であったが、記
録の場合にも、同様の電子登録、認証を行って、記録認
証や記録情報についての課金などを行うことができる。
【0180】図27は、この記録時の処理手順を示すシ
ーケンス図である。この例では、課金は、使用者に対し
て行うものとして説明するが、前述と同様に、光ディス
ク記録再生装置の所有者や、光ディスクの所有者に対し
て、課金を行うこともできる。
【0181】図27の例の場合には、使用者は、前述の
キーK1〜K4を利用して、使用者の電子登録あるいは
認証要求を行う。このとき、使用者の個人識別情報を入
力する。この個人識別情報を含む電子登録あるいは認証
要求は通信回線TNを介して鍵管理者に送られる。
【0182】鍵管理者は、この要求に応じて登録処理あ
るいは認証処理を行う。そして、登録処理および認証処
理が完了すると、鍵管理者は、認証結果を光ディスク記
録再生装置60に返す。この認証結果がOKであれば、
光ディスク記録再生装置60は、記録すべき主情報の情
報提供要求を送出する。なお、この記録すべき主情報の
選択は、使用者により、例えば情報配信者から提供され
る提供情報メニューなどから予め選択されており、情報
提供要求には、その選択により定まる情報指定情報が含
まれている。
【0183】情報配信者は、この情報提供要求を受信す
ると、それに含まれる情報指定情報から、提供すべき情
報を認識する。そして、その指定された情報の価格を判
断して、その価格の情報を含む課金許容問い合わせを、
通信回線TNを通じて光ディスク記録再生装置60に送
る。
【0184】光ディスク記録再生装置60では、この課
金許容問い合わせに含まれる価格の情報を表示して確認
し、課金を許容する場合には、クレジットカードナンバ
ーなどの課金のための情報を含めた課金承認情報を情報
配信者側に通信回線TNを通じて送る。
【0185】この課金承認情報により、情報配信者は、
課金が可能になったことを確認し、指定された情報を光
ディスク記録再生装置60に対して送信する。この送信
情報には、記録を許可したことを示す記録認証情報が含
まれる。
【0186】光ディスク記録再生装置60では、この記
録すべき情報を取得すると、その受信確認を情報配信者
側に返し、その取得した記録すべき情報を、光ディスク
1の主情報記録領域に記録する。また、光ディスク1の
電子回路20に対して、記録認証情報を送る。電子回路
20の制御手段23は、この記録認証情報をメモリ24
に書き込む。この記録認証情報は、前述した再生時の認
証情報として、情報配信者に渡され、再生を可能にする
ために使用される。
【0187】[第3の実施の形態の変形例] [第1の変形例]上述の説明では、課金のためのクレジ
ットカード情報などは、リモコン送信部70を用いて入
力するようにしたが、クレジットカードを、直接、光デ
ィスク記録再生装置に装填することができるようにし
て、入力操作を簡単化することができる。
【0188】図28は、その場合の光ディスク記録再生
装置60CDを示すもので、カードリーダ72を備え、
このカードリーダ72で読み取った情報を制御ユニット
63に供給するように構成する。その他は、図23と全
く同様に構成する。
【0189】すなわち、この例の場合には、課金のため
の情報入力要求があったときには、クレジットカード7
1をこのカードリーダ72に装填する。すると、カード
リーダ72は、クレジットカード71の情報を読み取
り、読み取った情報を制御ユニット63に送る。制御ユ
ニットは、このカード情報を、課金のための情報とし
て、付加情報等処理ユニット65、外部通信ユニット6
7を介して、情報配信者に送る。
【0190】なお、カード情報を、予めカードリーダ7
2で読み込んで、課金のための情報を、メモリ69や光
ディスク1の電子回路20のメモリ24に書き込んでお
き、課金のための情報が要求されたときに、それらメモ
リから読み出して情報配信者に送るようにしてもよい。
【0191】[第2の変形例]以上の例の光ディスク記
録再生装置では、記録すべき主情報は、通信回線を通じ
て取得するようにしていたが、記録すべき主情報は、放
送により得るようにすることができる。ただし、この例
の場合にも、電子登録や認証のために、電話回線などの
通信回線を用いるものである。つまり、この例の場合に
は、鍵管理者は、電話回線に接続され、電子登録や認証
処理を行うための通信センターと、放送局を備えるもの
である。
【0192】図29は、この例の場合の光ディスク記録
再生装置60RCVの一例のブロック図である。この例
の場合の光ディスク記録再生装置60RCVは、図28
の光ディスク記録再生装置60CDとは、外部通信ユニ
ット67の部分の構成が異なる。
【0193】すなわち、この光ディスク記録再生装置6
0RCVにおいては、外部通信ユニット67は、放送信
号受信ユニット67Rと、外部通信ユニット67Nとの
2つに分離される。そして、放送信号受信ユニット67
Rは、アンテナANTで受信した放送信号を復調デコー
ドし、その復調デコードした出力信号を、主情報として
主情報処理ユニット62に供給する。
【0194】一方、外部通信ユニット67Nは、通信回
線TNに接続されるとともに付加情報等処理ユニット6
5に接続される。そして、付加情報等に関しては、この
外部通信ユニット67Nが、図28の外部通信ユニット
67と全く同様の動作を行うものである。
【0195】この第2の変形例の場合、記録すべき主情
報は、放送信号として伝送されてくるので、前述の例と
は異なり、情報提供要求は行わない。そして、予め放送
番組表などにより、記録したい情報を選別しておき、そ
の旨を情報配信者に連絡しておく。すると、情報配信者
は、その放送番組の際に、記録認証情報を通信回線TN
を通じて送信することにより、光ディスク記録再生装置
60RCVでは主情報の記録が可能になる。
【0196】すなわち、制御ユニット63は、この例の
場合には、再生のみでなく、記録時にも認証情報がない
と動作しないように構成されている。そして、放送信号
としての主情報の記録時に、その記録認証情報が光ディ
スクの電子回路20のメモリ24に記録されるのは、前
述の例と全く同様である。
【0197】なお、このように記録認証情報が、記録対
象の放送番組が放送されるときにのみ、光ディスク記録
再生装置60RCVに提供されるように構成されている
ので、上述のような記録制御を行わなくてもよい。その
場合には、主情報の記録は自由に行われることになる
が、光ディスクの主情報記録領域に記録された主情報に
対応する付加情報として、電子回路20に記録認証情報
が記録されていない限り再生ができないので、要求した
主情報以外の記録は無意味なものとなる。
【0198】なお、上述の例のほかに、主情報と付加情
報との通信のためには、双方向CATVや、CATVと
電話回線との併用であってもよい。
【0199】[光ディスク記録再生装置の第4の実施の
形態]この第4の実施の形態では、記録された、あるい
は記録する主情報には、暗号化処理が施される。これに
より、不正な再生や記録を、より有効に制御することが
できる。
【0200】図30は、暗号化がかけられて主情報が記
録されているROMディスクから、認証を受けて、再生
する場合のシーケンス図である。この例の場合、暗号化
処理のためのキーは、各ディスクごとに変えられてお
り、鍵管理者および/または情報配信者から認証を受け
たときに、情報配信者から暗号解読のためのキーを取得
することにより、再生が可能になる。
【0201】すなわち、図30のシーケンス図は、光デ
ィスク記録再生装置の電子登録、認証、光ディスクの電
子登録、認証、使用者の電子登録、認証までに関して
は、図25のシーケンスと全く同様である。この第4の
実施の形態における再生においては、認証結果がすべて
OKであったときに、情報配信者は、当該光ディスクI
Dで示される光ディスクで使用されている暗号化の解読
のための暗号キーを光ディスク記録再生装置側に送る。
【0202】光ディスク記録再生装置では、光ディスク
から主情報を取り込み、情報配信者から取得した暗号キ
ーを用いて、暗号を解読して、主情報の再生を行うこと
ができる。
【0203】この第4の実施の形態の場合の再生方法に
よれば、暗号が解読されない限り、光ディスクの主情報
の再生が困難であるので、光ディスクのデジタルコンテ
ンツの著作権者を保護して、適正に使用者に提供するよ
うにするスキームを構築することができる。
【0204】次に、この第4の実施の形態の場合におけ
る記録方法について説明する。図31は、記録の認証を
受けた使用者により要求された主情報を光ディスクに記
録する際に暗号化して記録するようにする場合のシーケ
ンス図である。この例の場合、暗号化処理のためのキー
は、ディスクごと、あるいは、記録する主情報ごとに情
報配信者から与えられる。情報配信者は、記録認証情報
を、各ディスクごと、あるいは記録情報ごとに管理して
おり、前述の再生要求があったときに、記録時に使用し
た暗号キーを前記の解読用キーとして光ディスク記録再
生装置側に渡すことにより、暗号を解読して再生ができ
るようにする。
【0205】図31のシーケンス図において、光ディス
ク記録再生装置、光ディスク、使用者の電子登録、認証
に関するシーケンス部分および課金承認から情報提供、
さらには、情報受信確認までのシーケンスは、図27の
シーケンスと全く同様である。
【0206】この第4の実施の形態における記録時に
は、情報配信者は、情報受信確認後に、暗号化処理用と
して暗号キーを送る。光ディスク記録再生装置では、こ
の暗号キーを用いて、情報配信者側から取得した主情報
に暗号化処理を施して、光ディスクの主情報記録領域に
記録する。そして、その暗号化に用いられたキーに関連
付けられた記録認証情報を、光ディスクの電子回路20
のメモリ24に記録する。暗号化処理用の暗号キーは、
情報提供の際に、光ディスク記録再生装置側に送るよう
にしてもよい。
【0207】この第4の実施の形態の場合の記録ないし
再生方法によれば、記録時に暗号化を施して要求された
主情報の記録を行わせると共に、記録認証情報を光ディ
スクの電子回路に記録しておき、再生時に、記録認証情
報を確認して、その暗号化を解読する暗号キーを渡すよ
うにするので、記録後の光ディスクから不正な複製が行
われても、再生の際には、それをチェックすることがで
きる。このため、不正な複製を有効に防止することがで
きる。
【0208】また、光ディスクの電子回路に記録する記
録認証情報には、光ディスク記録再生装置IDや、記録
した使用者のID、さらには、記録年月日を記録するこ
とも可能であるので、これらの情報を用いて、不正な複
製が行われたときの追跡調査を行うこともできる。
【0209】なお、第3の実施の形態および第4の実施
の形態で用いた、使用者の個人識別情報としては、クレ
ジットカードナンバーや会員番号などに限らず、各人の
個別の情報であればどのような情報も用いることができ
る。
【0210】例えば、ID、パスワード、氏名、生年月
日、筆跡、声紋、指紋、虹彩、電話番号、郵便番号のい
ずれか、あるいはそれらのうちの複数の組み合わせを用
いることができる。
【0211】また、使用者の認証にクレジットカードを
用いた場合には、その有効期間も認証対象になるもので
ある。すなわち、有効期間が切れている場合には、使用
者の認証や課金の認証は行わない。また、課金のために
は、クレジットカードではなく、プリペイドカードを用
いるようにすることもできるし、あるいは、後日の所定
の振り込み方式による方式によって、料金の支払いをす
るようにしても勿論よい。
【0212】[複製システムの実施の形態]図32は、
第4の実施の形態の光ディスク記録再生装置を用いる複
製システムの実施の形態を説明するためのブロック図で
ある。
【0213】図32において、60PBは、複製しよう
とする情報が記録されている光ディスクを再生する光デ
ィスク記録再生装置であり、60RECは、複製対象の
情報を光ディスクに記録する光ディスク記録再生装置で
ある。
【0214】この場合、再生側の装置60PBと、記録
側の装置60RECのいずれかから、鍵管理者および/
または情報配信者側に対して、電子登録と、複製の認証
処理を行うようにする。この認証処理の終了後、この場
合には、鍵管理者および/または情報配信者側からは、
再生のための暗号解読用の暗号キーは送られないが、再
生側装置60PBの出力端子60PBoutから暗号化
処理がかかっている状態の主情報が、伝送ケーブル52
を通じて記録側装置60RECの入力端子60RECi
nに入力される。
【0215】そして、記録側装置60RECでは、その
暗号化処理が施されている状態の目的情報を光ディスク
の主情報記録領域に記録する。その後、再生側装置60
PBは、光ディスクの電子回路20のメモリ24に書き
込まれている複製対象の主情報についての付加情報とし
ての記録認証情報を読み出し、ケーブル52を通じて記
録側装置60RECに送る。記録側装置60RECは、
この記録認証情報を、光ディスクの電子回路20のメモ
リ24に記録する。以上により複製が可能である。
【0216】なお、この複製の際に、複製をした光ディ
スク記録再生装置ID、再生側の光ディスクID、複製
者ID、その光ディスクの何回目の複製であるかの情報
などを、記録側の装置に装填されている光ディスクの電
子回路20のメモリ24に付加情報として記録すること
ようにすることもできる。また、再生側の光ディスクに
も、同様の情報と、何回複製を実行したかの情報を記録
するようにすることもできる。
【0217】この実施の形態の場合も、情報配信者は、
上述の記録ないし再生の場合と同様にして、複製の課金
を行うことができる。この場合に、図32では省略した
が、クレジットカードナンバーの情報を、使用者が入力
するためのリモコン送信部などの入力部や、また、カー
ドリーダが装置60PBあるいは60RECに設けられ
ている。
【0218】なお、この複製に先立ち、再生側装置60
PBは、光ディスクの複製対象の主情報についての付加
情報を電子回路20から読み出して、情報配信者に送
る。情報配信者は、当該付加情報から、複製が可能な主
情報であるか否かを判別して、複製が可能であるとき
に、複製許可の認証情報を再生側装置60PBあるいは
記録側装置60RECに送る。複製が不許可のときは、
再生側装置60PBは、再生を実行しない。また、記録
側装置60RECは、複製記録を実行しない。
【0219】光ディスクの電子回路20に付加情報とし
て複製可能回数が記録されている場合には、情報配信者
は、その複製可能回数から、今回の複製が可能であるか
否かを判断する。電子回路20のメモリ24の複製可能
回数は、複製が行われた後には、再生側の装置60PB
に装填されている光ディスクにおいて、1回少ない回数
に記録し直される。
【0220】この実施の形態の場合、不正に複製を実行
したしても、主情報には、上述したような暗号化が施さ
れたまま出力されるので、正常な再生がそのままではで
きない。このため、有効に不正な複製を防止することが
できる。
【0221】以上説明した複製システムの例では、再生
側の装置60PBと、記録側の装置60RECのいずれ
もが、前述の第4の実施の形態の光ディスク記録再生装
置の構成を有するものを使用しているが、付加情報の伝
送路を装置60PBと装置60RECとの間に設けるこ
とにより、いずれか一方が情報配信者との通信を行える
機能を備える装置であれば、この実施の形態の複製シス
テムは構成可能である。
【0222】[付加情報再生装置の他の実施の形態]以
上説明したように、この発明による電子回路付きの光デ
ィスクを用いる場合には、光ディスクの電子回路20の
メモリ24に記録されている付加情報を用いることで、
再生や記録が可能になる。以下に説明する実施の形態に
おいては、予め規定している特定の条件に適合したと
き、その記録や再生を不能にするために、メモリ24か
らの付加情報についての伝送路のいずれかに非可逆変化
を生じさせるようにする。
【0223】この場合、特定条件の検出箇所としては、 光ディスクの電子回路に記録されている付加情報 光ディスク記録再生装置内の付加情報(入力情報を含
む) 付加情報通信ユニットが別体であるときには、その内
部にある付加情報が挙げられる。
【0224】また、この場合に、予め規定してある特定
条件としては、 既に無効となっている個人識別情報が規定回数以上入
力されたとき(カードの有効期限が切れている場合も含
む)、 ID、パスワードなどの個人情報確認時に、規定回数
以上の不一致が連続して見出だされたとき、 光ディスクの電子回路20の付加情報として、光ディ
スクの有効期限(有効期間)が設定されているときに、
その有効期限を過ぎたとき、または、その有効期間内で
ないとき、 などが設定される。
【0225】図33は、この実施の形態の場合の光ディ
スク再生装置あるいは光ディスク記録再生装置の要部の
処理内容を説明するためのフローチャートである。
【0226】すなわち、ステップS301で前述したよ
うな特定条件の検出が行われ、その特定条件が検出され
るとステップS302に進み、光ディスク1の電子回路
20内のメモリ24、または付加情報通信ユニットや光
ディスク記録再生装置の付加情報用のメモリに、非可逆
変化を起こさせる。
【0227】非可逆変化は、例えばヒューズROM、E
P−ROMへの書き込みや、入出力経路の一部遮断によ
り行うようにすることでできる。
【0228】図34は、光ディスクの主情報記録領域に
記録されている複数個の主情報のそれぞれに対応する付
加情報ごとに前述の非可逆変化処理を行う場合のフロー
チャートである。
【0229】すなわち、この例の場合には、ステップS
401で前述したような特定条件が検出されると、ステ
ップS402において、その特定条件が検出された部分
についてだけ、非可逆変化を起こさせるものである。
【0230】例えば、図35に示すように、光ディスク
に、「N1,N2,N3,…,Nn」のように複数個の
データブロックが存在する場合に、対応する付加情報の
データブロック「A1,A2,A3,…,An」につい
ての特定条件の検出をした結果、図35において、○印
で示すように、A2とAnについて、特定条件が検出さ
れたときには、これらについて、同様に○印で示すよう
に、非可逆変化処理を行うものである。
【0231】このようにしたときには、図36に示すよ
うに、付加情報を再生して表示手段にその内容を表示し
たときに、一部の情報については、読み出しが不能であ
る旨が表示されるように、光ディスク記録再生装置は構
成される。
【0232】[第5の実施の形態]以上の実施の形態に
おいては、電子回路が光ディスクの空白部にディスクと
一体的に設けた場合であるが、光ディスクが、フロッピ
ーディスクやMDディスクのように保護ケースに収納さ
れたまま使用されるような場合には、電子回路は、その
保護ケースの一部の空き領域に設けることができる。
【0233】図37は、MDディスクの場合の例で、保
護ケース91内に光磁気ディスク92が収納されてお
り、シャッター機構93の開閉により、保護ケース91
内部の光磁気ディスク92にアクセスが可能とされるも
のである。付加情報用の電子回路90は、保護ケース9
1内の光磁気ディスク93の回転に影響のない空き領域
に、図37で点線で示すように設けられる。
【0234】この第5の実施の形態の場合も、前述した
光ディスク1の空白部に一体的に設けられた電子回路
と、全く同様の作用効果を奏するものであって、使い勝
手もほぼ同様であり、上述したような各種の再生、記録
の例に用いることができるものである。
【0235】なお、保護ケースに収納する記録媒体とし
ては、磁気記録再生媒体であってもよい。
【0236】[その他の変形例]光ディスクの電子回路
のメモリに記録する付加情報としては、上述の例に限る
ものではなく、種々の用途の情報を扱うことができる。
【0237】例えば、光ディスクの主情報の電子登録、
認証、鍵交換、鍵保存、暗号化、暗号解読、課金、コピ
ー禁止や制限、情報内容の認識や編集、再生履歴や記録
履歴、管理、作表、表示などを可能とする情報(制御情
報を含む)の一部または全部を記録するようにすること
できる。
【0238】また、上述の処理動作と併用も可能なあら
ゆる個人識別情報(電話番号、郵便番号、ID、パスワ
ード、氏名、生年月日、筆跡、声紋、虹彩、その他)お
よび有効期間の認識の表示を可能とする情報、の一部ま
たは全部を、付加情報として記録するようにしてもよ
い。
【0239】また、付加情報としては、その他、以下に
挙げるものであってもよい。
【0240】・光ディスクのプロダクトID、光ディス
ク記録再生装置のプロダクトID ・光ディスクの主記録情報のアルバム名、タイトル名、
アーティスト名、および登録記号、メーカー名、発行年
月日(製造年月日) ・光ディスクの主情報の著作権情報、使用期限情報 ・該当する光ディスクを使用する機器の型式、シリアル
番号、使用場所、使用者識別情報、記録日時、記録モー
ド、記録データ量 ・光ディスクの自動記録や自動再生のタイマー動作を可
能とする情報の一部または全部 ・光ディスクに記録される番組情報のカテゴリー、放送
局名 ・光ディスクの使用頻度(記録および再生回数) ・光ディスクの設定条件に応じた自動破壊プログラム情
報の一部または全部。
【0241】なお、この発明の対象の光ディスクは、前
述もしたように、オーディオ用ディスクに限らず、ビデ
オ用ディスク、データ用ディスクであってもよい。
【0242】また、光ディスクの電子回路と、付加情報
通信ユニットとの間における付加情報の非接触通信手段
としては、電磁波を用いる方法に限られるものではな
く、赤外線による方法や、その他種々の非接触信号伝播
手段や方法を用いることができる。
【0243】さらに、以上説明した光ディスクの再生装
置や光ディスク記録再生装置は、単独で使用する場合に
限らず、これらの装置を内蔵する装置の構成とすること
もできるものである。
【0244】以上説明したこの発明によれば、以下に述
べるような種々の効果や特長が得られる。
【0245】1.従来の光ディスクの記録・再生におい
て、上位互換性を保つことができる。
【0246】2.光ディスク上の主情報と、空白部や空
き領域の電子回路に記録されている付加情報との間に、
物理的干渉性が全くない。したがって、原理的に限界ま
での主情報信号を記録し、高い忠実度で再生をすること
ができる。
【0247】3.同様に、コンテンツデータと、著作権
情報や使用期限情報等が分離されているので、コンテン
ツデータの品質(例えば音質や画質)が優れている。
【0248】4.電子透かしと、フィンガープリントの
一方または両方に適用できる。
【0249】5.コンテンツデータの電子透かし情報
と、付加情報とを併用することにより、より強力な複製
制御を行うことができる。また、フィンガープリントと
併用することもできる。
【0250】6.光ディスクの記録内容の名称や概要を
光ディスクを回転駆動せずに、かつ、非接触で認識する
ことが可能となる。したがって、使い勝手が大幅に向上
すると共に、光ディスクの記録・再生などの操作時の待
ち時間が短縮され、快適さが増す。
【0251】7.光ディスクをパーソナルコンピュータ
を含む記録再生装置への接近または出し入れにより、光
ディスクのリスト生成と、履歴を含む編集、履歴管理、
制御を自動で行うことが可能になる。また、情報の認識
および変化への対応性に優れている。
【0252】8.従来のインデックスカードやラベル等
の必要性が非常に少なくなる。
【0253】9.光ディスクの情報の記録・再生におい
て、IDやパスワード(演算を含む)情報鍵等を用いて
前述の記録情報の開示禁止、コピー禁止や制限等を行う
ことが可能となる。つまり、従来よりも、きめ細かく、
確度の高い著作権の保護管理が可能となる。
【0254】10.光ディスクの記録内容の確認のため
には光ディスクを回転駆動させる必要がないことによ
り、省エネにも貢献する。
【0255】11.光ディスクと外部の付加情報通信ユ
ニットとの通信や情報管理の確度が大幅に向上する通信
エラー対応を装備できる。
【0256】12.各種の通信経路で電子登録、認証、
課金が可能である。
【0257】13.各種の通信経路、複数の個人識別情
報等を活用して、各種電子登録、認証、課金、外部から
の情報の取り込みや記録ができる。
【0258】14.前述の13.に加え、暗号解読、光
ディスク上の主情報記録領域の情報の開示、許容回数の
コピー、課金の一部あるいはすべてができる。
【0259】15.情報のコピーは接続機器の仕様を規
定し、そこで、伝送される情報は暗号解読前の信号とし
て、著作権保護や機密保持に配慮している。
【0260】16.光ディスクの電子回路と通信を行う
制御ユニットを、光ディスクの主情報の記録再生を行う
機器の前面や駆動部近傍に設置し、光ディスクの接近、
挿抜に応じてその付加情報の記録、編集、履歴管理、作
表を行い、その内容を前述または他の機器の表示部に表
示することにより、光ディスクおよびシステムの使い勝
手が大幅に向上する。
【0261】17.前述の16の内容を光ディスクの表
示手段に表示することにより、その内容を容易に知るこ
とができ、使い勝手が大幅に向上する。
【0262】18.光ディスクの電力発生手段である光
フィルタを含む太陽電池に波長選択特性を持たせて、通
常の明るさを持つ空間で電池なしで光ディスクの表示手
段に情報を表示させたり、特定波長のみで動作させて、
暗号検出、暗号表示を行うなどの応用ができる。
【0263】19.スーパーオーディオCDにおいて、
複数の通信経路、複数の個人識別情報等を活用して、各
種電子登録、認証、課金、暗号解読を行い、光ディスク
の高密度層の一部またはすべての情報の開示、許容回数
のコピー、課金の一部またはすべて、外部からの情報の
取り込みや記録ができるようにしたことにより、使い勝
手のよいシステムを構成できる。
【0264】20.ある特定の条件が検出されたとき、
メモリ経路に非可逆変化を起こさせて、不正使用防止、
故障時の使い勝手の向上等を考慮している。
【0265】21.前述の20の機能を、光ディスクの
主情報の任意のデータブロックごとに対応させることに
より、さらに使い勝手を向上させている。
【0266】22.電子登録ボタン、電子認証ボタン、
または電子登録・認証ボタンを光ディスク記録再生装置
や関連する装置の表示画面上に設けることにより、操作
が非常に簡単になり、使い勝手が向上する。例えば、必
要に応じて予め基本設定をしておけば、以後、前述の登
録や認証はプリペイドカードを使用するか、クレジット
カードを使用して暗証番号を入力するなどのみで手続き
が完了する。
【0267】23.電子回路を、保護ケースを有する光
ディスクの保護ケースに一体化し、その外部近傍にある
付加情報通信ユニット間を非接触で各種付加情報の授受
を行い、使い勝手を向上させている。
【0268】24.この発明による光ディスクは、量産
すれば、比較的安価にできて、わずかな付加コストで前
述したような大きな利便性が得られるものである。
【0269】なお、以上は、記録媒体が光ディスクの場
合について説明したが、保護ケースを有する磁気記録再
生媒体において、その保護ケースに、メモリ、表示手
段、制御手段、電源回路、情報通信手段、そして、電力
発生または電力伝送手段(情報通信手段との共用も含
む)からなる電子回路を一体化して、前記保護ケースの
電子回路とその外部近傍にある制御ユニット間を非接触
で各種付加情報の送受を行うように構成することもでき
る。
【0270】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、記録されている主情報内容を、簡単に知ることがで
きる光ディスクを提供できる。
【0271】また、光ディスクに一体的に形成した電子
回路を活用することにより、著作権保護を図りながら、
記録・再生をすることが可能になる。また、不正な複製
を有効に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光ディスクの実施の形態を説明
するための図である。
【図2】光ディスクの各種タイプを説明するための図で
ある。
【図3】この発明による光ディスクの付加情報の記録再
生装置の一形態を示すブロック図である。
【図4】この発明による光ディスクの付加情報の記録再
生装置の一形態を示すブロック図である。
【図5】この発明による光ディスクの付加情報の記録再
生装置の一形態を示すブロック図である。
【図6】この発明による光ディスクの付加情報の記録再
生装置の一形態の一部の構成例を示す図である。
【図7】この発明による光ディスクの付加情報の記録再
生装置の一形態における非接触での付加情報通信を説明
するための図である。
【図8】この発明による光ディスクの付加情報の記録再
生装置の一形態における非接触での付加情報通信を説明
するための図である。
【図9】この発明による光ディスクの付加情報の記録再
生装置の一形態の一部の構成例を示す図である。
【図10】この発明による光ディスクの付加情報の記録
再生装置の一形態の一部の構成例を示す図である。
【図11】この発明による光ディスクの一形態の機構的
な構成例を示す図である。
【図12】この発明による光ディスクの一形態の機構的
な構成例を示す図である。
【図13】この発明による光ディスクの一形態の機構的
な構成例を示す図である。
【図14】この発明による光ディスクの一形態の機構的
な構成例を示す図である。
【図15】この発明による光ディスクの他の一形態の要
部の機構的な構成例を示す図である。
【図16】この発明による光ディスクの他の一形態の要
部を説明するための図である。
【図17】この発明による光ディスク記録再生装置の一
形態の概要を示す図である。
【図18】この発明による光ディスク記録再生装置の一
形態の作用動作を説明するための図である。
【図19】この発明による光ディスク記録再生装置の一
形態の作用動作を説明するための図である。
【図20】この発明による光ディスク記録再生装置の一
形態の構成例を示すブロック図である。
【図21】この発明による光ディスク記録再生装置を用
いた再生方法の一形態を説明するためのフローチャート
の一部である。
【図22】この発明による光ディスク記録再生装置を用
いた再生方法の一形態を説明するためのフローチャート
の一部である。
【図23】この発明による光ディスク記録再生装置の他
の一形態の構成例を示すブロック図である。
【図24】この発明による光ディスク記録再生装置の他
の一形態を説明するための図である。
【図25】この発明による光ディスク記録再生装置を用
いた再生方法の一形態を説明するためのシーケンス図で
ある。
【図26】この発明による光ディスク記録再生装置を用
いた再生方法の一形態を説明するためのフローチャート
である。
【図27】この発明による光ディスク記録再生装置を用
いた記録再生方法の一形態を説明するためのシーケンス
図である。
【図28】この発明による光ディスク記録再生装置の他
の一形態を説明するための図である。
【図29】この発明による光ディスク記録再生装置の他
の一形態を説明するための図である。
【図30】この発明による光ディスク記録再生装置を用
いた再生方法の他の一形態を説明するためのシーケンス
図である。
【図31】この発明による光ディスク記録再生装置を用
いた記録再生方法の他の一形態を説明するためのシーケ
ンス図である。
【図32】この発明による複製システムの一形態を説明
するためのブロック図である。
【図33】この発明による光ディスク記録再生方法の要
部を説明するためのフローチャートである。
【図34】この発明による光ディスク記録再生方法の要
部を説明するためのフローチャートである。
【図35】この発明による光ディスク記録再生方法の要
部を説明するための図である。
【図36】この発明による光ディスク記録再生方法の要
部を説明するための図である。
【図37】この発明による光ディスクの他の形態を説明
するための図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、11…中心孔、12…主情報記録領
域、13…空白部、14…透明基板、14a,14b…
透明基板、15…反射層、15a,15b…反射層、1
6…標準反射層、17…半透過層、18…空白部、20
…電子回路、20a,20b…電子回路、21…電力発
生手段、22…電源回路、23…制御手段、24…メモ
リ、25…情報通信手段、26…表示手段、27…電力
伝送手段、28…電力伝送および情報通信手段、30…
付加情報通信ユニット、31…付加情報送信ユニット、
32…付加情報受信ユニット、33…付加情報通信ユニ
ット、40、60、60CD,60RCV…光ディスク
記録再生装置、41…主情報用光学ユニット、42…主
情報処理ユニット、43…制御ユニット、44…付加情
報通信ユニット、45…付加情報処理ユニット、46…
表示部、47…出力手段、67、67N…外部通信ユニ
ット、72…カードリーダ、67R…放送信号受信ユニ
ット、TN…通信回線

Claims (89)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクの基板中の主情報記録領域を除
    く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝送
    手段と、電源回路と、付加情報が記憶されているメモリ
    と、表示手段と、制御手段とを含む電子回路を設け、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報を読み出して、前記表示手段に、前記付加情報に応
    じた表示情報を表示することを特徴とする光ディスクの
    付加情報の再生方法。
  2. 【請求項2】光ディスクの基板中の主情報記録領域を除
    く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝送
    手段と、電源回路と、付加情報が記憶されているメモリ
    と、非接触で情報の送出を行う情報通信手段と、制御手
    段とを含む電子回路を設け、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報を読み出して、前記情報通信手段を通じて非接触で
    外部に送出し、 前記光ディスクの前記情報通信手段から非接触で送出さ
    れた前記付加情報を、前記光ディスクの近傍に配置され
    る付加情報通信ユニットにより非接触で受信することを
    特徴とする光ディスクの付加情報の再生方法。
  3. 【請求項3】光ディスクの基板中の主情報記録領域を除
    く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝送
    手段と、電源回路と、メモリと、非接触で情報の送受を
    行う情報通信手段と、制御手段とを含む電子回路を設
    け、 前記制御手段により、前記情報通信手段を通じて外部か
    ら受け取った付加情報を前記メモリに記録し、前記メモ
    リに記録されている付加情報を読み出して前記情報通信
    手段を通じて外部に送出することを特徴とする光ディス
    クの付加情報の記録再生方法。
  4. 【請求項4】光ディスクの基板中の主情報記録領域を除
    く空白部に設けられた電子回路からなる、前記光ディス
    クの主情報についての付加情報の再生装置であって、 前記電子回路は、少なくとも、電力発生手段または電力
    伝送手段と、電源回路と、前記付加情報が記憶されてい
    るメモリと、表示手段と、制御手段とを含むものである
    と共に、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報を読み出して、前記表示手段に表示することを特徴
    とする光ディスクの付加情報の再生装置。
  5. 【請求項5】光ディスクの基板中の主情報記録領域を除
    く空白部に設けられた電子回路からなる、前記光ディス
    クの主情報についての付加情報の再生装置であって、 前記電子回路は、少なくとも、電力発生手段または電力
    伝送手段と、電源回路と、前記付加情報が記憶されてい
    るメモリと、非接触で情報の送出を行う情報通信手段
    と、制御手段とを含むものであると共に、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報を読み出して、前記情報通信手段を通じて非接触で
    外部に送出することを特徴とする光ディスクの付加情報
    の再生装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の光ディスクの付加情報の
    再生装置において、 前記情報通信手段から非接触で送出された前記付加情報
    を受信する付加情報通信ユニットを備えることを特徴と
    する光ディスクの付加情報の再生装置。
  7. 【請求項7】光ディスクの基板中の主情報記録領域を除
    く空白部に設けられた電子回路からなる、前記光ディス
    クの主情報についての付加情報の記録再生装置であっ
    て、 前記電子回路は、少なくとも、電力発生手段または電力
    伝送手段と、電源回路と、メモリと、表示手段と、非接
    触で情報の送受を行う情報通信手段と、制御手段とを含
    むものであると共に、 前記情報通信手段により非接触で、前記付加情報の送受
    を行うと共に、前記制御手段により、前記情報通信手段
    を通じて受け取った付加情報を前記メモリに記録し、前
    記メモリに記録されている付加情報を読み出して前記情
    報通信手段を通じて外部に送出することを特徴とする光
    ディスクの付加情報の記録再生装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の光ディスクの付加情報の
    記録再生装置において、 前記情報通信手段と、非接触で、前記付加情報の送受を
    行う付加情報通信ユニットを備えることを特徴とする光
    ディスクの付加情報の記録再生装置。
  9. 【請求項9】基板中の主情報記録領域を除く空白部に、
    少なくとも、電力発生手段または電力伝送手段と、電源
    回路と、付加情報が記憶されているメモリと、表示手段
    と、制御手段とを含む電子回路が設けられ、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報が読み出されて、前記表示手段に、前記付加情報に
    応じた表示情報が表示されることを特徴とする光ディス
    ク。
  10. 【請求項10】基板中の主情報記録領域を除く空白部
    に、少なくとも、電力発生手段または電力伝送手段と、
    電源回路と、付加情報が記憶されているメモリと、非接
    触で情報の送出を行う情報通信手段と、制御手段とを含
    む電子回路が設けられ、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報が読み出されて、前記情報通信手段を通じて非接触
    で外部に送出されることを特徴とする光ディスク。
  11. 【請求項11】基板中の主情報記録領域を除く空白部
    に、少なくとも、電力発生手段または電力伝送手段と、
    電源回路と、メモリと、非接触で情報の送受を行う情報
    通信手段と、制御手段とを含む電子回路が設けられ、 前記電子回路の前記情報通信手段により非接触で、付加
    情報の送受が行われると共に、前記制御手段により、前
    記情報通信手段を通じて外部から受け取った付加情報が
    前記メモリに記録され、前記メモリに記録された付加情
    報が読み出されて前記情報通信手段を通じて外部に送出
    されることを特徴とする光ディスク。
  12. 【請求項12】光ディスクの基板中の主情報記録領域を
    除く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝
    送手段と、電源回路と、付加情報が記憶されているメモ
    リと、非接触で情報の送出を行う情報通信手段と、前記
    メモリに記憶されている付加情報を読み出して、前記情
    報通信手段を通じて非接触で外部に送出するように制御
    する制御手段とを含む電子回路が設けられてなる付加情
    報の再生装置部と、 前記電子回路の前記情報通信手段から送出される付加情
    報を非接触で受信して必要な処理を行う付加情報通信ユ
    ニットと、 前記光ディスクの前記主情報記録領域に記録されている
    前記主情報を再生する再生ユニットと、 を備える光ディスクの再生装置。
  13. 【請求項13】前記付加情報通信ユニットは、前記光デ
    ィスクの回転駆動部近傍に設けられ、前記光ディスクの
    挿入口から前記光ディスクが装填されたときに、前記付
    加情報の再生装置部からの付加情報を受信することを特
    徴とする請求項12に記載の光ディスクの再生装置。
  14. 【請求項14】前記付加情報通信ユニットは、前記光デ
    ィスクの挿入口近傍に設けられ、前記光ディスクが挿入
    口近傍に接近したとき、あるいは、前記光ディスクを前
    記挿入口に挿入中、または前記挿入口から抜き出し中
    に、前記付加情報の再生装置部からの付加情報を受信す
    ることを特徴とする請求項12に記載の光ディスクの再
    生装置。
  15. 【請求項15】前記付加情報通信ユニットで受信した付
    加情報に基づく表示を行うための表示手段を備える請求
    項13または請求項14に記載の光ディスクの再生装
    置。
  16. 【請求項16】前記付加情報通信ユニットで受信した付
    加情報に基づく表示を行うための情報を、外部の表示装
    置に送出することを特徴とする請求項13または請求項
    14に記載の光ディスクの再生装置。
  17. 【請求項17】光ディスクの基板中の主情報記録領域を
    除く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝
    送手段と、電源回路と、付加情報が記憶されているメモ
    リと、非接触で情報の送受を行う情報通信手段と、制御
    手段とを含む電子回路が設けられてなる付加情報の記録
    再生装置部と、 前記光ディスクが装填される部位の近傍に設けられ、前
    記情報通信手段との間で前記付加情報の受信を行う付加
    情報通信ユニットと、 前記光ディスクの前記主情報記録領域に対して、前記主
    情報の記録再生を実行するための主情報処理ユニット
    と、 を備え、 前記付加情報の記録再生装置部の前記制御手段は、前記
    情報通信手段を通じて前記付加情報通信ユニットから受
    け取った付加情報を前記メモリに記録し、前記メモリに
    記録されている付加情報を読み出して前記情報通信手段
    を通じて前記付加情報通信ユニットに送出するように制
    御することを特徴とする光ディスクの記録再生装置。
  18. 【請求項18】前記付加情報通信ユニットは、前記光デ
    ィスクの回転駆動部近傍に設けられ、前記光ディスクの
    挿入口から前記光ディスクが装填されたときに、前記付
    加情報通信ユニットと、前記付加情報の再生装置部との
    間で付加情報の送受を行うことを特徴とする請求項17
    に記載の光ディスクの記録再生装置。
  19. 【請求項19】前記付加情報通信ユニットは、前記光デ
    ィスクの挿入口近傍に設けられ、前記光ディスクが挿入
    口近傍に接近したとき、あるいは、前記光ディスクを前
    記挿入口に挿入中、または前記挿入口から抜き出し中
    に、前記付加情報通信ユニットと、前記付加情報の再生
    装置部との間で付加情報の送受を行うことを特徴とする
    請求項17に記載の光ディスクの記録再生装置。
  20. 【請求項20】前記付加情報通信ユニットで送受した付
    加情報に基づく表示を行うための表示手段を備える請求
    項18または請求項19に記載の光ディスクの記録再生
    装置。
  21. 【請求項21】前記付加情報通信ユニットで送受した付
    加情報に基づく表示を行うための情報を、外部の表示装
    置に送出することを特徴とする請求項18または請求項
    19に記載の光ディスクの記録再生装置。
  22. 【請求項22】光ディスクの基板中の主情報記録領域を
    除く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝
    送手段と、電源回路と、付加情報が記憶されるメモリ
    と、非接触で情報の送受を行う情報通信手段と、制御手
    段とを含む電子回路を設け、 前記制御手段により、前記情報通信手段を通じて、前記
    光ディスクが装填される部位の近傍に設けられた付加情
    報通信ユニットから受け取った付加情報を前記メモリに
    記録し、前記メモリに記録されている付加情報を読み出
    して前記情報通信手段を通じて前記付加情報通信ユニッ
    トに送出するように制御し、 前記付加情報の送受および前記主情報の送受が終了し
    て、その内容に矛盾がないと判断されるまで、前記付加
    情報または前記主情報の一方または両方の内容の一部ま
    たはすべてを保持することを特徴とする光ディスクの記
    録再生方法。
  23. 【請求項23】光ディスクの基板中の主情報記録領域を
    除く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝
    送手段と、電源回路と、付加情報が記憶されるメモリ
    と、非接触で情報の送受を行う情報通信手段と、前記情
    報通信手段を通じて受け取った付加情報を前記メモリに
    記録し、前記メモリに記録されている付加情報を読み出
    して前記情報通信手段を通じて外部に送出するように制
    御する制御手段とを含む電子回路が設けられてなる付加
    情報の記録再生装置部と、 前記光ディスクが装填される部位の近傍に設けられ、前
    記情報通信手段との間で前記付加情報の送受を行う付加
    情報通信ユニットと、 前記光ディスクの前記主情報記録領域に対して、前記主
    情報の記録再生を実行するための主情報処理ユニット
    と、 を備え、 前記情報通信手段と前記付加情報通信ユニットとの間で
    の前記付加情報の送受および前記主情報処理ユニットに
    よる光ディスクからの必要な主情報の読み出しが終了
    し、前記付加情報または主情報の内容に矛盾がないと判
    断されるまでは、前記付加情報または前記主情報の一方
    または両方の内容の一部またはすべてを保持するように
    したことを特徴とする光ディスクの記録再生装置。
  24. 【請求項24】前記付加情報通信ユニットは、外付けユ
    ニットとされてなることを特徴とする請求項23に記載
    の光ディスクの記録再生装置。
  25. 【請求項25】光ディスクの基板中の主情報記録領域を
    除く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝
    送手段と、電源回路と、メモリと、非接触で情報の送受
    を行う情報通信手段と、制御手段とを含む電子回路を設
    け、 前記メモリには、前記光ディスクの主情報の再生の許諾
    に関する付加情報が記憶されていると共に、前記制御手
    段は、前記メモリに記録されている付加情報を読み出し
    て前記情報通信手段を通じて外部に送出し、 前記外部に送出された付加情報は、通信回線を通じて、
    予め定められた相手先に送信すると共に、その後、前記
    相手先から送られてくる応答情報を受信し、 当該受信した応答情報により再生の許諾がなされたとき
    に、前記光ディスクからの情報の取り込みが可能とする
    ことを特徴とする光ディスクの再生方法。
  26. 【請求項26】光ディスクの基板中の主情報記録領域を
    除く空白部に設けられ、少なくとも、電力発生手段また
    は電力伝送手段と、電源回路と、前記光ディスクの主情
    報の再生の許諾に関する付加情報が記憶されているメモ
    リと、非接触で情報の送受を行う情報通信手段と、前記
    メモリに記録されている付加情報を読み出して前記情報
    通信手段を通じて外部に送出するように制御する制御手
    段とを含む電子回路と、 前記電子回路の前記情報通信手段を通じて送出されてく
    る前記メモリに記録されている付加情報を非接触で受信
    する付加情報受信手段と、 前記付加情報受信手段で受信した前記付加情報を、通信
    回線を通じて、予め定められた相手先に送信すると共
    に、その後、前記相手先から送られてくる応答情報を受
    信する通信手段と、 前記通信手段で受信された前記相手先からの応答情報に
    基づいて、前記主情報の、前記光ディスクからの情報の
    取り込みの可否を制御する主情報再生制御手段と、 を備えることを特徴とする光ディスクの再生装置。
  27. 【請求項27】基板中の主情報記録領域を除く空白部
    に、少なくとも、電力発生手段または電力伝送手段と、
    電源回路と、メモリと、非接触で情報の送受を行う情報
    通信手段と、制御手段とを含む電子回路が設けられ、 前記メモリには、前記主情報記録領域に記録されている
    前記主情報の再生の許諾に関する付加情報が記憶されて
    おり、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報が読み出されて、前記情報通信手段を通じて非接触
    で外部に送出されることを特徴とする光ディスク。
  28. 【請求項28】前記予め定められた相手先には、使用者
    の識別情報を送信して登録しておくようにすると共に、
    前記付加情報に加えて前記使用者の識別情報を前記相手
    先に送信するようにし、前記相手先は、前記使用者の識
    別情報から登録済みであるか否かを認証判断し、その判
    断結果に応じて、前記応答情報として前記主情報の再生
    を許諾するか、あるいは、再生を禁止するかの情報を送
    出するようにすることを特徴とする請求項25に記載の
    光ディスクの再生方法。
  29. 【請求項29】前記登録および認証は、前記使用者の識
    別情報に加えて、前記光ディスクの電子回路のメモリに
    記録されている前記光ディスクの識別情報をも用いるこ
    とを特徴とする請求項25に記載の光ディスクの再生方
    法。
  30. 【請求項30】前記登録および認証は、前記光ディスク
    を再生する再生装置の識別情報をも用いることを特徴と
    する請求項25または請求項29に記載の光ディスクの
    再生方法。
  31. 【請求項31】前記使用者の識別情報を前記通信手段を
    通じて送信して、前記予め定められた相手先に使用者を
    登録する手段を備えるとともに、 前記通信手段は、前記付加情報を前記予め定められた相
    手先に送信するとときに、前記使用者の識別情報も送信
    するものであり、 前記相手先から送られてくる応答情報は、前記使用者の
    識別情報が登録済みあるか否かに応じた、前記主情報の
    再生を許諾するか、あるいは、再生を禁止するかの情報
    であることを特徴とする請求項26に記載の光ディスク
    の再生装置。
  32. 【請求項32】前記登録および認証は、前記使用者の識
    別情報に加えて、前記光ディスクの電子回路のメモリに
    記録されている前記光ディスクの識別情報をも用いるこ
    とを特徴とする請求項26に記載の光ディスクの再生装
    置。
  33. 【請求項33】前記登録および認証は、前記光ディスク
    を再生する再生装置の識別情報をも用いることを特徴と
    する請求項26または請求項32に記載の光ディスクの
    再生装置。
  34. 【請求項34】前記使用者への課金のための情報を前記
    相手先に送信することを特徴とする請求項28、請求項
    29または請求項30に記載の光ディスクの再生方法。
  35. 【請求項35】前記通信手段を通じて、前記使用者への
    課金のための情報を前記相手先に送信するようにする手
    段を備えることを特徴とする請求項31、請求項32ま
    たは請求項33に記載の光ディスクの再生装置。
  36. 【請求項36】光ディスクの基板中の主情報記録領域を
    除く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝
    送手段と、電源回路と、付加情報を記憶するためのメモ
    リと、非接触で情報の送受を行う情報通信手段と、外部
    から受け取った付加情報を前記メモリに記録し、前記メ
    モリに記録されている付加情報を読み出して前記情報通
    信手段を通じて外部に送出する制御手段とを含む電子回
    路を設け、 前記使用者の識別情報を、前記予め定められた相手先に
    送信して、当該相手先において前記使用者の登録認証を
    受けると共に、前記光ディスクに記録すべき主情報と、
    その付加情報として認証情報を前記相手先から受け、 前記主情報は、前記光ディスクの前記主情報記録領域に
    記録し、前記認証情報は、前記電子回路のメモリに記録
    するようにすることを特徴とする光ディスクの記録再生
    方法。
  37. 【請求項37】請求項36に記載の光ディスクの記録再
    生方法において、 前記光ディスクの再生に際し、前記電子回路の前記メモ
    リに付加情報として記録されている前記認証情報を読み
    出し、その認証情報を確認することにより、前記光ディ
    スクの主情報の再生を可能とすることを特徴とする光デ
    ィスクの記録再生方法。
  38. 【請求項38】請求項36に記載の光ディスクの記録再
    生方法において、 前記相手先から送られてくる主情報には暗号化処理が施
    されており、その暗号化処理されている主情報が前記光
    ディスクの主情報記録領域に記録されるものであると共
    に、 当該主情報の再生に際し、前記電子回路の前記メモリに
    付加情報として記録されている前記認証情報を読み出
    し、この読み出した認証情報を前記相手先に送り、その
    認証情報に対する応答として、前記相手先から前記暗号
    化処理を解除するための暗号キー情報を取得し、 この暗号キー情報により前記主情報の暗号化処理を解除
    して前記主情報を再生することを特徴とする光ディスク
    の記録再生方法。
  39. 【請求項39】前記使用者の識別情報に加えて、前記使
    用者への課金のための情報を前記相手先に送信すること
    を特徴とする請求項36に記載の光ディスクの記録再生
    方法。
  40. 【請求項40】請求項36に記載の光ディスクの記録再
    生方法において、 前記相手先からは、前記認証情報に加えて複製可能回数
    の情報が付加情報として送るようにし、この複製可能回
    数の情報も、前記認証情報に加えて、前記電子回路の前
    記メモリに記録するようにしたことを特徴とする光ディ
    スクの記録再生方法。
  41. 【請求項41】前記相手先とは通信回線を通じて、前記
    使用者の識別情報、前記主情報および付加情報などのや
    り取りをすることを特徴とする請求項36、請求項3
    8、請求項39または請求項40に記載の光ディスクの
    記録再生方法。
  42. 【請求項42】前記相手先と、前記主情報は放送電波あ
    るいは専用ケーブルを通じて通信を行い、前記主情報以
    外の前記使用者の識別情報や付加情報などは電話回線な
    どの通信回線を通じてやり取りすることを特徴とする請
    求項36、請求項38、請求項39または請求項40に
    記載の光ディスクの記録再生方法。
  43. 【請求項43】基板中の主情報記録領域を除く空白部
    に、少なくとも、電力発生手段または電力伝送手段と、
    電源回路と、メモリと、非接触で情報の送受を行う情報
    通信手段と、制御手段とを含む電子回路が設けられ、 前記メモリには、前記主情報記録領域に記録されている
    前記主情報の記録に関する認証情報が付加情報として記
    憶されており、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている前記
    付加情報が読み出されて、前記情報通信手段を通じて非
    接触で外部に送出されることを特徴とする光ディスク。
  44. 【請求項44】前記認証情報に加えて、複製可能回数の
    情報が、前記付加情報として前記メモリに記録されてな
    る請求項43に記載の光ディスク。
  45. 【請求項45】光ディスクの基板中の主情報記録領域を
    除く空白部に設けられ、少なくとも、電力発生手段また
    は電力伝送手段と、電源回路と、前記光ディスクの主情
    報に関する付加情報が記憶されるメモリと、非接触で情
    報の送受を行う情報通信手段と、前記情報通信手段を通
    じて受け取った付加情報を前記メモリに記録し、前記メ
    モリに記録されている付加情報を読み出して前記情報通
    信手段を通じて外部に送出するように制御する制御手段
    とを含む電子回路と、 前記光ディスクが装填される部位の近傍に設けられ、前
    記情報通信手段との間で前記付加情報の送受を行う付加
    情報通信ユニットと、 前記光ディスクの前記主情報記録領域に対して、前記主
    情報の記録再生を実行するための主情報処理ユニット
    と、 予め定められている相手先と、前記主情報および付加情
    報などのやり取りを行うための外部通信ユニットと、 を備え、 使用者の識別情報を、前記予め定められた相手先に前記
    外部通信ユニットを介して送信して、当該相手先におい
    て前記使用者の登録認証を受けると共に、前記光ディス
    クに記録すべき主情報と、その付加情報としての認証情
    報とを前記相手先から前記外部通信ユニットを通じて受
    け、 前記主情報は、前記光ディスクの前記主情報記録領域に
    記録し、前記認証情報は、前記電子回路のメモリに記録
    するようにすることを特徴とする光ディスクの記録再生
    装置。
  46. 【請求項46】請求項45に記載の光ディスクの記録再
    生装置において、 前記光ディスクの再生に際し、前記付加情報通信ユニッ
    トにより、前記電子回路の前記メモリから読み出された
    前記認証情報を取得し、その認証情報を確認することに
    より、前記光ディスクの主情報の再生を可能とすること
    を特徴とする光ディスクの記録再生装置。
  47. 【請求項47】請求項45に記載の光ディスクの記録再
    生装置において、 前記相手先から送られてくる主情報には暗号化処理が施
    されており、その暗号化処理されている主情報を、前記
    主情報処理ユニットが、前記光ディスクの主情報記録領
    域に記録すると共に、 前記光ディスクの再生に際し、前記付加情報通信ユニッ
    トにより、前記電子回路の前記メモリから読み出された
    前記認証情報を取得して、その認証情報を前記外部通信
    ユニットを通じて前記相手先に送り、 その認証情報に対して、前記相手先から送られてくる前
    記暗号化処理を解除するための暗号キー情報を前記外部
    通信ユニットを通じて取得する付加情報等処理ユニット
    を設け、 前記主情報処理ユニットは、前記暗号キーを前記付加情
    報等処理ユニットから取得して、前記主情報の暗号化処
    理を解除して前記主情報を再生することを特徴とする光
    ディスクの記録再生装置。
  48. 【請求項48】前記使用者の識別情報に加えて、前記使
    用者への課金のための情報を、前記外部通信ユニットを
    通じて前記相手先に送信することを特徴とする請求項4
    5に記載の光ディスクの記録再生装置。
  49. 【請求項49】請求項45に記載の光ディスクの記録再
    生装置において、 前記相手先からは、前記認証情報に加えて複製可能回数
    の情報が付加情報として送られてくるものであり、この
    複製可能回数の情報も、前記認証情報に加えて、前記電
    子回路の前記メモリに付加情報として記録することを特
    徴とする光ディスクの記録再生装置。
  50. 【請求項50】前記相手先とは通信回線を通じて、前記
    使用者の識別情報、前記主情報および付加情報などのや
    り取りをすることを特徴とする請求項45、請求項4
    7、請求項48または請求項49に記載の光ディスクの
    記録再生装置。
  51. 【請求項51】前記相手先からの前記主情報を放送電波
    あるいは専用ケーブルを通じて受信するための主情報受
    信手段を備え、 前記主情報以外の前記使用者の識別情報や付加情報など
    は前記外部通信ユニットにより、電話回線などの通信回
    線を通じてやり取りすることを特徴とする請求項45、
    請求項47、請求項48または請求項49に記載の光デ
    ィスクの記録再生装置。
  52. 【請求項52】第1の光ディスクの主情報記録領域に、
    暗号化処理されて記録されている主情報を光ディスク再
    生装置により読み出して、光ディスク記録装置に供給
    し、この光ディスク記録装置において、第2の光ディス
    クの主情報記録領域に記録するようにする情報複製シス
    テムにおいて、 前記第1の光ディスクの基板中の前記主情報記録領域を
    除く空白部には、少なくとも、電力発生手段または電力
    伝送手段と、電源回路と、前記主情報記録領域に記録さ
    れている前記主情報の記録に関する認証情報が付加情報
    として記憶されているメモリと、非接触で情報の送受を
    行う情報通信手段と、前記メモリに記憶されている前記
    付加情報を読み出して、前記情報通信手段を通じて非接
    触で外部と通信するように制御する制御手段とを含む電
    子回路が設けられており、 前記第2の光ディスクの基板中の前記主情報記録領域を
    除く空白部には、少なくとも、電力発生手段または電力
    伝送手段と、電源回路と、メモリと、非接触で情報の送
    受を行う情報通信手段と、前記情報通信手段を通じて受
    け取った付加情報を前記メモリに記録し、前記メモリに
    記録されている付加情報を読み出して前記情報通信手段
    を通じて外部に送出するように制御する制御手段とを含
    む電子回路が設けられており、 前記光ディスク再生装置からは、前記光ディスク記録装
    置に対して、前記暗号化処理が施された状態のままの主
    情報が供給されると共に、前記第1の光ディスクの前記
    電子回路のメモリに記憶されている認証情報が前記第2
    の光ディスクの電子回路のメモリに記憶するために、前
    記光ディスク再生装置から前記光ディスク記録装置に供
    給され、 前記光ディスク再生装置と、前記光ディスク記録装置の
    いずれか一方は、通信回線を通じて予め定められた所定
    の相手先との間において、複製の認証処理を行う機能を
    備え、その認証結果に基づいて複製処理のための必要な
    処理の実行を行うことを特徴とする情報複製システム。
  53. 【請求項53】第1の光ディスクの主情報記録領域に、
    暗号化処理されて記録されている主情報を光ディスク再
    生装置により読み出して、光ディスク記録装置に供給
    し、この光ディスク記録装置において、第2の光ディス
    クの主情報記録領域に記録するようにする情報複製方法
    において、 前記第1の光ディスクの基板中の前記主情報記録領域を
    除く空白部には、少なくとも、電力発生手段または電力
    伝送手段と、電源回路と、前記主情報記録領域に記録さ
    れている前記主情報の記録に関する認証情報が付加情報
    として記憶されているメモリと、非接触で情報の送受を
    行う情報通信手段と、前記メモリに記憶されている前記
    付加情報を読み出して、前記情報通信手段を通じて非接
    触で外部と通信するように制御する制御手段とを含む電
    子回路が設けられており、 前記第2の光ディスクの基板中の前記主情報記録領域を
    除く空白部には、少なくとも、電力発生手段または電力
    伝送手段と、電源回路と、メモリと、非接触で情報の送
    受を行う情報通信手段と、前記情報通信手段を通じて受
    け取った付加情報を前記メモリに記録し、前記メモリに
    記録されている付加情報を読み出して前記情報通信手段
    を通じて外部に送出するように制御する制御手段とを含
    む電子回路が設けられており、 前記光ディスク再生装置からは、前記光ディスク記録装
    置に対して、前記暗号化処理が施された状態のままの主
    情報が供給されると共に、前記第1の光ディスクの前記
    電子回路のメモリに記憶されている認証情報が前記第2
    の光ディスクの電子回路のメモリに記憶するために、前
    記光ディスク再生装置から前記光ディスク記録装置に供
    給され、 前記光ディスク再生装置と、前記光ディスク記録装置の
    いずれか一方において、通信回線を通じて予め定められ
    た所定の相手先との間において、複製の認証処理を行
    い、その結果、認証されたときに、複製の実行を行うこ
    とを特徴とする情報複製方法。
  54. 【請求項54】請求項12に記載の光ディスクの再生装
    置において、 前記電子回路のメモリから読み出されて前記付加情報通
    信ユニットで受信した付加情報について、予め定めた特
    定条件が検出されたときに、前記メモリ、前記付加情報
    通信ユニットを含む前記付加情報の伝送経路中に自己破
    壊を含む非可逆変化を起こさせて、エラー表示を含む特
    定情報しか機能しなくなるようにしたことを特徴とする
    光ディスクの再生装置。
  55. 【請求項55】請求項22に記載の光ディスクの記録再
    生方法において、 前記電子回路のメモリから読み出されて前記付加情報通
    信ユニットで受信した付加情報について、予め定めた特
    定条件が検出されたときに、前記メモリ、前記付加情報
    通信ユニットを含む前記付加情報の伝送経路中に自己破
    壊を含む非可逆変化を起こさせて、エラー表示を含む特
    定情報しか機能しなくなるようにしたことを特徴とする
    光ディスクの記録再生方法。
  56. 【請求項56】請求項17に記載の光ディスクの記録再
    生装置において、 前記電子回路のメモリから読み出されて前記付加情報通
    信ユニットで受信した付加情報について、予め定めた特
    定条件が検出されたときに、前記メモリ、前記付加情報
    通信ユニットを含む前記付加情報の伝送経路中に自己破
    壊を含む非可逆変化を起こさせて、エラー表示を含む特
    定情報しか機能しなくなるようにしたことを特徴とする
    光ディスクの記録再生装置。
  57. 【請求項57】請求項54に記載の光ディスクの再生装
    置において、 前記光ディスクの主情報記録領域には、主情報は、ブロ
    ック単位で複数のデータブロックが記録されると共に、
    前記付加情報は前記データブロックごとに付加されてお
    り、 前記電子回路のメモリから読み出されて前記付加情報通
    信ユニットで受信した付加情報について、予め定めた特
    定条件が検出されたときに、前記自己破壊を含む非可逆
    変化は、データブロック単位で起こさせるようにしたこ
    とを特徴とする光ディスクの再生装置。
  58. 【請求項58】請求項55に記載の光ディスクの記録再
    生方法において、 前記光ディスクの主情報記録領域には、主情報は、ブロ
    ック単位で複数のデータブロックが記録されると共に、
    前記付加情報は前記データブロックごとに付加されてお
    り、 前記電子回路のメモリから読み出されて前記付加情報通
    信ユニットで受信した付加情報について、予め定めた特
    定条件が検出されたときに、前記自己破壊を含む非可逆
    変化は、データブロック単位で起こさせるようにしたこ
    とを特徴とする光ディスクの記録再生方法。
  59. 【請求項59】請求項56に記載の光ディスクの記録再
    生装置において、 前記光ディスクの主情報記録領域には、主情報は、ブロ
    ック単位で複数のデータブロックが記録されると共に、
    前記付加情報は前記データブロックごとに付加されてお
    り、 前記電子回路のメモリから読み出されて前記付加情報通
    信ユニットで受信した付加情報について、予め定めた特
    定条件が検出されたときに、前記自己破壊を含む非可逆
    変化は、データブロック単位で起こさせるようにしたこ
    とを特徴とする光ディスクの記録再生装置。
  60. 【請求項60】請求項25、請求項28、請求項29ま
    たは請求項30に記載の光ディスクの再生方法におい
    て、 前記登録や認証を行うには、対応する操作キー手段を操
    作するようにすることを特徴とする光ディスクの再生方
    法。
  61. 【請求項61】請求項26、請求項31、請求項32ま
    たは請求項33に記載の光ディスクの再生装置におい
    て、 前記登録や認証のための操作キー手段を設けたことを特
    徴とする光ディスクの再生装置。
  62. 【請求項62】請求項36〜請求項42のいずれかに記
    載の光ディスクの記録再生方法において、前記登録や認
    証を行うには、対応する操作キー手段を操作するように
    することを特徴とする光ディスクの記録再生方法。
  63. 【請求項63】請求項45〜請求項51のいずれかに記
    載の光ディスクの記録再生装置において、 前記登録や認証のための操作キー手段を設けたことを特
    徴とする光ディスクの記録再生装置。
  64. 【請求項64】光ディスクの基板中の主情報記録領域を
    除く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝
    送手段と、電源回路と、メモリと、非接触で情報の送受
    を行うための情報通信手段と、制御手段とを含む電子回
    路を構成する方法であって、 前記電子回路を前記光ディスクとほぼ同一材料で、さら
    に高い溶融温度をもつ薄板上に形成し、前記薄板上に形
    成された電子回路と前記光ディスクとを一体成型して構
    成することを特徴とする光ディスクの製造方法。
  65. 【請求項65】基板中の主情報記録領域を除く空白部
    に、少なくとも、電力発生手段または電力伝送手段と、
    電源回路と、メモリと、外部と非接触で情報の送受を行
    うための情報通信手段と、制御手段とを含む電子回路を
    備える光ディスクであって、 前記電子回路は光ディスク材料とほぼ同一材料で、さら
    に高い溶融温度をもつ薄板上に形成され、前記薄板上に
    形成された電子回路が一体成型されてなることを特徴と
    する光ディスク。
  66. 【請求項66】光ディスクの基板中の主情報記録領域を
    除く空白部に、少なくとも、電力発生手段または電力伝
    送手段と、電源回路と、メモリと、非接触で情報の送受
    を行うための情報通信手段と、制御手段とを含む電子回
    路を構成する方法であって、 前記電子回路を前記光ディスクとほぼ同一材料で、さら
    に高い溶融温度をもつ薄板上に形成し、 前記薄板の上面を前記薄板と同様の薄板で覆うことによ
    り、前記電子回路を包み込んで薄い板状に形成し、 前記薄板上に形成された電子回路と前記光ディスクとを
    一体成型して構成することを特徴とする光ディスクの製
    造方法。
  67. 【請求項67】基板中の主情報記録領域を除く空白部
    に、少なくとも、電力発生手段または電力伝送手段と、
    電源回路と、メモリと、外部と非接触で情報の送受を行
    うための情報通信手段と、制御手段とを含む電子回路を
    備える光ディスクであって、 前記電子回路は光ディスク材料とほぼ同一材料で、さら
    に高い溶融温度をもつ薄板上に形成され、前記薄板の上
    面が前記薄板と同様の薄板で覆われることにより、前記
    電子回路が包み込まれて薄い板状に形成され、前記薄板
    上に形成された電子回路が一体成型されてなることを特
    徴とする光ディスク。
  68. 【請求項68】請求項64または請求項66に記載の光
    ディスクの製造方法において、 前記薄板上に形成される電子回路を、前記基板の厚み方
    向の上半分または下半分側に、一体化して構成するよう
    にしたことを特徴とする光ディスクの製造方法。
  69. 【請求項69】請求項65または請求項67に記載の光
    ディスクにおいて、 前記薄板上に形成された電子回路が、前記基板の厚み方
    向の上半分または下半分側に、一体化して構成されてな
    ることを特徴とする光ディスク。
  70. 【請求項70】請求項1に記載の光ディスクの付加情報
    の再生方法において、 前記光ディスクの電子回路の表示手段において、前記付
    加情報に応じた表示情報を一部づつ順次に表示するよう
    にしたことを特徴とする光ディスクの付加情報の再生方
    法。
  71. 【請求項71】請求項4に記載の光ディスクの付加情報
    の再生装置において、 前記光ディスクの電子回路の表示手段において、前記付
    加情報に応じた表示情報を一部づつ順次に表示するよう
    にしたことを特徴とする光ディスクの付加情報の再生装
    置。
  72. 【請求項72】請求項9に記載の光ディスクにおいて、 前記光ディスクの電子回路の表示手段において、前記付
    加情報に応じた表示情報を一部づつ順次に表示するよう
    にしたことを特徴とする光ディスク。
  73. 【請求項73】請求項1に記載の光ディスクの付加情報
    の再生方法において、 前記電力発生手段は、太陽電池と光学フィルタとの組み
    合わせにより構成され、前記光学フィルタは、特定波長
    域の光のみを選択することを特徴とする光ディスクの付
    加情報の再生方法。
  74. 【請求項74】請求項4に記載の光ディスクの付加情報
    の再生装置において、 前記電力発生手段は、太陽電池と光学フィルタとの組み
    合わせにより構成され、前記光学フィルタは、特定波長
    域の光のみを選択することを特徴とする光ディスクの付
    加情報の再生装置。
  75. 【請求項75】請求項7に記載の光ディスクの付加情報
    の記録再生装置において、 前記電力発生手段は、太陽電池と光学フィルタとの組み
    合わせにより構成され、前記光学フィルタは、特定波長
    域の光のみを選択することを特徴とする光ディスクの付
    加情報の記録再生装置。
  76. 【請求項76】請求項9に記載の光ディスクにおいて、 前記電力発生手段は、太陽電池と光学フィルタとの組み
    合わせにより構成され、前記光学フィルタは、特定波長
    域の光のみを選択することを特徴とする光ディスク。
  77. 【請求項77】光ディスクの保護ケースに、少なくと
    も、電力発生手段または電力伝送手段と、電源回路と、
    付加情報が記憶されているメモリと、表示手段と、制御
    手段とを含む電子回路を設け、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報を読み出して、前記表示手段に、前記付加情報に応
    じた表示情報を表示することを特徴とする光ディスクの
    付加情報の再生方法。
  78. 【請求項78】光ディスクの保護ケースに、少なくと
    も、電力発生手段または電力伝送手段と、電源回路と、
    付加情報が記憶されているメモリと、非接触で情報の送
    出を行う情報通信手段と、制御手段とを含む電子回路を
    設け、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報を読み出して、前記情報通信手段を通じて非接触で
    外部に送出し、 前記光ディスクの前記情報通信手段から非接触で送出さ
    れた前記付加情報を、前記光ディスクの近傍に配置され
    る付加情報通信ユニットにより非接触で受信することを
    特徴とする光ディスクの付加情報の再生方法。
  79. 【請求項79】光ディスクの保護ケースに、少なくと
    も、電力発生手段または電力伝送手段と、電源回路と、
    メモリと、非接触で情報の送受を行う情報通信手段と、
    制御手段とを含む電子回路を設け、 前記制御手段により、前記情報通信手段を通じて外部か
    ら受け取った付加情報を前記メモリに記録し、前記メモ
    リに記録されている付加情報を読み出して前記情報通信
    手段を通じて外部に送出することを特徴とする光ディス
    クの付加情報の記録再生方法。
  80. 【請求項80】光ディスクの保護ケースに設けられた電
    子回路からなる、前記光ディスクの主情報についての付
    加情報の再生装置であって、 前記電子回路は、少なくとも、電力発生手段または電力
    伝送手段と、電源回路と、前記付加情報が記憶されてい
    るメモリと、表示手段と、制御手段とを含むものである
    と共に、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報を読み出して、前記表示手段に表示することを特徴
    とする光ディスクの付加情報の再生装置。
  81. 【請求項81】光ディスクの保護ケースに設けられた電
    子回路からなる、前記光ディスクの主情報についての付
    加情報の再生装置であって、 前記電子回路は、少なくとも、電力発生手段または電力
    伝送手段と、電源回路と、前記付加情報が記憶されてい
    るメモリと、非接触で情報の送出を行う情報通信手段
    と、制御手段とを含むものであると共に、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報を読み出して、前記情報通信手段を通じて非接触で
    外部に送出することを特徴とする光ディスクの付加情報
    の再生装置。
  82. 【請求項82】光ディスクの保護ケースに設けられた電
    子回路からなる、前記光ディスクの主情報についての付
    加情報の記録再生装置であって、 前記電子回路は、少なくとも、電力発生手段または電力
    伝送手段と、電源回路と、メモリと、表示手段と、制御
    手段とを含むものであると共に、 前記情報通信手段により非接触で、前記付加情報の授受
    を行うと共に、前記制御手段により、前記情報通信手段
    を通じて受け取った付加情報を前記メモリに記録し、前
    記メモリに記録されている付加情報を読み出して前記情
    報通信手段を通じて外部に送出することを特徴とする光
    ディスクの付加情報の記録再生装置。
  83. 【請求項83】保護ケースに、少なくとも、電力発生手
    段または電力伝送手段と、電源回路と、付加情報が記憶
    されているメモリと、表示手段と、制御手段とを含む電
    子回路が設けられ、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報が読み出されて、前記表示手段に、前記付加情報に
    応じた表示情報が表示されることを特徴とする光ディス
    ク媒体。
  84. 【請求項84】保護ケースに、少なくとも、電力発生手
    段または電力伝送手段と、電源回路と、メモリと、非接
    触で情報の送出を行う情報通信手段と、制御手段とを含
    む電子回路が設けられ、 前記制御手段により、前記メモリに記憶されている付加
    情報が読み出されて、前記情報通信手段を通じて非接触
    で外部に送出されることを特徴とする光ディスク媒体。
  85. 【請求項85】保護ケースに、少なくとも、電力発生手
    段または電力伝送手段と、電源回路と、メモリと、非接
    触で情報の送受を行う情報通信手段と、制御手段とを含
    む電子回路が設けられ、 前記電子回路の前記情報通信手段により非接触で、付加
    情報の授受が行われると共に、前記制御手段により、前
    記情報通信手段を通じて受け取った付加情報が前記メモ
    リに記録され、前記メモリに記録された付加情報が読み
    出されて前記情報通信手段を通じて外部に送出されるこ
    とを特徴とする光ディスク媒体。
  86. 【請求項86】光ディスクの保護ケースに、少なくと
    も、電力発生手段または電力伝送手段と、電源回路と、
    付加情報が記憶されているメモリと、非接触で情報の送
    出を行う情報通信手段と、前記メモリに記憶されている
    付加情報を読み出して、前記情報通信手段を通じて非接
    触で外部に送出するように制御する制御手段とを含む電
    子回路が設けられてなる付加情報の再生装置部と、 前記電子回路の前記情報通信手段から送出される付加情
    報を非接触で受信して必要な処理を行う付加情報通信ユ
    ニットと、 前記光ディスクの前記主情報記録領域に記録されている
    前記主情報を再生する再生ユニットと、 を備える光ディスクの再生装置。
  87. 【請求項87】前記付加情報通信ユニットは、前記光デ
    ィスクの回転駆動部近傍に設けられ、前記光ディスクの
    挿入口から前記光ディスクが装填されたときに、前記付
    加情報の再生装置部からの付加情報を受信することを特
    徴とする請求項86に記載の光ディスクの再生装置。
  88. 【請求項88】前記付加情報通信ユニットは、前記光デ
    ィスクの挿入口近傍に設けられ、前記光ディスクが挿入
    口近傍に接近したとき、あるいは、前記光ディスクを前
    記挿入口に挿入中、または前記挿入口から抜き出し中
    に、前記付加情報の再生装置部からの付加情報を受信す
    ることを特徴とする請求項86に記載の光ディスクの再
    生装置。
  89. 【請求項89】光ディスクの保護ケースに、少なくと
    も、電力発生手段または電力伝送手段と、電源回路と、
    付加情報が記憶されているメモリと、非接触で情報の送
    受を行う情報通信手段と、制御手段とを含む電子回路が
    設けられてなる付加情報の記録再生装置部と、 前記光ディスクが装填される部位の近傍に設けられ、前
    記情報通信手段との間で前記付加情報の受信を行う付加
    情報通信ユニットと、 前記光ディスクの前記主情報記録領域に対して、前記主
    情報の記録再生を実行するための主情報処理ユニット
    と、 を備え、 前記付加情報の記録再生装置部の前記制御手段は、前記
    情報通信手段を通じて前記付加情報通信ユニットから受
    け取った付加情報を前記メモリに記録し、前記メモリに
    記録した付加情報を読み出して前記情報通信手段を通じ
    て前記付加情報通信ユニットに送出するように制御する
    ことを特徴とする光ディスクの記録再生装置。
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