JP2000047183A - 反射型液晶表示装置 - Google Patents
反射型液晶表示装置Info
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- JP2000047183A JP2000047183A JP10214431A JP21443198A JP2000047183A JP 2000047183 A JP2000047183 A JP 2000047183A JP 10214431 A JP10214431 A JP 10214431A JP 21443198 A JP21443198 A JP 21443198A JP 2000047183 A JP2000047183 A JP 2000047183A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】反射型液晶表示装置の利点を維持したまま、反
射型液晶表示装置に入射した外光のうち可能な限りの外
光を観察者位置に集光する機能を有することで、光の利
用効率が高く、明るい画面表示が可能な反射型液晶表示
装置を提供する。 【解決手段】透明基板上に液晶駆動用の透明電極を配設
した観察者側基板と、透明基板上に光反射膜と前記透明
電極と対応する液晶駆動用の透明電極とを積層した背面
側基板と、両基板間に挟持された液晶と、両基板間に配
設された光散乱膜とを少なくとも有する反射型液晶表示
装置において、光散乱膜を複数のマイクロレンズおよ
び、マイクロレンズを被覆する平坦化層とで構成し、マ
イクロレンズが少なくとも、平面視で画素部とオーバー
ラップするよう非画素部に形成されていることを特徴と
する反射型液晶表示装置。
射型液晶表示装置に入射した外光のうち可能な限りの外
光を観察者位置に集光する機能を有することで、光の利
用効率が高く、明るい画面表示が可能な反射型液晶表示
装置を提供する。 【解決手段】透明基板上に液晶駆動用の透明電極を配設
した観察者側基板と、透明基板上に光反射膜と前記透明
電極と対応する液晶駆動用の透明電極とを積層した背面
側基板と、両基板間に挟持された液晶と、両基板間に配
設された光散乱膜とを少なくとも有する反射型液晶表示
装置において、光散乱膜を複数のマイクロレンズおよ
び、マイクロレンズを被覆する平坦化層とで構成し、マ
イクロレンズが少なくとも、平面視で画素部とオーバー
ラップするよう非画素部に形成されていることを特徴と
する反射型液晶表示装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光散乱膜を形成し
て視野角を拡大させるとともに、表示品位を向上させ
た、反射型液晶表示装置に係わり、その中でも特に、P
DA、個人携帯用情報機器向け等の液晶表示装置に関す
る。
て視野角を拡大させるとともに、表示品位を向上させ
た、反射型液晶表示装置に係わり、その中でも特に、P
DA、個人携帯用情報機器向け等の液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、一般に、偏光膜と透明
電極が各々配設された対向する一対の電極基板と、これ
ら電極基板間に封入された液晶物質とでその主要部が構
成されている。また、カラー画像を表示するカラー液晶
表示装置にあっては、上記一対とした電極基板のいずれ
か一方に偏光を着色するためのカラーフィルター層を設
けている。
電極が各々配設された対向する一対の電極基板と、これ
ら電極基板間に封入された液晶物質とでその主要部が構
成されている。また、カラー画像を表示するカラー液晶
表示装置にあっては、上記一対とした電極基板のいずれ
か一方に偏光を着色するためのカラーフィルター層を設
けている。
【0003】画面表示を行なう際、対向する透明電極間
に電圧を印加することにより電極基板間に封入された液
晶物質の配向状態を変化させて、この液晶物質を透過す
る光の偏光面を制御すると共に、偏光フィルムによりそ
の透過、不透過を制御している。
に電圧を印加することにより電極基板間に封入された液
晶物質の配向状態を変化させて、この液晶物質を透過す
る光の偏光面を制御すると共に、偏光フィルムによりそ
の透過、不透過を制御している。
【0004】ここで、液晶表示装置としては、液晶表示
装置の背面側の電極基板(対向する一対の電極基板のう
ち観察者と反対側に位置する電極基板をいい、以下、背
面側基板と記す)の裏面もしくは、側面に内蔵式光源
(バックライト)を配置し、内蔵式光源より照射された
光線を背面側基板に入射し表示画面を得る、いわゆるバ
ックライト型あるいはライトガイド型と呼称されるライ
ト内蔵式の透過型液晶表示装置が広く普及している。し
かし、この透過型液晶表示装置は、内蔵式光源に要する
電力の消費が大きく、液晶表示装置以外の他の表示装置
(例えばCRT、プラズマディスプレイ装置等)と大差
のない消費電力となっている。このため、透過型液晶表
示装置は、低消費電力でしかも携帯可能であるべき液晶
表示装置の本来の特徴を損なっているといえる。また、
透過型液晶表示装置は、内蔵式光源の経時的な消耗があ
り、内蔵式光源が消耗した時には表示品位が著しく損な
われるものであり、しかも、消耗した内蔵式光源の交換
等は困難もしくは不可という構造となっている場合が多
い。
装置の背面側の電極基板(対向する一対の電極基板のう
ち観察者と反対側に位置する電極基板をいい、以下、背
面側基板と記す)の裏面もしくは、側面に内蔵式光源
(バックライト)を配置し、内蔵式光源より照射された
光線を背面側基板に入射し表示画面を得る、いわゆるバ
ックライト型あるいはライトガイド型と呼称されるライ
ト内蔵式の透過型液晶表示装置が広く普及している。し
かし、この透過型液晶表示装置は、内蔵式光源に要する
電力の消費が大きく、液晶表示装置以外の他の表示装置
(例えばCRT、プラズマディスプレイ装置等)と大差
のない消費電力となっている。このため、透過型液晶表
示装置は、低消費電力でしかも携帯可能であるべき液晶
表示装置の本来の特徴を損なっているといえる。また、
透過型液晶表示装置は、内蔵式光源の経時的な消耗があ
り、内蔵式光源が消耗した時には表示品位が著しく損な
われるものであり、しかも、消耗した内蔵式光源の交換
等は困難もしくは不可という構造となっている場合が多
い。
【0005】一方、液晶表示装置として、光源を内蔵し
ない反射型液晶表示装置が知られている。すなわち、反
射型液晶表示装置は、観察者側に位置する電極基板(対
向する一対の電極基板のうち、観察者側に位置する電極
基板をいい、以下、観察者側基板と記す)側から室内光
や外光を表示装置内に入射させ、この入射光を背面側基
板に設けた金属板等からなる光反射板で反射させ、この
反射光で画面表示を行なうものである。反射型液晶表示
装置は、内蔵式光源を使用しないため低消費電力の理想
的な表示装置といえ、しかも、軽量とすることができ携
帯用としても便利なものといえる。
ない反射型液晶表示装置が知られている。すなわち、反
射型液晶表示装置は、観察者側に位置する電極基板(対
向する一対の電極基板のうち、観察者側に位置する電極
基板をいい、以下、観察者側基板と記す)側から室内光
や外光を表示装置内に入射させ、この入射光を背面側基
板に設けた金属板等からなる光反射板で反射させ、この
反射光で画面表示を行なうものである。反射型液晶表示
装置は、内蔵式光源を使用しないため低消費電力の理想
的な表示装置といえ、しかも、軽量とすることができ携
帯用としても便利なものといえる。
【0006】従来より反射型液晶表示装置の構造とし
て、以下に記すもの等が知られている。すなわち、図6
に示すように、背面側基板60にTFT(薄膜トランジス
タ)アレイを形成し、TFTアレイ上に絶縁膜を形成す
る。次いで、絶縁膜上の所定の部位にアルミ(Al)等
からなる金属反射膜69を積層する。なお、絶縁膜の表面
には、金属反射膜69を積層した際に金属反射膜69の表面
が凹凸となり光散乱性を有するよう、凹凸を付けてい
る。すなわち、金属反射膜69に光散乱性を付与し、反射
光を散乱させることで、ある程度の入射角度を有する入
射光を画面表示を行なう反射光とできるため、表示装置
の視野角が上がるものである。また、金属反射膜69とT
FTアレイとは、液晶65への電圧印加のため、バイアホ
ールを介し電気的に接続されている。図6に示すよう
に、観察者側基板61には透明電極64を形成しており、基
板間に挟持した液晶65を駆動する際、金属反射膜69と透
明電極64間に電圧を印加する。
て、以下に記すもの等が知られている。すなわち、図6
に示すように、背面側基板60にTFT(薄膜トランジス
タ)アレイを形成し、TFTアレイ上に絶縁膜を形成す
る。次いで、絶縁膜上の所定の部位にアルミ(Al)等
からなる金属反射膜69を積層する。なお、絶縁膜の表面
には、金属反射膜69を積層した際に金属反射膜69の表面
が凹凸となり光散乱性を有するよう、凹凸を付けてい
る。すなわち、金属反射膜69に光散乱性を付与し、反射
光を散乱させることで、ある程度の入射角度を有する入
射光を画面表示を行なう反射光とできるため、表示装置
の視野角が上がるものである。また、金属反射膜69とT
FTアレイとは、液晶65への電圧印加のため、バイアホ
ールを介し電気的に接続されている。図6に示すよう
に、観察者側基板61には透明電極64を形成しており、基
板間に挟持した液晶65を駆動する際、金属反射膜69と透
明電極64間に電圧を印加する。
【0007】また、従来の反射型液晶表示装置の他の構
造として、図7に示すものが知られている。すなわち、
透明電極76を形成した背面側基板70の透明電極76の形成
面とは反対面側に、一様に金属反射膜79を設けたもので
ある。なお、この金属反射膜79の表面には、入射した光
を散乱させるため、凹凸を形成することが一般的であ
る。挟持した液晶75を駆動する際、観察者側基板71に形
成した透明電極74と背面側基板70に形成した透明電極76
との間に電圧を印加する。
造として、図7に示すものが知られている。すなわち、
透明電極76を形成した背面側基板70の透明電極76の形成
面とは反対面側に、一様に金属反射膜79を設けたもので
ある。なお、この金属反射膜79の表面には、入射した光
を散乱させるため、凹凸を形成することが一般的であ
る。挟持した液晶75を駆動する際、観察者側基板71に形
成した透明電極74と背面側基板70に形成した透明電極76
との間に電圧を印加する。
【0008】しかし、図6に示した構造の反射型液晶表
示装置においては、金属反射膜69が液晶駆動用の電極と
反射散乱膜とを兼ねているため、各画素部(挟持した液
晶へ電圧を印加し、液晶の配向状態を変化させる部位で
あり、通常は、観察者側基板に形成した電極と背面側基
板に形成した電極とが平面視で重なる部位)の間の領域
に入射した光は画面表示に利用されないことになり、光
の利用効率が悪いという問題がある。なお、以下の記述
において、画素となる領域を画素部と記し、また、画素
部の間の領域を非画素部と記す。
示装置においては、金属反射膜69が液晶駆動用の電極と
反射散乱膜とを兼ねているため、各画素部(挟持した液
晶へ電圧を印加し、液晶の配向状態を変化させる部位で
あり、通常は、観察者側基板に形成した電極と背面側基
板に形成した電極とが平面視で重なる部位)の間の領域
に入射した光は画面表示に利用されないことになり、光
の利用効率が悪いという問題がある。なお、以下の記述
において、画素となる領域を画素部と記し、また、画素
部の間の領域を非画素部と記す。
【0009】また、図7に示した、背面側基板の裏面に
金属反射膜79(散乱膜)を配設した構成の反射型液晶表
示装置においては、非画素部に入射した光の一部が利用
される。しかし、金属反射膜79(散乱膜)は、表示装置
としての視野角を向上させることを主目的としており、
また、金属反射膜79(散乱膜)は多くの場合フィルムシ
ート状の金属薄膜にて形成されているため、選択的な集
光、光散乱性はなく、光の利用効率は依然として悪いと
いえる。
金属反射膜79(散乱膜)を配設した構成の反射型液晶表
示装置においては、非画素部に入射した光の一部が利用
される。しかし、金属反射膜79(散乱膜)は、表示装置
としての視野角を向上させることを主目的としており、
また、金属反射膜79(散乱膜)は多くの場合フィルムシ
ート状の金属薄膜にて形成されているため、選択的な集
光、光散乱性はなく、光の利用効率は依然として悪いと
いえる。
【0010】また、図7に示す構成の反射型液晶表示装
置では、金属反射膜79(散乱膜)が背面側基板70の裏面
にあるため、基板70の厚みによる光路差を生じることに
なる。すなわち、観察者側基板71より入射し画素部を通
過した光が金属反射膜79で反射した後、基板70の厚みに
より光路差を生じることで、入射し通過した画素部と隣
接する画素部に反射光が入射することになる。このた
め、表示画面に混色等の表示欠陥を生じることになり、
また、背面側基板70に入射した光が、背面側基板70に形
成された透明電極76表面と裏面の金属反射膜79表面とで
反射し、2重像を生じるという問題も有するといえる。
置では、金属反射膜79(散乱膜)が背面側基板70の裏面
にあるため、基板70の厚みによる光路差を生じることに
なる。すなわち、観察者側基板71より入射し画素部を通
過した光が金属反射膜79で反射した後、基板70の厚みに
より光路差を生じることで、入射し通過した画素部と隣
接する画素部に反射光が入射することになる。このた
め、表示画面に混色等の表示欠陥を生じることになり、
また、背面側基板70に入射した光が、背面側基板70に形
成された透明電極76表面と裏面の金属反射膜79表面とで
反射し、2重像を生じるという問題も有するといえる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題に鑑みなされたものであり、その課題とするとこ
ろは、反射型液晶表示装置の利点を維持したまま、反射
型液晶表示装置に入射した外光のうち可能な限りの外光
を観察者位置に集光する機能を有することで、光の利用
効率が高く、明るい画面表示が可能な反射型液晶表示装
置を提供することにある。
な問題に鑑みなされたものであり、その課題とするとこ
ろは、反射型液晶表示装置の利点を維持したまま、反射
型液晶表示装置に入射した外光のうち可能な限りの外光
を観察者位置に集光する機能を有することで、光の利用
効率が高く、明るい画面表示が可能な反射型液晶表示装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行い、本発明に至ったものであ
る。すなわち、本発明の請求項1においては、透明基板
上に液晶駆動用の透明電極を配設した観察者側基板と、
透明基板上に光反射膜と前記透明電極と対応する液晶駆
動用の透明電極とを積層した背面側基板と、前記両基板
間に挟持された液晶と、前記両基板間に配設された光散
乱膜とを少なくとも有する反射型液晶表示装置におい
て、光散乱膜を複数のマイクロレンズおよび、マイクロ
レンズを被覆する平坦化層とで構成し、マイクロレンズ
が少なくとも、平面視で画素部とオーバーラップするよ
う、非画素部に形成されていることを特徴とする反射型
液晶表示装置としたものである。
を解決すべく鋭意検討を行い、本発明に至ったものであ
る。すなわち、本発明の請求項1においては、透明基板
上に液晶駆動用の透明電極を配設した観察者側基板と、
透明基板上に光反射膜と前記透明電極と対応する液晶駆
動用の透明電極とを積層した背面側基板と、前記両基板
間に挟持された液晶と、前記両基板間に配設された光散
乱膜とを少なくとも有する反射型液晶表示装置におい
て、光散乱膜を複数のマイクロレンズおよび、マイクロ
レンズを被覆する平坦化層とで構成し、マイクロレンズ
が少なくとも、平面視で画素部とオーバーラップするよ
う、非画素部に形成されていることを特徴とする反射型
液晶表示装置としたものである。
【0013】なお、上記の透明電極はいずれも周知の形
状で構わず、単純マトリクス駆動、アクティブマトリク
ス駆動等の周知の液晶駆動方式に応じて、適宜所定の形
状として構わない。
状で構わず、単純マトリクス駆動、アクティブマトリク
ス駆動等の周知の液晶駆動方式に応じて、適宜所定の形
状として構わない。
【0014】図1は、本発明に係わる反射型液晶表示装
置の一例を模式的に示す断面図である。図1の反射型液
晶表示装置においては、観察者側基板に上述した本発明
に係わるマイクロレンズ2および平坦化層3からなる光
散乱膜21を形成している。かかる構成の反射型液晶表示
装置とすることで、観察者側より非画素部に入射した光
は、図1に示すように、観察者側基板に形成されたマイ
クロレンズ2にて屈折されることで画素部に入り、しか
る後、背面側基板に形成した金属反射膜9で反射され、
観察者側基板より観察者側に射出される。
置の一例を模式的に示す断面図である。図1の反射型液
晶表示装置においては、観察者側基板に上述した本発明
に係わるマイクロレンズ2および平坦化層3からなる光
散乱膜21を形成している。かかる構成の反射型液晶表示
装置とすることで、観察者側より非画素部に入射した光
は、図1に示すように、観察者側基板に形成されたマイ
クロレンズ2にて屈折されることで画素部に入り、しか
る後、背面側基板に形成した金属反射膜9で反射され、
観察者側基板より観察者側に射出される。
【0015】次いで、図2は、本発明に係わる反射型液
晶表示装置の他の例を模式的に示す断面図である。図2
の反射型液晶表示装置においては、背面側基板に本発明
に係わるマイクロレンズ12および平坦化層13からなる光
散乱膜31を形成している。かかる構成の反射型液晶表示
装置とすることで、観察者側より入射し非画素部を通過
した光は、図2に示すように、マイクロレンズ12にて屈
折した後に反射膜19で反射し画素部に入り、しかる後、
観察者側基板より観察者側に射出される。
晶表示装置の他の例を模式的に示す断面図である。図2
の反射型液晶表示装置においては、背面側基板に本発明
に係わるマイクロレンズ12および平坦化層13からなる光
散乱膜31を形成している。かかる構成の反射型液晶表示
装置とすることで、観察者側より入射し非画素部を通過
した光は、図2に示すように、マイクロレンズ12にて屈
折した後に反射膜19で反射し画素部に入り、しかる後、
観察者側基板より観察者側に射出される。
【0016】すなわち、本発明の反射型液晶表示装置に
おいては、従来は画面表示に利用されなかった非画素部
に入射した光を、マイクロレンズと平坦化層からなる光
散乱膜で屈折させ画素部に導くことで、反射型液晶表示
装置に入射される光のうちほぼ100%に近い光を画面
表示に利用できることになり、観察者は明るい画面表示
を観察することが可能となる。
おいては、従来は画面表示に利用されなかった非画素部
に入射した光を、マイクロレンズと平坦化層からなる光
散乱膜で屈折させ画素部に導くことで、反射型液晶表示
装置に入射される光のうちほぼ100%に近い光を画面
表示に利用できることになり、観察者は明るい画面表示
を観察することが可能となる。
【0017】ここで、非画素部に入射した光を屈折させ
画素部に入射させるためには、画素部とオーバーラップ
するよう非画素部に形成されているマイクロレンズの幅
を、非画素部の幅よりも広くし、また、マイクロレンズ
のレンズ中心を画素部内に位置させることが必要といえ
る。すなわち、請求項2および請求項3に係わる発明
は、非画素部に入射した光の画素部への集光を効率良く
行わせためのマイクロレンズの構成を特定したものであ
る。
画素部に入射させるためには、画素部とオーバーラップ
するよう非画素部に形成されているマイクロレンズの幅
を、非画素部の幅よりも広くし、また、マイクロレンズ
のレンズ中心を画素部内に位置させることが必要といえ
る。すなわち、請求項2および請求項3に係わる発明
は、非画素部に入射した光の画素部への集光を効率良く
行わせためのマイクロレンズの構成を特定したものであ
る。
【0018】すなわち、請求項2および請求項3に係わ
る発明は、請求項1の発明に係わる反射型液晶表示装置
を前提とし、観察者側より非画素部に入射してきた光を
効率良く画素部に導くために、画素部とオーバーラップ
するよう非画素部に位置するマイクロレンズ(すなわ
ち、非画素部と画素部とにまたがって形成されたマイク
ロレンズ)が、非画素部の幅より広いピッチにて形成さ
れていることを特徴とする反射型液晶表示装置としたも
のである。また、画素部とオーバーラップするよう非画
素部に位置するマイクロレンズのレンズ中心が、オーバ
ーラップする画素部のうちの一つの画素部内に入るよう
形成されていることを特徴とする反射型液晶表示装置と
したものである。
る発明は、請求項1の発明に係わる反射型液晶表示装置
を前提とし、観察者側より非画素部に入射してきた光を
効率良く画素部に導くために、画素部とオーバーラップ
するよう非画素部に位置するマイクロレンズ(すなわ
ち、非画素部と画素部とにまたがって形成されたマイク
ロレンズ)が、非画素部の幅より広いピッチにて形成さ
れていることを特徴とする反射型液晶表示装置としたも
のである。また、画素部とオーバーラップするよう非画
素部に位置するマイクロレンズのレンズ中心が、オーバ
ーラップする画素部のうちの一つの画素部内に入るよう
形成されていることを特徴とする反射型液晶表示装置と
したものである。
【0019】次いで、マイクロレンズとマイクロレンズ
を被覆する平坦化層とからなる光散乱膜は、光散乱性の
みを考えた場合、マイクロレンズの屈折率と平坦化層の
屈折率とが異なり、いずれか一方の屈折率が高ければ良
く、例えば、マイクロレンズの屈折率が平坦化層の屈折
率より低いものであっても良いといえる。しかし、非画
素部に入射した光を画素部に導くためには、非画素部を
通りマイクロレンズに入射した光を屈折し、画素部に集
光させる必要がある。このため、マイクロレンズの屈折
率は平坦化層の屈折率よりも高いことが望ましい。
を被覆する平坦化層とからなる光散乱膜は、光散乱性の
みを考えた場合、マイクロレンズの屈折率と平坦化層の
屈折率とが異なり、いずれか一方の屈折率が高ければ良
く、例えば、マイクロレンズの屈折率が平坦化層の屈折
率より低いものであっても良いといえる。しかし、非画
素部に入射した光を画素部に導くためには、非画素部を
通りマイクロレンズに入射した光を屈折し、画素部に集
光させる必要がある。このため、マイクロレンズの屈折
率は平坦化層の屈折率よりも高いことが望ましい。
【0020】すなわち請求項4に係わる発明は、マイク
ロレンズと平坦化層との屈折率の関係を定義したもので
あり、請求項1に係わる反射型液晶表示装置を前提と
し、観察者側より非画素部に入射した光を画素部に導く
ために、マイクロレンズの屈折率を、マイクロレンズを
被覆する平坦化層の屈折率より高くしたことを特徴とす
る反射型液晶表示装置としたものである。なお、平坦化
層は、マイクロレンズ間に生じる段差を埋めつつ平坦な
面を形成することで、光散乱膜上に設けられる透明電極
や配向膜を平坦にすることを目的として形成するもので
ある。透明電極や配向膜を平坦に形成することで、画面
の表示ムラや応答ムラ等の発生を防止することができ
る。
ロレンズと平坦化層との屈折率の関係を定義したもので
あり、請求項1に係わる反射型液晶表示装置を前提と
し、観察者側より非画素部に入射した光を画素部に導く
ために、マイクロレンズの屈折率を、マイクロレンズを
被覆する平坦化層の屈折率より高くしたことを特徴とす
る反射型液晶表示装置としたものである。なお、平坦化
層は、マイクロレンズ間に生じる段差を埋めつつ平坦な
面を形成することで、光散乱膜上に設けられる透明電極
や配向膜を平坦にすることを目的として形成するもので
ある。透明電極や配向膜を平坦に形成することで、画面
の表示ムラや応答ムラ等の発生を防止することができ
る。
【0021】次いで、マイクロレンズとなる高屈折率の
材料としては、光透過率と屈折率の高いものが好まし
く、かつ、可視光域において波長分散の小さいものが好
ましい。このような材料としては、例えば、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリルエポキシ樹
脂、フローレン系アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、脂肪
族縮合多環化物等が適用できる。一方、マイクロレンズ
を覆う平坦化層である低屈折率材料としては、例えば、
屈折率1.46〜1.48の有機シリケート、あるい
は、屈折率1.34〜1.45のフッ素系樹脂等が利用
できる。有機シリケートとしては、例えば東京応化株式
会社製の商品名「FPCFシリーズ」(屈折率1.46
〜1.48)等があげられ、また、フッ素系樹脂として
は、例えばテトラフルオロエチレンやヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体(屈折率1.34)やフッ素系アクリ
ル樹脂(屈折率1.34〜1.40)等が適用できる。
材料としては、光透過率と屈折率の高いものが好まし
く、かつ、可視光域において波長分散の小さいものが好
ましい。このような材料としては、例えば、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリルエポキシ樹
脂、フローレン系アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、脂肪
族縮合多環化物等が適用できる。一方、マイクロレンズ
を覆う平坦化層である低屈折率材料としては、例えば、
屈折率1.46〜1.48の有機シリケート、あるい
は、屈折率1.34〜1.45のフッ素系樹脂等が利用
できる。有機シリケートとしては、例えば東京応化株式
会社製の商品名「FPCFシリーズ」(屈折率1.46
〜1.48)等があげられ、また、フッ素系樹脂として
は、例えばテトラフルオロエチレンやヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体(屈折率1.34)やフッ素系アクリ
ル樹脂(屈折率1.34〜1.40)等が適用できる。
【0022】次いで、マイクロレンズの形状としては、
その表面形状が球面の一部を構成する形状(いわゆる凸
レンズ形状)が望ましい。すなわち、かかる形状とする
ことで、マイクロレンズが球面レンズの機能を有するこ
ととなり、非画素部に入射した光を集光または散乱さ
せ、画素部へと導くことができるためである。
その表面形状が球面の一部を構成する形状(いわゆる凸
レンズ形状)が望ましい。すなわち、かかる形状とする
ことで、マイクロレンズが球面レンズの機能を有するこ
ととなり、非画素部に入射した光を集光または散乱さ
せ、画素部へと導くことができるためである。
【0023】また、マイクロレンズの充填率を上げ、か
つ、マイクロレンズの生産性を向上させことを重視した
場合、マイクロレンズの底面の平面形状を四角形(例え
ば長方形、正方形等)や六角形等の多角形にすることで
あっても構わない。さらに加えて、所望する集光、散乱
効果を得るために、マイクロレンズの表面形状を全て球
面の一部とせず、マイクロレンズ表面の一部を非球面と
することであっても構わない。
つ、マイクロレンズの生産性を向上させことを重視した
場合、マイクロレンズの底面の平面形状を四角形(例え
ば長方形、正方形等)や六角形等の多角形にすることで
あっても構わない。さらに加えて、所望する集光、散乱
効果を得るために、マイクロレンズの表面形状を全て球
面の一部とせず、マイクロレンズ表面の一部を非球面と
することであっても構わない。
【0024】次いで、上述した有機樹脂等を用いマイク
ロレンズを形成する手段としては、例えば、印刷法が上
げられる。また、有機樹脂を感光性樹脂で構成するとと
もに、この感光性樹脂を、例えば背面側基板の反射膜上
に塗布して被膜を形成し、しかる後、所定のパターン露
光、現像を行なうことで、非画素部を含む所定の部位に
感光性樹脂を残存させる。次いで、残存した感光性樹脂
を熱により溶融させ、その表面張力により感光性樹脂を
マイクロレンズ形状に変形させる方法等も可能である。
ロレンズを形成する手段としては、例えば、印刷法が上
げられる。また、有機樹脂を感光性樹脂で構成するとと
もに、この感光性樹脂を、例えば背面側基板の反射膜上
に塗布して被膜を形成し、しかる後、所定のパターン露
光、現像を行なうことで、非画素部を含む所定の部位に
感光性樹脂を残存させる。次いで、残存した感光性樹脂
を熱により溶融させ、その表面張力により感光性樹脂を
マイクロレンズ形状に変形させる方法等も可能である。
【0025】マイクロレンズを形成する時、画素部にも
マイクロレンズを形成して光の散乱性を持たせても良
く、その時に画素部に形成するマイクロレンズの形状
は、非画素部に形成したマイクロレンズの形状と異なる
ことであっても構わない。
マイクロレンズを形成して光の散乱性を持たせても良
く、その時に画素部に形成するマイクロレンズの形状
は、非画素部に形成したマイクロレンズの形状と異なる
ことであっても構わない。
【0026】次いで、観察者側基板および背面側基板の
ベースとなる透明基板としては、ガラス板の他、プラス
チックフィルム、プラスチック板等が利用できる。ま
た、この透明基板に、各画素部を通過する光をそれぞれ
対応する色(例えば、R(赤)色、G(緑)色、B
(青)色等)に着色させるカラーフィルター層を形成す
れば、反射型液晶表示装置としてカラー表示が可能とな
る。また、カラーフィルター層を形成する位置は、観察
者側あるいは背面側どちらの基板であっても構わず、反
射型液晶表示装置の構造に応じて適宜選択して構わな
い。また、マイクロレンズとカラーフィルターとを、別
々の基板に形成せず、同じ基板に形成することであって
も構わない。すなわち、請求項5に係わる発明は、上述
した請求項1から請求項4に係わる反射型液晶表示装置
を前提とし、カラーフィルターを観察者側基板もしくは
背面側基板のいずれか一方に配設したことを特徴とする
反射型液晶表示装置としたものである。
ベースとなる透明基板としては、ガラス板の他、プラス
チックフィルム、プラスチック板等が利用できる。ま
た、この透明基板に、各画素部を通過する光をそれぞれ
対応する色(例えば、R(赤)色、G(緑)色、B
(青)色等)に着色させるカラーフィルター層を形成す
れば、反射型液晶表示装置としてカラー表示が可能とな
る。また、カラーフィルター層を形成する位置は、観察
者側あるいは背面側どちらの基板であっても構わず、反
射型液晶表示装置の構造に応じて適宜選択して構わな
い。また、マイクロレンズとカラーフィルターとを、別
々の基板に形成せず、同じ基板に形成することであって
も構わない。すなわち、請求項5に係わる発明は、上述
した請求項1から請求項4に係わる反射型液晶表示装置
を前提とし、カラーフィルターを観察者側基板もしくは
背面側基板のいずれか一方に配設したことを特徴とする
反射型液晶表示装置としたものである。
【0027】上述したように、本発明に係わる反射型液
晶表示装置は、観察者側より観察者側基板の非画素部に
入射した光を画素部に導くため、光散乱膜を、マイクロ
レンズとマイクロレンズを被覆する平坦化層とで形成し
ている。また、非画素部付近に形成するマイクロレンズ
(画素部と非画素部とにまたがって形成するマイクロレ
ンズ)の幅を、非画素部の幅よりも広くし、また、マイ
クロレンズのレンズ中心を画素部に入る配列としてい
る。さらにまた、マイクロレンズの屈折率を、平坦化層
の屈折率より高くしている。なお、マイクロレンズが複
数の画素部とオーバーラップする場合、マイクロレンズ
のレンズ中心はオーバーラップした画素部のいずれか一
つに入る配列とする。
晶表示装置は、観察者側より観察者側基板の非画素部に
入射した光を画素部に導くため、光散乱膜を、マイクロ
レンズとマイクロレンズを被覆する平坦化層とで形成し
ている。また、非画素部付近に形成するマイクロレンズ
(画素部と非画素部とにまたがって形成するマイクロレ
ンズ)の幅を、非画素部の幅よりも広くし、また、マイ
クロレンズのレンズ中心を画素部に入る配列としてい
る。さらにまた、マイクロレンズの屈折率を、平坦化層
の屈折率より高くしている。なお、マイクロレンズが複
数の画素部とオーバーラップする場合、マイクロレンズ
のレンズ中心はオーバーラップした画素部のいずれか一
つに入る配列とする。
【0028】かかる構成の反射型液晶表示装置とするこ
とで、観察者側基板の非画素部に入射した光は、マイク
ロレンズにより集光、散乱され、画素部に導かれること
となる。すなわち、本発明の反射型液晶表示装置は、高
光効率で明るい画面表示を可能としている。
とで、観察者側基板の非画素部に入射した光は、マイク
ロレンズにより集光、散乱され、画素部に導かれること
となる。すなわち、本発明の反射型液晶表示装置は、高
光効率で明るい画面表示を可能としている。
【0029】また、光散乱膜を構成するマイクロレンズ
のレンズ形状、平坦化層との屈折率差を適宜変更するこ
とで、容易に散乱光分布を制御することが可能であり、
画素のピッチが異なる反射型液晶表示装置への適用等、
各種のニーズに対応できる。
のレンズ形状、平坦化層との屈折率差を適宜変更するこ
とで、容易に散乱光分布を制御することが可能であり、
画素のピッチが異なる反射型液晶表示装置への適用等、
各種のニーズに対応できる。
【0030】さらに、本発明に係わるマイクロレンズの
形成には、従来公知の各種マイクロレンズ形成技術を適
用できるため、本発明の反射型液晶表示装置は簡便かつ
確実に製造することができる。
形成には、従来公知の各種マイクロレンズ形成技術を適
用できるため、本発明の反射型液晶表示装置は簡便かつ
確実に製造することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態の例に
つき、説明を行う。
つき、説明を行う。
【0032】<実施例1>図1は、本実施例1に係わる
反射型液晶表示装置を模式的に示す断面図である。図1
に示すように本実施例1に係わる反射型液晶表示装置
は、観察者側基板と背面側基板とを、各々の基板に形成
した透明電極(透明電極4および透明電極6)が向かい
合うよう対向させ、両基板間に液晶5を封入、挟持して
いる。
反射型液晶表示装置を模式的に示す断面図である。図1
に示すように本実施例1に係わる反射型液晶表示装置
は、観察者側基板と背面側基板とを、各々の基板に形成
した透明電極(透明電極4および透明電極6)が向かい
合うよう対向させ、両基板間に液晶5を封入、挟持して
いる。
【0033】観察者側基板は、厚さ0.7mmのガラス
基板1上に、位置整合させて設けた厚み1.5μmの複
数のマイクロレンズ2(凸レンズ)と、これら複数のマ
イクロレンズ2を被覆してその表面を平坦にする平坦化
層3と、これらマイクロレンズ2および平坦化層3から
なる光散乱膜21上に設けられた、背面側基板に形成した
透明電極6と対応するストライプ状の透明電極4とで形
成している。
基板1上に、位置整合させて設けた厚み1.5μmの複
数のマイクロレンズ2(凸レンズ)と、これら複数のマ
イクロレンズ2を被覆してその表面を平坦にする平坦化
層3と、これらマイクロレンズ2および平坦化層3から
なる光散乱膜21上に設けられた、背面側基板に形成した
透明電極6と対応するストライプ状の透明電極4とで形
成している。
【0034】本実施例1に係わるマイクロレンズ2は、
以下のように形成した。すなわち、まず、感光性アクリ
ル系樹脂をガラス基板1上に塗布した。次いで、所定の
パターン露光、現像を行った後に加熱を行なうことで、
ガラス基板1上に残存した感光性アクリル系樹脂を溶融
させ、その表面張力により球面を有するマイクロレンズ
形状に変形させたものである。
以下のように形成した。すなわち、まず、感光性アクリ
ル系樹脂をガラス基板1上に塗布した。次いで、所定の
パターン露光、現像を行った後に加熱を行なうことで、
ガラス基板1上に残存した感光性アクリル系樹脂を溶融
させ、その表面張力により球面を有するマイクロレンズ
形状に変形させたものである。
【0035】その際、図3に示すように画素部と非画素
部にまたがって形成するマイクロレンズ2は、図3およ
び図3のX−X’線における断面図である図4に示すよ
うに、マイクロレンズ2のレンズ中心を画素部内に入る
配置としている。また、マイクロレンズ2の径は、非画
素部の幅より大きくした。ちなみに、本実施例1におい
ては、非画素部の幅は約10μm、画素部(長方形状)
の大きさは90μm×290μmであり、また、マイク
ロレンズ2の形状は、底面の径を約30μm、厚み約
1.5μmとしたものである。また、同一形状とした複
数のマイクロレンズ2は、画素部および非画素部の全面
に配置、形成した。
部にまたがって形成するマイクロレンズ2は、図3およ
び図3のX−X’線における断面図である図4に示すよ
うに、マイクロレンズ2のレンズ中心を画素部内に入る
配置としている。また、マイクロレンズ2の径は、非画
素部の幅より大きくした。ちなみに、本実施例1におい
ては、非画素部の幅は約10μm、画素部(長方形状)
の大きさは90μm×290μmであり、また、マイク
ロレンズ2の形状は、底面の径を約30μm、厚み約
1.5μmとしたものである。また、同一形状とした複
数のマイクロレンズ2は、画素部および非画素部の全面
に配置、形成した。
【0036】一方、平坦化層3は、屈折率1.43のフ
ッ素系化合物変形アクリル樹脂の塗布により形成した。
その際、マイクロレンズ2と平坦化層3との合計の厚み
が約2.5μmとなるように形成した。
ッ素系化合物変形アクリル樹脂の塗布により形成した。
その際、マイクロレンズ2と平坦化層3との合計の厚み
が約2.5μmとなるように形成した。
【0037】次いで、これらマイクロレンズ2および平
坦化層3からなる光散乱膜21上に一様に、ITO(酸化
インジウムおよび酸化スズからなる混合酸化物)からな
る透明導電膜を膜厚1400オングストロームとなるよ
うスパッタリング成膜した。次いで、ポジ型レジストを
用いた周知のフォトリソグラフィー処理を施し、ストラ
イプ状の透明電極4を形成し、観察者側基板とした。
坦化層3からなる光散乱膜21上に一様に、ITO(酸化
インジウムおよび酸化スズからなる混合酸化物)からな
る透明導電膜を膜厚1400オングストロームとなるよ
うスパッタリング成膜した。次いで、ポジ型レジストを
用いた周知のフォトリソグラフィー処理を施し、ストラ
イプ状の透明電極4を形成し、観察者側基板とした。
【0038】次いで、別途製造した、透明基板10上に金
属反射膜9、カラーフィルター8、平坦化層7、透明電
極6を順次積層した背面側基板と、上記観察者側基板と
を液晶5を挟持するよう貼り合わせ、図1に示す反射型
液晶表示装置を得た。
属反射膜9、カラーフィルター8、平坦化層7、透明電
極6を順次積層した背面側基板と、上記観察者側基板と
を液晶5を挟持するよう貼り合わせ、図1に示す反射型
液晶表示装置を得た。
【0039】図5に、本実施例1に係わる反射型液晶表
示装置の視野角と表示画面の明るさのデータを実線Aに
示す。なお、図5のグラフにおいて、横軸を反射型液晶
表示装置の表示画面の視野角(°)とし、縦軸を表示画
面の明るさとした。また、参考のため図5中に、非画素
部に散乱膜を形成しない、従来の反射型液晶表示装置の
視野角と明るさの関係を点線Bで示した。図5に示すよ
うに、本実施例1に係わる反射型液晶表示装置は従来の
反射型液晶表示装置に比べて、実用上必要とされる視野
角において約8%程度表示画面の光強度が向上してい
る。
示装置の視野角と表示画面の明るさのデータを実線Aに
示す。なお、図5のグラフにおいて、横軸を反射型液晶
表示装置の表示画面の視野角(°)とし、縦軸を表示画
面の明るさとした。また、参考のため図5中に、非画素
部に散乱膜を形成しない、従来の反射型液晶表示装置の
視野角と明るさの関係を点線Bで示した。図5に示すよ
うに、本実施例1に係わる反射型液晶表示装置は従来の
反射型液晶表示装置に比べて、実用上必要とされる視野
角において約8%程度表示画面の光強度が向上してい
る。
【0040】<実施例2>図2は、本実施例2に係わる
反射型液晶表示装置を模式的に示す断面図である。図2
に示すように、本実施例2に係わる反射型液晶表示装置
は、観察者側基板と背面側基板とを対向させ、両基板間
に液晶15を封入、挟持している。
反射型液晶表示装置を模式的に示す断面図である。図2
に示すように、本実施例2に係わる反射型液晶表示装置
は、観察者側基板と背面側基板とを対向させ、両基板間
に液晶15を封入、挟持している。
【0041】背面側基板は、厚さ0.7mmのガラス基
板20上に、表示画面サイズにパターニングされた金属反
射膜19と、この金属反射膜19上に位置整合して設けた、
厚み1.5μmの複数のマイクロレンズ12(凸レンズ)
と、これら複数のマイクロレンズ12を被覆してその表面
を平坦とする平坦化層13と、対向する観察者側基板に形
成した透明電極14と対応するストライプ状の透明電極16
とを形成している。
板20上に、表示画面サイズにパターニングされた金属反
射膜19と、この金属反射膜19上に位置整合して設けた、
厚み1.5μmの複数のマイクロレンズ12(凸レンズ)
と、これら複数のマイクロレンズ12を被覆してその表面
を平坦とする平坦化層13と、対向する観察者側基板に形
成した透明電極14と対応するストライプ状の透明電極16
とを形成している。
【0042】ここで、上記金属反射膜19は、以下のよう
に形成した。すなわち、まず、ガラス基板20表面をグロ
ー放電を施して洗浄した後、基板20表面にITOからな
る透明導電膜を厚み1400オングストロームとなるよ
うスパッタリング成膜した。次いで、透明導電膜上に感
光性レジストを塗布した後、画面サイズでの露光、現像
を行った。次いで、所定のパターンとなった感光性レジ
ストより露出した透明導電膜部位を塩化第二鉄液でエッ
チング除去した後、感光性レジストを除去し、金属反射
膜19を得た。
に形成した。すなわち、まず、ガラス基板20表面をグロ
ー放電を施して洗浄した後、基板20表面にITOからな
る透明導電膜を厚み1400オングストロームとなるよ
うスパッタリング成膜した。次いで、透明導電膜上に感
光性レジストを塗布した後、画面サイズでの露光、現像
を行った。次いで、所定のパターンとなった感光性レジ
ストより露出した透明導電膜部位を塩化第二鉄液でエッ
チング除去した後、感光性レジストを除去し、金属反射
膜19を得た。
【0043】次いで、金属反射膜19上に、マイクロレン
ズ12、平坦化層13、透明電極16を上記実施例1と同様に
順次積層形成した。次いで、別途製造した、ガラス基板
11上にカラーフィルター18、平坦化層17、および透明電
極14を順次積層形成した観察者側基板と、上記背面側基
板とを、液晶15を挟持するよう貼り合わせ、図2に示
す、本実施例2に係わる反射型液晶表示装置を得た。
ズ12、平坦化層13、透明電極16を上記実施例1と同様に
順次積層形成した。次いで、別途製造した、ガラス基板
11上にカラーフィルター18、平坦化層17、および透明電
極14を順次積層形成した観察者側基板と、上記背面側基
板とを、液晶15を挟持するよう貼り合わせ、図2に示
す、本実施例2に係わる反射型液晶表示装置を得た。
【0044】以上、本発明の実施例につき説明したが、
本発明に係わる反射型液晶表示装置の実施の形態は、上
述した説明および図面に限定されるものではなく、本発
明の主旨に基づき種々の変形を行っても構わないことは
言うまでもない。
本発明に係わる反射型液晶表示装置の実施の形態は、上
述した説明および図面に限定されるものではなく、本発
明の主旨に基づき種々の変形を行っても構わないことは
言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】上述したように、本発明に係わる反射型
液晶表示装置は、光散乱膜をマイクロレンズと平坦化層
とで構成し、かつ、少なくともマイクロレンズを、画素
部と非画素部とにまたがるよう非画素部に形成してい
る。このため、観察者側より観察者側基板の非画素部に
入射した光は、上記光散乱膜により画素部に導かれ、ま
たは、光反射膜で反射した後に上記光散乱膜により画素
部に導かれることになる。これにより、本発明に係わる
反射型液晶表示装置においては、明るい表示画面を観察
することが可能となる。
液晶表示装置は、光散乱膜をマイクロレンズと平坦化層
とで構成し、かつ、少なくともマイクロレンズを、画素
部と非画素部とにまたがるよう非画素部に形成してい
る。このため、観察者側より観察者側基板の非画素部に
入射した光は、上記光散乱膜により画素部に導かれ、ま
たは、光反射膜で反射した後に上記光散乱膜により画素
部に導かれることになる。これにより、本発明に係わる
反射型液晶表示装置においては、明るい表示画面を観察
することが可能となる。
【0046】また、本発明に係わるマイクロレンズの形
成には、従来公知の各種マイクロレンズ形成技術を適用
できるため、本発明の反射型液晶表示装置は簡便かつ確
実に製造することができるものである。
成には、従来公知の各種マイクロレンズ形成技術を適用
できるため、本発明の反射型液晶表示装置は簡便かつ確
実に製造することができるものである。
【0047】
【図1】本発明の反射型液晶表示装置の一実施例の要部
を示す断面説明図。
を示す断面説明図。
【図2】本発明の反射型液晶表示装置の他の実施例の要
部を示す断面説明図。
部を示す断面説明図。
【図3】本発明の反射型液晶表示装置に形成するマイク
ロレンズの配置の一例を示す平面説明図。
ロレンズの配置の一例を示す平面説明図。
【図4】本発明の反射型液晶表示装置に入射した光の光
路の一例を示す断面説明図。
路の一例を示す断面説明図。
【図5】本発明の反射型液晶表示装置の視野角の変化に
よる表示画面の明るさの変化の一例を示すグラフ図。
よる表示画面の明るさの変化の一例を示すグラフ図。
【図6】従来の反射型液晶表示装置の一例の要部を示す
断面説明図。
断面説明図。
【図7】従来の反射型液晶表示装置の他の例の要部を示
す断面説明図。
す断面説明図。
1、10、11、20 基板 60、61、70、71 基板 2、12 マイクロレンズ 3、13 平坦化層 4、6、14、16 透明電極 5、15 液晶 7、17 平坦化層 8、18 カラーフィルター 9、19 反射膜 21、31 光散乱膜 64、74、76 透明電極 65、75 液晶 77 平坦化層 68、78 カラーフィルター 69、79 反射膜
フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA02X FA29X FA29Z FA31X FA31Z FA37Z FB02 FC02 FC10 FC22 FD02 LA16
Claims (5)
- 【請求項1】透明基板上に液晶駆動用の透明電極を配設
した観察者側基板と、透明基板上に光反射膜と前記透明
電極と対応する液晶駆動用の透明電極とを積層した背面
側基板と、前記両基板間に挟持された液晶と、前記両基
板間に配設された光散乱膜とを少なくとも有する反射型
液晶表示装置において、光散乱膜を複数のマイクロレン
ズおよび、マイクロレンズを被覆する平坦化層とで構成
し、マイクロレンズが少なくとも、平面視で画素部とオ
ーバーラップするよう非画素部に形成されていることを
特徴とする反射型液晶表示装置。 - 【請求項2】前記画素部とオーバーラップするよう非画
素部に形成されているマイクロレンズが、非画素部の幅
より広いピッチにて形成されていることを特徴とする請
求項1に記載の反射型液晶表示装置。 - 【請求項3】前記画素部とオーバーラップするよう非画
素部に形成されているマイクロレンズのレンズ中心が、
オーバーラップする画素部のうちの一つの画素部内に入
るよう形成されていることを特徴とする請求項1または
2に記載の反射型液晶表示装置。 - 【請求項4】マイクロレンズの屈折率を、マイクロレン
ズを被覆する平坦化層の屈折率より高くしたことを特徴
とする請求項1、2または3に記載の反射型液晶表示装
置。 - 【請求項5】カラーフィルターを観察者側基板もしくは
背面側基板のいずれか一方に配設したことを特徴とする
請求項1、2、3または4に記載の反射型液晶表示装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10214431A JP2000047183A (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 反射型液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10214431A JP2000047183A (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 反射型液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000047183A true JP2000047183A (ja) | 2000-02-18 |
Family
ID=16655679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10214431A Pending JP2000047183A (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 反射型液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000047183A (ja) |
-
1998
- 1998-07-29 JP JP10214431A patent/JP2000047183A/ja active Pending
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