本作は、仏像を彫ることができなくなった仏師・直哉の魂の救済を描いた物語。自然豊かな飛騨の集落に移住してきた直哉と妻・陽真理は住人と交流を深めながら、人々が抱えた罪や後悔の思い、そして焼けた観音像にまつわる悲しい記憶を知っていく。過ちを犯して罪悪感に苦しむ直哉を遠藤、わだかまりを胸に秘めた陽真理を
渡辺は直哉の隣人・山下吾郎、赤間は吾郎の妻・百合子、柳生は吾郎の娘でシングルマザーの香織に扮する。また尾野が直哉の過去に関わる飯田聡美役、津田が村の区長である宮田正一役、村上が有機農家の近藤和成役で起用。直哉の師匠で陽真理の父・松永慶哉役をベンガル、直哉と出会う修験者の龍之介役を加藤が担う。
渡辺は「『役に向き合う』という言葉がありますがこの作品では『自分に向き合う』必要があり、参加するにはその覚悟が必要だと思いました。季節毎に岐阜へ出向き『ひとつの役』を演じる、それも今までにない経験です。自分が一体どんな感覚になるのか今のところ見当もつきません。監督、スタッフ、共演者の皆さんと一つの方向に向かっていければと、思っています」とつづる。そのほかキャストのコメントは下部に記した。
田中綱一が10年間も温めてきた完全オリジナル脚本で長編初監督を果たした「仏師」は、4月22日にクランクイン。2026年に全国で公開される。
渡辺いっけい コメント
僕は誰に勧められた訳でもなく只々自分の意思でこの世界に飛び込み、ある意味「遊ぶ」ように役を演じてきました。僕にとって役者の仕事はエンタメであり、いつもどこかで「まずは自分が楽しもう!」と現場に臨んできました。今回のお話を頂いた時「そのやり方では通用しない」と直感しました。「役に向き合う」という言葉がありますがこの作品では「自分に向き合う」必要があり、参加するにはその覚悟が必要だと思いました。季節毎に岐阜へ出向き「ひとつの役」を演じる、それも今までにない経験です。自分が一体どんな感覚になるのか今のところ見当もつきません。監督、スタッフ、共演者の皆さんと一つの方向に向かっていければと、思っています。
柳生みゆ コメント
今回「仏師」のお話をいただき、プロデューサーの中に益田祐美子さん。益田さんはなんと私の映画デビュー作「風の絨毯」のプロデューサー。22年経ってまたご一緒できるということで、わくわくしていたら、他にも過去に共演してまたいつか一緒にお芝居したいなぁと願っていた素敵な役者さん方のお名前が台本に。。運命のような奇跡のような縁を感じました。私自身しっかり母親役をするというのも、1年かけて同じ役を演じるというのも初めてなので、娘役の子と向き合いながら、一緒に成長しながら、監督はじめ、スタッフ共演者のみなさんと共に丁寧に作り上げていきたいなぁと思っています。飛騨、高山というプライベートでも行くほど大好きな場所での撮影。四季折々の綺麗な景色や土地のご飯も目一杯堪能するのがとっても楽しみです。
赤間麻里子 コメント
十字架を背負いながら生きる人物たちが心うつろわせながら一日一日を生き抜いていく姿が、脚本を読んでからずしりと心に重く残って消えません。四季を実際に感じながら撮影できる贅沢さの中で「百合子」の心に寄り添い 「仏師」の世界に精一杯生きたいです。
津田寛治 コメント
撮影はこれからですが、台本を何度読んでも涙が溢れてしまいます。そして、主人公を演じる遠藤君のまっすぐな横顔が浮かびます。初読のときから、この役を演じるのは遠藤君以外にいないとずっと思っていました。一年の月日をかけて映し出される飛騨の美しい四季を舞台に、日本の「祈り」が描かれるであろうこの映画の登場人物たちは、みんなそれぞれに何かを祈っているように思えます。祈りとは安らかなものばかりではなく、時として血反吐をはくほど辛いものもあるのではないでしょうか。辛くとも手を合わせ続けた先に何があるのか、僕も観客の皆さんと一緒に探していきたいです。
ベンガル コメント
冒頭から一面にぴーんと糸をはりつめたような緊張感で物語が進んで行きます。誰にでもある、どこにでもある日常のほんの些細な一瞬で全てを失ってしまう家族。私にもその深い悲しみは痛い程わかります。ですがそのほんの些細な一瞬で罪を背負うことになってしまったこの物語の主人公夫婦も、同等の苦しみを一生抱えなくてはならない事にとてつもない残酷さを感じます。その罪の重さに息も出来ない様な日常が続きます。この作品の舞台である穏やかな飛騨の風景が想像できますが、時が流れ季節が変わる中で、この主人公夫婦に少しでも心安まる日が訪れる事を強く望みます。
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