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日本の推し活事情2025 「推し」3大ジャンルとは?ビデオリサーチが1万4000人調査

ビデオリサーチ「ひと研究所」が実施した「推し活・ファンエンゲージメント調査2025」の結果から、気になるポイントを紹介する。

» 2025年03月08日 08時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 ビデオリサーチの生活者に関するシンクタンク「ひと研究所」は、全国の15〜69歳の男女1万3786人を対象に、「推し活・ファンエンゲージメント調査2025」を実施した(調査期間は2025年1月31日〜2月2日)。

 「推し」とは、好きまたはお気に入りの人物やモノで、応援したい対象を指す。推しを応援する活動が「推し活」だ。ひと研究所では推し活が人々のメディア利用、消費行動の促進につながることに注目し、推し活に関する研究をしている。

 今回の調査結果からは、「推し」への思いが幅広い年代に広がり、かつジャンルも多様化しつつあることが示唆された。

「推し」3大ジャンル 日本のアイドル、ミュージシャンと、もう1つは?

 今回の調査で「推しがいる」と回答した人は全体の38.9%。2024年調査から3.2ポイント上昇している。年代別でもほとんどの年代で上昇傾向がみられた。15〜19歳では7割以上、40才以上の中高年でも4人に1人は推しがいることが分かった。

推しがいる人の割合。2024年調査データは2025年の調査データと厳密に比較するために、住民基本台帳の性年代別構成比を基に、新たにウェイトバック集計を実施したスコアを掲載(出典:ビデオリサーチ ひと研究所「推し活・ファンエンゲージメント調査2025、以下同)

 「推しがいる」と回答した15〜69歳男女を対象に、どのようなジャンルを推しの対象としているのか質問したところ、1位が「日本のアイドル」(20.9%)、2位が「歌手・ミュージシャン・バンド・音楽家」(17.2%)、3位が「アニメ・漫画のキャラクター」(14.2%)という結果になった。いずれも2024年のスコアとほとんど変動がなく、順位も同じだった。

推しのジャンル

 推しジャンルを年代別にみると、10〜40代では「アニメ・漫画のキャラクター」が上位3位にランクインしている。50代と60代では「スポーツ選手・チーム」を推しの対象としている人が他の年代と比べて高く、50代では推しジャンル3位(11.9%)、60代では2位(15.4%)となっている。また、10代では「海外のアイドル(K-POPなど)」(13.1%)が「日本のアイドル」、「アニメ・漫画のキャラクター」に次いで3位になった。

推しのジャンルTOP5<年代別詳細>

 世代を超えて推し活が浸透し、経済合理性とは異なる原理で人々の消費行動に大きな影響を与えている今、マーケターはその熱量を理解し、自社の戦略に組み込む創造的なアプローチを検討するべきかもしれない。

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