Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス

これはこのページの過去の版です。202.253.96.3 (会話) による 2007年3月4日 (日) 12:40個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス(げきじょうばんポケットモンスター みずのみやこのまもりがみ - 、Pocket Monsters The Guardians of Altomare)とは、テレビアニメポケットモンスター」の映画版第5作目である。2002年7月7日に公開された。同時上映作品は「ピカピカ星空キャンプ」。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ストーリー

サトシ達一行は、水上レースに参加するべく、水の都「アルトマーレ」を訪れていた。
激しいレース展開の末、カスミは昨年のチャンピオンであるロッシを破り、アルトマーレグラスのメダルを手にする。一方サトシはレース途中、コースアウトをしてしまう。
何とか合流した一行はロッシの好意でゴンドラに乗せて貰い、この街の護神、「ラティアス」と「ラティオス」の話を聞かされる。その後、ピカチュウは一匹、ある広場にて一人の少女と出会う。少女は探しに来たサトシに興味津々な態度を取ると、街中へと消えて行った。
走り去った少女だったが、突如怪盗姉妹のザンナーとリオンに襲われる。然し危機を感じ取ったピカチュウのお陰で何とか追い払う。すると、少女はサトシを誘うように街を駆けて行く。迷いそうに成りながらも追い着くと、そこには少女の姿は無い。
大聖堂に着くと、サトシは先程の少女を見つけ、後を追うと言って街を駆けて行く。再び誘われ、辿り着いた秘密の庭の一角に少女の姿を発見する。然し、突然ざわめきが庭を包み身構えると、サトシとピカチュウは何者かに襲われる。だが少女がそれを制止し、姿を現したその正体はロッシから聞いた護神、ラティオスであった。その後少女と瓜二つの少女が現れ、侵入者と勘違いされるサトシだったが、ボンゴレの仲裁で事無きを得る。その少女、カノンに変身していたラティアス、ラティオスと仲良くなったピカチュウ、そしてサトシは共に遊んだり、彼らの歓迎の印である「ゆめうつし」を体験した後、二匹に纏わる昔話を聞くと、庭を去った。
その夜、秘密の庭に昼間の怪盗姉妹が現れる。ラティアスとラティオスの彼らの奮闘も虚しくラティオスは捕らえられ、こころのしずくは奪われてしまう。
一方、何とか逃げ出したラティアスの「ゆめうつし」を通じてラティオスとこの街が危機に瀕している事を知り、サトシはポケモンセンターを飛び出す。大聖堂に辿り着くと、そこには苦しむラティオスの姿とカノン、ボンゴレの姿が在った。
ラティオスと二人の救出に成功し、怪盗姉妹も撤収を図るが、漆黒に染まったこころのしずくに触れてしまったことでこころのしずくは砕け、街中からは一斉に水が引き、無気味な雰囲気が漂う。だが、二匹は力を振り絞り、襲い来る大津波を打ち消す。光の中で目が覚めたラティアスは眼前のラティオスの様子の違いに気付く。やがて消え行く兄の姿を、ラティアスはただ涙で見送った。
夜が明け、見つかったラティアスにラティオスの行方を聞くと、空を見上げる。その後ラティアスは皆に「ゆめうつし」を見せる。煌く青の星。それを見下ろす場所。ラティオスの居場所はあそこなのだと、皆に教えたのだった。やがて、現れたこころのしずくをカノンは愛しそうに抱くと、再び庭へと戻した。
やがて、街を去る日になりサトシは桟橋で見慣れた少女に一枚の絵を渡される。頬にキスをされた事に呆然としつつも紙を見ると。そこには、仲睦まじいサトシとピカチュウが描かれていた。

主な登場キャラクター

以上の人物については、ポケットモンスター (アニメ)の登場人物を参照のこと。

祖父のボンゴレと共に「こころのしずく」を守る、絵を書くことが大好きな美少女。劇中ではラティアスがカノンに度々変身するが、帽子を被っているのがカノン自身で、被っていないのがラティアス。最後のサトシへのキスシーンでは、本物(つまりカノン自身)か、ラティアスのどっちがしたのか。という事で物議をかもした(映画監督の話から、最後にキスしたのはラティアスという事とカノンがサトシに好意をもっている事は明らかになっている)。
アルトマーレのゴンドラ職人で、カノンの祖父。「こころのしずく」をカノンと共に守っている。
怪盗姉妹の姉。宝石などの金品を好む。自らの容姿に心酔している。使うポケモンはエーフィ
怪盗姉妹の妹。姉とは違い、宝石などの金品には興味が無い。使うポケモンはアリアドス
水上レースの前大会優勝者。レース時のパートナーはホエルコ。カスミが優勝した際には、選別としてゴンドラに乗せてくれるなど、気前の良い人物。
水の都「アルトマーレ」に住まう伝説のポケモン。ラティオスと共に「水の都の護神」と呼ばれ、「秘密の庭」に住まう。大昔、街に齎された「こころのしずく」を代々護って来た。(伝説のポケモンながら、他にも仲間が居た事を考えると、大昔から代替わりしながら護って来たと考えられる)然し、護神でありながら水上レース中のサトシに悪戯したり、カノンに変身して一人で秘密の庭を出るなど、少し幼さを残している事が伺える。ラティオスとはとても中の良い兄妹であり、劇中の前半部分ではその仲の良さが強く描かれている。対して後半から結末へと至る展開とのギャップが「こころのしずく」と言う存在の持つ観念を、観る者へと強く提示する。
ラティアスと共にアルトマーレに住まう伝説のポケモン。ラティアス同様「こころのしずく」を代々護って来ている。非常に妹想いであり、怪盗姉妹の秘密の庭への襲撃時、自らの身が傷付く事を厭わずにラティアスを庇い、逃がしたり、傷付きながらも街を護る為に津波に立ち向かう等と言った行動が、無私の愛と勇ましさを感じさせると共に悲しさを誘う。サトシが初めて庭を訪れた際は、侵入者と勘違いし全力で追い払おうとする(単にサトシがラティアスに危害を加えると危惧したとも考えられなくはない)が、誤解が解けた後は傷付いたピカチュウを気遣い、遊びに付き合ってあげたり、ラティアスの悪戯で空中から落とされたサトシを受け止める等、素直な優しさも見せる。彼を単なる悲劇の存在と見るか、否かによってこの作品に対する評価が変わると言える。

主題歌

オープニングテーマ

挿入歌

  • 「SECRET GARDEN」
    • 作詞:Natsumi Watanebe/作曲・編曲:宮崎慎二/歌:MADOKA

エンディングテーマ

  • 「ひとりぼっちじゃない(映画バージョン)」
    • 作詞:宮沢和史/作曲:coba/編曲:coba/歌:宮沢和史、coba

備考

  • 映画公開記念として、ラティアスとラティオスをデザインしたゲームボーイアドバンスが発売された。(現在生産中止)
  • 劇中で使われている「ひとりぼっちじゃない」は表記通り映画バージョンであり、「ポケットモンスター映画主題歌ソング集パーフェクトベスト」などに収録されている。対してマキシシングル「ひとりぼっちじゃない」(2002年7月10日発売。現在廃盤)に収録されている「ひとりぼっちじゃない」は同曲のオリジナルであり、一部歌詞が異なる。
  • 作品の舞台であるアルトマーレはイタリア語で意訳すると「永遠なる海」。
  • アルトマーレのモデルとなった街はヴェネツィア
  • 2005年公開の劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオのエンディングクレジット中に、アルトマーレと思われる街が登場する。

スタッフ

  • 原案:田尻智
  • スーパーバイザー:石原恒和
  • アニメーション監修:小田部羊一
  • エグゼクティブプロデューサー:久保雅一、川口孝司
  • プロデューサー:吉川兆二、松追由香子、盛武源
  • アニメーションプロデューサー:奥野敏聡、神田修吉
  • 脚本:園田秀樹
  • 絵コンテ:湯山邦彦
  • 演出:日高政光、越智浩仁、吉村章、井硲清高
  • キャラクターデザイン:一石小百合、松原徳弘、玉川明洋
  • 総作画監督:玉川明洋
  • 色彩設計:吉野記通、佐藤美由紀
  • 美術監督:金森勝義
  • 撮影監督:白川久男
  • 音楽:宮崎慎二、coba
  • 音楽プロデューサー:斎藤裕二、たなかひろかず
  • 音響監督:三間雅文
  • アニメーション制作:OLM
  • 制作:小学館プロダクション
  • 監督:湯山邦彦
  • 製作:ピカチュウプロジェクト2002

関連項目

外部リンク