沖縄製粉
沖縄製粉株式会社 (おきなわせいふん)は、沖縄県那覇市に本社を置く製粉会社。小麦粉やプレミックス粉などの粉製品、乾麺の製造・販売を主な事業としている。
沖縄製粉本社 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒900-0029 沖縄県那覇市通堂町1番1号 |
設立 | 1955年10月27日 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 9360001002348 |
事業内容 |
小麦粉、食料品、ミネラルウォーターの製造・販売 ベーカリーショップ、カフェの運営 他 |
代表者 | 竹内一郎(代表取締役社長)[1] |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 36億5259万円(2016年3月時点)[1] |
純利益 | 3273万3000円(2020年3月31日時点)[2] |
総資産 | 42億1705万3000円(2020年3月31日時点)[2] |
従業員数 | 174名[1] |
決算期 | 3月31日[2] |
外部リンク | https://www.okifun.com/ |
概説
編集1955年10月27日に設立。創業初期には当時アメリカの駐日大使であったダグラス・マッカーサー2世が同社の工場を視察している[3]。
沖縄県で唯一の製粉会社であり、小麦粉では県内シェア一位を誇る[4]。「食を通じ笑顔をお届けする」をコーポレートメッセージとして掲げており[5]、サーターアンダギーやちんびんといった沖縄の伝統菓子専用のプレミックス粉など、地元の食文化に根差した商品開発を行っている。また、製粉以外の主力事業としてアクアクララが販売するミネラルウォーターの製造、ベーカリーショップやカフェの運営も手掛けている[6]。近年ではアジア地域(主に香港および台湾)への製品展開に力を入れている他[7]、親子参加の料理教室の開催[8][9]、福祉施設へのクリスマスケーキの寄付[10]を通じて、地域社会への貢献活動も行っている。
沖縄県のバスケットボールチームである琉球ゴールデンキングスのオフィシャルパートナーでもある[11]。
沿革
編集※以下、会社サイトより引用[3]。
- 1955年(昭和30年)10月27日 - 沖縄製粉株式会社設立。
- 1956年(昭和31年)- 製粉工場の操業を開始。
- 1957年(昭和32年)- アメリカ駐日大使ダグラス・マッカーサー2世が陸軍大将ライマン・レムニッツァーと共に工場を視察に訪れる。
- 1958年(昭和33年)- 工場設備を18トン増設。
- 1963年(昭和38年)- 米軍調達部と試販小麦粉の売買契約を締結、軍納入粉を初めて出荷。
- 1964年(昭和39年)- 原麦サイロが完成。アメリカの小麦連合会よりキッチンカーを譲受。
- 1965年(昭和40年)- 沖縄県内各地で料理講習会を実施。自動小袋詰機械を設置。
- 1966年(昭和41年)- 創立10周年。記念式典・祝賀会を開催。
- 1967年(昭和42年)- 第二工場完成。
- 1968年(昭和43年)- 第一工場および第二工場の製粉ラインを統合。
- 1969年(昭和44年)- ミックス粉製造機械設備を新設。
- 1972年(昭和47年)- 沖縄県の本土復帰に伴い、軍納粉の生産を廃止。学校給食用小麦粉の生産を開始。ふすま専増産制度を適用し、「増産ふすま」の生産を開始。
- 1973年(昭和48年)- 製粉工場の機械を増設。
- 1976年(昭和51年)- 自動小袋詰角底機械を導入。
- 1977年(昭和52年)- 原麦サイロを新たに竣工。
- 1983年(昭和58年)- 小麦粉加工食品の研究施設サービスセンターを新設。
- 1985年(昭和60年)- 小麦粉サイロが完成。
- 1991年(平成3年)- 自動小袋詰角底機械を更新。
- 1996年(平成8年)- 創立40周年。
- 1997年(平成9年)- 乾麺工場の設備工事が完了、手延べそうめんの生産を開始。
- 2003年(平成15年)- アクアクララの製造工場が完成、同社の販売するミネラルウォーターの製造を開始。
- 2004年(平成16年)- 特産流通事業部の新工場を竣工。創立50周年。
- 2005年(平成17年)- 業務用ミックス粉の生産ラインを移設。
- 2007年(平成19年)- ふすま用袋詰機の更新および口封機を新設。
- 2008年(平成20年)- ロボットパレタイザーを導入。
- 2009年(平成21年)- 保税蔵置場の資格を登録。
- 2010年(平成22年)- 家庭用ミックス粉の生産ラインへX線異物検出装置を導入。創立55周年。
- 2013年(平成25年)- 小麦粉及び小麦粉関連製品(ミックス粉)製造においてISO 22000認証を取得。ベーカリーショップ「Smile&happy factory」をオープン。
- 2014年(平成26年)- カフェ「BALL DONUT PARK」をオープン。
- 2015年(平成27年)- 創業60周年。
主な商品
編集- 羽衣(薄力粉)
- 王門(強力粉)
- サーターアンダギーミックス
- サーターアンダギーミックス ココア味
- 黒糖アンダギーミックス
- じょーとーむんアンダギーミックス紅芋
- ちんびんミックス
- ちいるんこうミックス
- ひらやーちーミックス
- 黒糖アガラサーミックス
- 黒糖パンケーキミックス
- ポン・デ・Qミックス
- 沖縄風天ぷら粉
- ムーチーミックス(紅芋/黒糖)
- ソフトパン粉
- カラーパン粉
- 龍頭素麺(乾麺)
他
飲食店事業
編集- Smile&happy factory (スマイル&ハッピーファクトリー)
豊見城市に所在するショッピングセンター、トミトン内にあるベーカリーショップ。人材育成、市場調査、ユーザーへの還元の3つを目的として出店されており、50アイテム以上のパンを取り扱っている[12][13]。
- BALL DONUT PARK (ボールドーナツパーク)
ドーナツ専門のスイーツカフェ。県内では3店舗、愛知県の東山動植物園内に1店舗、計4店舗が運営されている[14]。ボール状のドーナツに各種トッピングを施したメニューが特徴で、自社開発による小麦粉を使用している(なお、この小麦粉は店頭でも販売されている)[15]。また、店舗の内外装はタイ出身の漫画家・イラストレーターのウィスット・ポンニミットがアートワークを手掛けている[16][17]。
広告・スポンサー活動
編集テレビCMは、県内では「お母さんの味、手作りの味」のフレーズで知られており[5]、2011年には琉球ゴールデンキングスとのコラボレーション企画によるインタラクティブ型CMが、その年に開催されたアジア太平洋地域の広告祭「Spikes Asia 2011」で金賞を受賞している[18]。また、かつては沖縄テレビ放送で土曜日18時前の天気予報のスポンサーとなっていた。
脚注
編集- ^ a b c 沖縄製粉株式会社の新卒採用・企業情報リクナビ2020、2019年11月23日閲覧。
- ^ a b c 沖縄製粉株式会社 第65期決算公告官報決算データベース、2021年2月3日閲覧。
- ^ a b “沖縄製粉株式会社 - 会社情報 - 沿革”. www.okifun.com. 2011年9月5日閲覧。
- ^ 沖縄製粉株式会社(沖縄県)じもナビ、2019年11月23日閲覧。
- ^ a b 沖縄製粉株式会社ジョブアンテナ、2019年11月23日閲覧。
- ^ 事業案内沖縄製粉株式会社、2019年11月23日閲覧。
- ^ “沖縄製粉アジア展開 年内に香港、台湾へ出品”. 琉球新報 (2013年1月17日). 2019年11月23日閲覧。
- ^ “沖縄製粉が親子手作り教室”. 琉球新報 (2012年12月20日). 2019年11月23日閲覧。
- ^ “「夏休み親子手作り教室」沖縄そば作り体験 - QAB NEWS Headline”. 琉球朝日放送 (2018年8月12日). 2019年11月23日閲覧。
- ^ “「県民の愛が詰まってる」ケーキでクリスマス楽しんで 沖縄製粉、福祉施設に350個寄付”. 沖縄タイムス (2018年12月22日). 2019年11月23日閲覧。
- ^ オフィシャルパートナー琉球ゴールデンキングス、2019年11月23日閲覧。
- ^ ベーカリー事業部沖縄製粉株式会社、2019年11月23日閲覧。
- ^ スマイルファクトリートミトン、2019年11月23日閲覧。
- ^ 店舗紹介BALL DONUT PARK、2019年11月23日閲覧。
- ^ “一口サイズの魅惑的なドーナツ BALL DONUT PARK”. J-TRIP Smart Magazine 沖縄 (2017年4月20日). 2019年11月23日閲覧。
- ^ BALL DONUT PARK/BDP/ボールドーナツパーク(飲食事業)株式会社ザッツ・オールライト、2019年11月23日閲覧。
- ^ Wisut Ponnimit:2014年9月5日のツイートTwitter、2019年11月23日閲覧。
- ^ インタラクティブコマーシャル「沖縄星人TV」株式会社フラッグ、2019年11月23日閲覧。