意足寺
福井県大飯郡おおい町万願寺にある曹洞宗の寺院
意足寺(いそくじ)は、福井県大飯郡おおい町万願寺にある曹洞宗の寺院。山号は湯谷山。本尊は十一面千手観音菩薩。寺伝によれば延暦24年(805年)に心安宗隆大居士により開基され、規伯正模禅師勝が開山したと伝えられる。当初は小浜市太良荘長英寺にあったが、江戸時代初期に現在地の万願寺跡地に移転した。
意足寺 | |
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所在地 | 福井県大飯郡おおい町万願寺7-5 |
位置 | 北緯35度27分50.9秒 東経135度35分46.3秒 / 北緯35.464139度 東経135.596194度座標: 北緯35度27分50.9秒 東経135度35分46.3秒 / 北緯35.464139度 東経135.596194度 |
山号 | 旧湯谷山(ゆだにさん)→現萬願山(まんがんざん) |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 十一面千手観音菩薩 |
創建年 | (伝)延暦24年(805年) |
開基 | 規伯正模禅師 |
正式名 | 湯谷山意足寺 |
文化財 | 木造千手観音菩薩立像(重要文化財) |
法人番号 | 6210005008813 |
文化財
編集重要文化財
編集- 本像は身体から台座までヒノキの一木造、平安時代の作、像高は109.0cm、天冠上に10面の化仏をいただく42臂の千手観音立像である。
- 解体修理の際、像内に千手千眼陀羅尼経(附指定)が納められているのが確認された。応徳元年(1084年)の奥書があり、千手観音を造立する際に写経されたものと考えられる。
台風被害
編集昭和28年(1953年)の台風13号[3]で寺背後の山が崩れ[4]、観音堂や庫裏が流出した。住職夫婦は亡くなったが、本尊は被害の直後、土砂の下から地元住民らによって発掘された。住民の多くが台風の被害に遭い、自宅に損害を受けた者も少なくなかったが、住民は本尊の救出を優先し、これが像の損傷を最低限に食い止めた大きな要因となった。迅速な発掘作業の結果、散逸した脇手などもほぼ全て回収され、像容も著しいダメージを受けることなく修復が可能となった。