大弛峠
大弛峠(おおだるみとうげ[1])は、山梨県山梨市と長野県南佐久郡川上村の境にある峠[2]。奥秩父山塊の主脈上にあり、一帯は秩父多摩甲斐国立公園に指定されている。標高は2,360 m[2](2,365 mとする資料もある[1][3])。マイカーが通行できる日本最高所の車道峠である[1][3]。
大弛峠 | |
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北奥千丈岳から見た大弛峠(中央部) | |
所在地 | 山梨県山梨市・長野県南佐久郡川上村 |
座標 | 北緯35度52分23秒 東経138度39分46秒 / 北緯35.87306度 東経138.66278度座標: 北緯35度52分23秒 東経138度39分46秒 / 北緯35.87306度 東経138.66278度 |
標高 | 2,360 m |
山系 | 奥秩父山塊 |
通過路 |
山梨県県営林道川上牧丘線 長野県川上村営林道村道秋山・川端下線 |
プロジェクト 地形 |
概要
編集乗鞍岳の乗鞍エコーラインおよび乗鞍スカイラインがマイカー規制により通行できなくなったため、ここが表富士周遊道路(富士山スカイライン)に次ぎ、一般車両で到達できる2番目の標高地点で、峠としては最高地点である。公共交通機関や自転車では乗鞍エコーラインの長野県と岐阜県の県境地点(標高2,716 m)が最高地点となるが、この地点は峠状ではあるものの峠の名を与えられておらず、「峠」の名を付すものとしては大弛峠が車道日本最高地点となる。
峠には駐車場があり、奥秩父山塊の山々への登山や、「夢の庭園」(峠より徒歩15分)の散策に利用できる。また、塩山駅から乗り合いタクシーが運行しており、グループ登山者がよく利用する。
6月のシャクナゲの季節や秋の紅葉シーズンは、特に土日祝日において駐車場が早々に満車となる。
林道
編集峠に通じる車道は、山梨県県営林道川上牧丘線および長野県川上村営林道村道秋山・川端下線。長野県側は未舗装路であり「悪路のため四駆が無難」とされている[3]。山梨県側は舗装路であるが落石や倒木に注意が必要で、カーブが多く、行き違いが難しい場所もある[3]。
大弛峠に通じる林道は次の期間に冬季閉鎖となる。
- 山梨県側:例年12月頭ごろから5月末ごろまで
- 長野県側:例年11月頭ごろから5月末ごろまで
また、通行可能期間中であっても、崩落や工事・大雨などにより、臨時で通行止となることもある。山梨県側の林道の規制情報は、林道通行規制情報[1]にて閲覧できる。なお、乗車人数が11人以上の車両は通年通行止めである[3]。
周辺にある山小屋
編集近隣の山
編集交通
編集バス
編集タクシー
編集- 栄和交通
- 牧丘タクシー
ギャラリー
編集-
峠の駐車場(2014年8月)
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長野県側より(2006年7月)
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山梨県側より、峠まで0.5 km地点(2007年6月)
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「夢の庭園」と呼ばれる展望地。写真右に大弛峠の駐車場が見える。
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峠へ延びる林道川上牧丘線と乙女高原(夢の庭園より)