メギツネ
「メギツネ」は、BABYMETALの2ndシングル[注 1]。
「メギツネ」 | ||||||||
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BABYMETAL の シングル | ||||||||
初出アルバム『BABYMETAL(#1、#2)(初回盤#2)』 | ||||||||
B面 |
紅月-アカツキ-(通常盤) おねだり大作戦(初回盤) | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | マキシシングル、デジタル・ダウンロード | |||||||
ジャンル | J-POP、ヘヴィメタル | |||||||
レーベル | BMD FOX RECORDS(TOY'S FACTORY) | |||||||
プロデュース | KOBAMETAL | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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BABYMETAL シングル 年表 | ||||||||
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リリース
編集当シングルは、2013年4月1日のウェブ上で6月にリリースされることがアナウンスされ[7]、2013年6月19日にトイズファクトリー(BMD FOX RECORDS)から初回生産限定盤“キ”盤、“ツ”盤、“ネ”盤と通常盤の4形態で発売された[8]。初回生産限定盤のDVDには、2012年10月から2013年2月にかけて行われたワンマンライブ3部作「I、D、Z〜LEGEND」シリーズのライブ映像が各仕様ごとに2曲ずつ収録されている[8]。また、全盤共通で7月14日に目黒鹿鳴館で開催されたプレミアムライブ「キツネ祭り」の参加応募抽選券が封入された[9]。
音楽性
編集タイトル曲「メギツネ」
歌詞は、“生まれた時から女は女優よ…”というテーマを元に、様々な表情で力強く生きていく女性の物語を歌っているほか、サウンドは、硬派なヘヴィメタルをベースに、祭りや和楽器など“和”のフレーバーをミックスした和洋折衷な世界が表現されており、YUIMETALとMOAMETALが先導する“祭り”パートや、SU-METALが歌う演歌風メロディー、オマージュを盛り込んだブレイクダウンパートなど、バラエティ豊かな楽曲に仕上がっている[10]。
通常盤カップリング曲「紅月-アカツキ-」
SU-METALのソロ曲で、本格的なメロディックスピードメタルとなっている[11][注 2]。
初回盤カップリング曲「おねだり大作戦」
YUIMETALとMOAMETALのユニット「BLACK BABYMETAL」による、小悪魔系の歌詞をラップの掛け合いで歌うというBABYMETAL流のラップメタル[11]。
プロモーション
編集リリース前後の2013年5月から7月にかけて、メディアへの露出(コメント、インタビュー、ゲスト出演など)が行われ[12][13][14]、6月4日放送のニッポン放送「ミュ〜コミ+プラス」では、「メギツネ」が初オンエアーされた[15]。雑誌では、6月発売の「MARQUEEVol.97」で特集された[13]ほか、7月発売の「ヘドバン」で巻頭特集が組まれた[16]。また、タワーレコード(以下タワレコ)新宿店が実施しているアイドルとのコラボレーションポスター企画「NO MUSIC, NO IDOL?」の第34弾に起用された[17]。
映像外部リンク | |
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BABYMETAL ゆるキャラ"いなりん"と新曲「メギツネ」ヒット祈願!! - YouTubeの毎日新聞デジタル公式チャンネルへのリンク。 |
リリースイベントでは、6月22日にタワレコ渋谷店で発売を記念したヒット祈願イベントが行われ、愛知県豊川市のゆるキャラであるいなりんと共に「豊川いなり寿司」を奉納した[18]ほか、6月23日にはダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場特設ステージにてフリーライブが開催された[19]。
批評
編集音楽ライターの柴那典は、音楽WEBメディア『M-ON! MUSIC』で「メギツネ」について、「三味線と重低音ギターとシンセが飛び交い“それ! それ!”の祭りのかけ声を混じえたイントロが象徴するように、サウンドはメタルコアと“和”の融合。CrossfaithやFear, and Loathing in Las Vegasあたりに通じるエレクトロ〜トランスの風味も強い。エヴァネッセンスのエイミー・リーを彷彿とさせるSU-METALの歌声の迫力も増しているし、「さくらさくら」のフレーズを転用して“キツネ キツネ ワタシハ メギツネ”と歌う中間部のブレイクダウンも刺激的だ。」と評価した[20]。
チャート成績
編集ミュージック・ビデオ
編集メギツネ
編集多田卓也がミュージック・ビデオ(以下MV)の監督を務めており[22]、2013年6月4日にYouTube上のBABYMETALオフィシャルチャンネルで公開された[23]。
MVの内容は、日本の伝統的な風景に馴染むメンバーの3人と、和楽器のバンド(キツネ楽団[24])が、共に能楽堂で激しく踊るパフォーマンスを行う、という対比が印象的な映像に仕上がっている[25]。また、5月31日には同曲のトレーラーが先立って公開されており[26]、キバタンのロビン君が原曲を聞きながらヘッドバンギングを行う、という内容になっている[27]。
ライブ・パフォーマンス
編集映像外部リンク | |
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20140202 【完全櫻樂第壹團 重音偶像大對決精彩片段】~BABYMETALxChthoniC - YouTubeの完全櫻樂 SakuraGaku公式チャンネルへのリンク。 |
「メギツネ」は、テレビの歌番組では、2013年6月21日に放送の日本テレビ「ミュージックドラゴン」[28]および、7月16日に放送のNHK総合「MUSIC JAPAN ANNEX」[29]で披露された。また、2014年2月に台湾で開催されたソニックとのツーマンライブでは、同曲でコラボレーションを行っている[30]。なお、ステージ上では、間奏部分でSU-METALが狐の面を顔の前にかざす一幕がある[31]。
「紅月-アカツキ-」は、単独ライブでは必ず演奏されており、演奏時には、CD版のギターによるアルペジオのオープニング(由来はhide存命中の『紅』から)がピアノとヴァイオリン(由来はSUGIZO加入後の『紅』から)に置き換わったり、変調直後にSU-METALが「アカツキだーっ!!」(由来はToshlの「クレナイだーっ!!」)と叫んだりと、演出面でも『紅』を意識した要素が盛り込まれている。[要出典]
収録内容
編集通常盤
編集CD・配信
編集- メギツネ
- 作詞:MK-METAL・NORiMETAL、作曲:NORiMETAL、編曲:ゆよゆっぺ
- 朝日放送『ハッキリ5〜そんなに好かれていない5人が世界を救う〜』オープニングテーマ
- 作詞:MK-METAL・NORiMETAL、作曲:NORiMETAL、編曲:ゆよゆっぺ
- 紅月-アカツキ-
- メギツネ(Air Vocal ver.)
- 紅月-アカツキ-(Air Vocal ver.)
初回生産限定盤“キ”盤・“ツ”盤・“ネ”盤
編集CD
編集- メギツネ
- おねだり大作戦
初回生産限定盤“キ”盤 DVD
編集Live Clip 2012.10.6「I、D、Z〜LEGEND“I”」at Shibuya O-EAST
- Overture〜ド・キ・ド・キ☆モーニング
- ヘドバンギャー!!
初回生産限定盤“ツ”盤 DVD
編集Live Clip 2012.12.20「I、D、Z〜LEGEND“D”SU-METAL聖誕祭」at AKASAKA BLITZ
- BABYMETAL DEATH
- 君とアニメが見たい 〜Answer for Animation With You
初回生産限定盤“ネ”盤 DVD
編集Live Clip 2013.2.1「I、D、Z〜LEGEND“Z”」at Zepp Tokyo
- Overture〜イジメ、ダメ、ゼッタイ
- Catch me if you can
五月革命盤
編集CD
編集- メギツネ
- メギツネ -TEKINA Remix-
- リミックス:DJ'TEKINA//SOMETHING
※ワンマンライブツアー「BABYMETAL DEATH MATCH TOUR 2013 -五月革命-」(全4公演)のチケット購入者のみに送付された限定盤(非売品)。ジャケットは全4種。
カバー
編集- 石川綾子 - 2016年のアルバム『SAKURA SYMPHONY』でカバー[32]。
- RAISE A SUILEN[レイヤ(Raychell)] - 2022年6月19日にゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』に追加収録[33]。同年12月14日発売の『バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクション Vol.7』でCD初収録。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “メギツネ│BABYMETAL”. ORICON STYLE. オリコン株式会社. 2013年12月26日閲覧。
- ^ “自己最高デイリー2位にランクイン!BABYMETAL、ゆるキャラ“いなりん”と新曲ヒット祈願!”. MUSIC LOUNGE (キャンシステム株式会社). (2013年6月24日) 2014年4月8日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Hot 100│Charts│Billboard JAPAN (2013/07/01 付け)”. Billboard JAPAN. 株式会社阪神コンテンツリンク. 2014年8月8日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top Singles Sales│Charts│Billboard JAPAN (2013/07/01 付け)”. Billboard JAPAN. 株式会社阪神コンテンツリンク. 2014年4月8日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Adult Contemporary Airplay│Charts│Billboard JAPAN (2013/07/01 付け)”. Billboard JAPAN. 株式会社阪神コンテンツリンク. 2014年8月11日閲覧。
- ^ “Babymetal Megitsune Chart History│World Digital Song Sales” (英語). ビルボード. 2019年10月24日閲覧。
- ^ “BABYMETALが生バンドと“修行”ツアー、6月には新曲発売”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2013年4月1日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b “BABYMETAL、新作アートワークで妖艶メギツネ姿に”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2013年5月10日) 2013年11月12日閲覧。
- ^ “【Kawaii girl Japan】全員キツネ?! BABYMETAL、数百人のキツネ面のファンと「キツネ祭り」開催”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2013年7月15日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、2ndシングル『メギツネ』を6/19にリリース決定!さらに全公演生バンド演奏によるライヴ・ツアーの追加公演も発表!!”. 激ロック (激ロックエンタテインメント株式会社). (2013年4月15日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b “【Kawaii girl Japan】BABYMETAL、”祭りメタル”「メギツネ」の最新アートワーク、CD詳細解禁”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2013年5月10日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “【メディア出演情報DEATH!!】”. BABYMETAL (2013年5月31日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b “【メディア出演情報DEATH!!】”. BABYMETAL (2013年6月7日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “【メディア出演情報DEATH!!】”. BABYMETAL (2013年6月14日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “【本日、新曲「メギツネ」初オンエアー!!メディア出演情報DEATH!!】”. BABYMETAL (2013年6月4日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “「ヘドバン」創刊号メタル特集にBABYMETAL、X JAPAN”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2013年6月15日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETALがタワレコ新宿企画「NO MUSIC, NO IDOL?」に登場”. MUSICMAN-NET (エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社). (2013年6月4日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETALが新曲ヒット祈願「ライブで盛り上がって」”. ORICON STYLE (オリコン株式会社). (2013年6月22日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “【Kawaii girl Japan/イベントレポート】BABYMETALとファン3,000人がダイバーシティ フリーライブで大熱狂”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2013年6月24日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ 柴那典 (2013年6月20日). “BABYMETAL SINGLE「メギツネ」ディスクレビュー│M-ON! MUSIC”. M-ON! Press. 株式会社エムオン・エンタテインメント. 2016年1月11日閲覧。
- ^ “客層広がるbabymetal、海外展開の道しるべとなるか”. ORICON BiZ online. オリコン・リサーチ株式会社 (2014年8月18日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “【伊達めぐみ】BABYMETAL「メギツネ」Music Video・CD JACKET”. 高橋事務所 - takahashi office (2013年6月7日). 2014年8月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL 怪しく激しいジャパニーズ祭りメタル「メギツネ」フル解禁│Daily News”. Billboard JAPAN (株式会社阪神コンテンツリンク). (2013年6月5日) 2013年11月12日閲覧。
- ^ 「メタルレジスタンス用語辞典」、『BABYMETAL APOCALYPSE』 第一巻「GENESIS」、アミューズ、2013年12月発行。
- ^ “BABYMETAL新作「メギツネ」MVをYouTubeでフルサイズ公開”. MUSICMAN-NET (エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社). (2013年6月5日). オリジナルの2013年11月12日時点におけるアーカイブ。 2013年11月12日閲覧。
- ^ “BABYMETAL『メギツネ』-MEGITSUNE Special?! Trailer-”. トイズファクトリー(YouTube) (2012年5月31日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL 『 メギツネ 』”. SCIENCE FACTORY ltd.. 有限会社サイエンスファクトリー (2013年6月1日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL「音楽龍」でタカトシとヘドバン披露”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2013年6月21日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “7月15日〈MJ〉特番にベビメタ、しゃちほこ、FTISLAND、赤い公園、在日ファンクら”. TOWER RECORDS ONLINE (タワーレコード株式会社). (2013年7月9日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ Axl Rosenberg (2014年2月10日). “Video: Babymetal Performs with Chthonic” (英語). MetalSucks 2016年1月11日閲覧。
- ^ “【Kawaii girl Japan/ライブレポート】BABYMETAL降臨!<SUMMER SONIC 2013>を興奮の渦へ”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2013年8月12日). 2015年10月29日閲覧。
- ^ “石川綾子、スマホ撮影全面OKのリリースイベントを開催”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2016年11月21日) 2019年8月1日閲覧。
- ^ bang_dream_gbpの2022年6月19日のツイート、2022年6月20日閲覧。
関連項目
編集- さくらさくら
- 紅 (Xの曲)
- 鬼龍院花子の生涯#映画 - 1982年公開の映画。夏目雅子の台詞「なめたらいかんぜよ!」が流行語となったが、曲中でこの台詞を言う箇所がある。
- 安納サオリ - 女子プロレスラー。入場曲として使用。
- ニンジャラ - ガンホー・オンライン・エンターテイメントのゲームソフト。PVのBGMとして使用。
外部リンク
編集- トレーラー
- ミュージック・ビデオ
- MADムービー
- ディスコグラフィ
- DISCOGRAPHY - BABYMETAL 公式サイト
- メギツネ(通常盤) - TOY'S FACTORY 公式サイト
- メギツネ(初回生産限定盤キ盤) - TOY'S FACTORY 公式サイト
- メギツネ(初回生産限定盤ツ盤) - TOY'S FACTORY 公式サイト
- メギツネ(初回生産限定盤ネ盤) - TOY'S FACTORY 公式サイト
- 『メギツネ』 - 歌ネット
- 『紅月-アカツキ-』 - 歌ネット
- 『おねだり大作戦』 - 歌ネット