イジメ、ダメ、ゼッタイ
「イジメ、ダメ、ゼッタイ」は、BABYMETALの4枚目のシングル[6]。
「イジメ、ダメ、ゼッタイ」 | ||||||||
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BABYMETAL の シングル | ||||||||
初出アルバム『BABYMETAL(#1、#2)(初回盤#2)』 | ||||||||
B面 |
Catch me if you can(通常盤) BABYMETAL DEATH(初回盤) イジメ、ダメ、ゼッタイ -Nemesis ver.-(初回盤) ヘドバンギャー!! -Night of 15 mix-(世直し盤) | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | マキシシングル、デジタル・ダウンロード | |||||||
ジャンル | J-POP、ヘヴィメタル | |||||||
レーベル | 重音部RECORDS(TOY'S FACTORY) | |||||||
プロデュース | KOBAMETAL | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
BABYMETAL シングル 年表 | ||||||||
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リリース
編集当シングルは、トイズファクトリー(重音部RECORDS)からのメジャー・デビューシングルとなり、2012年10月6日にShibuya O-EASTで行われた初のワンマンライブ「I、D、Z 〜LEGEND “I”」のエンディングでリリースすることが発表され[7]、2013年1月19日に初回生産限定盤“I”盤、“D”盤、“Z”盤と通常盤の4形態で発売された[8][9]。なお、初回生産限定盤のCDには、カップリング曲として元アーチ・エネミーのギタリストであるクリストファー・アモットがレコーディングに参加した「イジメ、ダメ、ゼッタイ -Nemesis ver.-」が収録されているほか、DVDには収録曲のビデオクリップやライブ映像などの仕様によって異なる映像が収められている[10][11]。
音楽性
編集- タイトル曲「イジメ、ダメ、ゼッタイ」
- メロディックスピードメタルなサウンドに乗せてイジメ撲滅を歌っており、SU-METALのストレートでシリアスなボーカルと、YUIMETALとMOAMETALのコミカルなコーラス&スクリームが特徴的な楽曲になっている[12][注 1]。
- 調は嬰ハ短調[13]。ただし2番の後の間奏の一部でヘ短調、嬰ト短調に転調しており、最後の大サビでホ短調に転調している。
- 通常盤カップリング曲「Catch me if you can」
- 「ヘドバンギャー!!」の制作を担当したEDOMETAL(作詞)とNARASAKI(作曲、編曲)コンビによる楽曲で、デジロックやインダストリアル・メタルを彷彿とさせるサウンドに、BABYMETALと“なまはげ”(デスヴォイスの合いの手)が「かくれんぼ」をして遊んでいる様なコミカルな掛け合いが加わった楽曲となっている[8]。
- 初回盤カップリング曲「BABYMETAL DEATH」
- ゆよゆっぺが編曲を手掛けた楽曲で、シンフォニックなイントロから始まり、「BABYMETAL DEATH!!」と呪文の様に連呼するデスメタルナンバーに仕上がっている[8]。BABYMETALのグループ名とメンバー名をひたすら繰り返す名刺代わりの1曲となっている[14]。
プロモーション
編集リリース前後の2012年11月から2013年1月にかけて、メディアへの露出(コメント、インタビュー、ゲスト出演など)が行われ[15][16][17][18][19]、11月21日放送のニッポン放送「ミュ〜コミ+プラス」では、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」が初オンエアされた[15]ほか、12月発売の雑誌「MARQUEE Vol.94」では、メンバーやプロデューサーへのロングインタビューが行われ[16]、1月にはリリースを記念して、ウェブサイトナタリーによるメンバーや制作陣への個別インタビューが企画された[20]。また、タワーレコード(以下タワレコ)新宿店が実施しているアイドルとのコラボレーションポスター企画「NO MUSIC, NO IDOL?」の第26弾に起用された[21]ほか、リリース記念イベントが東京と大阪で複数行われ[22]、2013年1月7日にはHMV渋谷クアトロ店で、HMV×渋谷CLUB QUATTROの企画「〜BABYMETAL 新年一般参賀『一曲入魂!爆音ライブ!』〜」[21]が、発売日の1月9日にはタワレコ新宿店で、「タワーレコード新宿署『世直し隊』任命式記者発表会」[23]が、1月12日にはタワレコ渋谷店で、「神降臨!BABYMETAL『初の海外ライブを目撃せよ!』」と題して、「アニメ・フェスティバル・アジア シンガポール 2012」でのライブ映像やオフショット映像の上映会、ライブ・パフォーマンスと抽選会を実施するイベント[21]が、1月14日には大阪FANJ twiceで、「『イジメ、ダメ、ゼッタイ』in 大阪」[22]が開催された。
批評
編集専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
ローリング・ストーン日本語版(南波一海) | [24] |
音楽ライターの南波一海は『ローリング・ストーン日本語版』で「イジメ、ダメ、ゼッタイ」について、「タイトルどおりのイジメ撲滅ソングなのだが、まっすぐな歌とキュートな合いの手、どメタルな伴奏のマッチングによるまじめさとユーモアのバランスがあまりに絶妙。」と評価した[24]。
チャート成績
編集オリコンチャートでは、デイリーシングルランキングで初登場5位にランクインした[2]ほか、2013年1月21日付の週間シングルランキングでは初動1万9000枚を売り上げ6位にランクインし、初のTOP10入りとなった[25]。
ミュージック・ビデオ
編集「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のミュージック・ビデオ(以下MV)は、2012年11月26日にYouTube上のBABYMETALオフィシャルチャンネルで公開された[26](11月8日には先立って、ライブ映像をダイジェスト風にしたトレーラーが公開された[27])。同MVは、曲名からインスパイアされた内容となっており、メタルが迫害を受けている設定の異空間を舞台に、信じるものを無くし、意気消沈しかけたメタラーの魂を救うべく、BABYMETALの3人が全身全霊のパフォーマンスで立ち向かい、メタルの魂を取り戻させる、という「メタルレジスタンス」のストーリーとなっている[28]。衣装は、BABYMETALのイメージカラーである赤と黒を基調とし、ジャンヌ・ダルクをイメージした中世の甲冑風となった[28]。また、MVの中盤では変形ギターを手にしたYUIMETALとMOAMETALが「メタルギターバトル」に初挑戦している[28]。なお、2015年8月26日には、2014年に開催された「Sonisphere Festival UK」での同曲のライブの模様を収めたライブMVが公開された[29]。
「BABYMETAL DEATH」のライブMVは、1st Album『BABYMETAL』が発売から10周年を迎えるのを記念して、2024年2月26日に公開された。2023年4月1日2日にぴあアリーナMMで開催した「BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE -」より、4月2日公演の“CLEAR NIGHT”で披露された「BABYMETAL DEATH」のライブ映像が使われている[14]。
ライブ・パフォーマンス
編集「イジメ、ダメ、ゼッタイ」は、2011年7月24日に渋谷DUO MUSIC EXCHANGEで開催されたさくら学院のライブ「さくら学院 2011年度 NEW 〜Departure〜」にて初披露された[30][31]。また、テレビの歌番組では、2013年1月6日に放送のNHK総合「MUSIC JAPAN」で初披露された[32][33]。なお、ステージ上では、メンバーのYUIMETALとMOAMETALがステージの端から端までをダッシュ(モッシュ)する「ウォール・オブ・デス」や、「ダメ!」の掛け声と同時にジャンプをする「ダメ!ジャンプ」[注 2]といった、メタルをオマージュしたパフォーマンスが行われる[34]。
収録内容
編集通常盤
編集CD・配信
編集- イジメ、ダメ、ゼッタイ
- Catch me if you can
- イジメ、ダメ、ゼッタイ(Air Vocal ver.)
- Catch me if you can(Air Vocal ver.)
初回生産限定盤“I”盤・“D”盤・“Z”盤
編集CD
編集- イジメ、ダメ、ゼッタイ
- BABYMETAL DEATH
- 作詞・作曲:KITSUNE of METAL GOD、編曲:ゆよゆっぺ
- イジメ、ダメ、ゼッタイ -Nemesis ver.-
- ギター:クリストファー・アモット
初回生産限定盤“I”盤 DVD
編集- イジメ、ダメ、ゼッタイ(Music Video)
- イジメ、ダメ、ゼッタイ(Making Video)
初回生産限定盤“D”盤 DVD
編集Live Clip 2012.4.8「アイドル横丁祭!!」at SHIBUYA-AX
- ド・キ・ド・キ☆モーニング
- いいね!
初回生産限定盤“Z”盤 DVD
編集Live Clip 2012.7.21「LEGEND 〜コルセット祭り」at 目黒鹿鳴館
- ヘドバンギャー!!
- ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
世直し盤
編集CD
編集- イジメ、ダメ、ゼッタイ
- ヘドバンギャー!! -Night of 15 mix-
- リミックス:DJ'TEKINA//SOMETHING
※ワンマンライブ「I、D、Z〜LEGEND“I”」「I、D、Z〜LEGEND“D”SU-METAL聖誕祭」「I、D、Z〜LEGEND“Z”」のチケット購入者のみに送付された限定盤(非売品)。ジャケットは全3種。
カバー
編集2015年には、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を吹奏楽バンド・ぱんだウインドオーケストラがカバーアルバム『PANDASTIC!! 〜Newest Standard〜』の中でカバーした[36]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “イジメ、ダメ、ゼッタイ│BABYMETAL”. ORICON STYLE. オリコン株式会社. 2013年12月26日閲覧。
- ^ a b 真紀和泉 (2013年1月11日). ““イジメ、ダメ、ゼッタイ”。BABYMETALの新曲がタワレコシングルチャート1位に!”. Techinsight (株式会社メディアプロダクツジャパン) 2013年11月12日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Hot 100│Charts│Billboard JAPAN (2013/01/21 付け)”. Billboard JAPAN. 株式会社阪神コンテンツリンク. 2014年8月8日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top Singles Sales│Charts│Billboard JAPAN (2013/01/21 付け)”. Billboard JAPAN. 株式会社阪神コンテンツリンク. 2014年4月8日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Radio Songs│Charts│Billboard JAPAN (2013/01/21 付け)”. Billboard JAPAN. 株式会社阪神コンテンツリンク. 2016年5月15日閲覧。
- ^ “Babymetal Discography”. Babymetal 公式サイト. 2016年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月10日閲覧。
- ^ “BABYMETAL「イジメ、ダメ、ゼッタイ」でメジャー進出”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2012年10月6日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b c “BABYMETAL 世直しメタルソング「イジメ、ダメ、ゼッタイ」全貌解禁”. MUSICMAN-NET (エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社). (2012年12月4日) 2013年11月12日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、デビューシングルの“世直しメタル”「イジメ、ダメ、ゼッタイ」がメタル曲でシングルチャートトップ10入りを達成”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2013年1月15日) 2013年11月13日閲覧。
- ^ “BABYMETAL「イジメ、ダメ、ゼッタイ」力強いジャケ公開”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2012年12月3日) 2014年2月25日閲覧。
- ^ “BABYMETALの新曲「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のジャケット写真&収録曲の全貌を解禁!”. Kawaii girl Japan. (2012年12月3日). オリジナルの2013年12月3日時点におけるアーカイブ。 2014年2月25日閲覧。
- ^ “BABYMETAL「イジメ、ダメ、ゼッタイ」特集 (1/5)”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ. 2016年1月11日閲覧。
- ^ “イジメ、ダメ、ゼッタイ(BABYMETAL) / コード譜 / ギター - J-Total Music!”. Jトータルミュージック. 2016年8月2日閲覧。
- ^ a b “BABYMETAL、ぴあアリーナMM公演より「BABYMETAL DEATH」ライブ映像公開”. RollingStoneJapan (2024年2月26日). 2024年2月26日閲覧。
- ^ a b “【「イジメ、ダメ、ゼッタイ」初オンエア!!メディア出演情報DEATH!!】”. BABYMETAL (2012年11月21日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b “【メディア出演情報DEATH!!】”. BABYMETAL (2012年11月28日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “【メディア出演情報DEATH!!】”. BABYMETAL (2012年12月11日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “【メディア出演情報DEATH!!】”. BABYMETAL (2012年12月19日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “【メディア出演情報DEATH!!】”. BABYMETAL (2012年12月26日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、待望のメジャーデビュー作制作秘話を明かす”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2013年1月9日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b c “BABYMETAL「NO MUSIC, NO IDOL?」ポスター登場&「HMV渋谷クアトロ店」第2弾に出演決定”. MUSICMAN-NET (エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社). (2012年12月12日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b “2013年1月9日発売「イジメ、ダメ、ゼッタイ」リリース記念イベントが東京・大阪の4会場で開催決定DEATH!!”. BABYMETAL (2012年12月12日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、シングル発売日に“世直しコス”で新宿を世直し”. MUSICMAN-NET (エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社). (2013年1月10日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b 南波一海 (2013年1月10日). “イジメ、ダメ、ゼッタイ”. ローリング・ストーン日本語版. 株式会社パワートゥザピープル. 2016年1月11日閲覧。
- ^ “TOP10入りデビューするライブ重視の個性派アイドル〜Cheeky Parade、BABYMETAL”. ORICON STYLE (オリコン株式会社). (2013年1月16日) 2015年6月9日閲覧。
- ^ “2013年1月9日発売「イジメ、ダメ、ゼッタイ」ミュージックビデオが遂に完成DEATH!!”. BABYMETAL (2012年11月27日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL新曲「イジメ、ダメ、ゼッタイ」映像公開”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2012年11月8日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b c “BABYMETAL 世直しメタルソング「イジメ、ダメ、ゼッタイ」MVフル公開で大反響”. MUSICMAN-NET (エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社). (2012年11月28日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、来年4/2に"メタルの聖地"イギリス ウェンブリー・アリーナでワンマン・ライヴ開催決定!"Sonisphere Festival"のライヴ映像も公開!”. 激ロック (激ロックエンタテインメント株式会社). (2015年8月26日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “成長期限定ユニット さくら学院が新メンバー初お披露目”. hotexpress (株式会社プランテック). (2011年7月26日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL 動画コメント掲載DEATH!!”. ローチケHMV (株式会社ローソンHMVエンタテイメント). (2012年12月28日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “NHK「MUSIC JAPAN」オンエア情報DEATH!!2013年1月6日(日)に放送決定DEATH!!”. BABYMETAL (2012年12月23日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “MJに鬼龍院、ベビメタ、androp、かまってちゃん、2AMら”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2012年12月30日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、メジャー初シングル“イジメ、ダメ、ゼッタイ”で甲冑風コスに”. TOWER RECORDS ONLINE (タワーレコード株式会社). (2012年10月19日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/takeru_yoda”. Twitter. 2020年12月14日閲覧。
- ^ “藝大出身PWOデビュー作でベビメタ、ももクロ、セカオワ吹奏楽カバー”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2015年11月11日) 2016年1月11日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- トレーラー
- ミュージック・ビデオ
- ライブミュージック・ビデオ
- ディスコグラフィ
- DISCOGRAPHY - BABYMETAL 公式サイト
- イジメ、ダメ、ゼッタイ(通常盤) - TOY'S FACTORY 公式サイト
- イジメ、ダメ、ゼッタイ(初回生産限定盤“I”盤) - TOY'S FACTORY 公式サイト
- イジメ、ダメ、ゼッタイ(初回生産限定盤“D”盤) - TOY'S FACTORY 公式サイト
- イジメ、ダメ、ゼッタイ(初回生産限定盤“Z”盤) - TOY'S FACTORY 公式サイト
- 『イジメ、ダメ、ゼッタイ』 - 歌ネット
- 『Catch me if you can』 - 歌ネット
- 『BABYMETAL DEATH』 - 歌ネット