ポケトーク
ポケトーク(Poketalk)とは、日本企業のポケトーク株式会社(2022年1月まではソースネクスト、同社の完全子会社。2022年2月に簡易新設分離[1]。)が開発・発売の翻訳機の名称である。
親会社のソースネクストが入る汐留シティセンター外観。かつてはポケトークも入居していた。 | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | ポケトーク |
本社所在地 |
日本 〒105-0014 東京都港区芝2-2-12 浜松町PLEX4階 |
設立 | 2022年2月1日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 5010401165345 |
事業内容 | 翻訳機及び翻訳に関するソフトウエアの企画開発、製造、利用許諾、販売 |
代表者 |
代表取締役会長兼CEO 松田憲幸 代表取締役社長兼COO 若山幹晴 |
資本金 | 490百万円 |
主要株主 | ソースネクスト(株) 79.873% |
また、その事業を手がけるポケトーク株式会社(英:POCKETALK CORPORATION)の社名でもある。
2022年2月に、ソースネクストのポケトーク事業は簡易新設分離したポケトーク株式会社に移管された[1]。
主な製品
編集ポケトーク / W
編集初代ポケトークは、2017年12月14日に発売された[2]。当機種はオランダTravis B.V.社の翻訳機TravisのOEMである[3][4]。 3Gの携帯電話回線を利用したデータ通信端末であり、日本語・英語・中国語など世界の63言語に対応し、61の国・地域で使用可能なソラコムのSIMカードが内蔵されている[5][6]。
ポケトークWは、ポケトークの後継機で2018年9月に発売。当機種は中国UMEOX Innovations Co, Ltdとの共同開発である[7]。初代ポケトークに比べ画面の大きさは3倍かつタッチパネル式になった。携帯電話回線は4G回線に対応し、対応言語を74言語に、対応地域を105の国・地域に拡大し、国立研究開発法人情報通信研究機構の音声翻訳エンジンを採用。ポケトークセンターと連携すると、無制限に保存することができる[8]。明石家さんまをイメージキャラクターに起用。
ポケトークS / S Plus
編集2019年12月6日には、カメラの撮影画像のうち、言語が書かれている部分を読み取って翻訳する機能を追加したポケトークSも発売開始された。こちらは世界55の言語に対応している[9]。
S Plusは2020年7月8日に発売。Sと比べて画面が3.97インチと大型化され、バッテリーの増量により連続待ち受け時間と連続翻訳時間もそれぞれ72時間と330分に増大された。
2021年6月15日には、100人でチャットを行う「グループ翻訳」と、リモート会議システムに翻訳字幕を表示する機能が発表され[10]、8月18日のアップデータによりグループ翻訳の機能が搭載された[11]。
ポケトーク字幕 / ポケトーク同時通訳
編集2021年9月に、無料配布を開始。
2022年3月には、これまでのWindows版に加えMacOS版も発売されると同時に、有料サービス(月額契約)を開始。
自分が話しているときのバックの背景を別の背景に差し替えるバーチャル背景機能がWindowsに先行搭載され、MacOS版は2022年5月にアップデート配信を開始した。
ポケトーク同時通訳は、本製品のバージョンアップ版で、2022年の冬にアップデートが予定されている(ポケトーク字幕をアップデートする形で行われる)。
スマホアプリ
編集2022年5月26日から提供を開始したAndroid / iOS用アプリ。使う形態によって週額・月額・年額の3プランが用意されている。
ポケトークS2 / S2 Plus
編集2024年10月17日発売[12]。ポケトークSの後継機で、予め登録した2つの言語のうちどちらで話したかを自動認識する双方向自動翻訳機能を搭載した。また、企業向け機能として端末の一括管理を可能にする「ポケトーク アナリティクス」の連携を強化し、セキュリティ面が強化された。
バッテリー駆動時間も改善されるとともに、ドイツ1NCE社のIoT向けeSIMを採用することにより通信可能な国と地域が拡大し、世界170以上の国と地域で利用できるようになった[13]。音声の聞き取りにはOpenAIの音声認識モデルWhisperを採用。翻訳は複数ある翻訳エンジンから言語の組み合わせごとに性能の高いものを使用するシステムとなっており、翻訳エンジンにはポケトーク Sでも使用されているGoogle CloudのCloud Translation APIやDeepL社のDeepL翻訳、情報通信研究機構のVoiceTraなどが採用されている[14]。
CM出演人物
編集脚注
編集- ^ a b 『会社分割(簡易新設分割)によるポケトーク株式会社設立完了に関するお知らせ』(プレスリリース)ソースネクスト、2022年2月1日 。2022年2月10日閲覧。
- ^ 遂に本日発売 50言語対応、先進の双方向通訳デバイス 「POCKETALKTM(ポケトーク)」12月14日(木)新発売 - 公式サイト
- ^ 湯野康隆 (2018年2月28日). “Bluetoothスピーカーにもなる通訳デバイス「Travis Blue」”. ケータイ Watch. 株式会社インプレス. 2023年3月25日閲覧。
- ^ Marketing Native編集部・岩崎多 (2020年2月13日). “ポケトークが売れ続ける理由とは?累計出荷台数世界一!国内シェア9割超え音声翻訳機の秘密”. Marketing Native. 株式会社CINC. 2023年3月25日閲覧。
- ^ “プレスリリース 世界50言語を、手のひらに。 タップ1つで言葉の壁をなくす、先進の「通訳」デバイス 「POCKETALK™(ポケトーク)」 12月14日(木)新発売”. ソースネクスト. ソースネクスト株式会社 (2017年10月23日). 2023年3月25日閲覧。
- ^ 湯野康隆 (2018年2月16日). “みんなのケータイ スマホの次を考えたくなるSIM入り翻訳機「POCKETALK」”. ケータイ Watch. 株式会社インプレス. 2023年3月25日閲覧。
- ^ ソースネクスト株式会社 (2018年7月26日). “IRリリース UMEOX社の株式の取得(持分法適用関連会社化)に関する基本合意書締結のお知らせ”. 株式会社プロネクサス. 2023年3月25日閲覧。
- ^ “プレスリリース 74言語対応、夢の“通訳機”、次世代モデル登場 「POCKETALKⓇ(ポケトーク) W」 9月7日(金)新発売”. ソースネクスト. ソースネクスト株式会社 (2018年7月26日). 2023年3月25日閲覧。
- ^ カメラ翻訳搭載、名刺サイズの新シリーズが登場 AI通訳機「POCKETALKⓇ(ポケトーク) S」 12月6日(金)新発売 - 公式サイト
- ^ 日本初注の画期的な新機能「ポケトーク字幕」のほか、「グループ翻訳」を無料大型アップデート予定。今夏、「ポケトーク」3機種に対応
- ^ AI通訳機「ポケトーク」の無料アップデートを実施。「グループ翻訳」機能を本日より配信
- ^ a b c 『約 5 年ぶりの新機種が誕生次世代機、AI 通訳機「ポケトーク S2」を10月17日より販売開始〜 俳優・大泉 洋さんを起用した新CMも同日公開 〜』(プレスリリース)ポケトーク、2024年10月15日 。2024年10月16日閲覧。
- ^ 石野純也「【石野純也のモバイル通信SE】 世界へ向かう「ポケトーク」を巡る“通信”の戦い ソラコム対ソフトバンク」『Impress Watch』 インプレス、2024年10月16日
- ^ 石井徹「AI翻訳「ポケトーク」アメリカ市場を席巻の原動力」『東洋経済オンライン』 東洋経済新報社、2024年10月18日
外部リンク
編集- ポケトーク公式ページ
- ポケトーク株式会社
- ポケトーク (@pocketalk_jp) - X(旧Twitter)
- ポケトーク (Pocketalk.jp) - Facebook
- ポケトーク (@pocketalk.jp) - Instagram
- ポケトーク - YouTubeチャンネル