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提供:ウィキボヤージュ
エスペラント語会話集

ここではエスペラント語について解説します。ただしカッコ内の日本語表記での発音は必ずしも正確であるとは限らない点に注意してください。エスペラント語は国際語として人工的に作られた言語です。詳細はWikipediaをご覧ください。

文法

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エスペラント語は、人工の言語ですため、文法がとても簡単かつ単純です。エスペラント語の文法は、主に以下の通りです。

語順
たいていは語尾で品詞が分かるため、自由度が高いです。ただし、SVO(主語-動詞-目的語)の語順が使われやすいです。
冠詞
定冠詞の la のみで不定冠詞はありません。
主格と対格の2種類しか存在せず、語尾(後述)によって簡単に判別できます。
なお、文中で意味的な位置づけを表す、という格の役割のほとんどは、前置詞によって表されています。

なお、語幹同士、または語幹と接頭辞接尾辞を組み合わせて造語する(新たな単語を造り出す)ことができるが、慣用的に意味が決まっている組み合わせもあるので、造語して話す際は注意が必要です。

語尾

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エスペラントのほとんどの単語は、語尾によって単語の品詞時制などを判別できるその語尾の一覧を以下に付します。

語尾の一覧
動詞
不定形 -i
現在形 -as
過去形 -is
未来形 -os
命令形 -u
仮定形 -us
形容詞
単数 複数
(なし) -a -aj
対格
(~を)
-an -ajn
名詞
単数 複数
(なし) -o -oj
対格
(~を)
-on -ojn
副詞[1] -e

ただし、前置詞や接続詞など、語尾でその品詞を判別できない例外も存在します。

発音

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エスペラントは一文字一音であり、英語のように同じ文字なのに別な音を表しうるということはありません。また、アクセントは常に単語の後ろから二番目につき、少し長く、強く読まれます。

以下で説明する発音はあくまで旅行時に不自由しないための最低限の記述であり、より正確な、厳密な発音を学びたい場合はウィキブックスを参照してください。

子音

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「b, c, ĉ, d, f, g, ĝ, h, ĥ, j, ĵ, k, l, m, n, p, r, s, ŝ, t, v, z」の22個。以下に挙げる子音以外は英語同様の発音で問題ありません。発音記号も付記するが、説明通りに読めば特に問題ないので参考程度で構いません。

以下、下線部は該当する発音(を含む部分)、太字はアクセント。

c
ツァ行の音 [t͡s]peco (ペーツォ、意: 欠片)
ĉ
チャ行の音 [t͡ʃ]ĉokolado (チョラード、意: チョコレート)
g
ガ行の音 [g] 。英語の「arrange」 ([əréɪnd͡ʒ]) のように音が変わることはありません。urbego (ウベー、意: 大都市)
ĝ
ヂャ行の音 [d͡ʒ] 。ĵとは異なる音とされるが、実際に区別する必要があることは少ないため、気にならないならジャ行で読んでもよい。aĝo (アーヂョ、意: 年齢)
ĥ
喉から出すハ行の音 [x] 。用例は少ない。Ĉeĥio (チェひーオ、意: チェコ)
j
ヤ行の音 [j] 。ジャ行ではない。jaro (ヤーろ、意: 年)
ĵ
ジャ行の音 [ʒ]trinkaĵo (りンカージョ、意: 飲み物)
r
巻き舌のら行の音 [r]libro (、意: 本)
ŝ
シャ行の音 [ʃ]fiŝo (フィーショ、意: 魚)

母音

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「a, e, i, o, u」の5個。「u」は口をすぼめる発音だとなおよいです。それ以外はローマ字同様で可。

語彙

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殆どのエスペラントの単語はヨーロッパ言語にその由来を持つ。上にも挙げた「fiŝo」は英語の「fish」から来たものだし、「pomo(リンゴ)」はフランス語の「pomme」から来たもの、と言った具合です。

会話集

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エスペラントでは後ろから二番目の音節にアクセントがつき、少し強く、長く読まれる。なお、アクセント位置をカタカナで正確に表すのは困難なので、必ずしも正確ではありません。

なお、以下では、ひらがなの「ら」行で r の音を表しています。

挨拶

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こんにちは[2]
Saluton. (サルートン)
おはようございます
Bonan matenon. (ボーナン マテーノン)
こんにちは(昼頃に限る)[2]
Bonan tagon. (ボーナン ターゴン)
こんばんは
Bonan vesperon. (ボーナン ヴェペーろン)
はじめまして[3]
Mi ĝojas renkonti vin. (ミ ヂョー れンコンティ ヴィン)
ありがとう
Dankon. (ダンコン)
どういたしまして[4]
Ne dankinde. (ネ ダンキンデ)

買い物

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これは何円ですか?
Kiom ĉi tio kostas? (キー チ ティーオ ?)

脚注

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  1. 語尾が「-e」の単語の大抵は副詞だが、副詞ならばすべて「-e」で終わるということではなく、「hodiaŭ (今日)」などの例もある。
  2. 2.0 2.1 Saluton は英語の Hello 、Bonan matenon は英語の Good afternoon にあたると理解すると良い。
  3. そのまま訳すと「あなたに会えて光栄です」という意味になる
  4. 直訳すると「感謝する価値が無い」。