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GJ 3929

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
GJ 3929
分類 赤色矮星[1]
軌道要素と性質
惑星の数 2
位置
赤経 (RA, α)  15h 58m 18.80s[1]
赤緯 (Dec, δ) +35° 24′ 24.3″[1]
固有運動 (μ) 赤経: −143.06 ミリ秒/[1]
赤緯: 318.12 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 63.173 ± 0.020ミリ秒[1]
(誤差0%)
距離 51.63 ± 0.02 光年[注 1]
(15.83 ± 0.005 パーセク[注 1]
物理的性質
半径 0.315±0.010 R[1]
質量 0.309±0.014 M[1]
自転周期 122±13 日[1]
スペクトル分類 M3.5V[1]
光度 0.01155±0.00011 L[1]
表面温度 3369±51 K[1]
金属量[Fe/H] +0.00 ± 0.16[1]
他のカタログでの名称
G 180–18[1]
TIC 188589164[1]
TOI-2013[1]
Gaia EDR3 1372215976327300480[1]
Template (ノート 解説) ■Project

GJ 3929とは、スペクトル分類がM3.5Vの赤色矮星である。

TOI-2013G 180-18などといった名称も持つ。

2022年2月にこの恒星の周囲にTESSによって1つの地球型惑星が発見され、フォローアップ観測によって外側に2つ目のミニ・ネプチューン惑星が存在する可能性が示された。

太陽系から比較的近い、約15.8パーセク離れた位置に存在する。約0.31太陽質量、約0.32太陽半径を持つ[1]

大きさの比較
太陽 GJ 3929
太陽 Exoplanet

惑星系

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GJ 3929の惑星[2]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b 1.75+0.44
−0.45
 M
0.0252±0.0005 2.616235±0.000005 0 88.442±0.008° 1.09±0.04 R
c >5.71±0.94 M 0.081±0.002 15.04±0.03 0

GJ 3929は、TESSのセクター24・25のトランジット法を用いた観測で最初に周囲に公転周期が約2.62日の惑星が存在する可能性が示され、その惑星候補は2020年6月19日にTESS object of interestに追加された。これにより、恒星はTOI-2013、惑星候補はTOI-2013.01と指定された[3]。その後、その惑星候補を確認するためのフォローアップ観測が行われた。CARMENESによるドップラー分光法を用いたフォローアップ観測で、TOI-2013.01よりも主星から離れた軌道を約14.3日の周期で公転する別の惑星が存在する可能性が示された[1]

その後、TOI-2013.01の存在が確認され、GJ 3929 b(TOI-2013 b)という名称が与えられた。この発見及び確認を公表する論文はarXivで2022年2月2日に提出された。GJ 3929 bは、約1.2地球質量、約1.15地球半径を持つ地球型惑星である。この時点で2番目の惑星候補(GJ 3929 c)は確認されていなかった[1]

さらなるフォローアップ観測により、最小で5.71地球質量を持つ2番目の惑星GJ 3929 c(TOI-2013 c)の存在が確認された。この確認を公表する論文はarXivで2022年7月21日に提出された。GJ 3929 cはトランジットを起こさない可能性が高い。また、これによりGJ 3929 bの質量と半径において、それぞれ1.75倍、1.09倍の新しいデータが得られた。GJ 3929 bは、惑星系内のVenus-zoneに存在しており、金星に似ているとされる[2]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算

出典

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関連項目

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