A PIECE OF REINCARNATION
『A PIECE OF REINCARNATION』 | ||||
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L'Arc〜en〜Ciel の MV・ライブ映像集 | ||||
リリース | ||||
録音 |
1997年12月23日 東京ドーム | |||
ジャンル |
ポップ・ミュージック ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Ki/oon Records | |||
チャート最高順位 | ||||
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L'Arc〜en〜Ciel 年表 | ||||
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映像外部リンク | |
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L'Arc~en~Ciel「虹」-Music Clip- - YouTube (※) 2019年12月11日から無料公開 | |
L'Arc~en~Ciel「winter fall」-Music Clip- - YouTube (※) 2019年12月11日から2022年4月7日まではYouTube Music Premium限定有料公開 (※) 2022年4月8日から無料公開 | |
L'Arc~en~Ciel「DIVE TO BLUE」-Music Clip- - YouTube (※) 2019年12月11日から2022年4月14日まではYouTube Music Premium限定有料公開 (※) 2022年4月15日から無料公開 |
映像外部リンク | |
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WOWOW×L'Arc〜en〜Ciel 30th L'Anniversary Special Collaboration - YouTube |
『A PIECE OF REINCARNATION』(ア ピース オブ リンカーネイション)は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜CielのMV・ライブ映像集。VHS版は1998年4月22日、DVD版は1999年8月11日に発売。発売元はKi/oon Records。
解説
[編集]本作品は、L'Arc〜en〜Cielのミュージック・クリップ3曲に加え、1997年12月23日に東京ドームで開催したライブ「1997 REINCARNATION」の模様を2曲を収録した映像作品である。また、本作はL'Arc〜en〜Cielにyukihiroが正式加入してから発表した初の映像作品となった。
本作に収録された前半の3曲には、「虹」「winter fall」「DIVE TO BLUE」のミュージック・ビデオが収録されている。そして後半の2曲には、ライブ「1997 REINCARNATION」から「Shout at the Devil」と「虹」のライブ映像が収録されている。
ライブ「1997 REINCARNATION」は、1997年11月4日にドラマー、sakuraが脱退した後、L'Arc〜en〜Cielが久々に開催した公演で、hyde、ken、tetsuya(当時の名義はtetsu)の3人で行った唯一の公演となっている。なお、このライブではサポートドラマーとして、1998年1月1日付けで正式メンバーになるyukihiro(ex.DIE IN CRIES、ex.OPTIC NERVE、ex.ZI:KILL)が参加している。当時のL'Arc〜en〜Cielは、1997年2月24日にsakuraが覚醒剤取締法違反で逮捕された影響により、表立った活動を控えていた背景があり、本公演は活動再開を告げる一大イベントとなった。なお、この公演には、会場となった東京ドームの当時の愛称「BIG EGG(ビッグエッグ)」にちなみ[1]、<大きなあたたかいたまごから僕たちはもう一度生まれた>[1]というキャッチコピーが付けられている。
また、このライブはtetsuyaの発案により、L'Arc〜en〜Cielとして初めて東京ドームで開催されることになった。後年tetsuyaは、この公演を振り返り「賭けでしたけど、"絶対にドームじゃなきゃダメだ"って言ったんですよ。『heavenly』のツアー・ファイナルで武道館をやって、『True』のツアーも1997年1月に武道館でファイナルをやったんですよね。だから、また同じ武道館じゃダメだと思ったんです。sakuraは脱退したし、同じような会場で同じようなことをやっても、ラルクはもうダメになっちゃったと思われるんじゃないかって。だから絶対に良くなったって思わせたくて、復活ライブをやるなら東京ドーム。そうじゃなきゃ絶対にダメって。かなり反対されたんですけど[2]」と述懐している。結果、このライブのチケットは東京ドーム公演史上最短の4分で完売し、観客動員数は56,000人を記録した[3]。なお、yukihiroは2021年に受けたインタビューにおいて、「L'Arc〜en〜Cielの活動で印象に残っている出来事」として、この当時のことをあげており、「まだバンドをやれるんだなと思った[4]」と述べている。
また、このライブの模様は、公演当日にWOWOWで全編生中継されている。そして、2011年4月6日に発表したボックス・セット『FIVE LIVE ARCHIVES 2』には、ライブ全編の映像が初収録されている。
フィジカルは通常盤(VHS/DVD)の1形態でリリースされている。本作のタイトルに含めた「REINCARNATION」は、日本語で「転生」を意味しており、ライブのキャッチコピーを内包する意図でつけられている。また、本作のジャケットには、「アポロ11号が月面着陸したときに月に残ったアームストロング船長の足跡」の写真が使われており、タイトルと同様に<新たな一歩を踏み出したL'Arc〜en〜Ciel>を想起させるデザインとなっている。
なお、本作には、L'Arc〜en〜Cielがライブ「1997 REINCARNATION」においてライブグッズとして発売した「ラルクっち」というゲームのオリジナルCM映像が収録されている[5]。この商品は、当時流行していたキーチェーンタイプの電子ゲーム「たまごっち」を真似た形状をしており、内容は「ラル男とラル子の"愛情度"を上げて100%を目指す」というものである。この映像は、ミュージック・ビデオとミュージック・ビデオの間に収録されており、計2タイプのCMが制作されている。余談だが、1998年に開催したホールツアー「Tour '98 ハートに火をつけろ!」のライブグッズとしてこのゲームの続編が販売されており、ツアーの前半に「ラルクッちZ」、ツアーの後半に「ラルクッちP!」がリリースされている。また、本作のスタッフロールには、ミュージック・ビデオのメイキング映像が流されている。
本作は発売初週となる1998年5月4日付のオリコン週間ビデオチャートで自身初の首位を獲得している。また、発売2週目でも首位を獲得しており、これにより2週連続首位獲得作品となった。
発売翌年の1999年8月11日にはミュージック・クリップ集『CHRONICLE』の発売に合わせ、本作のDVD版がリリースされている。また、2003年12月17日には、DVD版が未発売だった『眠りによせて』『and She Said』『Siesta 〜Film of Dreams〜』『heavenly 〜films〜』に加え、本作品と『ハートに火をつけろ!』のDVD再発版が同時発売された。
収録曲
[編集]- 虹 (Clip)
- ディレクター: 竹内スグル
- winter fall (Clip)
- ディレクター: 竹石渉
- DIVE TO BLUE (Clip)
- ディレクター: 竹石渉
- Shout at the Devil (TOKYO DOME LIVE)
- 虹 (TOKYO DOME LIVE)
クレジット
[編集]フィジカルに付属するブックレットよりミュージック・クリップ、CM映像の制作に関わる部分のみ転載。日本語表記が確認出来ない部分に関しては原文ママとする。
[Clips Staff]
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[L'Arc〜en〜Ciel L'Arctchi CM STAFF]
[A PIECE OF REINCARNATION VIDEO STAFF]
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関連項目
[編集]- 『FIVE LIVE ARCHIVES 2』 - 1997年に開催したライブ「1997 REINCARNATION」の模様を完全収録
脚注
[編集]- ^ a b 『Rolling Stone Japan L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary Special Collectors Edition』、p.41、CCCミュージックラボ、2021年
- ^ 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』、p.17、リットーミュージック、2010年
- ^ 『Rolling Stone Japan L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary Special Collectors Edition』、p.54、CCCミュージックラボ、2021年
- ^ 『Rolling Stone Japan L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary Special Collectors Edition』、p.21、CCCミュージックラボ、2021年
- ^ MV・ライブ映像集『A PIECE OF REINCARNATION』、1998年