2017年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 千葉
座標: 北緯35度38分23秒 東経140度01分55秒 / 北緯35.63972度 東経140.03194度
2017年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 千葉では、通算12シーズン目となるレッドブル・エアレース・ワールドシリーズの内、2017年6月3日 - 4日に日本の千葉県千葉市幕張海浜公園で行われた2017年シーズン第3戦について述べる。
概要
[編集]2017年1月19日、2017年シーズンの開催地8都市が発表され、2015年シーズンおよび2016年シーズンに引き続き、日本および千葉県における、3年連続かつ3度目の開催が決定した[1]。
第1戦のアブダビ、第2戦のサンディエゴに続く海上レースである。
本大会のアンバサダーはGLAYが務める[2]。また、GLAYによってテーマソング「XYZ」(エックスワイジー)も書き下ろされた[3]。
千葉大会では、株式会社パスファインダー が開催国の航空行政事情に精通しているアドバイザーを担当している[4]。
本大会では運営上の理由により、チャレンジャーカップは開催中止となった[5]。2017年シーズンのチャレンジャーカップ第3戦は第5戦のカザンでのダブルヘッダーで行われることになった。
来場者数は両日合わせて約9万人に上った[6]。
大会はインターネットのAbemaTVでも生放送された[7]。
結果
[編集]本大会はマスタークラスのみ実施された。
室屋義秀が、地元日本の大会で2年連続で優勝した。また、今シーズンも第2戦のサンディエゴに引き続き2連勝となった。
日程
[編集]昨年までは、予選、決勝日の前に3日間のテスト飛行(フリープラクティス)が行われていたが、本年は会場周辺の騒音に配慮して2日間に減らした[8]。また、6月2日のフリープラクティスは強風でキャンセルされた[9]。6月2日金曜日の公式練習がキャンセルとなったため、予選前の公式練習が通常より1セッション多い、2回行われた[10]。
雨天の場合でも実施するが、荒天の場合は中止となり、また大会の順延は実施しない予定であった[11]。
観戦エリア
[編集]幕張海浜公園の観戦エリア・座席は以下の種類が用意される[12]。価格は税込み。
券種 | 2日券()内は早割 | 予選・単日券 | 決勝・単日券 | 記事 |
---|---|---|---|---|
プレミアムスカイラウンジ | 300,000円 | - | - | 屋内・屋外席、ハンガーツアー付き |
スカイラウンジ | 200,000円 | - | - | 屋内・屋外席 |
クラブラウンジ | 120,000円 | - | - | 屋内・屋外席 |
デラックスエリア | 30,000円 (28,000円) | - | - | リクライニングチェアあり |
室屋応援シート | 35,000円 (33,000円) | - | - | リクライニングチェアあり、室屋義秀応援グッズ付 |
一般エリア | 18,000円 (16,000円) | 8,000円 | 12,000円 | |
スタート・ゴールエリア | 13,000円 (11,000円) | 6,000円 | 9,000円 | |
カメラマンエリア | 22,000円 (20,000円) | 10,000円 | 15,000円 | 三脚使用可能 |
ファミリーエリア(4名) | 18,000円 (16,000円) | - | - |
価格は前年よりも安くなり、2015年開催時に同額もしくは近い価格となった。また、「早割」価格が初めて設定され、早期購入者は割引価格で購入出来た。券種は「室屋応援シート」が復活、前年から設定された「カメラマンエリア」は継続して設定された。
当日券は一般エリアのみ発売する[13]。(2日券:19,000円、予選:9,000円、決勝:13,000円)
中止時の払い戻しについては、2日券は2日とも中止になった場合のみ払戻し、土日のどちらかが中止になった場合は一部払い戻しも含めて実施しない。1日券は土日のどちらかが中止になった場合は該当する曜日のチケットを払戻す[14]。
入場時にチケットとリストバンドを交換する。2日券の場合は両日とも同じリストバンドを使用する。再入場も可能。
幕張海浜公園へのアクセスは、プレミアムスカイラウンジ、スカイラウンジ、クラブラウンジを除いて、自家用車の駐車場は用意されないので公共交通機関のみとなる。
また、浦安市総合公園では、浦安市民を対象としたパブリックビューイングが行われる[15]。
荷物の持ち込み
[編集]- ビンとカンは安全のため、会場へ持ち込めない[14]。
- ペットボトル及び水筒は600ml以内で持ち込み可能。
- 食べ物は子供用のお菓子を除いて持ち込めない。
- 椅子類は持ち込めない。レジャーシートは、主催者の販売した物のみ持ち込み可能。
- ベビーカーは観戦エリアに持ち込むことができない。
コース
[編集]エアレースのレーストラックは、以下のような特徴がある[16]。
- スタート・フィニッシュエリアは、コースの真ん中付近にある。
- コース両端に「High G Turn」(通称マクハリ・ターン)と呼ばれるターンが存在する。
- シケインやエアゲートがあり、既定のコースを飛行する必要がある。
- 今シーズンは過去2シーズンからコースレイアウトが変更された[17]。
イベント
[編集]以下のイベントが行われた。
- サイン会
- 6月2日(金)に浦安市総合公園に隣接して設けられたハンバーエリアで実施された[18]。
- GLAYによるライブ(決勝日のみ)[19]
- ダグラス DC-3による会場上空の通過飛行[20]
- 零式艦上戦闘機(零戦)による会場上空の通過飛行[21]
- 零戦里帰りプロジェクト による機体。機体記号:N553TT。
- 千葉市消防局消防航空隊ヘリコプター「おおとり1号、2号」の2機編成によるデモンストレーション飛行[22]
- 陸上自衛隊のAH-64DおよびUH-1Jによる会場上空の飛行および地上展示[23]
- デュアルランディング(フリースタイルモトクロス)[24]
- BMX エアートリック・ショーケース
- JETDECK[25]
- AIR RACE QUEENS 2017 by ROBERUTA
名前 | パイロット | チーム名 |
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林紗久羅(特別賞・ロベルタ賞) | クリスチャン・ボルトン | No.5 クリスチャンボルトン レーシング |
璃波 | ミカエル・ブラジョー | No.11 ブライトリング レーシング チーム |
立花はる | カービー・チャンブリス | No.10 チーム チャンブリス |
引地裕美 | マティアス・ドルダラー | No.21 マティアスドルダラー レーシング |
有馬綾香 | マイケル・グーリアン | No.99 チーム グーリアン |
宮越愛恵 | マット・ホール | No.95 マット ホールレーシング |
河瀬杏美 | ニコラス・イワノフ | No.27 チーム ハミルトン |
村山久美 | ペトル・コプシュタイン | No.18 チーム シュピールベルグ |
太田麻美 | フランソワ・ルボット | No.12 FLV レーシング チーム |
清瀬まち(優勝) | ピート・マクロード | No.84 チーム マクロード |
藤木由貴 | 室屋義秀 | No.31 チーム ファルケン |
森紗羅 | ピーター・ポドランセック | No.37 ピーターポドランセック レーシング |
川崎あや | マルティン・ソンカ | No.8 レッドブルチーム ソンカ |
比良祐里 | フアン・ベラルデ | No.26 チーム ベラルデ |
なお、今大会はフードエリアを含む「フェスティバルエリア」は一般開放され、チケットなしでも利用できる[27]。
主催・スポンサー等
[編集]マスタークラス
[編集]予選
[編集]順 位 |
No. | パイロット | タイム | ペナルティ |
---|---|---|---|---|
1 | 84 | ピート・マクロード | 54.609 | |
2 | 21 | マティアス・ドルダラー | 54.656 | |
3 | 8 | マルティン・ソンカ | 54.928 | |
4 | 31 | 室屋義秀 | 54.933 | |
5 | 95 | マット・ホール | 55.010 | |
6 | 10 | カービー・チャンブリス | 55.226 | |
7 | 99 | マイケル・グーリアン | 55.539 | |
8 | 37 | ピーター・ポドランセック | 55.605 | |
9 | 26 | フアン・ベラルデ | 55.632 | |
10 | 27 | ニコラス・イワノフ | 55.791 | |
11 | 18 | ペトル・コプシュタイン | 55.954 | |
12 | 11 | ミカエル・ブラジョー | 56.169 | |
13 | 5 | クリスチャン・ボルトン | 56.365 | |
14 | 12 | フランソワ・ルボット | 57.116 |
ラウンド・オブ・14
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ラウンド・オブ・8
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- ^1 ゲート7にて水平角度違反により+2秒のペナルティ[31]
- ^2 ゲート11にて機首角度違反により+2秒のペナルティ[31]
- ^3 ゲート3にてオーバーGによりDNF (Did Not Finish)[31]
ファイナル4[編集]
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最終結果[編集] |
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優勝 室屋義秀 - N31YM
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2位 ペトル・コプシュタイン(チェコ) - N513AG
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3位 マルティン・ソンカ(チェコ) - N806PB
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4位 マティアス・ドルダラー(ドイツ) - N721MD
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5位 マイケル・グーリアン(アメリカ) - N540BF
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8位 カービー・チャンブリス(アメリカ) - N14KN
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9位 ミカエル・ブラジョー(フランス) - N540XS
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11位 フランソワ・ルボット(フランス) - N822MG
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12位 ピーター・ポドランセック(スロベニア) - S5-MPP
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13位 ニコラス・イワノフ(フランス) - N4767
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14位 クリスチャン・ボルトン(チリ) - N22ZE
第3戦終了後のランキング
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出典
[編集]- ^ “RED BULL AIR RACE 2017シーズンの日程が発表!” (2017年1月19日). 2017年4月30日閲覧。
- ^ “第3戦千葉大会の詳細情報が発表、大会アンバサダーには「GLAY」が就任” (2017年1月26日). 2017年4月30日閲覧。
- ^ “GLAYの新曲「XYZ」がレッドブル・エアレース千葉2017を盛り上げる”. 2017年5月1日閲覧。
- ^ 石田真一 (2017年6月5日). “【レッドブル・エアレース千葉】エアレースの心臓部、コントロールタワーも限定公開”. Response.. 2017年6月11日閲覧。
- ^ “第5戦カザンでチャレンジャーカップ2連戦”. レッドブルエアレース (2017年5月25日). 2017年5月26日閲覧。
- ^ “エアレース、室屋が2連覇 レッドブル決勝” (日本語). 日本経済新聞. (2017年6月4日) 2017年6月5日閲覧。
- ^ “【生放送】レッドブル・エアレース千葉2017 1日目”. AbemaTV. 2017年6月4日閲覧。
- ^ “周辺で騒音懸念 試験日程変更の高校も 大会実行委「飛行日減など対応」 エアレース千葉”. 千葉日報 (2017年6月1日). 2017年6月4日閲覧。
- ^ “千葉:強風の影響でフリープラクティスがキャンセル”. レッドブルエアレース (2017年6月2日). 2017年6月4日閲覧。
- ^ 浅田真樹 (2017年6月7日). “特別コラム:千葉開催、3年目の成果”. RedBullAirRace. 2017年6月9日閲覧。
- ^ “飲食出店募集! レッドブル・エアレース千葉2017を一緒に盛り上げませんか?”. レッドブルエアレース (2017年4月5日). 2017年5月3日閲覧。
- ^ “TICKETS チケット”. 2017年4月30日閲覧。
- ^ “チケットページ – レッドブル・エアレース千葉2017 オフィシャルチケットサイト”. レッドブルエアレース. 2017年6月1日閲覧。
- ^ a b “よくある質問 FAQ”. レッドブルエアレース. 2017年5月3日閲覧。
- ^ “レッドブル・エアレース千葉2017(浦安)”. 浦安サンポ. 2017年5月3日閲覧。
- ^ “コースレイアウト・エリアマップ・タイムテーブル”. レッドブルエアレース. 2017年5月26日閲覧。
- ^ “千葉:レーストラック解説”. Red Bull Air Race (2017年6月1日). 2017年6月3日閲覧。
- ^ “レッドブル・エアレースのパイロットによるサイン会実施!”. RedBullAirRace (2017年6月1日). 2017年6月9日閲覧。
- ^ “GLAYのスペシャル・ライブ、6月4日(日)決勝日に開催決定!” (2017年4月30日). 2017年4月30日閲覧。
- ^ “伝説の航空機「DC-3」が幕張の空を舞う”. レッドブルエアレース (2017年4月9日). 2017年4月30日閲覧。
- ^ “日本の名機「零戦」がレッドブル・エアレース千葉2017に登場!!”. レッドブルエアレース (2017年5月9日). 2017年5月12日閲覧。
- ^ “千葉市消防航空隊の消防ヘリコプター「おおとり1号・2号」登場”. レッドブルエアレース (2017年5月19日). 2017年5月23日閲覧。
- ^ “レッドブル・エアレース千葉2017に“アパッチ”と“ヒューイ”がやってくる!” (2017年5月23日). 2017年5月23日閲覧。
- ^ “オフロードバイクが空を舞う!! 世界一のブレイクダンサーが神業を披露する!”. 2017年4月30日閲覧。
- ^ “海のサイドアクトに新感覚マリンスポーツ“JETDECK”登場”. 2017年4月30日閲覧。
- ^ ““AIR RACE QUEENS 2017 by ROBERUTA” 今年も「レッドブル・エアレース千葉」を盛り上げる 空のレースクイーン結成!”. 2017年4月30日閲覧。
- ^ “RED BULL AIR RACE CHIBA 2017” (PDF). ローソンHMVエンタテイメント (2017年1月26日). 2017年5月3日閲覧。
- ^ “開催概要”. レッドブルエアレース. 2017年5月3日閲覧。
- ^ “レッドブル・エアレース千葉2017を盛り上げるMCたちを紹介”. レッドブルエアレース (2017年5月23日). 2017年5月23日閲覧。
- ^ “Sonka shines brightest in Round of 14”. Red Bull Air Race (2017年6月4日). 2017年6月4日閲覧。
- ^ a b c “Kopfstein through to his first Final 4”. Red Bull Air Race (2017年6月4日). 2017年6月4日閲覧。
- ^ a b “千葉:室屋がホームレース2連覇を達成”. Red Bull Air Race (2017年6月4日). 2017年6月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- 千葉|Red Bull Air Race - 公式サイト
- 2017年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 千葉 (@rbar_jp) - X(旧Twitter)
- 2017年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 千葉 (@rbar_jp_gsc) - X(旧Twitter)
- レッドブル・エアレース千葉2017 オフィシャルチケットサイト
- レッドブル・エアレース千葉後援会
- 2017年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 千葉 (arigatou.chiba) - Facebook
- 2017年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 千葉 (@arigatou_chiba) - X(旧Twitter)
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