リリス (占星術)
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西洋占星術における リリス (英語:lilith、リリトと発音・表記する場合もある)は、おおよそ以下の3つの事柄を指す。実在の天体と占星術用語の両方が存在する。
- 実在する小惑星のリリス。リリト (小惑星)を参照。フランスの作曲家リリ・ブーランジェが由来。
- 月の遠地点のリリス。別名はブラックムーン・リリス。ギリシア神話の悪魔リリスが由来。日本では松村潔や神戸の橋本航征、霜月マイアらが使用。表記する記号は複数存在し、一定しないが、国内書ではφに似た記号を使う例が多い。
- 近世に存在を提唱された月以外の地球の衛星のリリス。別名はダークムーン・リリス。現在では想像上の架空天体と考えられているが、占星術では1918年にセファリエル(英語: Sepharial)に取り入れられて現在まで用いられる。日本では秋月さやからが使用。
空海の弟子である宗叡が865年に請来した経である『七曜攘災決』(七曜禳災決)は、宿曜経の原典の一つだが、そこでは計都星が月の遠地点の意味として使われている。京都産業大学の矢野道雄が発見した。東洋占術における計都は通常は黄道と白道の交点の一つである(インド占星術のケートゥ、西洋占星術のドラゴン・テール(サウス・ノード)のこと)。