ムニキピウム
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ムニキピウム(ラテン語: Municipium)とは、古代ローマ社会の都市国家の中でコロニアに次ぐ大きな集落組織のことをいう。他の集落と違ってムニキピウムにはローマ皇帝ないし元老院から自治を任されていた。自治市や自治都市と訳されること[1][2]もある。
ムニキピウムに在住する第一市民はローマ市民権を持つ人間であり、ローマの公職への投票権を持つ。またムニキピウムには非ローマ人もいたが、ローマの影響下に置かれていた。
非ローマ人の住民はローマ市民権は持たなかったものの、政治軍事何かしらの公職についていれば退役後に投票権のないローマ市民権を持てた。ローマ市民権を持つ者と違って彼らはまた納税の義務があるという点で異なっている。
ムニキピウムは自治を委任されており、従って自分たち独自の公職を持つ。公職は二人官(執政官)と按察官を2人ずつ、公職はローマ法に従って行動する事が求められた。また、都市参事会と呼ばれる首都ローマで言う元老院に相当する機関が設けられ、都市参事会員の地位は子孫に継承された。
参考文献
[編集]- ^ 南川高志「ハンガリーのローマ帝国:ブダペスト市内のローマ遺跡について」『西洋古代史研究』第8巻、京都大学大学院文学研究科、2008年12月、23-41頁、CRID 1050001202301447552、hdl:2433/134845、ISSN 1346-8405。
- ^ 京都産業大学文化学部 国際文化学科 川田朋美“15世紀イタリアに見る家族観”. 京都産業大学. 2007年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。