プラハ市電
プラハ市電 | |
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プラハ城を背景に走る市電 | |
基本情報 | |
国 | チェコ |
所在地 | プラハ |
種類 | 路面電車 |
開業 |
1875年 (馬車鉄道) 1891年 (電化) |
運営者 | プラハ公共交通会社 |
詳細情報 | |
総延長距離 | 140.9 km |
路線数 | 34系統 |
停留所数 | 629 |
軌間 | 1,435 mm |
路線図 | |
プラハ市電(プラハしでん)とは、チェコ国内で最大規模の路面電車網である。140km以上の路線延長、900両以上の車両を持ち、運行系統数は37にのぼる。運営はプラハ市が出資するDopravní podnik hlavního města Prahy(Transport Company of Prague:プラハ公共交通会社)によって行われている。初めて馬車鉄道がプラハに開業したのは1875年であり、電気運転の開始は1891年であった。
運行の概要
[編集]2020年3月現在、プラハ市電は以下の通り運行されている。
- 朝から夜まで運行される系統:27系統(系統番号1~18・20~26・31・36)
- 深夜系統:9系統(系統番号91~99)
- 旧型車の保存運行:1系統(系統番号41。4~10月に運行)
朝から夜まで運行される系統では、朝4:30頃から深夜1:00頃まで運行される。ほとんどの系統は毎日早朝から深夜まで走るが、一部にラッシュ時のみ・平日のみなど限定された運行形態のものがある。
深夜系統
[編集]深夜系統は、深夜から朝5~6時頃まで運行され、日中とは異なる運行系統となる。すべての系統が市内中心部のLazarskáを通り、各系統相互に5分以内で乗り換えが可能となっている。各系統とも30分間隔で運行されている。
路線
[編集]路線番号 | 起点 | 終点 | 路線特有の特徴 |
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1 | Sídliště Petřiny | Spojovací | |
2 | Sídliště Petřiny | Nádraží Braník | |
3 | Kobylisy/Březiněveská | Nádraží Braník/Sídliště Modřany/Levského | Nádraží Braník~Sídliště Modřany間はラッシュ時のみ運行 |
4 | Sídliště Barrandov | Čechovo náměstí | ラッシュ時のみ運行 |
5 | Sídliště Barrandov | Ústřední dílny Dopravního podniku | |
6 | Palmovka | Kubánské náměstí | |
7 | Radlická | Černokostelecká | |
8 | Nádraží Podbaba | Starý Hloubětín | |
9 | Sídliště Řepy | Spojovací | 運行間隔が短い |
10 | Sídliště Řepy | Sídliště Ďáblice | 2020年3月時点、最も停留所数が多い路線 |
11 | Spořilov | Spojovací | |
12 | Sídliště Barrandov | Výstaviště Holešovice | |
13 | Čechovo náměstí | Černokostelecká | |
14 | Spořilov | Palmovka | |
15 | Kotlářka | Olšanské hřbitovy | |
16 | Sídliště Řepy/Kotlářka | Poliklinika Vysočany | Kotlářka~Sídliště Řepy間はラッシュ時のみ運行 |
17 | Sídliště Modřany/Levského | Výstaviště Holešovice/Vozovna Kobylisy | Výstaviště Holešovice~Sídliště Modřany間は運行間隔が短い |
18 | Nádraží Podbaba | Vozovna Pankrác | |
20 | Sídliště Barrandov | Divoká Šárka | |
21 | Radlická | Sídliště Modřany/Levského | ラッシュ時のみ運行 |
22 | Bílá Hora/Vypich | Nádraží Hostivař/Nádraží Strašnice | Vypich~Nádraží Strašniceは運行間隔が短い |
23 | Královka | Zvonařka | 運行間隔が長い |
24 | Kobylisy | Kubánské náměstí | |
25 | Bílá Hora | Lehovec | |
26 | Divoká Šárka | Nádraží Hostivař | |
31 | Spojovací | Spojovací | 途中でPalmovkaを経由してSpojovacíに戻ってくる |
36 | Vysočanská/Špitálská | Lehovec | |
41 | Vozovna Střešovice | Výstaviště Holešovice | 旧型車の保存運行。4~10月に運行 |
91 | Divoká Šárka | Nádraží Strašnice | 夜のみ運行 |
92 | Sídliště Modřany/Levského | Lehovec | 夜のみ運行 |
93 | Vozovna Pankrác | Sídliště Ďáblice | 夜のみ運行 |
94 | Palmovka | Sídliště Barrandov | 夜のみ運行 |
95 | Vozovna Kobylisy | Ústřední dílny Dopravního podniku | 夜のみ運行 |
96 | Sídliště Petřiny | Spořilov | 夜のみ運行 |
97 | Bílá Hora | Nádraží Hostivař | 夜のみ運行 |
98 | Sídliště Řepy | Spojovací | 夜のみ運行 |
99 | Sídliště Řepy | Nádraží Hostivař | 夜のみ運行 |
路線番号 | 起点 | 終点 | 路線特有の特徴 |
---|---|---|---|
19 | Budějovická | Lehovec | |
27 | Sídliště Bohnice | Sídliště Modřany/Levského | |
28 | Stadion Strahov | Suchdol | 平日のみ運行 |
29 | Kobylisy/Březiněveská | Kobylisy/Březiněveská | 途中でDunajecká,Odraを経由してKobylisyに戻ってくる |
30 | Stadion Strahov | Bílá labuť |
歴史
[編集]馬車鉄道時代
[編集]プラハで馬車鉄道の運行が開始されたのは1875年9月23日のことで、経路はKarlín - Národní Divadlo(国民劇場)間であった。創業者で社長を務めたのは、ベルギーからやってきたEduard Otletであった。1876年にはNárodní Divadloから西へ路線が延長され、Újezdを経由してSmíchovské nádraží(スミコフ駅)へ達した。1882年には、路線はVinohradyとžižkovへ伸びている。1883年の路線延長は19.43kmになっていた。
電気運転の開始
[編集]1891年、プラハ初の電化された路面電車路線がLetnáに開業した。この路線は、レトナー公園にあるケーブルカーの山上駅からOvenecká通りを通ってJubilee Exhibitionまでのものである。さらに数年後には、Governor's Villaまで延伸された。1896年5月にはFrantišek Křižíkにより、プラハで2番目で、より重要な位置づけとされる路線がFlorenc - Libeň・Vysočany間に開業した。これによって、郊外の工業地域と都心の住宅地域が結ばれることになった。
プラハ市電の路線が急速に伸長するなかで、1897年には別の路線も開業した。プラハの郊外を走るルートで、Smíchov - Košíře間を結び、Hlaváčkova電気鉄道と呼ばれた。さらにその後、Královské Vinohradyへも新路線が開通している。Královské Vinohradyへの開通によって、Košíře - Královské Vinohrady間の直通運転も開始された。最終的には、公営企業であるプラハ交通の成立へと進んでいく。
1898年、プラハ交通は馬車鉄道の運行会社を買収する。これにより、新線建設とともに既存路線の電化も始まった。
20世紀初頭
[編集]1900年代初頭、市内の交通は経営が一元化される。Eduard Otletの経営していた馬車鉄道も一元化され、馬車鉄道の電化が進んだ。一元化が進むにつれて、私営で残っていた路線も順次統合されていき、最後まで残ったFrantišek Křižíkの経営する路線も1907年までに移管された。1905年には全線電化も完成しており、最後まで馬車鉄道として残ったカレル橋を通るルートでも電化が完成している。カレル橋の路線は1908年まで運行された。
第一次世界大戦
[編集]戦線の拡大に伴い、市電でも戦争の後方支援に対応した輸送が行われた。
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チェコスロバキア共和国独立後
[編集]再び路線延長が行われるようになり、おもにDejvice、Nusle、žižkovといった新たに拡大した市街地へ路線が伸ばされていった。1927年には総延長が100kmを突破した。この時期、片運転台車の導入が始まるとともに、路線の終点では方向転換用のループ線を設ける改修を行っている。
車両
[編集]2008年5月現在、以下の車両が在籍している。
画像 | 車種 | バリエーション | 車番 | 所属する車庫 |
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タトラT3 | T3 T3SU T3SUCS T3M T3M.2-DVC T3R.P T3R.PV T3R.PLF |
T3 61xx-69xx T3SU 7001-7020 T3SUCS 7021-7292 T3M 8005-8106 T3R.P 8211-8245, 8300-8579 T3R.PV 8151-8181 T3R.PLF 8251-8258 |
Hloubětín, Pankrác, Strašnice, Kobylisy, Vokovice, žižkov | |
タトラKT8D5 | KT8D5 KT8D5R.N2P |
未更新車 9001-9048 (9006を除く) 更新車 9051-9098 (更新車は元番号に50を加えている) |
Hloubětín | |
タトラT6A5 | T6A5 T6A5.3 |
8600-8750 | Motol, Strašnice, žižkov | |
シュコダ14T 「エレクトラ」 |
14T | 9111-9170 | Motol, Hloubětín | |
シュコダ15T 「フォアシティ・アルファ」 |
15T | 9200-9500 | 試験中。配属はPankrác、Kobylisyの予定。 |