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ノキアンタイヤ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ノキアンタイヤ
Nokian Tyres plc / Nokian Renkaat Oyj
種類 株式会社
市場情報 Nasdaq Nordic TYRES
本社所在地  フィンランド
37101
Pirkkalaistie 7, ノキア
設立 1988年 (36年前) (1988)
業種 輸送用機器
事業内容 自動車産業
代表者 ジュッカ・モイシオ(CEO
従業員数 4,600人 (2020年)
外部リンク 公式ウェブサイト
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ノキアンタイヤ: Nokian Tyres plc, フィンランド語: Nokian Renkaat Oyj)は、フィンランドノキアに本拠を置き、世界60カ国以上で製品を販売するタイヤメーカー。寒冷地や森林地域など、過酷な環境での走行に耐えるタイヤに強みを持ち、乗用車および商用車のユーザー向けに提供している。ナスダック・ヘルシンキ上場企業(Nasdaq Nordic TYRES)。

概要

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ノキアンタイヤの事業は、乗用車メーカーへの部品供給ではなく、一般消費者向けの販売が半分以上を占めることが大きな特色となっており、特にウィンタータイヤの売上が全体の約7割を占める[1]。ノキアンタイヤの子会社として、北欧諸国を中心にタイヤに関する総合サービスを行うVianorがある。

元レーシング・ドライバーのミカ・ハッキネンがノキアンタイヤの公式アンバサダーを務めている。

沿革

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ノキアンタイヤの起源は、1898年にフィンランドで設立されたゴム製造会社Suomen Gummitehdas OyFinnish Rubber Works ltd)に遡り、同社は1904年にノキアに工場を開設、1932年に自動車用タイヤの製造が開始された[2]1934年に世界初のトラック向けウィンタータイヤThe Weather tyreを発表し、1936年に現在まで続くウィンタータイヤブランド「ハッカペリッタ」を発売した[2]1967年に企業統合が行われノキアFNokian Corporation)が設立、当時ケーブルや紙製品を主力製品としていた同社の一部門となった[2]1959年スウェーデンを皮切りに海外進出を進め、1980年に北米に進出、1980年代に入るとノキアは通信事業に注力するためタイヤ部門の分社化を決定、1988年にノキアンタイヤとして独立した[2]

1995年に株式を上場すると共に工場の拡張を進め、2003年に日本のブリヂストンのヨーロッパ法人が最大株主となった[3]2020年アメリカ合衆国テネシー州に工場を新設した[4]

2022年ロシアのウクライナ侵攻に伴い、西側諸国の多くはロシアに対して経済制裁を発動。ノキアンタイヤもロシアの石油・ガス大手タトネフチに事業を売却して同国内における事業から撤退を余儀なくされた[5]

スポンサー

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2006年以降、世界オリエンテーリング選手権の公式スポンサー企業となっている。

日本におけるノキアンタイヤ

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日本では2017年より阿部商会がノキアンタイヤの日本総輸入販売元となっており[6]、各都道府県の販売代理店でノキアンタイヤの製品を取り扱っている。

出典

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  1. ^ Financial Review 2020” (PDF) (英語). Nokian Tyres plc. 2022年2月27日閲覧。
  2. ^ a b c d Nokian Tyres History” (英語). Nokian Tyres plc. 2022年2月27日閲覧。
  3. ^ Bridgestone buying 19% stake in Nokian Tyres” (英語). Tyre Business (2003年2月24日). 2022年2月27日閲覧。
  4. ^ Finland's Nokian begins tyre production at new U.S. factory” (英語). ロイター (2020年3月9日). 2022年2月27日閲覧。
  5. ^ 焦点:ロシアに残る西側企業、撤退のハードルは高まるばかり”. NEWSWEEK (2023年6月3日). 2023年6月3日閲覧。
  6. ^ フィンランドのノキアンタイヤ、冬用タイヤで日本市場に殴り込み!?…東京オートサロン2018”. レスポンス (2018年1月18日). 2022年2月27日閲覧。

外部リンク

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