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トミー・ミローン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トミー・ミローン
Tommy Milone
シアトル・マリナーズ #53
ボルチモア・オリオールズ時代
(2020年8月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス郡ソーガス英語版
生年月日 (1987-02-16) 1987年2月16日(37歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 MLBドラフト10巡目
初出場 2011年9月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

トマソ・アンソニー・ミローンTomaso Anthony "Tommy" Milone, 1987年2月16日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡ソーガス英語版出身のプロ野球選手投手)。左投左打。MLBシアトル・マリナーズ所属。

経歴

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プロ入りとナショナルズ時代

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ワシントン・ナショナルズ時代
(2011年9月15日)

2008年MLBドラフト10巡目(全体301位)でワシントン・ナショナルズから指名され、プロ入り。

2011年9月3日のニューヨーク・メッツ戦においてメジャー初登板を果たす。この試合ではアンヘル・パガンから初奪三振を記録し、その後に入ったメジャーで初打席では3点本塁打を放った(109人目の初打席初本塁打)。

アスレチックス時代

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オークランド・アスレチックス時代
(2012年7月31日)

2011年12月23日にジオ・ゴンザレスとの1対4のトレードで、ブラッド・ピーコックデレク・ノリスA.J.コールと共にオークランド・アスレチックスへ移籍した。

2012年東京ドームで開催かれたMLB日本開幕戦のメンバーとして来日。3月25日に行なわれた読売ジャイアンツとのプレシーズンゲームで先発を務め、カート・スズキとのバッテリーで5回を無失点に抑えた[1]。6月21日のロサンゼルス・ドジャース戦では自身初の完封を記録した。先発ローテーションを開幕から守り抜いてチーム最多の190回を投げ、トップタイの13勝を挙げチームの地区優勝の原動力となった。

ツインズ時代

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ミネソタ・ツインズ時代
(2015年8月22日)

2014年7月31日にサム・ファルドとのトレードで、ミネソタ・ツインズへ移籍した[2]。ツインズ加入後は、6試合(うち5試合が先発登板)に投げたが、防御率7.05で勝ち星なしに終わるなど、炎上した。アスレチックスとの通算成績は、118.0イニングに投げて6勝4敗、防御率4.19、75奪三振という内容だった。

2015年は先発の一角として24試合に登板した。規定投球回には届かなかったが、9勝(5敗)を挙げて、防御率は3年ぶりに4.00を下回るなど、やや復調したシーズンとなった。

2016年5月9日にマイナー契約で傘下のAAA級ロチェスター・レッドウイングスへ配属された。その後、6月18日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同年は先発の一角として19試合に投げ(うち12試合がリリーフ登板)、3勝5敗・防御率5.71という成績に終わった。10月17日にマイナー契約となり、翌18日にFAとなった[3]

ブルワーズ時代

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2016年12月14日にミルウォーキー・ブルワーズと1年契約を結んだ[4]

2017年は開幕からアクティブ・ロースター入りし、当初はリリーフ、4月8日のシカゴ・カブス戦など3試合で先発、その後は2試合でリリーフ登板したが、21投球回で1勝0敗、防御率6.43の成績[5]と不振で、5月1日にロブ・スケーヒルと入れ替わる形でDFAとなった[3][6]

メッツ時代

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ニューヨーク・メッツ時代
(2017年5月21日)

2017年5月7日にウェイバー公示を経てメッツへ移籍した[7]。10月26日にFAとなった[3]

ナショナルズ復帰

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2017年12月16日にプロ入り時の古巣であるナショナルズとマイナー契約を結び、2018年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[3]

ワシントン・ナショナルズ時代
(2018年8月13日)

2018年は開幕を傘下のAAA級シラキュース・チーフスで迎えた。7月26日にスティーブン・ストラスバーグの故障者リスト入りに伴い、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[8]故障者リスト入りしていた9月3日にマイナー契約となり、AAA級シラキュースへ配属された[3]。オフの10月1日にFAとなった。

マリナーズ時代

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2018年12月8日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ[9]

2019年5月21日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、同日のテキサス・レンジャーズ戦で先発登板を果たした[10]。オフの10月31日にFAとなった[11]

オリオールズ時代

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2020年2月14日にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[3]。7月15日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[12]。7月24日のボストン・レッドソックスとのシーズン開幕戦では自身初の開幕投手を務めたが、3回4失点で敗戦投手となった[13]

ブレーブス時代

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2020年8月30日に後日発表選手[注 1]とのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[15]。9月30日に自由契約となった[3]

ブルージェイズ時代

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2021年2月25日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[16]。4月4日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りした[17]。8月10日に自由契約となった[18]

レッズ傘下時代

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2021年8月24日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級ルイビル・バッツへ配属された。レギュラーシーズン終了後の10月11日に自由契約となった[3]

マリナーズ復帰

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2022年4月1日にマリナーズとマイナー契約を結んだ[3]。シーズンでは開幕を傘下のAAA級タコマ・レイニアーズで迎え、6月18日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[19]。その際、背番号『53』をロエニス・エリアスから譲り受ける形で付けることになった。

投球スタイル

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ボール球を振らせることと、タイミングを外すことに長けた技巧派左腕である[20]。内角に速球、外角に変化球を散らして打者を揺さぶる[21]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2011 WSH 5 5 0 0 0 1 0 0 0 1.000 110 26.0 28 2 4 2 2 15 0 0 11 11 3.81 1.23
2012 OAK 31 31 1 0 0 13 10 0 0 .565 791 190.0 207 24 36 2 4 137 2 0 90 79 3.74 1.28
2013 28 26 1 0 0 12 9 0 0 .571 667 156.1 160 25 39 2 2 126 1 0 83 72 4.14 1.27
2014 16 16 0 0 0 6 3 0 0 .667 405 96.1 91 12 26 2 4 61 0 0 42 38 3.55 1.22
MIN 6 5 0 0 0 0 1 0 0 .000 114 21.2 37 4 11 0 1 14 0 0 21 17 7.06 2.22
'14計 22 21 0 0 0 6 4 0 0 .600 519 118.0 128 16 37 2 5 75 0 0 63 55 4.19 1.40
2015 24 23 0 0 0 9 5 1 0 .643 543 128.2 128 17 36 1 1 91 3 0 64 56 3.92 1.28
2016 19 12 0 0 0 3 5 0 1 .643 311 69.1 84 15 22 3 1 49 3 1 53 44 5.71 1.53
2017 MIL 6 3 0 0 0 1 0 1 0 1.000 93 21.0 29 6 2 0 0 16 0 0 15 15 6.43 1.48
NYM 11 5 0 0 0 0 3 0 0 .000 128 27.1 36 9 12 3 0 22 0 0 28 26 8.56 1.76
'17計 17 8 0 0 0 1 3 1 0 .250 221 48.1 65 15 14 3 0 38 0 0 43 41 7.63 1.63
2018 WSH 5 4 0 0 0 1 1 0 0 .500 118 26.1 37 7 1 0 1 0 0 0 17 17 5.81 1.44
2019 SEA 23 6 0 0 0 4 10 0 0 .286 453 111.2 102 24 23 2 2 94 1 0 61 59 4.76 1.12
2020 BAL 6 6 0 0 0 1 4 0 0 .200 129 29.1 33 5 4 0 2 31 1 0 18 13 3.99 1.26
ATL 3 3 0 0 0 0 0 0 0 ---- 52 9.2 22 4 2 0 0 9 0 0 16 16 14.90 2.48
'20計 9 9 0 0 0 1 4 0 0 .200 181 39.0 55 9 6 0 2 40 1 0 34 29 6.69 1.56
2021 TOR 6 1 0 0 0 1 0 1 0 1.000 65 14.0 20 3 3 0 0 17 0 0 10 10 6.43 1.64
2022 SEA 7 0 0 0 0 1 1 0 0 .500 69 16.2 14 4 6 0 1 5 0 0 10 10 5.40 1.20
2023 2 2 0 0 0 0 1 0 0 .000 40 9.0 7 1 6 0 0 3 0 0 3 2 2.00 1.44
MLB:13年 198 148 2 0 0 53 53 3 1 .500 4088 953.1 1035 162 233 17 21 713 11 1 542 485 4.58 1.33
  • 2023年度シーズン終了時

背番号

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  • 46(2011年、2018年)
  • 57(2012年 - 2014年、2019年)
  • 49(2014年途中 - 同年終了)
  • 33(2015年 - 2017年途中)
  • 29(2017年途中 - 同年終了)
  • 69(2020年 - 同年途中、2021年)
  • 53(2020年途中 - 同年終了、2022年 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ 2020年11月5日にAJ・グラファニーノグレッグ・カレンの2選手と発表されている[14]

出典

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  1. ^ 日系3世のスズキ“祖国”で躍動 好リード&2ラン”. スポニチ Sponichi Annex (2012年3月26日). 2012年3月31日閲覧。
  2. ^ "Twins acquire left-handed pitcher Tommy Milone from Athletics in exchange for outfielder Sam Fuld" (Press release) (英語). MLB.com (Minnesota Twins). 31 July 2014. 2016年10月18日閲覧
  3. ^ a b c d e f g h i j MLB公式プロフィール参照。2022年6月19日閲覧。
  4. ^ Adam McCalvy (2016年12月14日). “Brewers sign lefty Milone to 1-year contract” (英語). MLB.com. 2016年12月15日閲覧。
  5. ^ Tommy Milone 2017 Pitching Gamelogs” (英語). Baseball-Reference.com. 2017年5月2日閲覧。
  6. ^ Adam McCalvy (2017年5月1日). “Brewers call up Scahill, designate Milone” (英語). MLB.com. 2017年5月2日閲覧。
  7. ^ Anthony DiComo (2017年5月7日). “Looking for depth, Mets claim lefty Milone”. MLB.com. 2017年5月8日閲覧。
  8. ^ Jamal Collier (2018年7月27日). “Turner flirts with cycle as Nats claw back to .500” (英語). MLB.com. 2018年7月29日閲覧。
  9. ^ Greg Johns (2018年12月8日). “Source: Mariners ink Milone to Minors deal” (英語). MLB.com. 2018年12月13日閲覧。
  10. ^ マリナーズ、ゴードンとヒーリーが負傷者リスト入り”. 日刊スポーツ (2019年5月22日). 2019年5月22日閲覧。
  11. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  12. ^ Joe Trezza (2020年7月15日). “O's select contracts of lefties LeBlanc, Milone” (英語). MLB.com. 2020年7月20日閲覧。
  13. ^ Joe Trezza (2020年7月25日). “Milone, bullpen unable to contain Red Sox” (英語). MLB.com. 2020年7月25日閲覧。
  14. ^ Connor Byrne (2020年11月5日). “Braves, Orioles Complete Tommy Milone Trade” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月11日閲覧。
  15. ^ Braves finalize deal with O's for lefty Milone” (英語). MLB.com. 2020年8月31日閲覧。
  16. ^ Connor Byrne (2021年2月25日). “Blue Jays, Tommy Milone Agree To Minors Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月26日閲覧。
  17. ^ @BlueJays (2021年4月4日). "We've selected the contract of LHP Tommy Milone. He will wear number 69". X(旧Twitter)より2021年4月7日閲覧
  18. ^ Steve Adams (2021年8月10日). “Blue Jays Release Tommy Milone” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年8月22日閲覧。
  19. ^ Darragh McDonald (2022年6月18日). “Mariners Select Tommy Milone, Designate Joey Gerber” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年6月19日閲覧。
  20. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、127頁。ISBN 978-4-331-52002-4 
  21. ^ 「ミネソタ・ツインズ」『2016MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 46頁

関連項目

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外部リンク

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