グラニ
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グラニ[1](グラネ[2]とも。古ノルド語: Grani)は、北欧神話に登場する灰色の毛並みをした牡馬[3]。オーディンの持つ駿馬スレイプニルの血を引いているとされる[4]。
『ヴォルスンガ・サガ』では、シグルズはレギンに義父のヒャールプレイク王が管理する馬の中から自分の馬を求めろと言われ、王に好きな馬を選ぶ許しをもらい、行き会った老人(オーディン)の忠告を得て選んだ[5]。
『古エッダ』の『レギンの歌』では、シグルズがヒアールプレクの飼育馬の中から自身の判断でグラニを選んだとされている[6]。
なお、ワーグナーのオペラ『ニーベルングの指環』では、ブリュンヒルデの馬にグラーネ(Grane)という名がつけられている。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ヴィルヘルム・グレンベック『北欧神話と伝説』山室静訳、新潮社、1971年、ISBN 978-4-10-502501-4。
- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
- 菅原邦城 『北欧神話』東京書籍、1984年。
- 『アイスランドサガ』谷口幸男訳、新潮社、1979年。