スコロド石
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スコロド石 | |
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化学式 | Fe(AsO₄)・2H₂O |
結晶系 | 斜方晶系 |
モース硬度 | 4 |
色 | 暗灰緑色・赤褐色 |
その他の特性 | 叩いたり熱したりすると独特の臭気を放つ |
文献 | [1] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
スコロド石(スコロドせき、Scorodite)は鉱物(ヒ酸塩鉱物)の一種。 化学組成はFe(AsO₄)・2H₂O。結晶系は斜方晶系。色は暗灰緑色・赤褐色・青色・白色など。条痕色はほぼ白色。モース硬度は4。 比重は3.28~3.41。劈開は無し。 叩いたり熱したりするとにんにくのような臭いを出すため、Scoroditeという英名は「にんにくのような」という形容詞であるギリシャ語Scorodionに由来する。また、日本でもかつては「葱臭石」と呼ばれており、発見された当初は、錫石や毒鉄鉱などと間違えられた。 主な産地の一つにアメリカのイエローストーン国立公園が挙げられ、公園内の温泉水中では、スコロド石が沈殿しつつある。日本では、大分県の木浦鉱山などで採掘される。
ヒ素化合物としては比較的安定した性質を持つため、非鉄金属製錬(とくに精鉱のヒ素含有率が高い低品位鉱を用いた銅製錬など)などで副産出したヒ素を安全に貯蔵するために、人工的にスコロダイト(スコロド石)を製造する事がある。
脚注
[編集]- ^ https://www.mindat.org/min-3595.html Mindat data
参考文献
[編集]- 堀秀道 「楽しい鉱物図鑑」(1992年) 草思社 ISBN 4-7942-0483-3
関連項目
[編集]- 鉱物学 - 鉱物
- バリッシャー石グループ