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エノック・オムワンバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エノック・オムワンバ Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム エノック・オムワンバ
ラテン文字 Enoch Omwamba
国籍  ケニア
種目 長距離種目
所属 三菱重工
大学 山梨学院大学
生年月日 (1993-04-04) 1993年4月4日(31歳)
出身地  ケニア
身長 170cm
体重 54kg
800m 1分49秒2(2009年)
1500m 3分35秒69(2015年)
5000m 13分28秒41(2015年)
10000m 27分47秒36(2019年)
ハーフマラソン 1時間01分15秒(2013年)
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エノック・オムワンバ(Enoch Omwamba、1993年4月4日 - )は、ケニア共和国出身の陸上競技選手長距離種目)。ケニア・ナイクル高校卒。山梨学院大学現代ビジネス学部卒業。三菱重工マラソン部所属。身長170cm、体重54kg。血液型O型。

略歴

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高校までは中距離の選手だった。ジョセフ・オツオリケネディ・イセナステファン・マヤカソロモン・ワチーラデビッド・カリウキオンベチェ・モカンバメクボ・ジョブ・モグスオンディバ・コスマスの流れでスカウトされ、山梨学院大学に入学した[1]。1年時の2012年、日本学生対抗選手権では10000メートル競走5000メートル競走で共に優勝した[2]。駅伝でもエースとして[3]出雲全日本大学選抜駅伝競走ではアンカーの6区(10.2km)を29分23秒で走り区間賞を取った。全日本大学駅伝対校選手権大会では、2区を区間新記録となる37分16秒で走った。2013年1月の第89回箱根駅伝では、2区を走り12人をごぼう抜き、16位から4位まで母校の襷を引き上げた。12人抜きは、大学の先輩であるメクボ・ジョブ・モグスに並ぶものであった[4][5]

2年以降は怪我に悩まされ、特にロードレースでは本来の力を発揮できないことが多かった。 第90回箱根駅伝は2区途中で疲労骨折による棄権[6]、3年時の第91回箱根駅伝では2区エントリーも前年12月31日の練習中にアキレス腱を痛め当日にエントリー変更[7]、4年時の第92回箱根駅伝では夏に痛めた膝が復調したものの1年のドミニク・ニャイロに留学生枠を譲る形で補欠となった[8]

一方でトラック種目では輝かしい結果を残した。関東インカレでは1500mで4連覇を達成し、4年時の3分35秒69は日本学生記録。5000mでも2年から3連覇を達成した。日本インカレでは3年時に1500mと5000mの2冠を達成した。

大学卒業後は三菱重工マラソン部に所属し、競技を継続[8]。駅伝メンバーとしてチームの躍進を支えているほか、2019年の全日本実業団対抗陸上競技選手権大会では10000mで優勝を果たすなど、駅伝・トラックを中心に活躍している。

2022年シーズンからはアシスタントコーチ兼選手として、後進の指導にも携わっている。

主な戦績

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  • 2012年 関東インカレ 1500m 3分45秒92 優勝
  • 2012年 関東インカレ 5000m 13分48秒34 2位
  • 2012年 関東インカレ 10000m 28分18秒93 優勝
  • 2012年 日本インカレ 5000m 13分53秒53 優勝
  • 2012年 日本インカレ 10000m 28分58秒77 優勝
  • 2012年 出雲駅伝 6区(10.2km) 29分23秒 区間賞
  • 2012年 全日本大学駅伝 2区(13.2km) 37分16秒 区間新記録
  • 2013年 箱根駅伝 2区(23.2km) 1時間09分32秒 区間2位
  • 2013年 丸亀国際ハーフマラソン 1時間01分15秒 2位
  • 2013年 関東インカレ 1500m 3分39秒16 優勝・大会新記録
  • 2013年 関東インカレ 5000m 13分31秒54 優勝
  • 2013年 関東インカレ 10000m 28分15秒80 優勝
  • 2013年 箱根駅伝予選会 20K 57分57秒 個人1位
  • 2013年 全日本大学駅伝 8区(19.7km) 58分10秒 区間2位
  • 2014年 箱根駅伝 2区(23.2km) 9.6km過ぎで疲労骨折により途中棄権
  • 2014年 関東インカレ 1500m 3分48秒66 優勝
  • 2014年 関東インカレ 5000m 13分36秒96 優勝
  • 2014年 日本インカレ 1500m 3分39秒01 優勝
  • 2014年 日本インカレ 5000m 13分40秒21 優勝
  • 2015年 関東インカレ 5000m 13分35秒35 優勝
  • 2015年 関東インカレ 1500m 3分35秒69 優勝・大会新記録・日本学生新記録
  • 2015年 日本インカレ 5000m 13分40秒78 3位
  • 2016年 九州実業団対抗毎日駅伝大会 2区(7.4km) 20分50秒 区間2位(チームは初優勝)
  • 2017年 全日本実業団対抗駅伝競走大会 2区(8.3km) 22分58秒 区間17位(チームは初入賞)
  • 2017年 九州実業団対抗毎日駅伝大会 2区(7.4km) 20分57秒 区間賞(チームは2連覇)
  • 2018年 全日本実業団対抗駅伝競走大会 2区(8.3km) 23分18秒 区間20位
  • 2019年 全日本実業団対抗駅伝競走大会 2区(8.3km) 22分44秒 区間9位(チームは準優勝)
  • 2019年 全日本実業団対抗陸上競技選手権大会 10000m 27分47秒36 優勝
  • 2020年 全日本実業団対抗駅伝競走大会 2区(8.3km) 23分12秒 区間25位

自己ベスト

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  • 800m 1分49秒2(2009年6月16日)
  • 1500m 3分35秒69(2015年 関東インカレ) ※日本学生記録
  • 5000m 13分28秒41(2015年 金栗記念選抜陸上中長距離熊本大会)
  • 10000m 27分47秒36(2019年 第67回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会)
  • 10マイル 46分25秒
  • 20km 57分57秒(2013年 立川・箱根駅伝予選会)
  • ハーフマラソン 1時間01分15秒(2013年 丸亀国際ハーフマラソン)

出典

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  1. ^ 山梨学院大学 上田誠仁監督取材”. 文化放送 (2012年10月6日). 2013年3月9日閲覧。
  2. ^ 男子5000・出岐6位、オムワンバ2冠…日本学生対校選手権”. スポーツ報知 (2012年9月12日). 2012年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月9日閲覧。
  3. ^ 第24回 出雲全日本大学選抜駅伝”. フジテレビ (2012年). 2013年3月9日閲覧。
  4. ^ 山梨学大・オムワンバ12人抜き!モグスに並ぶ1年生最多…箱根駅伝”. スポーツ報知 (2013年1月2日). 2014年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月9日閲覧。
  5. ^ 先輩モグスに並んだ 山梨学院大オムワンバも12人抜き”. スポーツニッポン (2013年1月3日). 2013年3月9日閲覧。
  6. ^ 口の動きで「痛い、痛い」オムワンバ、疲労骨折”. 読売新聞 (2014年1月2日). 2018年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月3日閲覧。
  7. ^ 山梨学院大、オムワンバ欠場響き往路13位”. 日刊スポーツ (2015年1月2日). 2015年1月3日閲覧。
  8. ^ a b 【箱根駅伝】山学大・上田監督「走らせてあげたかった」オムワンバの献身に男泣き”. スポーツ報知 (2016年1月3日). 2016年6月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月3日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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