イェリング朝
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イェリング朝(デンマーク語: Jellingdynastiet)は、実在が確実な最古のデンマークの王朝である。王朝の拠点であったイェリングから名付けられた。また、伝説上の最初のデンマーク王スキョルドからスキョル朝(Skioldunger)、あるいは事実上の始祖ゴーム老王(ゴーム・デン・ガムレ)にちなんでゴーム家(Gormslægten)あるいはゴーム・デン・ガムレ家(Gorm den Gamles slægt)ともいわれる。
概要
[編集]ゴーム老王の子で、ハーラル青歯王は、10世紀にデンマークおよびノルウェーを統合、支配し、以後1042年まで同王家がデンマーク王位についた。ハーラル青歯王の子スヴェン双叉髭王はイングランドをも征服し、スヴェンの子クヌーズ2世はイングランド、デンマーク、およびノルウェーを含む「北海帝国」をつくりあげた。しかし、クヌーズの死後、3国は別々の君主により統治され、イェリング朝もクヌーズの子ハーデクヌーズの死により断絶、デンマーク王位はスヴェン双叉髭王の娘エストリズの子スヴェン2世に始まるエストリズセン朝に継承された。
系図
[編集]ゴーム老王 | テューラ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ハーラル1世 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スヴェン1世 | チューラ =スティルビョルン スウェーデン王族 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ハーラル2世 | エルギフ (ノーサンプトン伯アルフヘルム娘) | クヌーズ1世 | エンマ (ノルマンディー公リシャール1世娘) | エストリズ | ウルフ デーンの伯 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スヴェン ノルウェー王 | ハロルド1世 イングランド王 | ハーデクヌーズ 兼イングランド王 | グンヒル =神聖ローマ皇帝ハインリヒ3世 | エストリズセン朝 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
デンマーク王
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 百瀬 宏 他 編『新版 世界各国史21 北欧史』山川出版社、1998年
- Frank Barlow, The Feudal Kingdom of England 1042-1216, David MacKay Company, 1961.
- John Cannon, The Oxford illustrated history of the British monarchy, Oxford University Press, 1988.