飯塚悟史
2018年3月25日 横浜スタジアムにて | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 新潟県上越市 |
生年月日 | 1996年10月11日(28歳) |
身長 体重 |
188 cm 85 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2014年 ドラフト7位 |
初出場 | 2017年6月19日 |
最終出場 | 2019年8月14日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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飯塚 悟史(いいづか さとし、1996年10月11日 - )は、新潟県上越市出身の元プロ野球選手(投手)。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]中学時代からのバッテリーである鎌倉航とともに日本文理高校に進学し、1年の夏からベンチ入り。その秋から背番号「1」を背負い、2年の夏に第95回全国高等学校野球選手権大会初出場。2年秋の第44回明治神宮野球大会では合計3本塁打(決勝で2打席連続、うち1本はバックスクリーンを越える130m弾)を打つも、決勝で沖縄尚学に敗れる。3年春の選抜大会では豊川高校に1回戦で敗れるも、その夏の3度目の甲子園では、5試合を1人で投げ抜きベスト4に進出した。高校通算15本塁打。
2014年のプロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから7巡目指名を受け、11月5日に契約金2000万円、年俸500万円で仮契約した[1]。背番号は「30」。
DeNA時代
[編集]2015年、開幕を二軍で迎えたが、4月下旬に右肘の違和感を訴え、5月に遊離軟骨除去手術を受けた[2]。故障の影響もあり、この年は二軍で5試合の登板にとどまり、防御率は0.60だった。オフには台湾で行われたウィンターリーグに参加。7試合に登板し、防御率2.03だった[2]。
2016年、二軍で15試合に登板し、6勝7敗、防御率3.52だった[3]。
2017年、開幕を二軍で迎えたが、6月18日の対オリックス・バファローズ戦(横浜スタジアム)がノーゲームとなった影響で先発のチャンスが回り、翌19日に一軍初登板初先発。5回無失点の力投を見せたものの[4]、リリーフ陣が打たれ、初勝利はお預けとなった[5]。その後も先発として登板を重ね、6試合目となる8月30日対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)でプロ初勝利(5回2/3、1失点)を挙げた。
2018年、開幕前にチームの先発候補に故障者が続出する中、オープン戦で好投を続け、自身初の開幕ローテーション入りを果たす。好投しながらも打線の援護に恵まれなかった不運などもあり、9試合の先発登板で1勝6敗、防御率4.74だった。
2019年、2試合に先発したが防御率9.95と振るわず、二軍調整を経てリリーフに転向。3試合にリリーフとして登板したが、救援防御率12.60と先発時よりも打ち込まれる結果となった。二軍でも14試合46回2/3を投げて防御率5.21と一軍・二軍を通しても低調なシーズンに終わった。
2020年、二軍で一時は防御率37.13を記録するほど不振を極め、10月まで20試合に登板しながら防御率10点台と結果を残せなかった。結果的に3年ぶりに一軍登板なしに終わり、二軍では27試合の登板で1勝2敗、防御率9.00と振るわず、減額制限に迫る24.5%減、275万円ダウンの845万円(金額は推定)でサインした[6]。
2021年、8月2日に右肘のクリーニング手術を受けたことが球団より発表された[7]。9月2日、長男の誕生を自身のInstagramで報告[8]。10月5日に戦力外通告を受け[9]、トライアウトを受験。打者3人に対して被安打2・奪三振1の投球を披露する[10]も、他球団からのオファーはなく、12月20日に現役引退が発表された[11][12]。
現役引退後
[編集]現役引退後はDeNAの球団職員に転身し[12]野球振興・スクール事業部に所属[13]。横浜DeNAベイスターズベースボールスクールコーチなどを担当した[14]。2023年シーズンより球団の1軍ゲームアナリストを務める[15][13]。
選手としての特徴・人物
[編集]スリークォーターから最速151km/h[16]のストレートと決め球であるフォークボール[17]を軸に、スライダー[18]、カットボール[18]、カーブ[19]を投げる。
2020年シーズン開幕前に沖縄出身の女性ユニット「いーどぅし」でボーカル、三線を担当するかーなーと結婚したことを発表した[20]。翌年9月長男が誕生している[8]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | DeNA | 9 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 | .250 | 186 | 42.0 | 41 | 9 | 21 | 1 | 4 | 27 | 1 | 0 | 22 | 20 | 4.29 | 1.48 |
2018 | 9 | 9 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 0 | .143 | 198 | 43.2 | 52 | 8 | 23 | 3 | 1 | 34 | 1 | 0 | 24 | 23 | 4.74 | 1.72 | |
2019 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 52 | 11.1 | 17 | 4 | 3 | 0 | 1 | 9 | 0 | 0 | 14 | 14 | 11.12 | 1.76 | |
通算:3年 | 23 | 19 | 0 | 0 | 0 | 2 | 10 | 0 | 1 | .167 | 436 | 97.0 | 110 | 21 | 47 | 4 | 6 | 70 | 2 | 0 | 60 | 57 | 5.29 | 1.62 |
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2017 | DeNA | 9 | 5 | 5 | 0 | 1 | 1.000 |
2018 | 9 | 1 | 6 | 0 | 1 | 1.000 | |
2019 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
通算 | 23 | 6 | 11 | 0 | 2 | 1.000 |
記録
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2017年6月19日、対オリックス・バファローズ3回戦(横浜スタジアム)、5回無失点で勝敗つかず[5]
- 初奪三振:同上、1回表に小島脩平から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2017年8月30日、対中日ドラゴンズ21回戦(ナゴヤドーム)、5回2/3を1失点
- 初ホールド:2017年10月3日、対中日ドラゴンズ24回戦(横浜スタジアム)、6回表に2番手で救援登板、2回を1失点
- 打撃記録
- 初打席:2017年6月19日、対オリックス・バファローズ3回戦(横浜スタジアム)、3回裏に金子千尋から投犠打
- 初安打:2017年7月30日、対読売ジャイアンツ17回戦(東京ドーム)、2回表に大竹寛から中前安打
背番号
[編集]- 30(2015年 - 2021年)
脚注
[編集]- ^ “仮契約後会見詳報・背番号30は『やりがいがある』。日本文理・飯塚悟史投手、横浜DeNAベイスターズと仮契約。「第一線で投げられるように頑張る」”. GATAポスト. (2014年11月5日) 2015年1月9日閲覧。
- ^ a b “未完のエース候補、DeNA・飯塚。昨年二軍登板5試合も2年目「先発ローテ候補の一人」へ”. Baseball Channel (2016年1月27日). 2016年11月9日閲覧。
- ^ “2016年度 横浜DeNAベイスターズ 横浜DeNAベイスターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2016年11月9日閲覧。
- ^ “DeNAの20歳飯塚、プロ初登板初先発で5回2安打無失点「楽しく投げられた」”. スポーツニッポン (2017年6月19日). 2017年6月19日閲覧。
- ^ a b “DeNA、逆転負け ラミレス監督「野球なので、こういうこともある」”. スポーツニッポン (2017年6月19日). 2017年6月19日閲覧。
- ^ “【DeNA】飯塚悟史 減額制限に迫る24・5パーセント減の845万円でサイン”. スポーツ報知 (2020年11月18日). 2020年11月19日閲覧。
- ^ “齋藤俊介選手、飯塚悟史選手、髙田琢登選手の手術について”. 横浜DeNAベイスターズ オフィシャルホームページ (2021年8月2日). 2021年9月2日閲覧。
- ^ a b “【DeNA】飯塚悟史が長男誕生をインスタで報告「3402gとなかなかのBig Baby」”. スポーツ報知 (2021年9月2日). 2021年9月2日閲覧。
- ^ “【DeNA】大量10選手に戦力外通告 中井大介、乙坂智、風張連ら”. スポーツ報知. (2021年10月5日) 2021年10月6日閲覧。
- ^ “【トライアウト】DeNA飯塚悟史「ホッとした」見逃しK奪い復活アピール”. 日刊スポーツ (2021年12月8日). 2021年12月20日閲覧。
- ^ “飯塚悟史選手 現役引退のお知らせ”. 横浜DeNAベイスターズ オフィシャルホームページ (2021年12月20日). 2021年12月20日閲覧。
- ^ a b “合同トライアウト参加のDeNA飯塚と笠井が現役引退 ともに球団職員に”. 日刊スポーツ (2021年12月20日). 2021年12月22日閲覧。
- ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2023年2月1日). “DeNAが2023年スタッフ陣容発表 21年引退の飯塚悟史氏が1軍ゲームアナリスト就任”. サンスポ. 2023年2月1日閲覧。
- ^ 飯塚悟史選手後援会. “飯塚コーチ 始動!”. 飯塚悟史選手後援会. 2023年2月1日閲覧。
- ^ “あけましておめでとうございます。”. 飯塚悟史 / Iizuka Satoshi Instagram (2023年1月1日). 2023年1月3日閲覧。
- ^ “「開幕一軍を目指す」横浜DeNAの飯塚悟史投手が上越市でトークショー”. 上越タウンジャーナル (2019年1月6日). 2019年2月18日閲覧。
- ^ “上越市出身のDeNA飯塚 5回無失点の堂々デビュー 初勝利はおあずけ”. 上越タウンジャーナル (2017年6月19日). 2018年4月2日閲覧。
- ^ a b “DeNA飯塚、開幕ローテぐいっ!バックドア駆使6回1失点”. スポーツニッポン (2018年3月19日). 2018年4月2日閲覧。
- ^ “DeNA飯塚、主砲筒香へ緊張の94球/今日の一番”. 日刊スポーツ (2018年2月6日). 2018年4月2日閲覧。
- ^ “DeNA・飯塚、24歳歌手・かーなーさんと結婚!先発ローテ入りへ「責任感増す」”. SANSPO.COM(サンスポ) (2020年3月3日). 2020年11月19日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 飯塚悟史 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 飯塚悟史 (@3sassi0) - X(旧Twitter)
- 飯塚悟史 (@meshizuka.s) - Instagram