都乃河勇人
都乃河 勇人(とのかわ ゆうと)は、日本のゲームシナリオライター、作詞家、ライトノベル作家。ビジュアルアーツ傘下のゲームブランドKeyに所属していた[1]。現在フリー[2]。
概要
[編集]2007年1月に発売された『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜 CS Edition』で、Keyの新人シナリオライターとしてデビュー。移植による追加シナリオの一部を担当した。同年7月に発売された『リトルバスターズ!』より、本格的にシナリオ制作に参加。同作では、日常イベントのほとんどと小毬ルート、来ヶ谷ルートを担当した他、エンディングテーマの一つである「Alicemagic」の作詞を手掛けた(同曲は、同作の18禁版である『リトルバスターズ! エクスタシー』でも別アレンジ版が用いられている)。同作での活躍を見た企画担当の麻枝准からは「あとはいかに手を抜いたギャグをなくしていくか」「(執筆のたびに段々評価が上がっているという都乃河の話を受けて)つぎは絶対すごい。業界のトップライターに躍り出る[3]」とまで言われている。
その後、2008年9月発売の『リトルバスターズ! エクスタシー』を最後に、それまでKey草創期からシナリオを書き続けた麻枝がゲームシナリオの執筆を休止した(Keyには音楽、QC担当などとして残留)ことにより、2012年3月現在同ブランド所属の専属ゲームシナリオライターは事実上都乃河のみとなっている。
また、2007年11月にリニューアルされたKey公式サイト内におけるスタッフブログでは、2008年7月に突発企画として行われた『第一回マスターアップ記念・大質問大会』にて、回答者としてKeyや都乃河自身などに関する質問に回答し、自身の人物像にまつわる話を数多く披露した。
「春日部勝利」という名で『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』、『リトルバスターズ! エクスタシー』、『Rewrite』に声優として出演したことがある。
2016年12月、keyを退社していたことが発表された[1]。
作風
[編集]「自分で人気のあるキャラクターを生み出すより、人気のあるキャラクターを動かしたほうがやりやすい」、「(キャラ作りが)一番の課題」「短編・中編なら得意だが、長編だとダレてしまう[3]」と本人が述べている。
担当作品
[編集]ゲームシナリオ
[編集]- 智代アフター 〜I's a Wonderful Life〜 CS Edition(移植に伴う加筆修正部分の大半を担当)
- リトルバスターズ!(神北小毬シナリオ・来ヶ谷唯湖シナリオ・日常イベントの大半を担当)
- リトルバスターズ! エクスタシー(笹瀬川佐々美シナリオを担当)
- Rewrite(鳳ちはやシナリオ・中津静流シナリオを担当)
- Rewrite Harvest festa!(鳳ちはやシナリオ・中津静流シナリオを担当)
- トライアンソロジー ~三面鏡の国のアリス~
ライトノベル
[編集]- Farewell,ours ~夏の僕らは瞬きもできない場所へ~(2016年8月30日発売、ファミ通文庫、ISBN 9784047271241)
書籍
[編集]アニメ
[編集]- リトルバスターズ!シリーズ(脚本協力)
楽曲
[編集]- Alicemagic(作詞/『リトルバスターズ!』、『リトルバスターズ! エクスタシー』)
- 猫と硝子と円い月(作詞/『リトルバスターズ!エクスタシー キャラクターソング〜佐々美〜』)
- Philosophyz(作詞/『Rewrite』)
- 恋文(作詞/『Rewrite』)
脚注
[編集]- ^ a b “Key新作『Summer Pockets』発表!ヒロイン公開&制作陣に独占インタビュー!”. 電撃G’sマガジン. 2016年12月9日閲覧。
- ^ https://twitter.com/yuuto_tonokawa/status/806854191071145985 2016年12月9日閲覧。
- ^ a b Key 著、電撃G's magazine編集部 編『リトルバスターズ!パーフェクトビジュアルブック』メディアワークス(原著2007年12月)、pp.167-173頁。ISBN 9784840241564。
外部リンク
[編集]- Key Official Home Page
- 都乃河勇人 (@yuuto_tonokawa) - X(旧Twitter)