鉢
表示
鉢(はち)とは、皿より深く、壺よりは浅く、口の開いた容器のことである。一般的には上面が広く開いている入れ物のうち、深めの形状のものを指す[1]。浅い形状のものは皿[1]、中間的な形状のものは皿鉢[1]という。
材質や形状は特に問わない。 陶磁器製、金属製、ガラス製、石製、木製、プラスチック製のものなどがあり、形は円形が多いが、四角形、八角形などの多角形、花形や雲形などさまざまの形態の鉢もみられる。
歴史
[編集]鉢の語源は梵語にまで遡る。元は僧侶が托鉢の際にもつ容器を指す梵語Patra(パートラ)の音訳である鉢多羅(はったら=応量器)で、この托鉢僧が用いた容器が一般化して鉢になったと言われる[1]。鉢のような容器は、縄文土器や弥生土器にも見られる。神前の供器としても利用されてきた。
種類
[編集]など
派生用法
[編集]- 形状が似ているため、頭蓋骨のことを鉢ともいう。鉢合わせ、鉢巻などの用例はそれに由来する。
- 日本の兜における頭頂部を覆う部分のことも同様にそう呼ばれ、旧日本軍や自衛隊においても戦闘用ヘルメットのことを「鉄鉢(てっぱち)」という俗称で呼んでいる。
- 処女の女陰の異名を鉢または新鉢(あらばち)と言うことがある(新鉢は処女そのものを指すこともある)。