鈴川二郎
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すずかわ じろう 鈴川 二郎 | |
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生年月日 | 1912年11月24日 |
没年月日 | 不詳年 |
出生地 | 日本 |
職業 | 俳優 |
ジャンル | 劇映画(時代劇・現代劇、特撮映画、トーキー) |
活動期間 | 1953年 - 1968年 |
主な作品 | |
『ゴジラ』 |
来歴・人物
[編集]東宝の専属俳優。
主に本多猪四郎監督の特撮映画に多く出演し、1956年の『空の大怪獣 ラドン』では緒方燐作が演じる五郎と犬猿の仲である由造、1960年の『ガス人間第一号』では土屋嘉男演じるガス人間に襲われた金庫前の死体、1964年の『三大怪獣 地球最大の決戦』では「金星ってのは、アフリカか?」と言って失笑を買う若林映子演じる金星人と名乗るサルノ王女に群がる野次馬を演じた。
1968年以降の出演記録やテレビドラマの出演が見当たらず、すでに故人とされるが、没年月日や死因などは明らかでない。
同じく専属俳優だった加藤茂雄によると鈴川は昔、静岡県の無声映画の映写技師であり、阪東妻三郎に憧れて俳優になったという[6]。また、中島春雄によれば当時東映の専属俳優だった片岡千恵蔵が東宝に招かれた際、彼がNGを出すたびに監督だった渡辺邦男が「お前が悪い!」と鈴川のせいにして叱ったという[出典 3]。
出演作品
[編集]東宝
[編集]特筆以外、すべて製作・配給は「東宝」である。
- 天晴れ一番手柄 青春銭形平次(1953年、市川崑監督)
- 七人の侍(1954年、黒澤明監督) - 百姓
- 魔子恐るべし(1954年、鈴木英夫監督)
- ゴジラシリーズ
- ゴジラ(1954年、本多猪四郎監督) - 大戸島村民[出典 4]
- キングコング対ゴジラ(1962年、本多猪四郎監督) - 船員[2]
- 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年、本多猪四郎監督) - 野次馬[出典 5][注釈 1]
- 透明人間(1954年、小田基義監督) - 記者[要出典][注釈 1]
- 麦笛(1955年、豊田四郎監督)
- 33号車応答なし(1955年、谷口千吉監督)
- 獣人雪男(1955年、本多猪四郎監督) - 捜索隊員[要出典][注釈 1]
- 若い樹(1956年、本多猪四郎監督)
- 女房族は訴える(1956年、筧正典監督)
- ならず者(1956年、青柳信雄監督)
- 東京の人さようなら(1956年、本多猪四郎監督) - 漁師
- 白夫人の妖恋(1956年、豊田四郎監督) - 呂祖廟の民[要出典][注釈 1]
- いで湯の姉妹(1956年、小田基義監督) - 源造
- 空の大怪獣 ラドン(1956年、本多猪四郎監督) - 炭坑夫由造[出典 6]
- 最後の脱走(1957年、谷口千吉監督)
- 下町(1957年、千葉泰樹監督) - 自転車の男
- 続サラリーマン出世太閤記(1957年、筧正典監督)
- 地球防衛軍(1957年、本多猪四郎監督) - 村人、記者、防衛軍幹部、ミステリアン幹部[4役][要出典][注釈 1]
- 変身人間シリーズ
- 弥次喜多道中双六(1958年、千葉泰樹監督):水花の垂安
- 若旦那は三代目(1958年、中村積監督)
- 大怪獣バラン(1958年、本多猪四郎監督) - 部落の男[要出典][注釈 1]
- 日本誕生(1959年、稲垣浩監督) - 大和国の民[要出典] [注釈 1]
- 宇宙大戦争(1959年、本多猪四郎監督) - 会議出席者、演説する政府関係者[2役][要出典][注釈 1]
- 八百屋お七 江戸祭り一番娘(1960年、岩城英二監督)
- がめつい奴(1960年、千葉泰樹監督)
- 秋立ちぬ(1960年、成瀬巳喜男監督)
- 背広三四郎 花の一本背負い(1961年、岩城英二監督)
- 顔役暁に死す(1961年、岡本喜八監督) - 倉岡署の刑事[注釈 1]
- モスラ(1961年、本多猪四郎監督) - インファント島の島民[要出典][注釈 1]
- 世界大戦争(1961年、松林宗恵監督) - 笠置丸船員[要出典][注釈 1]
- 君も出世ができる(1964年、須川栄三監督) - 羽田空港の男[注釈 1]
- 宇宙大怪獣ドゴラ(1964年、本多猪四郎監督) - 火力発電所当直員[9]
- フランケンシュタイン対地底怪獣(1965年、本多猪四郎監督) - 広島の農夫[要出典][注釈 1]
- 大冒険(1965年、古澤憲吾監督)[注釈 3] - 名古屋署の警察官[要出典][注釈 1]
- 奇巌城の冒険(1966年、谷口千吉監督)[注釈 4] - 敦煌の民、ペシルの民[2役][注釈 1]
- 連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年、丸山誠治監督) - 鹿児島湾の漁師[要出典][注釈 1]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 東宝特撮映画全史 1983, p. 531, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d e ゴジラ大百科 1993, p. 122, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d モスラ映画大全 2011, p. 71, 「脇役俳優辞典25」
- ^ a b c d e f g 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 110, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c d 野村宏平、冬門稔弐「11月24日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、333頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 111, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ 中島春雄『怪獣人生 元祖ゴジラ俳優・中島春雄』洋泉社、2010年、283頁。ISBN 978-4-86248-589-2。
- ^ 東宝ゴジラ会「第二章 円谷組スタッフインタビュー INTERVIEW10 中島春雄」『特撮 円谷組 ゴジラと東宝特撮にかけた青春』洋泉社、2010年10月9日、pp.138-139頁。ISBN 978-4-86248-622-6。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 83, 「『宇宙大怪獣ドゴラ』作品解説/俳優名鑑」
出典(リンク)
[編集]参考文献
[編集]- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。
- 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝(洋泉社)
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年8月24日。ISBN 978-4-8003-0452-0。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。
外部リンク
[編集]- 鈴川二郎 - 日本映画データベース
- 鈴川二郎 - allcinema
- 鈴川二郎 - KINENOTE
- Jirô Suzukawa - IMDb