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金澤一志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
金澤一志

金澤 一志(かなざわ ひとし、1959年 - )は、東京都生まれの評論家エッセイスト詩人

1980年代から書店に勤務しながらライターとして活動し、美術・写真・デザイン評論、書評、詩歌評論を発表している。

略歴

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東京都大田区生まれ。父は電気化学者。祖父は株式会社博報堂の旧社屋などを設計した建築家。祖父の名前に由来する及川四郎のペンネームを使用していた時期がある。

小学校から中学一年まで東京少年少女合唱隊に所属して多数のコンサート、レコーディングをおこなう。パリの木の十字架少年合唱団との共演も経験した。変声期を機会に脱隊、その後いくつかのバンドに参加するが高校卒業と同時に離脱する。音楽への興味にはシービーエス・ソニーレコード株式会社(現・株式会社ソニー・ミュージックレコーズ)に勤めていた姉の影響がある。

1978年東京都立日比谷高等学校卒を経て早稲田大学卒。大学在学中から国内取次を通さない百パーセント自社輸入の美術専門の洋書店の開業に参加して勤務。この書店に触れたベストセラー小説を映画化した「なんとなく、クリスタル」(松竹)には書店員役で出演している。

のちにベルギー、スイスの知人と共同で無店舗の書店を興す。2002年を境に実質的な販売からは身を引いている。

活動 

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書店勤務の一方で1980年代から「POPEYE」「Olive」「BRUTUS」「Miss HERO」「流行通信」「STUDIO VOICE」などの情報誌に書評、美術展評、エッセイ、コラム記事を書く。多くは無記名記事。

1980年代はじめにはジグマー・ポルケ、フランチェスコ・クレメンテ、マルクス・レーツなど新興のアーティストを一般誌上で紹介する。

1983年にはキース・ヘリングの日本招聘に参画した。航空機内誌に美術館紹介の連載をもち、一時期アメリカ版「FLASH ART」誌、カナダの「RIVEREDGE」誌の特派記者をつとめるなどテーマは現代美術に一貫していたが、2002年以降は日本の詩人北園克衛の周辺にかかわる言語芸術への発言が多くなっている。

著作 

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翻訳 

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  • 『夢をみた-ジョナサン・ボロフスキーの夢日記』(ISSHI PRESS)

編著 

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写真集 

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  • 『ambient poetry』(Kaei Editions)
  • 「journal of photographs」No.1-No.4(BOOOKS)
  • 『die Jpegs der Rose』(amPO Verlag)

詩集 

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  • 『BALS! BALS! BALS!』(Kaei Editions)
  • 『parole within baloons』(Riverside Press)
  • 『雨のバーゼルの月のためのあたたかい音楽』(BOOOKS)
  • 『バナナハウス』(BOOOKS)
  • 『魔術師になるために』(思潮社

その他

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北園克衛の詩

外部リンク

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