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赤いサラファン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
みんなのうた
赤いサラファン
歌手 研ナオコ
作詞者 津川主一(訳詞)
作曲者 アレクサンドル・エゴロヴィチ・ヴァルラーモフ
編曲者 MAKI
映像 人形アニメーション
映像制作者 高橋克雄
初放送月 1984年12月 - 1985年1月
再放送月 2016年4月 - 5月(ラジオのみ)
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赤いサラファン」(ロシア語: Красный сарафан)は、ロシア歌曲である。

概要

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アレクサンドル・エゴロヴィチ・ヴァルラーモフにより1834年に作曲された。ニコライ・グリゴリエヴィチ・ツィガーノフ英語版ロシア語版[注釈 1]による1831年作の詩につけられたと伝えられている。

サラファンロシア語: сарафан)とはロシアの女性がルバシカブラウス)の上に着るジャンパースカートに似た民族衣装である。

結婚に乗り気でない娘とそれを諭す母親との会話により成り立っている。原詩は10番まであり、1番から5番までは娘の台詞、6番から10番は母親の台詞である[2]ロシア語の “赤い”(красный、クラースヌィ)には “美しい” という意味もある[3][注釈 2]

ロシアでは現在に至るまで歌い継がれている作品である。

1853年には当時ロシアを楽旅中だったポーランドヴァイオリニストヘンリク・ヴィエニャフスキが本作を元に幻想曲『モスクワの思い出』作品6を作曲した。

日本では津川主一の訳詞で親しまれ、いわゆるロシア民謡のレパートリーの一つとして人気がある。1984年昭和59年)にはNHKの『みんなのうた』で取り上げられた[4]2007年平成19年)のテレビ東京制作のテレビドラマ李香蘭』でも、李香蘭役の上戸彩が本作を歌唱するシーンがある。

歌唱した主な歌手

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楽曲の構成

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本稿では研ナオコによる1984年版のピアノ伴奏編曲と、それを元に記譜した楽譜(ピアノ・リダクション大譜表)について述べる。

楽譜プレイバック内容は、楽譜作成ソフトウェアFinale2014年版』への打ち込み・再生結果による。
  • ハ長調(C)であり、テンポ表記はAndanteテンポ(拍の速度)は「音価4分音符≒ 72」である。
  • 拍子拍節は、24拍子。
  • 臨時記号が少なく、装飾音符は存在しないため、比較的読譜しやすい。
  • 21小節目で「E4」という珍しいコード記譜が認められる[注釈 3]
  • 曲の最後半部〜ラストはリタルダンドritardando: “rit. )とフェルマータ / )が用いられており、ゆっくり演奏して終る。

備考

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日本音楽著作権協会(JASRAC)においては2023年4月現在、「赤いサラファン」として以下の作品が登録されており、作詞作曲パブリックドメインとして登録されている。

オリジナルは、外国作品/出典:Z (各種参考資料) /作品コード 0O6-1601-1 KRASNYJ SARAFAN /ORIGINAL/(赤いサラファン/原曲/)が登録されており、作詞作曲:TRADITIONALとの記述とは別に作詞:ZIGANOFF N G、作曲:VARLAMOV ALEKSANDR E と正式な作者表記がされている[7][注釈 4][注釈 5]

内国作品として登録されている主なバージョンは以下の通り。作詞・作曲はいずれも「ロシア民謡」名義として登録されている[7]

  • 000-9597-4 赤いサラファン
    • 訳詞:津川主一/出典:K (資料部確認データ)
      • 計18名1グループの歌手が「アーティスト」と登録されている[注釈 6]
  • 003-0808-1 赤いサラファン(中山知子訳詞)
  • 001-9727-1 赤いサラファン

赤いサラファンKRASNYJ SARAFAN)」の検索結果では、2023年4月現在、上記のものを含め73件が登録されている[7][注釈 8]

脚注

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注釈

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  1. ^ コライ・グリゴリエヴィチ・ツィガーノフ(ロシア語: Николай Григорьевич Цыганов1797年 - 1832年12月12日)は詩人で、マールイ劇場の俳優でもあった[1]
  2. ^ красный” のウィクショナリー英語版、およびロシア語版参照。
  3. ^ E (add4)と推測される。
  4. ^ JASRACデータベースにおける著作者表記は「姓 - 名」の順であり、外国著作者の表記も同様に準拠する。「スラヴ系の人名」も参照。
  5. ^ ロシア語(キリル文字)のラテン文字転写
  6. ^ 研ナオコはデータベースに登録されていない[7]
  7. ^ 緒園凉子1947年死去のため、パブリックドメインとして登録。
  8. ^ なお、新たな作詞(訳詩を含む)や編曲によるものは『別の作品』扱いとなる。詳しくは二次的著作物を参照のこと。

出典

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  1. ^ 戸辺又方(とべ・ゆうほう)『ロシアの言語と文化』(ナウカ、1996年3月20日)、p.65
  2. ^ 原語で歌う海外曲 -『Красный Сарафан 赤いサラファン』”. 2018年4月6日閲覧。インターネットアーカイブによるキャッシュ
  3. ^ ロシア語: Красный — (устаревшее) в значении «красивый»=英語対訳:КRed - (obsolete) in the meaning of "beautiful"ロシア語版記事より。
  4. ^ 赤いサラファン/みんなのうたデータベース 編曲は矢島マキが「MAKI」名義で手掛け、映像は高橋克雄制作の人形アニメーション
  5. ^ 音楽の森 music Forest データベース検索より
  6. ^ DAM CHANNEL”. 第一興商DAM. 2018年4月6日閲覧。リクエストNo.は研ナオコ版が1840-78、島田祐子版が4498-03。
  7. ^ a b c d JASRAC作品データベース検索サービス J-WID 検索結果

関連項目

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外部リンク

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