肥筑方言
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肥筑方言 | |
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話される国 | 日本 |
地域 | 九州北部・西部 |
話者数 | — |
言語系統 | |
言語コード | |
ISO 639-3 | — |
Glottolog |
hich1237 [1] |
肥筑方言の範囲 |
肥筑方言(ひちくほうげん)は、日本語の方言の区画の一つで、九州方言のうちの大まかな分類の一つである。
中・北部九州地域の現在の福岡県西部に位置する筑紫国(あるいは筑前国から筑後国)と、現在の佐賀県や(壱岐・対馬含む)長崎県に位置する肥前国から現在の熊本県や大分県日田市近郊に位置する肥後国(かつての肥国)との地域で使われている諸方言を総称した呼称である。九州方言には、このほかに豊日方言・薩隅方言が存在する。
特徴
[編集]肥筑方言共通の特徴は以下のようなものがあげられる。
- 形容詞の終止形語尾が「か」となる(カ語尾)。
- 例:よい→よか
- 逆接の接続助詞に「ばってん・ばって」を用いる。
- 終助詞「ばい」「たい」を用いる。
- 主格を表す助詞に「の」が多く使われる。
- 対象を表す助詞に「ば」が使われる。
- 一段・二段活用の動詞の命令形は、「-ろ」を用いる。ただ地域によっては五段活用化して「-れ」を用いる。
- 例:「起きろ・起きれ」「食べろ・食べれ」
- 「-ろ」は共通語と同じ形であるが、西日本方言・豊日方言では「起きよ・起きい」「食べよ・食べえ」と言うため、地理上孤立している。
諸方言に特有な表現は、各項を参照されたい。
種類
[編集]脚注
[編集]- ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “肥筑方言”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History