終着駅
終着駅(しゅうちゃくえき)は終わりの駅(終点)のことであるが、その意味は「終わり」をどのように捉えるかによって少し変化する(詳細は後述)。
列車の終点
[編集]ある鉄道路線の中間に位置する駅でも、列車の(行先)設定上、その駅止まりの列車からいえば「終着駅」と呼ぶことが出来る。例えば、東海道本線東京発小田原行き普通列車の終着駅は小田原駅である。
線区の終点
[編集]線路名称で、ある路線の終点となっている駅を終着駅という。例えば東京駅から神戸駅に至る東海道本線の終着駅は神戸駅である。なお、線路名称上始点でも終点から見れば終着駅になり得る。つまり、東海道本線の終着駅は東京駅でも良い。
行き止まり形線区の終点
[編集]これは上の「線区の終点」の中でも、行止まりとなっている線区の末端で、物理的に線路が他のいずれの路線にも接続していない駅を指す。停止目標から大幅に過走すれば車止めに衝突し、更に駅施設を破壊する大事故となる為、確実に停車できるよう、線路末端の制限速度が15km/h以下と低く設定されている。列車はこの駅に到着後、反対方向へ発車する。当然、そこから先は常時出発停止となる為、出発信号機は存在せず、プラットホーム手前の場内信号機は注意(Y)か警戒(YY)・停止(R)の2灯表示しかないところが多い。ただし、その先に機回し線や引き上げ線がある駅はその方向に入換信号機がある。
東日本旅客鉄道(JR東日本)では、青森駅から三厩駅まで「快速終着駅号」が運行されている。
以下に挙げる駅はJR旅客会社における行止まり形線区の終点である(2023年4月1日現在)。なお伊東駅・和倉温泉駅・鹿島サッカースタジアム駅・羽沢横浜国大駅等のように、私鉄など他の鉄道事業者の線路がつながっている終着駅、銚子駅のように、構内で他の鉄道路線(路面電車・地下鉄を除く)に直接乗換が可能(乗換駅)であり、そこから他の鉄道路線で先に行ける終着駅、並びに東日本大震災等の災害により一時的に終着駅となっている駅は除いてある。また、新幹線に限った場合は新函館北斗駅・新潟駅・敦賀駅・鹿児島中央駅・長崎駅も該当するが、いずれも在来線などへは乗換可能となっている。
北海道旅客鉄道(JR北海道)
[編集]東日本旅客鉄道(JR東日本)
[編集]東海旅客鉄道(JR東海)
[編集]西日本旅客鉄道(JR西日本)
[編集]四国旅客鉄道(JR四国)
[編集]九州旅客鉄道(JR九州)
[編集]- なお、JR旅客会社では両端が終着駅である線区は宇美駅と西戸崎駅の香椎線のみである。
廃止路線
[編集]国鉄民営化後(第三セクター鉄道に転換などを含む)は除く。
国鉄民営化以前
関連項目
[編集]- ターミナル駅
- 頭端式ホーム - 場合によっては櫛形ホームとも言われる。
- 機回し
- 列島縦断 鉄道乗りつくしの旅〜JR20000km全線走破〜 - 当番組では終着駅で必ず写真を撮るルールが設けられた。
- 盲腸線
外部リンク
[編集]- 小林拓矢 (2021年1月29日). “方南町に西高島平…なぜ「行き止まり」駅なのか 直通や乗り換え路線なし、延伸構想ある路線も”. 東洋経済オンライン. 2021年8月11日閲覧。