松原秀
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松原 秀(まつばら しゅう、1981年8月27日[1][2][3] - )は、日本の脚本家、放送作家。滋賀県彦根市出身[4]、東京都中野区在住。
ラジオ番組のハガキ職人を経て脚本家・放送作家となり、主にお笑い番組やバラエティ番組、テレビアニメを手がけている。
略歴
[編集]素人時代は『ナインティナインのオールナイトニッポン』において下ネタを得意とする常連ハガキ職人として知られていた[5]。その当時、番組のMCを務めるナインティナイン・岡村隆史の実家に押しかけたことで、一度「破門」になったこともあるが、のちに許されて食事を共にしたという[6][7]。
その後、吉本総合芸能学院へ入学し、お笑い芸人を目指すも挫折。放送作家としての活動を始める[8]。
作家としての活動当初はお笑い番組やバラエティ番組の脚本・構成を担っていたが、2015年からテレビアニメ『銀魂゜』の脚本を担当。続く『おそ松さん』では1話および3話の映像ソフト化が見送られ、お蔵入りとなったことで話題となる[5][9][10]。ハガキ職人を経て作家になる者は多いが、松原のようにアニメの脚本家となる例は珍しい[6]。『おそ松さん』で採用された理由として、松原自身は「ハガキ職人時代に見せた『ダメでもいい』という深夜の空気感への期待」と語り、キャラクターデザインを担当した浅野直之は「アニメに漬かっていないからではないか」としている[5]。アニメ監督の藤田陽一とは、松原が参加したアニメ作品の多くで関わり合いがある。
東京アニメアワード2016の「アニメオブザイヤー」において、脚本・オリジナル原作賞を受賞した[11]。
さらに実写映画『珍遊記』も手がけるなど[12][13]、活躍の場を広げている。
参加作品
[編集]アニメーション作品
[編集]- 2006年
- 2013年
-
- ぴったらず(OVA、脚本・演出)[14]
- 2015年
- 2016年
- 2017年
-
- おそ松さん(第2期:2017年 - 2018年、シリーズ構成・脚本)
- 2019年
- 2020年
-
- おそ松さん(第3期:2020年 - 2021年、シリーズ構成・脚本)
- 2022年
-
- おそ松さん〜ヒピポ族と輝く果実〜(劇場アニメ、脚本)
- 2023年
-
- おそ松さん〜魂のたこ焼きパーティーと伝説のお泊り会〜(劇場アニメ、脚本)
テレビ番組
[編集]- エンタの神様(構成)
- 主演 さまぁ〜ず 〜設定 美容室〜(2010年、脚本)[4]
- 臨死!!江古田ちゃん(2011年、脚本)[14]
- AKB48コント「何もそこまで…」(2013 - 2014年、構成)[4]
- NMB48 げいにん!(2012 - 2014年、構成)[3]
- SKE48のエビフライデーナイト(2013年、構成)[3]
- 絶対笑者(2013 - 2014年、構成)[16]
- おぎやはぎと愉快な芸人(なかま)たち(2016年、構成)[5]
ラジオ番組
[編集]- SCHOOL NINE(2010年、構成)[16]
- 月曜日のパーソナリティである東京03を担当
- 裏方(超!A&G+、2020年 - 2022年、パーソナリティ)[19]
- 裏表 松原秀とモグライダー芝大輔(超!A&G+、2022年 -、パーソナリティ)[20]
実写映画
[編集]その他
[編集]- 超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』(2021年、キャラクターコンテンツ、原作) [21]
脚注
[編集]- ^ “「『おそ松さん』ファンに言いたい。こっちのほうがもっとひどいぞ!」アニメ「おそ松さん」も手がける松原秀&お笑い芸人・おおかわらが語る、映画「珍遊記」脚本化裏話”. アキバ総研. 2022年7月21日閲覧。
- ^ “経済効果300億円の人気アニメ「おそ松さん」ヒットの理由。監督と構成作家が語る |”. bizSPA!フレッシュ. 2022年7月21日閲覧。
- ^ a b c “松原秀”. 文化放送. 2022年7月11日閲覧。
- ^ a b c d e f “ぴったらず公式ホームページ スタッフ”. 2016年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月8日閲覧。
- ^ a b c d “『おそ松さん』クリエイターが語る大ブレイクの真相「“全員ニート、全員童貞で大人になっている”と聞いて勝算が見えた」”. 2016年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月8日閲覧。
- ^ a b “「『おそ松さん』脚本家も...」ナイナイ岡村隆史の炎上発言で注目集まる“ハガキ職人”出身クリエイターの系譜”. 2016年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月8日閲覧。
- ^ “アニメ「おそ松さん」「銀魂」脚本家は元はがき職人 ナイナイ岡村、現在の活躍に驚き”. 2016年4月8日閲覧。
- ^ “イヤミの「お笑い学校」刺さると話題”. 2016年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月17日閲覧。
- ^ “『おそ松さん』だけじゃない! 放送禁止・DVD化禁止…あのドラマ、アニメ、映画がタブーになった理由とは”. 2015年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月8日閲覧。
- ^ “ネット大騒ぎ。収録中止「おそ松さん」“幻の第1話”を徹底的に振り返ってみた”. 2015年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月8日閲覧。
- ^ “映画「ラブライブ!」、「SHIROBAKO」がアニメ・オブ・ザ・イヤーのグランプリ受賞”. 2016年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月8日閲覧。
- ^ “「『おそ松さん』ファンに言いたい。こっちのほうがもっとひどいぞ!」アニメ「おそ松さん」も手がける松原秀&お笑い芸人・おおかわらが語る、映画「珍遊記」脚本化裏話”. 2016年4月8日閲覧。
- ^ “漫☆画太郎先生による伝説のギャグ漫画「珍遊記」が実写映画化!主演は松山ケンイチさん。脚本に「銀魂゜」「おそ松さん」の放送作家・松原秀さんが抜擢!”. 2016年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月8日閲覧。
- ^ a b c d e f “allcinema 松原秀のプロフィール”. 2016年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月8日閲覧。
- ^ “各キャラクターとキャスト・スタッフの紹介”. 2016年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月8日閲覧。
- ^ a b c d “森のおんがくだん”. 2016年4月8日閲覧。
- ^ “アニメ「クラシカロイド」"ムジーク"解禁!!”. 2016年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月8日閲覧。
- ^ “「おそ松さん」完全新作となる劇場版「えいがのおそ松さん」2019年春公開”. 映画ナタリー. ナターシャ (2018年8月19日). 2018年8月19日閲覧。
- ^ 【新番組】「裏方」毎週金曜27時〜27時30分放送!4月3日(金)「超!A&G+」で放送開始! - 文化放送(2020年3月27日)
- ^ “【新番組】松原秀とモグライダー芝大輔がパーソナリティを務める「裏表」放送開始!初回は5月7日(土)27時30分~!”. 文化放送 (2022年5月5日). 2022年7月11日閲覧。
- ^ “「ヒプノシスマイク」開発チームが手がける超人的シェアハウスストーリー「カリスマ」始動”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2021年8月7日). 2021年8月8日閲覧。
関連事項
[編集]- ナインティナインのオールナイトニッポン - 素人時代に投稿していた番組
- ハガキ職人
- 藤田陽一 - 松原が参加したテレビアニメで監督を務める
外部リンク
[編集]- 松原秀 (@matsubara2) - X(旧Twitter)
- 松原秀 (shu.matsubara.fox) - Facebook
- 松原秀のプロフィールallcinema