昆明・シンガポール鉄道
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昆明・シンガポール鉄道(こんめいシンガポールてつどう)は、中国とシンガポールさらに東南アジアの全ての大陸諸国を結ぶ計画・建設中の鉄道のことをいい、全アジア鉄道ネットワークと呼ばれるようになっている。
概要
[編集]もともと中国と東南アジア各地を結ぶ鉄道はイギリスとフランスの植民地時代より構想されていたが、20世紀の国際的な争いにより、地域の鉄道は分離されたままになっていた。2006年10月、アジア等の18カ国がトランス・アジア鉄道協定に署名したことにより、この構想は公式に復活することとなり、昆明・シンガポール鉄道はトランス・アジア鉄道の1つとして指定されることとなった。また、2014年からは一帯一路構想を推進する中国が積極的に域内の鉄道整備に乗り出している。
計画路線は、中国の昆明からタイのバンコクへの3路線から成っている。東ルートはベトナム、カンボジア経由、中央ルートはラオス経由、西ルートはミャンマー経由である。バンコクからシンガポールへの南半分の部分は既に長年運行されているが、高速鉄道が計画されている。
2014年時点で、中国とベトナム、中国とミャンマー、ラオスとベトナムを結ぶ部分の工事が開始されているという。ミャンマーとラオスを結ぶ区間は2011年に中国の援助により開始されたが、遅延している。日本の援助によるベトナム南北高速鉄道計画は、2010年に高額な工費のため中止された。これらの区間は当初、2020年までに完成される予定とされていた。この鉄道網は地域の経済の結びつきを強め、中国と東南アジアの経済関係を増大させるものと期待されている。