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新地発電所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新地発電所
新地発電所
新地発電所(2018年7月)
種類 火力発電所
電気事業者 相馬共同火力発電株式会社
所在地 日本の旗 日本
福島県相馬郡新地町駒ケ嶺字今神1番地1
北緯37度50分35秒 東経140度56分44秒 / 北緯37.84306度 東経140.94556度 / 37.84306; 140.94556座標: 北緯37度50分35秒 東経140度56分44秒 / 北緯37.84306度 東経140.94556度 / 37.84306; 140.94556
1号機
発電方式 汽力発電
出力 100万 kW
燃料 石炭、木質バイオマス
約 450万(1、2号機計) t / 年
熱効率 41.89%(HHV)
着工日 1990年8月
営業運転開始日 1994年7月
2号機
発電方式 汽力発電
出力 100万 kW
燃料 石炭、木質バイオマス
熱効率 41.89%(HHV)
着工日 1991年8月
営業運転開始日 1995年7月
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新地発電所(しんちはつでんしょ)は、福島県相馬郡新地町駒ケ嶺字今神1番地1にある相馬共同火力発電石炭火力発電所

概要

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東北電力JERAの折半出資[1][2]による相馬共同火力発電株式会社が運営する石炭火力発電所。1994年7月に1号機が運転を開始、2号機までが建設された。発電所付近の、新地町と相馬市にまたがる一帯は、電源立地を生かした相馬中核工業団地として整備されている[3]

相馬港で陸揚げされた石炭(海外炭)を燃料としており(助燃剤として重油軽油を使用)、同発電所で使用される石炭は同港の扱い量の大半を占める[4]。低炭素社会への取り組みとして、木質バイオマス燃料(木質ペレット)が2015年3月から導入された。

排煙のために建てられた煙突は高さ200mの高さを誇り、天気が良い日には約50km離れた仙台市の高層ビルや丘陵地から見ることができる。

発電設備

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  • 総出力:200万kW[5]
  • 敷地面積:約182ha
1号機
定格出力:100万kW
使用燃料:石炭、木質バイオマス
蒸気条件:超臨界圧Super Critical)
熱効率:41.89%(高位発熱量基準)
営業運転開始:1994年7月
2号機
定格出力:100万kW
使用燃料:石炭、木質バイオマス
蒸気条件:超臨界圧(SC)
熱効率:41.89%(高位発熱量基準)
営業運転開始:1995年7月

地震による被災

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東北地方太平洋沖地震 (2011年)
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって被災。2号機が自動停止した。1号機は定期点検で停止中であった。両機とも設備に被害が発生したため運転を停止した[6]
復旧作業により12月19日に2号機が運転を再開[7]、12月27日に1号機が運転を再開した[8]。なお、両機とも2012年3月20日に石炭専焼によるフル出力(100万kW)運転を達成した[9]
福島県沖地震 (2022年)
2022年3月16日に発生した福島県沖地震によって被災。1号機が自動停止した。また、専用埠頭に4基ある揚炭機のうち2基が損壊した[10]

沿革

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  • 1981年6月 - 相馬共同火力発電株式会社設立。
  • 1990年8月 - 1号機着工。
  • 1991年8月 - 2号機着工。
  • 1994年7月 - 1号機営業運転開始。
  • 1995年7月 - 2号機営業運転開始。
  • 1995年10月 - PR施設「わくわくランド」オープン。
  • 2011年3月 - 東北地方太平洋沖地震により被災。発電停止。
  • 2011年12月 - 19日に2号機、27日に1号機が運転を再開。
  • 2015年3月 - 木質バイオマス燃料導入。[11]

出典

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関連項目

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外部リンク

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