技術試験衛星9号機
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技術試験衛星9号機[1] (Engineering Test Satellite-9[2], ETS-9[2]) | |
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所属 | JAXA、NICT、総務省[1] |
主製造業者 | 三菱電機 |
公式ページ | 技術試験衛星9号機 |
状態 | 開発中 |
目的 | 市場ニーズを実現する通信技術と、それらの通信機器を搭載・運用できる衛星バス技術の実証[1] |
設計寿命 | 16年[1] |
打上げ機 | H3ロケット(予定)[1] |
打上げ日時 | 2025年度(予定) |
物理的特長 | |
質量 | 約4.5 t(打ち上げ時)[1] |
発生電力 | 25 kW以上、供給電力20 kW以上[1] |
主な推進器 | ホールスラスタ、イオンエンジン[1] |
姿勢制御方式 | 3軸姿勢制御 |
軌道要素 | |
周回対象 | 地球 |
軌道 | 静止軌道[1] |
高度 (h) | 約 36,000 km[1] |
軌道傾斜角 (i) | 0度 |
軌道周期 (P) | 1日 |
搭載機器 |
技術試験衛星9号機 (Engineering Test Satellite-9[2], ETS-9[2]) は、宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、総務省、情報通信研究機構(NICT)、三菱電機が開発中の技術試験衛星[1]。
2022年度中にH3ロケットで打ち上げられる予定だったが、H3ロケットの打ち上げの延期が重なり、2025年度予定となった[1]。
背景
[編集]2015年1月9日に決定された宇宙開発戦略本部作成の宇宙基本計画において、「今後の情報通信技術の動向やニーズを把握した上で我が国として開発すべきミッション技術や衛星バス技術等を明確化し、技術試験衛星の打ち上げから国際展開に至るロードマップ、国際競争力に関する目標設定や今後の技術開発の在り方について検討を行い、平成27年度中に結論を得る。これを踏まえた新たな技術試験衛星を平成33年度をめどに打ち上げることを目指す。」として、技術試験衛星9号機の打ち上げが明記されたが、H3ロケットの打ち上げの延期が重なったことで、2025年度に予定となった[3]。
2017年3月、JAXAのプロジェクト移行審査を経て、プロジェクトへと移行[4]、2017年4月には三菱電機がプライムメーカーに選定された[5]。
搭載機器
[編集]バスの定常運用、および相乗りペイロードの追加搭載を行う民間事業者としてスカパーJSATを選定した[6][7]。スカパーJSATの横浜衛星管制センターからETS-9を運用する[7]。相乗りペイロードにはスカパーJSATが提案した静止軌道光学モニタを搭載し、静止軌道上を撮影してデブリ等の状況を確認する[7]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “技術試験衛星9号機”. 宇宙航空研究開発機構. 2020年4月1日閲覧。
- ^ 『宇宙基本計画』(レポート)宇宙開発戦略本部、2015年1月9日 。
- ^ 布野泰広; 舘和夫; 深津敦『技術試験衛星9号機プロジェクト移行審査の結果について』(レポート)宇宙航空研究開発機構、第34回宇宙開発利用部会、2017年5月9日 。
- ^ 『「技術試験衛星9号機」のプライムメーカーに選定』(プレスリリース)三菱電機、2017年4月7日 。2020年4月3日閲覧。
- ^ 『文部科学省・JAXAにおける衛星開発・運用状況』(レポート)文部科学省研究開発局、第51回宇宙産業・科学技術基盤部会、2019年11月25日 。
- ^ a b c 『2020年3月期 第2四半期決算説明会』(レポート)スカパーJSATホールディングス、2019年11月7日 。