山下一貴
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選手情報 | ||||
フルネーム | 山下 一貴 | |||
ラテン文字 | Ichitaka YAMASHITA | |||
国籍 | 日本 | |||
競技 | 陸上競技 | |||
種目 | 長距離走・マラソン | |||
所属 | 三菱重工マラソン部 | |||
大学 | 駒澤大学 経営学部 卒業 | |||
生年月日 | 1997年7月29日(27歳) | |||
出身地 | 長崎県長崎市 | |||
身長 | 172cm | |||
体重 | 55kg | |||
自己ベスト | ||||
5000m | 13分47秒83(2022年) | |||
10000m | 28分31秒89(2018年) | |||
ハーフマラソン | 1時間02分36秒(2019年) | |||
マラソン | 2時間05分51秒(2023年) | |||
編集 |
山下 一貴(やました いちたか、1997年7月29日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は長距離走・マラソン。長崎県長崎市出身。三菱重工マラソン部所属。
経歴・人物
[編集]- 長崎市立滑石中学校、瓊浦高等学校から駒澤大学に進学。2年次から台頭し、駅伝メンバー入り。安定した走りとスタミナが特徴的で、箱根駅伝では3年連続でエース区間2区を担当した[1]。
- 駒澤大学卒業後は、三菱重工マラソン部に所属 [2](入社時の三菱日立パワーシステムズ(MHPS)マラソン部から改称)[3]。
- 2021年2月の第76回びわ湖毎日マラソンで初マラソンに挑戦。2時間08分10秒は、藤原正和が2003年に記録した従来の初マラソン日本記録を上回った[4]。
- 2度目のマラソンとなる2022年2月、第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会では、2時間07分42秒で2位。2023年のマラソングランドチャンピオンシップ(2024年パリオリンピック選考会)への出場権を獲得[5] 。さらに、2022年アジア競技大会男子マラソン日本代表に選出された[6]が、コロナ禍の影響で開催が延期になったことに伴い、代表は内定解除となった[7] 。
- 東京マラソン2023では、32km付近から先頭集団を引っ張り、最後は日本人トップ争いを制して7位[8] 。日本歴代3位となる2時間05分51秒を記録し、2023年世界陸上競技選手権大会代表に選出された。
- 日本代表としての初レースとなった、2023年世界陸上競技選手権大会・男子マラソンでは、入賞を狙う冷静な走りと終盤の追い上げで40キロ地点を5位で通過した。しかし両脚が痙攣するアクシデントで失速、11位でゴールした。[9][10]。
- レース中とは対照的な笑顔は「イチタカスマイル」と呼ばれている。2度目のマラソンでは、35キロ過ぎ先頭集団で笑みをこぼす場面がテレビで中継された[11]。
駅伝戦績
[編集]大学駅伝
[編集]学年 | 出雲駅伝 | 全日本大学駅伝 | 箱根駅伝 |
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1年生 (2016年度) |
第28回 出走なし |
第48回 出走なし |
第93回 出走なし |
2年生 (2017年度) |
第29回 出走なし |
第49回 8区-区間7位 59分20秒 |
第94回 2区-区間13位 1時間09分58秒 |
3年生 (2018年度) |
第30回 不出場 |
第50回 8区-区間2位 58分43秒 |
第95回 2区-区間9位 1時間08分09秒 |
4年生 (2019年度) |
第31回 1区-区間2位 24分23秒 |
第51回 8区-区間3位 58分06秒 |
第96回 2区-区間13位 1時間08分18秒 |
実業団駅伝
[編集]年 | 大会 | 区間 | 区間順位 | 記録 | チーム順位 |
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2020年度 (入社1年目) |
第57回九州実業団対抗毎日駅伝大会 | 1区 | 7位 | 37分08秒 | 2位 |
第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会 | 5区 | 4位 | 46分56秒 | 6位 | |
2021年度 (入社2年目) |
第58回九州実業団対抗毎日駅伝大会 | 7区 | 2位 | 47分25秒 | 2位 |
第66回全日本実業団対抗駅伝競走大会 | 5区 | 4位 | 48分39秒 | 4位 | |
2022年度 (入社3年目) |
第59回九州実業団対抗毎日駅伝大会 | 出走なし | 6位 | ||
第67回全日本実業団対抗駅伝競走大会 | 5区 | 9位 | 46分30秒 | 4位 |
その他
[編集]年 | 大会 | 区間 | 区間順位 | 記録 | チーム順位 |
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2015年(高校3年) | 第66回全国高等学校駅伝競走大会 | 3区 | 6位 | 30分43秒 | 16位 |
2019年(大学3年) | 第24回天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 | 7区 | 8位 | 38分04秒 | 5位 |
2020年(大学4年) | 第25回天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 | 7区 | 22位 | 38分10秒 | 22位 |
マラソン全成績
[編集]開催年月日 | 大会 | 順位 | 記録 | 備考 |
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2021年2月28日 | 第76回びわ湖毎日マラソン | 18位 | 2時間08分10秒 | 初マラソン |
2022年2月27日 | 第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会 | 2位 | 2時間07分42秒 | 大会新・自己ベスト更新・MGC出場権獲得 |
2023年3月5日 | 東京マラソン2023 | 7位 | 2時間05分51秒 | 日本人トップ・自己ベスト更新・日本歴代3位・世界選手権代表候補派遣設定突破 |
2023年8月27日 | 2023年世界陸上競技選手権大会(ブダペスト) | 11位 | 2時間11分19秒 | 日本人トップ |
自己ベスト
[編集]種目 | 記録 | 年月日 | 大会 |
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5000m | 13分47秒83 | 2022年5月4日 | ゴールデンゲームズinのべおか |
10000m | 28分31秒89 | 2018年11月24日 | 関東学連10000m記録挑戦競技会 |
ハーフマラソン | 1時間02分36秒 | 2019年3月10日 | 第22回日本学生ハーフマラソン選手権 |
マラソン | 2時間05分51秒 | 2023年3月5日 | 東京マラソン2023 |
脚注
[編集]- ^ “第98回東京箱根間往復大学駅伝競走選手詳細”. 2022年3月8日閲覧。
- ^ “三菱重工マラソン部 山下一貴”. 2022年3月8日閲覧。
- ^ 『「三菱重工マラソン部」新スタートのお知らせ』(プレスリリース)三菱重工業株式会社、2020年9月1日 。2022年3月8日閲覧。
- ^ “初マラソン2時間8分台 三菱重工・山下一貴「上出来」でも「次が大事」”. 長崎新聞 (2021年3月4日). 2022年3月8日閲覧。
- ^ “【大阪・びわ湖毎日マラソン統合大会】山下一貴が2時間07分42秒で2位「自己ベストが出せてよかった」”. スポニチ (2022年2月27日). 2022年3月8日閲覧。
- ^ “アジア大会マラソン代表 山下一貴(三菱重工)選出 2月の大阪・びわ湖毎日マラソン2位”. 長崎新聞 (2022年3月30日). 2022年3月30日閲覧。
- ^ “日本陸連、杭州アジア大会マラソン代表の内定解除 延期日程決まらず選手に意思確認”. スポニチ (2022年6月12日). 2022年8月3日閲覧。
- ^ “【東京マラソン】山下一貴2時間5分51秒の日本歴代3位!大迫に競り勝ち日本人トップ全体7位”. 日刊スポーツ (2023年3月5日). 2023年8月28日閲覧。
- ^ “【世界陸上】山下一貴 マラソンで両足つり12位も笑顔 入賞逃すも「日本人も戦える」”. 日刊スポーツ (2023年8月28日). 2023年8月28日閲覧。
- ^ “ブダペスト世界陸上マラソン9位のハキジマナがドーピング違反失格により、山下一貴、其田健也、西山和弥の順位がアップ”. 月陸オンライン. 2024年4月22日閲覧。
- ^ “2位山下一貴 35キロ過ぎきつくなり「余裕ありそう」浦野雄平に先に「行って」 思わず笑み”. 日刊スポーツ (2022年2月27日). 2022年3月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- 山下一貴 | 選手・スタッフ紹介 | 三菱重工マラソン部
- 山下一貴 (@785nuq) - X(旧Twitter)