小川珈琲
京都三条店 | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | OC |
本社所在地 |
日本 〒615-0802 京都府京都市右京区西京極北庄境町75番地 |
設立 | 1957年2月28日 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 6130001000393 |
事業内容 | コーヒーの製造および紅茶、コーヒー器具、輸入食品、喫茶材料の卸、販売 |
代表者 | 代表取締役社長 小川秀明 |
資本金 | 2500万円 |
売上高 | 65億5000万円(2018年1月実績) |
純利益 | 3億6610万円(2020年8月期)[1] |
総資産 | 41億8315万円(2020年8月31日現在)[1] |
従業員数 | 185名(2018年1月現在) |
主要子会社 | 小川珈琲クリエイツ |
関係する人物 | 小川秀次(創業者) |
外部リンク | https://www.oc-ogawa.co.jp/ |
特記事項:創業は1952年 |
小川珈琲株式会社(おがわコーヒー、英: OGAWA COFFEE CO., LTD.)は、京都府京都市右京区に本社を置くコーヒーの製造会社。子会社である小川珈琲クリエイツは、京都市内を中心に直営の喫茶店を多数設置している。
概要
[編集]小川秀次が南太平洋のラバウル(パプアニューギニア)へ向かったときに珈琲と出会い、1952年に京都市中京区で創業し、1957年に小川珈琲株式会社を設立した[2]。
1970年、小川珈琲株式会社の直営喫茶店を伏見に開設した[2]。以後、京都を中心に直営喫茶店を次々に開設する。
1974年、直営店および喫茶店12店舗を統括し、株式会社オリバーコーヒーを設立した[3]。1998年に株式会社小川珈琲クリエイツに社名を変更する。
現在はコーヒーの製造および紅茶、コーヒー器具等の卸売、販売を小川珈琲が、直営店、喫茶店およびコーヒーの通信販売を小川珈琲クリエイツが行っている。そして製品開発は両社が共同して行っている。
沿革
[編集]- 1952年 - 創業者小川秀次が個人営業をもって京都市中京区に創業
- 1957年 - 小川珈琲株式会社設立
- 1970年 - 京都市伏見区に直営1号店を開設
- 1974年 - 直営店を統括し、株式会社オリバーコーヒー設立
- 1997年 - 代表取締役社長に小川秀明が就任
- 1998年 - オリバーコーヒーが小川珈琲クリエイツに社名変更
- 2000年 - 小川珈琲がISO9001認定取得
- 2008年 - 小川珈琲、小川珈琲クリエイツがプライバシーマーク認定を取得
- 2013年 - 小川珈琲ホールディングス株式会社設立
- 2015年 - 初の海外店舗をボストンに開店[4]。
特色
[編集]ブラジルのサントス市商工会議所が認定した珈琲鑑定士(CLASSIFICADOR DE CAFÉ)や焙煎士による豆の品質検査を行い[5][6]、コーヒー通の中で「古都の珈琲職人」という高い評価を受けている[7]。社員が豆の買い付けから焙煎、卸、販売までを手がける「珈琲職人のコーヒー」を掲げている[8]。
職員には、「ジャパンバリスタチャンピオンシップ'08-'09』(日本スペシャルティコーヒー協会主催)優勝、「ワールドラテアートチャンピオンシップ2008」世界第3位入賞などの実績を持つバリスタ・岡田章宏[7][9]や、「ジャパンラテアートチャンピオンシップ」で2011-2012年と2年連続優勝した大澤直子[10]など、協議会で優勝、入賞したバリスタが複数いる。
有機農産物の規格ができる前から有機栽培の豆を扱っており[8]、2001年に有機JAS認定を京都工場にて取得した[11]。
2003年に国際フェアトレードラベル機構とライセンス契約を結び、フェアトレードによって作られたコーヒー豆の販売を行っている[11]。2005年には、アメリカのスミソニアン協会渡り鳥センターが認証するバードフレンドリー認証コーヒーを、日本で初めて発売した[8]。
自宅で美味しいコーヒーを飲んでもらうことを目的に、月1回、本社でコーヒー教室を開いて実践指導している[12]。
直営店
[編集]現在運営している店舗
[編集]- 京都府
- 本店
- 京都三条店
- 白梅町店
- 洛西店
- OGAWA COFFEE 京都駅中央口店
- OGAWA COFFEE 京都駅店
- 大阪府
- イオンモール大日店
- イオンモール和泉府中店
- 滋賀県
- 野洲店
- 神奈川県
- たまプラーザ店
- 埼玉県
- イオン越谷レイクタウン店
過去に存在した店舗
[編集]- 千葉県
- 南船橋店(2016年7月31日閉店)[13]
- 東京都
- 吉祥寺店(2017年9月24日閉店)[14]
- 神奈川県
- 横浜サウスウッド店(2015年12月6日閉店)[15]
- 愛知県
- 滋賀県
- 京都府
- シンフォニア御池店(2010年10月1日開店[22]、2011年6月30日閉店[23])
- 平安茶寮(2013年5月28日閉店)[24]
- Ogawa Coffee The Cafe 河原町三条店(2013年8月18日閉店)[25]
- 西小路店(2015年12月6日閉店)[26]
- 伏見店(2016年7月31日閉店)[27]
- 大久保店(2018年1月14日閉店)[28]
- 大阪府
- 奈良県
- 橿原店(2011年4月30日閉店)[32]
不祥事
[編集]虚偽表示
[編集]2013年11月21日、小川珈琲クリエイツは、35店舗でメニューに虚偽表示があったとし、その店名を明らかにした。 直営店32店舗とのれん分けした3店舗で2006年9月から2013年11月まで、メニューに「バタートースト」と表記しながら、実際には「マーガリン」を使用するなどしていた。 提供した人数については今の段階では調べる方法がなく、返金する予定はない[33]。
除草剤成分付着
[編集]2017年10月5日、全国のスーパーなどで販売した「京都小川珈琲カフェオレ190ml」のパッケージに、除草剤に使われる成分「トリフルラリン」が付着しているとして、27600本余りを回収すると発表した。付着の原因は調査中[34][35]。
脚注
[編集]- ^ a b 小川珈琲株式会社 第64期決算公告
- ^ a b 小川珈琲株式会社 (n.d.). “会社概要・沿革”. 2014年8月15日閲覧。
- ^ 小川珈琲クリエイツ株式会社 (n.d.). “会社概要・沿革”. 2014年8月15日閲覧。
- ^ Ogawa Coffee USA
- ^ 「○○○○さん 小川珈琲の珈琲鑑定士(知あり技あり)/京都」、朝日新聞 大阪地方版/京都、2002年12月10日、29頁。(見出しの人名を伏せ字にしています)
- ^ 「Decision ホンモノに迫る智恵の蓄積(COOL)」、『AERA』、2003年4月7日、92頁。
- ^ a b 「トップバリスタのレコメンドで読み解く最旬! COFFEE TREND barista1 岡田章宏」、『COFFEE hour』、エイムック2029、枻出版社、6-9頁、2010年。
- ^ a b c 「(成長企業 うちへおいでよ)小川珈琲 コーヒー製造・卸業 価値ある1杯へ五感研ぐ」、朝日新聞 東京夕刊、2012年5月21日、5頁
- ^ 「小川珈琲 日本一のバリスタが淹れる珈琲がある」、『コーヒーブック: 完全保存版』、枻出版社、80-81頁、2009年。
- ^ 「カップに、ほっこり ラテアート全国大会、京都の大澤さん連覇 独創的な表現/京都府」、朝日新聞 大阪地方版/京都、2012年4月11日、27頁。
- ^ 「[シニア探検隊]コーヒー楽しむ 自宅焙煎で 最高の一杯」、読売新聞 大阪夕刊、2011年11月7日、8頁。
- ^ “小川珈琲 南船橋店 閉店のご案内”. 2016年6月30日閲覧。
- ^ “小川珈琲 吉祥寺店 閉店のご案内”. 2017年8月23日閲覧。
- ^ “小川珈琲 横浜サウスウッド店 閉店のご案内”. 2015年12月7日閲覧。
- ^ “直営店のご案内”. 2012年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月8日閲覧。
- ^ “小川珈琲 鳴海店 閉店のご案内”. 2017年10月8日閲覧。
- ^ “閉店のご案内”. 2017年12月1日閲覧。
- ^ “草津店閉店のご案内”. 2014年12月26日閲覧。
- ^ “堅田店閉店のご案内”. 2015年7月10日閲覧。
- ^ “小川珈琲 彦根店 閉店のご案内”. 2016年1月5日閲覧。
- ^ “直営店のご案内”. 2010年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月8日閲覧。
- ^ “直営店のご案内”. 2011年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月8日閲覧。
- ^ “直営店のご案内”. 2013年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月8日閲覧。
- ^ “直営店のご案内”. 2013年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月8日閲覧。
- ^ “小川珈琲 西小路店 閉店のご案内”. 2015年12月7日閲覧。
- ^ “小川珈琲 伏見店 閉店のご案内”. 2016年6月30日閲覧。
- ^ “閉店のご案内”. 2017年11月21日閲覧。
- ^ “イオンモール大阪ドームシティ店閉店のご案内”. 2016年4月15日閲覧。
- ^ “小川珈琲 住道店 閉店のご案内”. 2016年6月30日閲覧。
- ^ “閉店のご案内”. 2017年11月21日閲覧。
- ^ “直営店のご案内”. 2011年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月8日閲覧。
- ^ “小川珈琲、35店舗で虚偽表示”. 2013年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月8日閲覧。
- ^ “『京都小川珈琲カフェオレ190ml』におけるお詫びと製品回収のお願い”. 2017年10月5日閲覧。
- ^ “カフェオレ2万7千本回収…京都の小川珈琲 除草剤成分付着 - 産経ニュース”. 2017年10月5日閲覧。
外部リンク
[編集]- 小川珈琲
- 小川珈琲 OGAWA COFFEE (ogawacoffee) - Facebook
- 小川珈琲 - YouTubeチャンネル