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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

(かた)

  • 個々のもの形を生ずるもととなるもの[1]
    • ものを作るときに形をつくりだすもとになるもの[1]。現物あるいは模型から形状を複製して個々の目的物を作る。→原型金型鋳型型紙型枠セルクル(洋菓子用)。底のない型のことを(フレーム)とも呼ぶ。目的物が立体的なものである場合、目的物と同じ形を持つ型を雄型(内型)、目的物と逆の凹凸を持つ型を雌型(外型)という。
  • コンピュータで扱うデータの決められた形式・種類(整数型、浮動小数点型、文字型、集合型、ポインタ型 等)→データ型
  • 一定の設計理念に基づく製作物・製品の集合、あるいはその設計要項。型の名称は設計者の名が使われることが多い。「」「」とも。また、共通点の多い製品群(機械製品・建築物・アパレルなど)。名称は代表的製品の名が使われることが多い。
  • 生物学における分類上の位。「琉球列島型」、「縦縞型」、「橙色型」などのように使われる。及び亜種の下に設置される分類段階。人種民族はこの分類段階に相当する。類義語に地域個体群品種などがある。
  • 生物学における種の多様性の表現。「色彩多型」や、「季節多型」、「血液型」などが含まれる。「しわ型」、「花紫型」、「遡河回遊型」などのように使われる。この意味での型という表現には2つの異なった定義が存在する。そのほかランダムに発生する変種のことを指す場合もある。varietyの一つと捉えられる。
    • 表現型を表すことときに使われる。遺伝子から受け継がれる。人の指紋の巻きや、血液型など。と書くことも多い。「丸形」、「花粉長型」などのように使われる。
      • 血液の血球の抗原の違いをもとに決めた血液の分類。ABO型、RH型、MN型などによる分類がある。→血液型
    • 環境による形態及び生態の特徴を表すときに使われる。アジサイの花の色や、ショウジョウバッタの色、サクラマス陸封型ヤマメなどがある。「褐色型」、「降海回遊型」などのように使われる。
  • 遺伝子型の意味で型という表現が使われることもある。

脚注

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  1. ^ a b c d e f 広辞苑第六版「かた(形・型)」
  2. ^ a b ブリタニカ百科事典「型」

関連項目

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